Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

フランスのこと

2015-11-16 | 水圏環境教育

また,痛ましいテロ事件が再び発生した。悲しい事件である。
UCLA教授のジャレッド・ダイヤモンドも「銃,病原菌,鉄」で人類の発展の歴史は戦いの歴史であると説いている。確かに,地中海一帯は何千年も戦いを繰り広げてきた。本当に嘆かわしいことだ。彼は,考古学者であるが,彼は縄文時代が1万年続いたことを世界的にも珍しいと語っている。一方では争いが絶えず,一方では1万年も平和に生活する。その原因は何処にあるのか。それは,生活環境に起因する。縄文は豊かな自然が人々の生活を守り,心の安定を司っていたのである。事件が起きる場所は,砂漠地帯,大都市のように自然と人間との関わりが厳しいところだ。そうゆう場所は当然,人間同士の関わりも厳しくなる。

 少なくても私が知る限りにおいて,森川海の自然の中で生活する人々が血を流して戦ったという話は聞いたことがないしあり得ないだろう。健全な,森川海と人との持続的な関わりが本来の価値だとつくづく思う。
 山菜が生え,川の水を飲み,魚を釣る。時に海魚を捕るといった天然の自然との関わりがあるかないか。こうした体験が出来る環境を多くの国々の子供たちに伝え残していきたいとつくづく思うのである。