出光美術館
「長谷川等伯と狩野派」
いきなりバーンと
狩野派の丹頂がいた。
久しぶりだからか、すごくよかった。
そういやこないだ見たのは、
中標津空港近くの原っぱだった。
ツルね。
七尾から出てきた等伯を待ち受けていたのは、
時の権力者に食い込んでいた狩野派。
等伯は、牧谿や能阿弥、
さらに狩野派の技法を学びつつも、
独自の派閥を率いて切り込んでいく。
狩野派と長谷川派の作品、
といっても巨大な屏風だが、
よく似た構図のものを比較して並べてあった。
等伯の「竹虎図屏風」に、
のちの狩野探幽が「周文筆」と書き込んでいる。
故意か、見誤ったか。
「波涛図」などは、長谷川派のほうが断然いい。
平日の昼間、会場はすごい混雑。
「VS」という切り口だったけど、
おのおの完成度は抜群なので、
見応えがある。
「長谷川等伯と狩野派」