直径12メートル・高さ11メートルの巨大タンク、350基

2013-08-22 09:11:49 | 日記

     何かがおかしい・パート2 

  何かがおかしい

例えば、国内輸送を一手に引き受ける陸上運送業がある。この業界の荷主からの値引きは、この10数年間にわたり強行され続けてきた。しかし、ここに至っても輸送費の発注金額は回復せず、その上に燃料費の上昇である。賃上げどころではない。いかに燃費を削減し、車の整備管理費を抑えるかに苦心する。その結果過労運転が生まれる。事故車が続出する。「安倍首相の神通力」もここまでは及ばないのか。中小業者。そして、そこに働く労働者は、まさに「去るも地獄、残るも地獄」の実態にある。大手の労働組合も我がことで精一杯である。

  何かがおかしい

政府は、日本の解雇規制は他国に比べ厳しいということをもって規制を緩和させようとしている。つまり「金で『首』の始末をする』やり方である。これも政府の有識者会議の指摘から始まった政策課題である。これに対し労働政策研究・研修機構は、昨年10月に次の調査報告を発表している。◆「ここ5年間で退職勧奨を行ったか」の問いに対し、大企業(従業員100人以上)においては30.3パーセントが「ある」と回答している。また、◆整理解雇には労働組合や労働者代表との協議を行ったかの問いに対しては、「協議しなかった」46.9パーセント。「協議した」が21パーセントである。さらに見逃せないものに◆「受け入れなければ退職を余儀なくなる」と追い詰められ結果。54.4パーセントの労働者が、賃金、労働時間の削減、悪化。そして転勤の受け入れている。日本が他国に比べて労働者を保護しすぎているどころか、自由に、そして巧みに労働者を整理している実態がここでも生まれている。

  何かがおかしい

ここで、どうしても福島原発に触れなければならない。汚染水の問題はすでに触れた。その時、タンクに漏えいの原因があるとすれば、今ある数百に及ぶタンクの点検、調査が必要だと述べた。案の定、同種の型のタンク350台の劣化、破損状態の緊急点検を実施するという方針が東電から出された。当然である。ところでその点検マニアルはあるのだろうか。直径12メートル、高さ11メートルという巨大タンクである。タンクの寿命は5年間といわれている。目視なのか、それとも何らかの計器を用いるのか。タンクの蓋を開けて水位を確かめるのか。本日のニュース記事によれば、漏えいの箇所はタンクの底部の劣化と予測している。となれば350のタンクを全て移し変えなければならない。その予備タンクはあるのだろうか。まさに大変な作業となる。でもやらなければならない。田中規制委員長が述べている。「次から次へとタンクを増やし汚染水を保管していく。このサイクルがくずれた時が恐ろしい」と。まさに、このこともその一つである。委員長は触れていないが、早晩、現地作業員も不足するだろう。作業員の訓練と補充はどうするのか。その回答はあるのだろうか。

                    <続く・次回は何故政府が全面にたたないのか>