気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

霜月も最後、鳥の季節は

2016-11-30 13:41:14 | 日記
霜月もお終い、日は射しますが風は冷たく夕方からは雨、
明日からは師走(終月)朔日は雨で始まりますね。
先週のことですが、散歩時近隣公園の北側で密かに咲く
一本のボケ(木瓜)の花を見つけました。
 
早春に咲く花とばかり思っておりましたが、調べると
この季節に咲くのは「寒木瓜」または「ヒボケ・緋木瓜」
ともいうのだそうで、木瓜の花は春の季語、
この寒木瓜は冬の季語になるのだそうです。
寒木瓜や先の蕾に花移る
            及川貞
 *寒木瓜ではなく、草木瓜と判明しました。
  加筆して訂正します。2018.5.17


ぼけないうちにという訳ではありませんが、
霜月は本当に忙しく予定が目白押しで、散歩でも目白?             
メジロ』は木瓜の花と同じく早春によく見かけますが、
ある家の柿の木で残った柿の実をつついておりました。
  
さらに遊歩道を歩いておりますと、南京櫨の木で飛び回り、
ツィーピツィーピとさえずる小鳥、
白いほっぺたに黒いネクタイの『シジュウカラ・四十雀』
鳥の中でもいち早く春を告げるのだそうです。
  
むずかしやどれが四十雀五十雀
             小林一茶
これから真冬に向かいますのに、もう鳥の世界は春?
と思っておりますと、冬鳥の『ジョウビタキ・尉鶲』が、
紋付き袴でぴょこんとお辞儀してくれます。
  
土鳩来ても戯けてみせる尉鶲
            愚句
この木の上にやや大きな鳥がじっとしており、ドバト?

今年は本当に異常気象なのでしょうか?。
家に帰り着くと塀際では、
『ヒヨドリ・鵯』が鋭い目で見つめておりました。
1970年代まで渡りをする冬鳥が留鳥になったそうで、
地球温暖化も一因なのでしょう。

鵯のこぼし去りぬる実の赤き』 
          与謝蕪村
赤い実ではなく、庭の蜜柑が目当てなのでしょう。
一つぐらいならあげますよ。

「山楓似錦水如藍」の掛る小山園へ

2016-11-29 11:23:26 | 日記
散紅葉の季節、霜月も残りわずかになり、今日は晴れ間も。
二週間前のことですが、富山米を積んで奈良へ帰る途中
宇治を過ぎてから、稽古用の抹茶が少なくなり、抹茶を
所望される方もおられたことを思い出し、車をUターン。
壺切茶の季節ですから、ひと夏熟成された抹茶を頂きに
宇治「丸久小山園」さんの本社へ伺っておりました。
本社では挽きたての抹茶を詰めていただけ、持ち帰り
直ぐ冷凍すればかなりの間、香りも長持ちします。さらに
嬉しいことに2割引き、お財布にもやさしいですからね。
駐車場からお茶の香りが漂う中、入口へ

注文している間に、おもてなしが、
薫り高い壺切煎茶と季節感あふれる煎餅を頂きました。
 
美術館のパンフレットの横に松柏美術館も掲載された雑誌等も
ふと見上げると、妙心寺、大徳寺、吉田神社、相国寺、
建仁寺、圓福僧堂さんの御札が掲げられておりました。

玄関横の床には
山楓似錦水如藍
やまかえではにしきににたりみずはあいのごとし
    永源寺管長 槐安窟老大師

「茶掛けの禅語辞典」をあたりましたが、造語?、
『山花開似錦 澗水湛如藍』碧巌録の早春から
「花開」⇒「楓」に変えることで紅葉の季節になりますね。
曼荼羅や、「茶禅一味」の色紙も。
 
「茶禅一味」とは茶掛けの禅語辞典(淡交社)によりますと
”茶道の心と禅の極意とは一つであること。
 茶道にいう「和敬清寂」の心。
 余念を雑えず一心に茶を点て、またはいただき、
 主客一如となって、所作は流れる水のように間断なく、
 環境を素直に受け入れて後に心に留めないところは、
 三昧より生じる働きであり、禅定の境地に他ならない
                   ・・・・・”
私にとってのこのコトバ・・・
所作は流れる水の如く間断なく
習練あるのみですね。

「まごはやさしい」で想うこと

2016-11-28 16:11:52 | 日記
まごはやさしい』なんのことでしょうか?
「豆、ゴマ、わかめ、野菜、魚、しいたけ、いも」の頭文字
(ま) (ご)(は(わ))(や)(さ)(し)(い)
畔パンフレットより
昨日伺った「畔・ほとり」さんを参考に
金時豆と切干大根を調理しました。
 
前日はポリフェノール豊富な紅イモも入った野菜たっぷりの豚汁、
明日は相方の当番?きっと、わかめとジャガイモのお味噌汁
よくよく思えば我が家の食卓は華壽過ぎの二人にとり、
まごはやさしい」に叶っておりますね。

大根、水菜、葱や菊菜(農薬は0or1回のみ)は庭でなんとか
相方作があり、冬の間賄えると思っておりますが・・・

その他野菜は、サステイナブルな生き方を目指す生活クラブ
から、ジャガイモ、人参と玉葱は定期購読を。
重いものを、玄関まで運んで頂けるのは、有難いことです。
でも過度の宅配業者サービス競争が、労働人口減少もあり、
このような便利さが環境も含め今後問題化しそうですね。

なお我が家では「まごはやさしい」の中で
「さかな」がなかなか難しく、頭を抱えております。
というのも私の地元富山では、安く美味しい魚が手軽に
手に入りますが、海のない奈良、良い魚に巡り合えません。
あってもお財布が・・・。
生活クラブの魚は、鮮魚BOXや少量鮮魚パックも選択肢の
一つですが、多くは冷凍。これも美味しいのですが、
困ったことに、抹茶を含めお茶関連もあり冷凍庫が満杯。
明日は生活クラブの日で、また冷凍物がやって来ます。
少しは減らさなくては・・・、
昼のお稽古のための主菓子の「たね」を冷凍庫から
百合根の金団、紫芋と安納芋の金団を取りだし、
作ったのが銘「初雪」と(忘れていませんよ)
 
これぐらいでは、冷凍庫はまだまだお腹いっぱい・・・
夕飯にでも、なんとかしなくてはね。フッフッフッ
あれっ、まだ9時なのに今日のお稽古の方からメールが。
”仕事が昼からになり、10時頃に到着します”と
大慌てで準備に、一昨日に続き日の当たる小間にて。
  
来週は、孫二人一緒の誕生会になり『まごはこわい?』

忘れていた来訪で一服

2016-11-27 12:05:50 | 日記
やっぱり今朝は雨が、美術館でもと思っていましたが、
良い休養日になりますね。

昨日から江月会の茶会もありこの一月休む間もなかったつけが。
週半ばよりやや体調が不良気味だったのですが、
早く寝ようと思っていても、これを済まさないと思うと
いつもの時間に・・・この繰り返しを数日
昨朝は八時になっても、
今日予定は入っていないしと思うと床から出られません。
でも突然一本の電話で飛び起きました。
江月会の茶会を一緒にさせて頂いた方からの来宅のお知らせ、
電話で約束したことを、予定表に記入しておらず、頭の片隅にも
すっかり抜けており、やってしまいました。
40年来の茶友達ですから、一服差し上げなくてはと・・・。
昨朝はシーズン最低の2.4℃、霜おれの眩しい朝ですが、
若草山
広間は北側でなかなか室温が上がりませんし、
南側の小間で準備を、
まだ炉には灰が入っておりませんから、大慌てで灰を。
 
しつらえになります。
  
来られ、日の射す小間で、主菓子は亥の子餅にて
お濃茶を一服差し上げることが出来ました。
先日の茶会の話から、先週のローマ旅行の話など・・・
楽しい朝で、あっという間にお昼に。
当然お腹が空きますから、ランチでも一緒にということで、
青空の中、色織りなす山々を眺めながら出かけました。
  
樹に充ちて声はじけゐる寒雀
           赤座典子
お知り合いのお店、田舎料理「畔」Hotoriさんのランチ1400円

可もなく、野菜のおいしさをおともに話が尽きませんが、
またの機会に。
でも帰りはもう曇ってきており、明日は雨とのこと。
 
いつの間に寄せ合ふ肩や寒雀
           土岐明子

名残でも「三秋」はダメ?

2016-11-26 19:14:36 | 主菓子とお干菓子
今から思いますと、先週が奈良の紅葉、見頃でしたね。
今週は、東京では思いがけない初雪もあり、ここ奈良でも
秋が過ぎ去り、一気に木々の葉も散り初冬の装いに。
お稽古の主菓子に悩みます。
紅葉の素晴らしさで22日は、「紅葉重ね」をお出ししましたが、

25日は、・・・「紅葉重ね」をアレンジし、
思い浮かんだイメージで、銘「三秋」と
 
でも後から調べてみますと・・・
Goo辞典によると「三秋」とは
1 秋季の3か月。初秋・仲秋・晩秋。陰暦の7・8・9月。
2 3回、秋を過ごすこと。3か年。
今日26日は陰暦10月27日、名残でも遅いですし、
三秋の思い(一日千秋の思い)で待ちこがれる方も・・・
とんだ失敗で、不適切な銘になりました。スミマセン
これに懲りずに、イメージすることは大事ですから、例えば
白の百合根金団で、「初雪」とする方がbetter?。

昨日のお稽古、最後の炉開きの方ですので、
「壺荘」のしつらえにしております。
もちろんお稽古では
小習い十六ヶ条「壺荘」もさせていただきました。
そして開炉祝いのお善哉、亥の子餅も昨日でお終いでした。
こうして日々が過ぎていきます。
  
さあ、来月「極月」どういたしましょうか?
袴腰餅でおもてなしさせていただきましょう。

ヒイラギの白い花で、角がとれる

2016-11-25 13:21:08 | 季節の花々
今朝奈良の最低気温3.2℃、久しぶりの穏やかな晴天、
自宅稽古朝から二人の予定が、仕事のご都合で朝昼一人づつに
私も経験しましたが、キャリアウーマンはつらいですね。
11/25⇐11/17
遠くの若草山の紅葉もくすみ、あっという間に秋が過ぎます。
街路樹や庭の木々も落ち葉の季節で、どこからとなく玄関先に。
お稽古においでいただける方には失礼に当たりますから、
でも掃いても掃いても次から次に・・・
吹きたまる落葉や風の行き止まり』愚句

十日程前から鬼門に植えている『ヒイラギ(柊)』、
剪定された枝からこぼれるように白色の花が咲いており、
微かに香りが漂っておりました。
柊の花の香りや裏鬼門
           土井木賊 
 
「柊の花」は初冬(立冬から大雪の前日)の季語とされており、
今朝、花は落ちていませんが、
揺すってみると、ぽろぽろと花が落ち始めました。
柊の葉の間より花こぼれ
           高浜虚子
『柊』は葉が固くてギザギザからが名前の由来なのですが、
『年をとって丸くなる』という語源にも関わっています。
柊は尖った葉っぱだったのが、樹齢40年目あたりから
徐々にトゲの小さな葉っぱに変わり、200年以上超えるころ
トゲのない丸い葉っぱとなるのだそうで、この変化は
動物に食べられないように植物の進化と思われますが、
このことを人間になぞらえ、『角がとれ、丸くなる』と
私は、どうなんでしょうか?

さあ、二時からお稽古に見えられます。準備準備

ヤンソンスのバイエルン響2016秋を西宮で(修正して再送)

2016-11-24 10:50:07 | 音楽
昨日朝からお稽古に伺い、真の行台子を拝見しておりますと、
昼からは且座とのこと、心が動きます。
憧れのヤンソンスを取るか、お稽古か・・・?、
半年前からの相方との約束なので、お昼前に切り上げ、
(付き合おわないと、僻んでしまい後々困りものに)
西宮北口へヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団を聴きに、
近鉄西大寺駅で待ち合わせ。乗車位置のメールを送るも・・
無視、いつものことですから、怒る気持ちにもなれません。
なんとか約束の電車で合流し、

近鉄で鶴橋駅まで、途中生駒山を超えると冬空の大阪が、
現在日本一の高さアベノハルカス~梅田~北摂まで一望です。

近鉄→JR西(環状線)大阪→阪急と乗換し西宮北口駅まで75分
阪急沿線はおしゃれな方が多く、つい見とれてしまいますが、
あっという間に到着し、直ぐ近くの兵庫県立芸術文化センター

この大ホールへは三回目の遠征で、今回の座席は後ろのU。
プログラムはマーラーの交響曲第9番ニ長調、
本当は10番目の交響曲ですね、
パンフレットには次のように記載されております。
”マーラーの最高傑作とも評される作品で、終楽章は
 「死に絶えるように」ゆっくりと静かに締めくくられる
 マーラーが完結させた最後の交響曲。
 80分を超える大曲をどのように奏するのか…
 心揺さぶられる唯一無二の時間を、ぜひ劇場で。”と
拍手の中、コンサートマスターを先頭に舞台上に楽団員が
勢ぞろいされた中、マエストロ、ヤンソンス様登場
2014年11月の京都以来二年ぶりに、昨年は体調不良の
報道もありましたが、TVで今年のウィーンの
ニューイヤーコンサートでの元気な姿通りで安心。大拍手
始まります。
ジャパンアーツより
第一楽章:アンダンテ・コモド
始まりは音が、なんだか抜けた感じの演奏?
(横の相方もあっという間に寝ております)
あっという間にエンジンがマエストロのドライブに答え、
鋭い響きの打楽器は閃光のように客席を貫き、
めまぐるしく激情的な長い第一楽章になりました。
第二楽章:緩やかなレントラー風のテンポで
いくぶん歩く様に、そしてきわめて粗野に

穏やかな雰囲気から高揚した気分へ誘われます。
第三楽章:ロンド ブルスケ、アレグロ・アッサイ
きわめて反抗的に

これでもかこれでもかというような激しさ
クラリネットが4本ともベルを挙げています。
ヤンソンスさんも、さすがに汗を拭かれ一息入れられ
第四楽章:アダージョ きわめて緩やかに、また控えめに
最後、ストリングだけで掛け合いで終わる間際の静寂、
私も次の息をのんで一心に指揮棒に見入っておりました。
『死に絶えるように』素晴らしい第四楽章で締めくくられ、
ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団は13年来の名コンビ
全てを出し尽くしていただけました。
アンコールは望むべくもありません。
終演後に少しだけヤンソンス様顔を出していただけました。
ジャパンアーツより
外に出ると、充実感にあふれる心とは裏腹にお腹が
空いており、どこかで早いですが夕食にすることに。
でも皆様についておりますと自然と阪急電車の中で
梅田まで来ると、人人人、人いきれで酔いそう
鶴橋まで帰ると、焼肉の煙に誘われます。
相方の贔屓のお店『焼肉吉田・新館』へ電話してくれ、
焼肉を頂き会計まで、御馳走になりました。
夕飯一食分助かり。フフフ

これからの日本ツアーを紹介します。
11/24(木)18:45愛知県芸術劇場コンサートホール
11/26(土)18:00ミューザ川崎シンフォニーホール
11/27(日)14時東京・サントリーホール
マーラー交響曲第9番で兵庫(A席19000円)と同じですが、
S席:32,400円、A席:27,000円どうしてなんでしょう
11/28(月)19時開演 サントリーホール
ヤンソンスさんにまた会える日を楽しみに!!!

追記:お教えいただきありがとうございます。
21日にオケは来日されておりました。
ジャパンツアーさんのSNSを早とちりしており、
訂正削除して再送します。11/24PM3;10

亥の子餅と善哉で

2016-11-23 08:22:46 | 主菓子とお干菓子
昨日早朝の地震による津波も大した事も起こらず、一安心。
自宅稽古、炉開きのお稽古においでいただけました。
玄関のタンキリマメのつる、ひと月の間枯れずに、
でもよく見ると葉に穴が開き黄ばみ、枯れかけています。
アクセントに渋柿を置いておくと、誰かが庭の子蜜柑を。
何か意味があるのでしょうか?
 
庭の椿、西王母と初嵐が同時に咲いてくれましたので、
 
広間の稽古場に初めて紅白の椿、そろえることが出来ました。
 
まずは炉開きのご挨拶に続きお善哉、稽古が始まります。
気が付いたことがあります。
年配の方でも小豆を煮て作られる方が少ないことで、
お若い方々なら、なおされでしょうね。、
そして私一人で、お餅を焼き、温かい善哉をお出しするのが
なかなか面倒になって来たことなのです。
年とは言いたくないけれど・・・
来年の「炉開き」は日を決めてしましょうかね。

そして主菓子には、前日に『亥の子餅』を
  
少しグチもはいりましたが、
喜んでいただけることは嬉しいものです。ガンバロウー

今日は、お昼二時から西宮北でのコンサートですので、
朝の出稽古は、着物で伺いたいと思っております。

日を重ね・・「紅葉重ね」にて

2016-11-22 14:27:50 | 主菓子とお干菓子
今日は11月22日(いいふうふ)の日、でも早朝から福島で
東日本大震災の余震と思われるM7.4の地震、震度5弱、
津波警報も出され、TVで渦を巻く引き波を見た途端
311のあの日のことを思い出しました。TVではアナウンサーが゙
”逃げてください”と執拗なまでも繰り返されており、
大きなこともなく良かったですね。また危機管理がなされた
各機関の迅速な対応ぶりに、安心させていただきました。
でも・・・、関西では???
防災に役立つサイトを見つけました。
重ねるハザードマップ』、 国土交通省から出されており、
身の周りの防災に役立つ情報をまとめて閲覧できますね。

寝ていた私はというと、相方の”東北で地震”との声で
目覚め、TVを見ておりますと時間が・・・
例の如くバタバタと自宅稽古の準備中に、相方の指摘が。
忘れていたこと、生活クラブの配達日だったことです。
注文書にも記入しておらず、手作り味噌の注文書はいずこに、
ああ、昨日する予定・・・日中は三男家族とお昼のテーブル
夕方は長男家族と夕食のテーブルを囲んでしまい、
完全に抜け落ち、年を重ねたくないですね。
 
今日は1122と日を重ね、防災で重ねるハザードマップ
私はというと年を重ね、この『重ね』にあやかり
19日の自宅稽古日のお菓子『紅葉重ね』を紹介します。
 
芋と安納芋()の金団に百合根金団を色にして。
このモチーフは今年のきれいな紅葉で、
お稽古場から眺める庭の満天星つつじがことのほか紅葉し、
遊歩道も、もうすぐ落ち葉を踏めるきれいなグラデエーション
雰囲気は出ておりましたでしょうか?。
 
今日は朝から本当に驚きましたが、防災・防災・防災!

2016パリ管を京都で

2016-11-21 10:05:18 | 音楽
パリ管弦楽団16.11月来日ツアーが18日(金)から始まり、
NHKホールでの評判は良かったみたい・・・一例は
精巧な弦ユニゾンの透明感と、繊細な管セクションとの評価
音楽監督がP・ヤルヴィから9月にダニエル・ハーディングに。

美、洗練、艶、魔法から始まる紹介コピー通りの音楽?
私はパリのエスプリの利いた音楽を聴かせもらいたく京都へ。
 
20日15時から京都コンサートホールでのプログラムは後半変更が
ブリテン:オペラ『ピーター・グライムズ』から4つの海の間奏曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
     (ヴァイオリン:ジョシュア・ベル)
  * 休憩 *
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」op.17 から
      ロメオひとり-キャピュレット家の大宴会
      愛の情景
      マブ女王のスケルツォ
      キャピュレット家の墓地にたたずむロメオ
やや空席がありますが、D・ハーディング登場、始まりました。
16型対向配置のブリテン、現代オペラの傑作、初めてなんですが、
なんだか手探りの状態で、今一つ出だしが揃わない夜明け
終わり次の日曜の朝のホルンと木管が詠い、
月の光ではチェロ・コントラバスが波の様子を
そしてハープとフルートが印象的で、最後のへと
駆け込みます。抒情感があふれた演奏になりますが、
パリ管独自の風合いが薄れておりました。
2曲目は12型?に縮小してのブラームス

ジョシュア・ベルのヴァイオリンは骨太で情熱的なボーイング、
でも指揮者側に体を反らす動きが大きく、どんどん指揮者側へ
指揮者やパリ管の方々に煽り挑発的な動きにも見えます。
この動きで、一度は指揮棒と接触もあり、私の耳には
ギブソンのストラドも鳴ってはいるのですが、
その割には音が抜けてしまっておりました。
そのせいか三者三様でまとまりのない演奏に聞こえます。
でも中頃からはハーディングが上手くまとめては
おられました。
ベルリオーズ、もっとフランス的と思っていたのですが・・
マブ女王のスケルツォのホルンは良かったですね。
結論としては、はっきり言って、もう少しオケを
ドライビングするのには時間がかかりそうにも。
18日のNHKと同様にアンコールはなかったのですが、
両者ともヴァイオリン、指揮棒を持たず登場されており
京都でパリのエスプリを味わいたかったのですが、
22000円、やや損をした気持ちに。というのも
11/5の感動すら覚えたマエストロ・ブロムシュテット指揮
バンベルグ響
と諏訪内さんとつい比較してしまいますね。

続きの来日公演の予定では、
きっと真価を発揮してくれるでしょう。
■11月22日(火)19:00大阪/ザ・シンフォニーホール
■11月23日(水)15:00アルモニーサンク北九州ソレイユホール
            (旧九州厚生年金会館)
■11月24日(木) 19:00 東京芸術劇場
■11月25日(金) 19:00 東京芸術劇場