Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

今日の出来事

2015-11-18 | 水圏環境教育

忙しく岩手と東京を行ったり来たり,京都に行ったり尼崎に行ったり,先生は一体何しているのか?と山口県のある方から質問を受けた。
「宮古市は全国で11番目に広い行政区。上流から下流にかけて一つの閉伊川で繋がっている町です。大半の宮古市民は,閉伊川水系で繋がっています。にも関わらず,住んでいる人々は,繋がっている意識はありません。それの大きな理由は,今まで行政区が異なっていたからです。上流の人は上流で,中流の人は中流で,下流に人は下流で,とそれぞれの地域のコミュニティーで生活しています。上流から河口の市民一人一人が,,お互いに尊重し合いながら,閉伊川で繋がっていることを理解し学び合うことによって,多様な価値を認め合い,共有され,閉伊川流域の新しい価値あるモノが生み出されるのではないか,と考えています。3年後には,閉伊川流域について学び合う環境教育プログラムの開発を目指しています。今年度は,流域にお住まいの方々のインタビュー調査を行っています。」
「それは壮大な話だね。」「もっと身になることをやったら」とご指摘を頂いた。確かにその通り。世の中は評価されないと何もならない。余計なことをしないことが身のためである。しかし,閉伊川研究は私のライフワークであり,一生涯続けるモノであると決意をしている。ただ,フィールドワークは時間がかかる。実験室のようには行かない。