Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

サンマ棒受け網実習

2005-11-03 | Weblog
サンマはどうして光に集まるのだろう。右舷側に13個もの電灯を
照らししばらくすると、無数のサンマの群れが集まる。水面を踊るよう
にサンマの陰が揺れる。ここは、県南部の沖合。周囲には船は全く見え
ない。この船だけが光を放ちサンマを呼び寄せている。船長の合図のも
と、左舷側には20m四方の大きな網がおろされる。片方には浮きがつ
いており、もう片方にはおもりがついている。網をおろしながらスラス
ターで船と網との間隔をのばしていく。一斉に右舷側の光が消え、代わ
りに左舷側の中央からからライトが照らされる。このライトには赤い光
と白い光とがはなたれる。一斉にサンマは左舷側に移動する。大きな群
れが左舷側にやってきては体をくねらせ水面を泳ぐ。赤い光だけにな
る。と同時にサンマが水面にビシャビシャッと飛び跳ねる。赤い光によ
く反応するという。おそらく、減光によってより強い光を求め上に向か
おうとするためであろうか?求めているものを失い混乱しているような
状態である。そのときすかさず先ほどの網がサンマの下を潜り込んで一
気に周辺を囲む。もうサンマは逃げられない。一度に2トン以上
入るときがあるという。まるで投網のお化けだ。一気に網を巻き上げ、
ポンプで吸引し魚倉に移された。操業は午後5時開始。真夜中の
12時過ぎまで続いた。生徒たちも11時頃まで一緒に手伝った。