燃やしてはならない「消せない火」を私たちは燃やしてしまった ・その21

2019-09-12 05:26:02 | 日記

2011年4月2日

この期におよんでも、なお東電は

       7・8号機の増設の申請を経産省に

 

 3月26日に福島県は「第一原発の7・8号機の増設計画」の説明を、東電から受けたとのニュースが目に飛び込んできました。この計画書は経産省にも提出していると言う。東電は狂っています。

 この期におよんでもなお、原発推進を図る東電の意図はどこにあるのでしょうか。今、東京都知事選が闘われています。候補者の一人である石原慎太郎氏は、声高に「私は原発推進者」であると宣言しています。そして当選を確実にするかの勢いにあると報じられています。

 もちろん企業である以上「利益を生む商売であれば『死の商人』になることも厭わない」。これは歴史が証明するところですが、エネルギー政策とそこに成り立つ経済成長と、それにともなう膨大な利潤の追求が原発が一体になって進めようとしているところに東電の存在があるということでしょう。

 そして東電が描く「脚本」は決まっています。

 「想定外の破壊力に、想定外の被害を出してしまった。今後はこの事実を真摯に受け止め、想定外の災害にも耐えられる設計を確立したい。また与えてしまった被災者の皆さんには最大限の賠償をもってお詫びをしたい」と。そして「日本の経済発展のため、雇用の確保のためにも東電は企業をあげて尽くして生きたい」と語るでしょう。

 この論理を世論は許すのか、許さないのか。民意はどう結論付けるのか。せめて都知事選においてその答えを出して欲しいと願うところです。

 (注)東電は後日〈4月5日〉副社長談話でこの計画の撤回を述べている。

 私の地域にある小学校で消防車による校舎の放水清掃をしました。結果して0.3ミリ減少したとのことですが、すぐに元にもどったそうです。いずれにせよ、この放射線量の数値については正確な判断ができないというのが実態ではないでしょうか。

 ある学者が次のような提起をしていると聞きました。「一人ひとりの一日の行動を時間単位で記録し、その行動地域の放射線量を乗じて一日の被ばく量を計算すべき」というものです。ではその線量マップをどのようにしてつくるのでしょうか。それがなければ計算できません。それなら全員に「線量計」を携帯させたらとなります。それだけの線量計を確保できるのでしょうか。さらに、一人一人の行動範囲、そしてその時々の周囲の環境、衣服の違いなどなどが克明に記録されなければなりません。こうなるとそれが科学かという疑心を抱かざるを得ません。