Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

県立高再編で小浜水産と若狭統合 県教委、2月めどに実施計画策定

2011-12-29 | 水圏環境教育
県立高再編で小浜水産と若狭統合 県教委、2月めどに実施計画策定
(2011年12月27日午後6時39分)


若狭地区の県立高校再編整備の方向性

 2013年4月のスタートを目標に議論を進めていた若狭地区の福井県立高再編問題で県教委は27日、現在の3校を2校とする枠組みの中で、小浜水産を若狭に統合・再編するとともに、若狭東を母体とした総合産業高を設置することを決めたと発表した。09年10月の議論開始以来、足掛け3年をかけてようやく方向性が固まった。2月県会までに具体的なスケジュールや教育内容を決める。

 決定した再編計画は、若狭に商業系コースを含めた普通科(13年度の想定定員220人)、現在の理数科を改編した文理探究科(同50人)、海洋科学科(同50人)を配置。総合産業高にはビジネス情報科(同60人)、農業・生活科学科(同60人)、電気・機械科(同60人)を置く。海洋科学科は現在1学年90人の定員を50人に減らすなど、普通科と職業科の割合を現在の半々から54%と46%とする。定員割れが続いている小浜水産20+ 件の専攻科は廃止する。

 会見した広部正紘県教育長は▽普通科系学科は地域のニーズに対応し、定員比率を引き上げ進学への対応を強化するため若狭に集約▽商業、農業、工業の各学科は教育内容見直しや学科・コースの再編成、一定の範囲で他の科目を選べる総合選択制を導入し資格取得や進学を支援▽水産系学科は県立大との連携や普通科教育の充実により、進学を強化するなど新しい海洋・水産教育を展開する―などの方向性を示し「地元の要望を踏まえて決定した」と強調した。

 更新時期にある小浜水産20+ 件の実習船「雲龍丸」に関しては、県会行財政構造改革特別委員会から、他県との共同運航化を進める提言がされており、新たな購入はしない方向で検討している考えをあらためて示した。

 県教委は今後、再編後の学科・コースの構成や教育内容、定員、施設の在り方、再編スケジュールなどの具体的な制度設計を進め、「若狭地区高校再編整備実施計画」を2月県会に示す方針。

 同地区の高校再編をめぐっては、県教委が昨年5月、若狭東と小浜水産、若狭の商業系学科を合わせた総合産業高を設置、普通科は若狭にまとめ普通科単独校とする2校案を提示。その後、地元意見を集約する中で今年11月、小浜水産20+ 件を若狭に統合し、6割以上が進学している若狭の商業系学科については再編後の若狭普通科の中に商業系の大学進学を目指すコースとして定員の一部を残す新たな案を示していた。(福井新聞 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/school_education/32240.html 2011/12/27)

教員免許講習会が開催されました

2011-12-29 | 水圏環境教育
今年度の教員免許講習会が開催された。対象は昭和33年生まれの方と昭和53年前後生まれの方々である。

水産高校の先生方を対象として水産・海洋科学の最新情報として各専門の大学教員から講義があった。
私の方では,水圏環境教育についてお話をさせていただいた。

これまでの水圏に関する教育はおもに産業教育が柱となっており,その産業教育とは水産業において活躍するための知識や技能を向上させることに主眼が置かれていたが,これからはポスト資本主義社会であり知識基盤社会の中で情報や知識を有効に活用できる水産業を担う人材の育成が求められている。したがって,スペシャリストとゼネラリストの両面からの教育が必要であり,従来の水産教育に加え,地域貢献活動を第2の柱とした水圏環境教育の推進がより一層求められるであろうことを述べた。

さらにこれからは,水産高校と大学とが連携を深めて新しい人材の育成を行うシステムを作ることの必要性を述べたが,ちょうどこの話をしたその日に小浜水産高校が福井県立大学との連携を視野に入れた新しい水産高校を設立するとのニュースが入った。