気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

日本は入り口から桜かな

2024-04-12 21:05:26 | 日記
日本は入り口から桜かな』小林一茶

日本は何処へ行ってもお花見ができる
幸せな季節ですね
  
利休忌に間に合わずだった「利休梅」も満開に
 

山帰来(サルトリイバラ)も花を咲かせて
 

そして「白山吹・シロヤマブキ」も一輪咲けば
 

「宝鐸草・ホウチャクソウ」も新芽を出し
この暖かさであっという間に大きくなり
花茎が伸びて花が咲きだしそう
 

小庭では縞葦、蛍袋、杜鵑が雑草のように一面に広がり
よく見るとタンポポ、スベリヒユ、オオイヌノフグリ
カタバミ、エノコログサなどなどが混じり
大変な事になりそう
小さいうちに草取りを頑張らねば・・・

今日の軸は『花を弄すれば香衣に満つ』 
 

唐代の詩人于良史作『春山夜月』の五言律詩より
『虚堂録』に引かれ
本来は春の夜の優雅さを詠じた句で・・・
    掬水月在手(水を掬すれば月手に在り)
    弄花香満衣(花を弄すれば香衣に満つ)

意味は、ふと水鉢の水を両手で掬うと  
    両手の掌の中に鮮やかに月が映っているではないか
    行きずりの道の傍に咲く花が美しいのでちょっと戯れると
    その香りが衣に移って
    いつまでもいつまでも花の香りを楽しむことができる

このことから〝人もよき友、よき環境の中に身を置いていれば
       いつの間にかよくなるものだ〝

甲辰の元旦は

2024-01-11 21:48:06 | 日記
意外に暖かい年越し
「大祓式」に天理「石上神宮」に出かけるも
      

例年は帽子・手袋・マフラ-は欠かせないアイテムであるのに
この日は必要ないそんな穏やかな大晦日
      

帰りに彩華本店でラーメンを皆でいただくのも例年通り、
ただ孫も大きくなり、チャーシュ入り大(麺二つ)が3人にも
      

家に帰って皆で紅白歌合戦を見ながらワイワイ
お節を詰め、閉めは年越し蕎麦
そうこうしてるうちに紅白も終わり

年が明ける前に家路に着く子供達ファミリ-と
お泊りの孫

私が床に就いたのは午前2時 そして

「甲辰(きのえたつ)年」の元旦は、曇り空で初日は見れず
例年のごとく家族が集まり、夫のお祝いのはなし
甲辰は"初心に返り、足元をしっかりとみることで花開く年"ですと

お節にお屠蘇、お年玉と穏やかな時間が過ぎ


孫達と一緒に初詣に出かけ
平城京跡・東院庭園北のある「宇奈多理坐高御魂神社」へ

孫もこんなに大きくなっても嬉しそうに平城宮跡で凧あげ・・・・・

晦日の夜更かしからみんなお疲れ
一旦解散して休憩をとり
春日大社でバイトしてる孫の帰宅時間に合わせて
午後8時集合と皆は家に帰っていった

夫と二人一息ついてコーヒ-タイム静かな時間が
何もかも例年通りの午後4時過ぎ
2人の携帯が一声になり
災害アナウンスが聞こえぐらりぐらりと揺れ始める
中継TV画面の家並みから土煙が立ちあがり、これは大変!!!
能登半島で震度7(M7.6)の大地震が発生
2016年熊本地震M7.3や1995年阪神大震災M7.3よりも規模が大きい

能登方面を始め被災地の方々も私達と同じ穏やかな賑やかな
元旦を迎えられていらっしゃったでしょう
心の中で祈るしかありませんでした

地震はいつでも日本列島どこにでもやってくる
人の力が及ばない地殻変動
被害を最小限に抑えるには
私に何ができるでしょう
火を消す事が一番ですね

やはりオール電化がいいのかしら?
お茶のお稽古中で炉や風炉に炭が熾っていたら
どうする?
水をかける? 湯をかける?
出口を確保、そして外に出る

新年早々龍が大暴れ
今年はどんな年になるでしょうか

初釜の待合には「和」の軸を
今年の御題「
人間自ら地球を壊さないで
自然災害は仕方がないけど
能登半島地震で
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます

長月のお茶事中止

2021-09-08 15:25:47 | 日記
八月は茶箱のお稽古で終始いたしました
   

私の夏の+αの仕事は、3つあります。
七月の『梅の天日干し』に続き
   7/31

   

八月に入ってから新生姜4キロを洗って
竹串で隅の汚れを取ります
佃煮2Kg、生姜シロップ1.5Kg
残り0.5Kgは乾燥後冷凍保存、
この三種類が一年分の我が家の料理のお伴に

それから7月に出来なかった『湿し灰作り
8月に入ってからは雨の日が多く
できたのは八月末のこと
   8/31

   

   

7月始めに、9月12日に少人数での『稽古茶事』を決め、
楽しみにしつつ
しつらえ、道具などを考えていたのですが・・・

COVID-19感染症は一向に治まらず
変異種インド由来のデルタ株の感染力は強力で
第5波となり、全国で医療崩壊を招き
21都道府県で緊急事態宣言が発出中と

この12日が期限の緊急事態宣言も首都圏など大都市を中心に
2~3週間延長される状況も鑑みて
長月稽古茶事まで一週間を切り、ついに中止といたしました

『麻の楊枝入れ』作りました

2020-07-23 12:22:31 | 日記
茶の袋物には
『仕覆(服)』、『茶杓入れ』、『懐紙入れ』、『数寄屋袋』、『楊枝入れ』
などがあり、随分前になりますが茶碗と茶入れの仕覆を作りたいと
こんな本を購入しました。
手作りを楽しむ茶の袋物』大澤和子 小林実千世 淡交社1997年
     
作ってみましたが・・・
仕上がりがもう一つで・・・手作り仕服は断念

今回、埃の被った本を思い出し
「二つ折りの楊枝入れ」ならば作れるのではと、
麻の端切れ(表地・裏地)があったので
端切れ意外に和紙5✖35㎝、表芯紙13✖12㎝、裏芯紙12✖11㎝
その他は糊、接着剤、糊ベラ、目打ち、物差し、はさみを用意し
P73.74に従い、作ってみましたどうでしょう?

お稽古に来てくださる方々に使ってもらえたらと
こんなにたくさん作りました。夏にピッタリでしょう
     

 因みにいつも『仕服』と書いていましたがこの本は『仕覆』と
 なっているので今までずっと間違った字を書いていたのでは?
 と不安になり調べてみましたら、
 【仕覆とは茶入れ、薄茶器、茶碗などの道具類を入れる袋で『仕服』とも書く】
 とありほっといたしました

昨日は「四ヶ伝」のお稽古
風炉になって初めての『盆点
盆付の唐物茶入れに真の茶杓
水指は曲げ、茶碗は楽
お菓子は水菓子を入れ三種
しどろもどろのお稽古でしたができる事が し・あ・わ・せ
     



二輪咲いた大山蓮華

2020-05-17 20:28:47 | 日記
奈良を含む39の県では緊急事態宣言が解除され
ようやく希望?が見えてきましたが、
今ここで緩んではいけないと思いつつ
色々思案のはて・・・
明日から希望者だけ、
それも一対一の稽古で始めようと
お花は

 
                  5月8日
今年は大山蓮華が二輪だけ蕾がつき、
5月8日には殻が割れ始め、開花を楽しみに待つと
なかなか開かなかったので
もしかしたお稽古を待ってくれてるのかしらと
毎日様子を伺っていましたが、
5月13日に一輪が咲き始めると
5/13

もう一輪も5月14日に開いてくれました。

                         5/14
あっと言う間に、雨のためか一輪は早くも茶色くなり
もう一輪・・・
明日のお稽古に入れることができるかしら?

立夏に入り『卯花きんとん』で一服

2020-05-10 19:18:09 | 日記
自粛生活の中での端午の節句
五月人形も鍾馗様の軸も飾らずじまい・・・・
旧暦では今年は6月25日が端午の節句
と思い返し、ここ何年も掛けていなかった
『天真』の軸を床に掛けました。
『天真』とは?
自然のままで飾りけのないこと。
無邪気なこと。また、そのさま。自然のままで飾りけのないこと。
  * 国語辞書より
長男の名前は『真』、天から授かった真

四字熟語では
【天真爛漫】 てんしん-らんまん
【天真独朗】 てんしん‐どくろう
  *仏語。無相の一念に悟入すれば、生死の別を離れ宇宙朗然とし、
  凡身そのままに大覚の域に達するということ。最澄が在唐のとき、
  道邃 (どうすい) から口伝された語という。
たかが『天真』
されど『天真』

今日も夫と一服で、作ったのは
ゆり根餡を用い、五月なので『卯の花金団』としました。

茶碗は夫が自慢げに見せたカワセミの写真と春日大社のフジから
(実は帰ってパソコンで見て気づいたのに・・・。)
 

夫には「柳にカワセミ」と、私は「フジ」の茶碗で

義理の母の満中陰も済み、夫の心の中は・・・、
のんびりとしてくれたことでしょう。



2020年端午の節句に灰形作り

2020-05-05 20:56:31 | 日記
今日は端午の節句で立夏、お稽古自粛にかまけ
風炉の灰形作りが未だ・・・

例年であれば大慌てで
炉、風炉道具の入れ替え
灰形と忙しい四月末
初風炉に.向けての準備でしたのに・・・

コロナ自粛に一人仕事の自粛までして
五月に入ってしまいました。
そういうわけで

「灰形」の中で最も基本的な二文字押切」

あと百回くらい灰形作りをしたら・・・
上手になれるでしょうか。

お稽古開始まで、まだまだ時間がある
一人稽古で、今年は「灰形」、頑張ってみようかな。

それにしても早くコロナ感染拡大が収束し
日常を取り戻したい・・・・・・・。

毎日7000歩、4月28日は『磐之姫陵』へ

2020-05-01 10:26:15 | 日記
自粛生活も2週間、手作りマスクで歩く
マスクは我ながらなかなか快適、
眼鏡も曇らず、息苦しい事もなく
しっかり顔にフイット。         

この日は足を延ばし、平城京跡の北にある平城山丘陵(ならやまきゅうりょう)
古綴では寧楽山、楢山、那羅山、奈良山、平山とも記される100m前後の丘陵、
東部は佐保丘陵と西部の佐紀丘陵からなる。
今回は佐紀丘陵の『ヒシアゲ古墳・仁徳天皇皇后磐之姫陵』が目的地
午後4時過ぎから奈良時代は平城京からの主要街道奈良坂の「歌姫街道」へ、
歩道がなく、車が横をすれすれに通る。
危ないこの街道からはずれ、小さな谷筋に一歩入ったら別世界。
三つ葉や蕗、芹など色々な草花が咲く小道を上る。
ふと見上げれば藤の花が満開


あっちこっちで鶯が鳴き、
鶯の宿と思われる大きな木も発見!


大和川水系と木津川水系の分水嶺を過ぎれば、田畑が広がる台地に到着。
夕陽が差し込む田畑では、のんびりと農作業をされる姿が、
空には、雁が北へ向かって帰る・・・


田起こしされたばかりの田んぼに、見え隠れする雉を発見!
雄のキジ


晩春の散歩は感動がいっぱい

たどり着いたヒシアゲ古墳・仁徳天皇皇后『磐之姫陵
木々が鬱蒼と生い茂り人気のない石畳、いつの間にか足早に
  

磐之姫は、仁徳天皇の4人の皇后のうちのひとり、
仁徳天皇陵は堺、どうして皇后である磐之姫陵は
遠く離れた奈良なのでしょう?
と疑問に思いながら歩いた歩数は8251歩、目標達成!。

使い古しの茶巾でマスク作り

2020-04-27 12:08:32 | 日記
COVID-19で、緊急事態宣言が出され、閑かな黄金週間中の奈良、
東大寺大仏殿から南大門を見ても、人の姿は・・・、


東大寺の大仏様も拝観中止、
でも回廊の中門から大仏殿を見れば、
観相窓が特別に開けられており、お顔を拝めます。
時事通信より
新型コロナウイルス退散!!!

二十四節気「穀雨」も後半になり、
七十二候『霜止出苗(しもやみてなえいずる)』頃と。
霜が降りなくなり、苗代で稲の苗が生長する頃です。

ここのところ、肌寒い日が続き、
お茶の稽古も、お休みですので心も寒く
家の中にも、霜がまだまだ?の状態。

外の日差しだけは、どんどん夏に近づいて・・・週末は夏日に

COVID-19も先が読めず、いよいよ私もマスク作りに挑戦!


材料は手ぬぐい、使い古した茶巾とタイツを切って作った耳掛けゴム
型紙を作って・・・・・頑張りました。


中に麻の茶巾(使い古し)を入れて
三重構造に
  

しっかりとしたマスクに仕上がり、満足!満足!
出来上がりを眺めて幸せな気持ちに
桜のマスクは私用
緑のマスクは夫用
使い古しの茶巾が使えて嬉しいです。

*使い古しの茶巾は二枚重ねて縫い合わせ稽古に使い
 最後は濃茶席で茶碗を拭くのに使い捨てる。
 その他には?

練香作り

2020-01-27 21:10:50 | 日記

               2020年1月26日 薬師寺の梅林
仏教伝来とともに日本に伝わった香は、平安時代には薫物として成り立ち
漢方薬、紙(経典)の防虫などにも使われています。
香には薫いていい匂いのもの、そのままでいい匂いのものがあるので
練香を作る時は見極めて使うようにと
今回、練香を作る機会を.いただき
とても楽しかったのですが、良い香りを出す
難しさも感じました。

練香の作り方は、奈良時代、鑑真を通じて伝わってきたそうですよ
炭粉+香成分+はちみつ+酒、梅酢が材料です

香成分
木の内側に樹脂が溜まり固まった濃厚な香り、木の表面に出てきた強い香り、
土の中や自然の中で乾燥・熟成させた芳香な香り、
フェロモンだとわかるような、艶のある香りなど様々。
薫陸(くんろく)甘くそしてさわやか
甘松(かんしょ) 甘い香り
貝甲香(かいこう)他の香りを引き立たせる
白檀(びゃくだん)馴染みの香り
丁子(ちょうじ)チョウジの木の花のつぼみで、クローブとも呼ばれます。殺菌効果
麝香(じゃこう)麝香鹿のオスの生殖器の分泌物で、他の香料と混ぜることで香りに厚みが
龍脳(りゅうのう)清涼感のある香り、防虫効果(樟脳の事?)
沈香(じんこう)基本的に温めることで香りが広がる
炭の粉を入れるのは、保香効果、保存効果、火の伝導などの意味があるとのこと。

今回は薫陸、甘松、貝甲香、白檀、麝香、龍脳、沈香7種の香と炭粉
を乳鉢ですり合わせ、はちみつ、酒で硬さの調整をして作りました
初めて作った香名を『初音』としましたが、いかがなものでしょうか?