「以前,先生が海のことを教えてくれた。夏は臨海学校があった。子どもたちは,海が近かった。しかし今は,海から遠ざけられている。日常に海との距離がある。これを埋めるのに,シーカヤックはいい。」と語るのは,講師の海洋ジャーナリスト内田正洋氏。愛媛県のある中学校では,中学校の授業にシーカヤックを取り入れているという。「今までは海があっても遠い存在でしたが,シーカヤックにのって自分の町を海からみられるようになって,海が好きになりました。」と中学生は感想を述べたという。
シーカヤックを学生とともに学び,水圏環境教育におけるシーカヤックの可能性を感じた。その可能性とは,海の高さである。目線の高さで海を眺めることができること,つまり海と一体となる感覚を持つことができることだ。また,簡便性も重要である。これほどまでに,手軽で速い船はあるのだろうか。ふとカヤックを操縦しながら,岩手三陸の江戸時代の豪商吉里吉里善兵衛等,海上交通と人類の歴史に思いをはせる。動力船でなくとも,長距離移動は可能なのだ。
さらに,スノーケリングによる磯観察実習も併せて実施した。スノーケリングは,多様な環境とそれに応じた生物たちの様々な活動を観察できる。環境と生物の関わりを理解したり,科学的な認識を高める訓練を行う上で格好のツールである。
野外学習のための基礎的な技術を学びながら,水圏環境リテラシー教育の手法を学んでいく。水圏環境リテラシー教育は,体験による学びが主体だ。リテラシーと体験活動が上手くリンクすることで,海洋への理解が深まっていくのである。
シーカヤックを学生とともに学び,水圏環境教育におけるシーカヤックの可能性を感じた。その可能性とは,海の高さである。目線の高さで海を眺めることができること,つまり海と一体となる感覚を持つことができることだ。また,簡便性も重要である。これほどまでに,手軽で速い船はあるのだろうか。ふとカヤックを操縦しながら,岩手三陸の江戸時代の豪商吉里吉里善兵衛等,海上交通と人類の歴史に思いをはせる。動力船でなくとも,長距離移動は可能なのだ。
さらに,スノーケリングによる磯観察実習も併せて実施した。スノーケリングは,多様な環境とそれに応じた生物たちの様々な活動を観察できる。環境と生物の関わりを理解したり,科学的な認識を高める訓練を行う上で格好のツールである。
野外学習のための基礎的な技術を学びながら,水圏環境リテラシー教育の手法を学んでいく。水圏環境リテラシー教育は,体験による学びが主体だ。リテラシーと体験活動が上手くリンクすることで,海洋への理解が深まっていくのである。