縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「底がない円筒型土器」(縄文楽03)

2021年02月04日 | 縄文楽

縄文土器の用途

縄文土器は何に使ったのだろうか 今までは土器は煮るために使う道具として扱っていた。 ものを煮て食べることによって安心して安全に美味しく食べられる。 このような説明を繰り返してきたが 果たしてどうであろうか 
北黄金貝塚土器について調べてみよう

土器を囲んでいる

北黄金貝塚の土器は円筒形土器といって細長い茶筒のような形をしている 。それをよく見ると外側は火にかけたと思う跡がある。黒いススがついていたり 熱を強く 当たったところが見られる。 これらのことから土器は火にかけて 物を煮て食べたことになる。この様に思い込んでいた。

ところで以前、大島直行さんから「土器に 底の無いのがある」ということを聞いた。 なるほど底がないように見えたが実際に存在するとは思わなかった。現代ヒトの常識が邪魔していた。底の無い土器が多数あるので驚いた。

底の無い土器だ!
土器を解読しているうちに大きな間違いに気がついたのです。
「底の無い土器」の意味を知ったのです。
「おらの世界を土器に表す」
この文言が気づかせてくれたのです。これは、底の見えない深い海を生活の場としているのです。なるほどと納得できました。

土器の役割も考え直す必要があるのです。

土器は火を媒介にして送るための用具

縄文ヒトには、自分のモノはありません。すべてが自然から頂いたり預かったものと考えています。命を絶ったり使い終えたモノは再生を願って送りをすると思います。この時に「火」を使って天空に送ると思います。

縄文楽 浄山

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