気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

川端道喜さんの唐衣は

2015-05-31 06:51:46 | 主菓子とお干菓子

なんとお稽古で川端道喜さんの唐衣を頂きました。
15個しか手に入らなかったそうで、
お値段は800円だそうです。

私が作り、今回の茶事にてお出しした唐衣より、餡が多く、
それは、それはおいしかったです。
なお通常の主菓子は樫屋の青柳?(白い薯蕷饅頭に一部を青緑で)
これもおいしくいただいております。

川端道喜さんについて樫屋の粽で、少し触れていましたが、
なぜこれぼどまでに名前が前に出た菓匠さんなのでしょうか。
京都北山にあるそうで、京都コンサートホールのついでにも
あっ、食べログでは・・・必ず事前予約されるのが無難ですね。

【道喜粽】として有名で、おそらく500年以上の長きにわたって作り続けておられ、
京都でももっとも由緒ある菓匠のひとつですね。正しくは「御粽司・川端道喜」
と称されており、「御」の字は御所に由来するそうです。室町時代、もしくはそれ以前から、
御所出入りの菓匠であっただけでなく、朝廷が衰微した時代にはなんと
「御朝物」と呼ばれる朝食がわりの餅を献上されております。
東京遷都の前日まで続いていたことが、同家に伝わる100点以上の古文書類に記されており、
京都の文化いや歴史そのものをいまに伝える家のひとつですね。



大和文華館のササユリは

2015-05-30 06:49:52 | 季節の花々
大和文華館のササユリは19日に開花し、
例年以上に多く咲いていましたが、もう枯れ始めています。
今年は本当に、早いですね。残念です。
 

入り口(セグロセキレイが)

  
入り口に栴檀の木:花が散っております。(南方熊楠が・・・)
 
 
タニウツギ
 
アザミ:150種以上もあるのですね。

 
展示館前にも鉢植えで
  
ササユリの谷を過ぎて

朴ノ木の朴葉:飛騨高山でもう一度朴葉味噌を食べたい!

ササユリで忘れていけないのは、日本最古の神社である三輪明神の摂社 
率川神社(いさがわじんじゃ)のささゆりまつりも6月16日に催されますね。
花が持ちますかね。

大和文華館(水にまつわる美術)へ

2015-05-29 06:59:50 | 大和文華館
 
水にまつわる美術
東アジアの絵画や工芸品から4つのテーマで構成されています。
①神聖な水、②水の恵み、③四季の中で、④水をめぐる物語
瀧 朝子学芸員による解説は極めて、有意義な内容でした。
  
①神聖な水:龍は聖域に繋がる存在として
:博山炉は水を張る水盤に蓮茎とが巻き付き火炎宝珠文を上(須弥山)に配しています。

②水の恵み:鯰と年は字で音通で、如意頭形と合わせて2匹の鯰で「年々如意」吉祥句と
 
③四季の中で:秋塘図;小さな画面ながら、夕刻の一瞬の無限な詩情を表現している。

④水をめぐる物語:伊勢物語;女が水に映った自分の顔を眺めながら恋人を思い嘆くが、
男(右上:一回の逢瀬のみ)はもうすでに恋は冷めている。
なにか複雑な心境になりますね。

”なお大和文華館は、菅原池(通称:蛙股池)の畔にあり、
日本最古のダム【西暦162年?(狭山池616年と思いますが)】として紹介されています。
展示室の間の休憩室からこの池と若草山が眺められ、
水に縁のあるこの美術館で、今回の企画を催せたのはうれしい。”
と、解説の途中で紹介されていました。


唐衣をお出しするのはどうして

2015-05-28 07:49:26 | 日記

沢に咲く燕子花に事寄せて、都に残してきた恋人を偲ぶ和歌を詠み従者が涙する場面
昨年の茶事に、この伊勢物語八橋図(岡田為恭:大和文華館)の色紙をだしており、

   
”いずれ文目(あやめ)か杜若(かきつばた)”と称されるように、
今回は、かきつばたを連想される”唐衣”を主菓子としました。

米粉にて外郎(ういろう)地を作り、この生を紫色に染めて、五ミリの厚さにのばし、
そして四角に切って中央にはあんを置き、折り畳んで仕上げています。

茶事が終わり、”かきつばた”が、
伊勢物語9段、東下りに(在原業平)
からころも きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ
枕詞で伊勢物語第八話の和歌を引きださせ、三河の八ツ橋の「かきつばた」を連想させる
句頭が、か、き、つ、は、た、
という由来は知っておりましたが、
この機会に中国服を意味する「唐衣」なの?

枕  詞 :唐衣(「きつつ」の「着」を引き出す)
  *伊勢物語第八話の和歌を引きださせ、三河の八ツ橋の「かきつばた」を連想するそうです。
  *または身ごろを深くあわせて着る「唐衣」の着方と茶菓子の意匠が似ているそうです

 そのほかに、この歌には
序  詞 :「唐衣~なれにし」が「つま(しあれば)」を引き出す
掛詞(4つ) :「き」が「着」と「来」、
      「なれにし」が「馴(慣)れ」と「萎(褻)れ」
      「つま」が「褄」と「妻」、
      「きぬる」が「着ぬる」と「来ぬる」
縁  語 :「唐衣」「き(つつ)」「なれ」「つま」「き(ぬる)」
折り句  :初句「唐衣」の「」、
      二句「きつつ」の「」、
      三句「つま」の「」、
      四句「はるばる」の「」、
      五句「旅」の「
か・き・つ・は・た」(かきつばた/杜若)がそれぞれの句頭に折り込まれています。
和歌は奥深いですね。




皐月の茶事の菓子は

2015-05-27 06:44:04 | 主菓子とお干菓子

主菓子  唐衣 芳月堂(*自家製) 
菓子器 :禄高

  
干菓子 :青楓 (伊賀上野 紅梅屋)
     夏蜜柑(夏蜜柑のピール;自家製)

干菓子盆:華 東大寺

*皐月の茶事にむけ唐衣を作ってみました。
2日前に黄身餡を
   

皐月の茶事の献立です。

2015-05-26 08:55:24 | お茶会・お茶事

献立です。
お客様八人分は、大変ですね。
 
食器のセット中  (忙しいですね)
   
皐月の茶事の開始です。

汲み出し:青梅湯(梅シロップ、青梅砂糖漬け)    
  
汁  :えんどう豆のすり流し(えんどう豆、じゅんさい,葛)
      *はじめはきれいな豆色が濁ってしまい、残念。
飯  :貝柱の飯蒸し(もち米、貝柱、椎茸、人参、薄焼き卵、三つ葉、水菜)
向 付:甘海老の昆布締め、サーモンオニオン、蛇の目きゅうり
一 献:越の寒中梅、大吟醸(新潟銘醸)


煮物椀:白茸と枝豆真薯(白茸、枝豆、真真薯、板蕨、さやいんげん)


強 肴:わかめ、鱧皮、冥加

八 寸:空豆 稚鮎

香の物:赤カブ、大根、芽きゅうり

ほうじ茶

本当においしくいただきました。
料理方ご苦労様でした。

無事皐月の茶事が

2015-05-25 09:40:56 | お茶会・お茶事
正午の茶事に従い、 
  
お客様8名、お水谷4名で皐月の茶事を行いました。
  
花菖蒲、色紙:鮎を釣る 狭に夕立の 名残雲 【北嶺(ソウガワ, ホクレイ)】

  
待合い:床 ”柳にツバメ ”三浦竹泉
  
腰掛待合い
   
本席;朝鮮風炉(麻生吉造)、釜:あられ(菊地政光)、皆具:荒磯(萬古焼、加賀瑞山)
     
初座 床:渓雲(東大寺 清水公照)、香合:堆黒(渡辺明泉)
     
後座 
未央柳 (びょうやなぎ)とヤマアジサイ 

 
濃茶点前;茶杓:好日(藤本寛道)、主茶碗:黒楽 曳き舟(吉村楽入)
  >
薄茶点前;茶杓:貝舟(時代)、茶碗:あやめ(白井半七)

   
水谷にて(*水屋と通常書くと思いますが、先日書の稽古にて、屋を谷にして先生は用いているとのこと。調べてもでてきませんが、使わせていただきました。)

お客様には喜んでいただくことができました。
お水谷の方々および料理方、すべて皆様のおかげです。
これからもお稽古の一環として、気軽に行いたいと思います。

皐月の茶事に間に合いました。

2015-05-24 07:03:11 | お稽古


   
改装が皐月の茶事に間に合いました。
襖と明かりが入り、完成です。

なにせ、押し入れを通路兼簡略な四畳半台目のお稽古も可能にと
無理難題でしたが、なんとかお稽古も可能なように仕上がり、
通路側からも棚を利用できるようにしていただきました。
しかし予定にはなかった畳が新しくなり、お支払いをどうしましょうか。
たったの一言が、大きくなってしまいました。
お返しは、・・・稽古に精進あるのみですね。

お稽古の合間にメロンを

2015-05-23 17:04:01 | お稽古
  
茶事の準備で忙しい。でも稽古に来てくださるときに、お答えしなければ。
今朝は初めての方を含め、お三人さんで、
お昼からは、お二人が皐月の茶事にむけ、最終の稽古に来られます。


おこわの蒸し時間が決まりません。
もち米の程よい硬さと粘り気もほしいし。


静岡のメロン(食べ頃は21日から23日まで)を昨日いただいており、
お稽古の合間に頂きました。
五等分にしましたが、均等にするには難しく、孫たちは大きい方を
スプーンを入れると、果汁が、
みずみずしくて、程よい甘さ。
一時の・・・御馳走様でした。

ユリ根が・・・

2015-05-23 07:01:06 | 主菓子とお干菓子

今朝のお稽古は一人で、主菓子は”ずんだもち”

二十四日の茶事にむけ、食材の探し中です。
ピンチの食材があります。”ユリ根”です。
ユリ根きんとんを作っていたので、手元になく、
10日ほど前から、安易に近くのスーパーなど探していましたが、
昨日になって、百貨店の食料品売り場だったらと思い、だめでした。
ネットで検索してみると、あることはありましたが、タイムアウト!
早く気が付けば、というより、なぜ旬(秋から冬)でもないのに・・・・・
安易に考えておりました。
変更せねば、ゆばまき
すべて書き直し・・・・・ピンチです。