気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

長月のお稽古は「着せ綿」と「〇」

2020-09-26 20:19:35 | お稽古
社会はコロナの中『go to キャンペーン』でひそやかに動き出し
明るい兆しが・・・と信じたい
それでも10月1日の「観月茶会」薬師寺さんは
やはり中止、寂しいですね。唐招提寺はどうなるのでしょう?

菊月の主菓子は『着せ綿
これは「重陽」の前夜、つまり9月8日の夜、
菊の花を真綿で覆って夜露と香りを移しとり、
翌朝、その綿で体や顔を拭うというもので
そうすれば老いが去り、長寿を保つという・・・・
9月9日が「重陽の節句」ですが、菊は毎年固い蕾で
花の露など一滴も取る事はできません
やはり日本の気候と対応するのは陰暦なのですね。

陰暦でいうと今年は「10月25日」が重陽の節句となります
その頃には我が家の小さな庭にも菊が咲き乱れ露を
いただく事ができるでしょうね
それでも今年も『着せ綿』は9月に・・・
      

軸は円相  
の後には、無物堪比倫 教我如何說 と記され
は    吾心似秋月 碧潭清皎潔 「寒山詩集」より

詠み)   吾が心秋月に似たり
        碧潭(へきたん)清くして皎潔(こうけつ)たり
      物の比倫に堪える無し、
            我をして如何ぞ説かしめん

意味)私の心は、秋の夜空に輝く明月が、済みきった緑深い淵の底まで
   照らしながら明るく清らかに輝くのに似ている。
   この清浄無垢な心に比べることのできるものは、どこにも無い。
   それについては、私はどのような方法によっても説明できない。
              (淡交社:充実茶掛けの禅語辞典より)
 
コロナ禍ですが、ソーシャルディスタンスを取り、月見は如何。