私はプレーの前に一枚の天然の絵を見る

2013-08-01 21:58:44 | 日記

  私はプレーの前に一枚の天然の絵を見る

       現代の病気・「自律神経失調症」を思う

 NHKラジオの朝の番組(健康ライフ)で、東京都出身のプロゴルファー横田選手のことが話されていた。石川選手と最後のコースで競り合った時のことである。番組に登場されていた医師が、彼に「吹く風を感じなさい」と助言したと言う。結果は石川選手に競り勝った。試合終了後に、横田選手は「心の中に風を感じながら最後のショットにのぞんだ」と述べている。

同じようなことを聞いたことがある。米国人のプロゴルファー「ジャック・ニクラス」。史上最高のゴルファーであり、日本では「帝王」と呼ばれた。その彼は、「私は、プレーをする前に一枚の天然の絵を見る」と語っている。つまり、これから勝負をするコースを一枚の絵と喩え、天然のイメージを心の中に描く。勝負の中に「自然を共有する」というのだろう。

 年令がそうさせるのだろう。朝方、三時から四時にかけて目を覚ます。そんなこともあってラジオのイヤフォーンを耳にすることが多い。そこで聞いたのが前記のゴルフの話である。

現代病のひとつに「自律神経失調症」がある。

自律神経には、交感神経と副交感神経があり。交換神経は、自動車で言えばアクセルであり「それ行けドンドン」の役割を持つ。副交感神経はブレーキの役割を持ち、「チョット待てよ」の役割を持つ。

交感神経の弊害は、いろいろな疾病の原因をつくる。細胞のガン化ももたらす。しかし、副交感神経は免疫を高める力を持つ。このブレーキの役割を持つ副交感神経を高めることが必要であると先生は述べていた。そのためには、休日も平日同様に起床し、就寝することが大事だと。同時に「自然に触れなさい、意識しなさい」とも述べていた。自然を感じながらの散歩は大事だ。道端や庭の草花に「今日は」と声をかける。その日常が副交感神経を高めることに役立つ。まさに、安上がりどころか「金のかからない医療費」だ。

「若い」と言われる。そのことを否定し、嫌がる者はいない。しかし、チョット立ち止まろう。そのように言われ、思われることが嬉しいことなのだろうかと。テレビや週刊誌による「ダイエット・美顔」の宣伝はものすごい。しかし、年令相応の重みは、立ち振る舞い、言葉づかい、そして智恵と経験を通した生き様の中に「高齢者の美」があるように思うが、どうだろうか。難しいことであるが。私もそうありたいと思う。

人生のブレーキ役「副交感神経」の役割は大切だ。「チョット待って考え、見つめてみると、別な世界も見えてくる」。「せかせかと生きるより、寄り道をすることも大事なときがある」。そのようなことを考えて見たが皆さんはどうでしょうか。