Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

t地域との協働による沿岸域管理モデル構築

2010-12-18 | 水圏環境リテラシープログラム
本日は上記のワークショップが東京で開催されるため、とんぼがえりであった。
沿岸域管理モデルと言ってもテーマは限定されていない。そもそも日本にはない言葉であり、定着には時間がかかるかもしれないが、大事な事であるので、研究が必要だ。

最後に沿岸域住民を代表して漁業者を含めた4人の方に登壇していただき、意見を伺った。その中で、印象に残っている事は、ファシリテーターとしての大学への期待だ。沿岸域管理に関連してESDが話題になった。日本で、最も成功している県は岡山県であるといい、その秘訣は、公民館にファシリテーターを常駐させた事であるという。最近は、地元大学が関わる様になりさらに充実したという。

この例の様に、地域に責任者を常駐させるというまさに、リテラシー部門が進めようとしている事であり、もっと推進すべき事であるというシグナルと受け止めた。

また、他大学と同じカリキュラムではなく、もっとオリジナルを生かした取り組みをして欲しい。との声もあった。


今後、こうした地域住民の声を無駄にしない大学の対応が期待される。

ボトムアップ型ガバナンスは必要でない?

2010-12-18 | 水圏環境リテラシープログラム
沿岸域管理に関する研究会がとある市町村で開催された。研究会は、県振興局、技術センター、市町村の課長、部長、漁協などである。

来賓から、統合的沿岸域管理に関する説明会が開催され、これまでの縦割りではなく、横串をさした形で統合的に沿岸域を管理できる仕組みがこれからの時代には必要であると説明があった。

それに対して、これまでもそうした対応はなされており、特にこれから必要であるという意見は出なかった。

おそらく、何らかの問題意識が存在してはじめて必要性が生まれてくるのであろう。今のところそうした必要性はないようである。

今回の説明会で感じた事は、すでに行政の体制が整った状態の中で、新たな枠組みを導入しようとするのは、大変なパワーが必要という事である。特にも、根本的部分である「ボトムアップ型ガバナンス」という考え方事態が今まで続いた120年の教育システムに真っ向から相対立しているのである。まず、この考え方から違いを説明し理解を広めていかなくてはいけない。