気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

玄関の雛飾りに「糸巻き」を添えて

2018-02-28 16:50:00 | しつらえ
春霞の空で17℃台のポカポカ陽気でも昼頃から雲に覆われ始め
12時
夕方からは大雨かも。日本海の低気圧が爆弾低気圧へ発達する
ため春一番の大嵐との予報で、暖かな日が続くそうです。
如月から弥生へのバトンタッチは激変する天候からに。

玄関のしつらえですが、「雛飾り」に
2/20 2/26
 
東大寺お水取りにちなみ「糊こぼし」を置いておりましたが、


さらににもう一つお雛様のお道具として『糸巻きケース』、
横に穴が3つ開かれており、中に三つの糸巻き(ボビン)が
 
裁縫が上手になることをお願いしながら、こんな子供向けの
遊び歌「糸巻き唄」、作詞:香山美子、作曲:小森昭宏
”いーとーまきまき いーとーまきまき
 ひいてひいて トントントン
 ・・・
 できたこびとさんの おくつきれいに ・・・”
でも「いとまき」が出てくるのは一番だけなのです。
原曲はデンマーク民謡『靴屋のポルカ』に。

この『糸巻き』新版・茶道大辞典では、
”糸巻卓、糸巻棚の他、香合、蓋置などにもある。”と

明日からは弥生月、棚も『糸巻棚』でも、
”棚物の一種。二重棚の中棚を各辺がくぼんだ糸巻き型に意匠
 した棚。小堀遠州好みは朱塗の三枚板で柱に反りがあり、
 表千家十一代碌々斎好みは一閑張青漆、十二代惺斎好みは
 桐木地で、この二つはともに地板がなく、水指は運びで
 畳置きとなる。”       (新版・茶道大辞典より)
このように流派に違いがあり、
『糸巻卓(いとまきじょく)』があれば良いのですが・・・
”棚物の一種。裏千家十三代圓能斎好み。天地に入角菱の二枚の
 板を用い、二本の柱で支えている卓。用材は杉で、黒塗に朱の
 縁がとられている。十四代無限斎は(淡々斎)の再好みもある”
                       (同上)

去年の自宅稽古ではお雛様をイメージして「誰ケ袖棚」、
しかし見つからず、糸巻棚を使ったこともありました。

でも『卓(しょく)』と『棚(たな)』の違いはと問われれば・・・・
卓は”棚物の一種。本来は床の間に置かれた香炉や花瓶などが
飾られたが、のち茶湯の小棚として用いられるようになった。
好みの形も多い。小棚は語呂により棚とも卓とも称される。”
                     (同上)
知識の整理ができました。

蕗の薹香合を

2018-02-27 17:18:48 | しつらえ
奈良の朝は霜も降り、氷点下近くの0.5℃まで冷え込むも、
日の出の6時半過ぎからぐんぐん寒暖計も上りました。

相方との手違いからお寺様の月参りがあり、四畳半のお稽古場
での台子の薄茶をさせて頂くことに。
  
床には、朝早くからメジロに吸蜜されている薄紅色の有楽椿と
山茱萸の黄色い蕾を活け、
  
 
この陽気で故郷富山の雪も融け出し、顔を出す『ふきのとう』
に思いを寄せて、『蕗の薹香合』を飾りました。
(つぼみ)とは汝(なれ)も知らずよ蕗の薹』 
                与謝蕪村
何とも言えぬ苦味が好きだった母、一緒に雪解けのあぜ道へと
採りに出かけた事が・・・。
天上の声を聴かむと蕗の薹
          鷹羽狩行


待ち遠しかった春の陽、障子から射し込む光を浴びながらの
お稽古、嬉しいものですね。

まだ片付けていない大炉・・・、
明後日からは弥生月、二月堂お水取り本行が始まりますから
釣り釜の準備もしなくては。
      

ウグイスの初鳴きが

2018-02-26 12:57:21 | 日記
今日から東大寺のお水取りは惣別火(そうべっか)がはじまり、
いでたちも紙衣(かみこ)という仙花紙で作った紙の衣となり、
私語も一切禁止、湯茶も自由には飲めず、所作作法も厳しく
火鉢以外の火の気がなくなり、白鼻緒のわら草履をはき、座る
のも各自一枚所持する「てしま(ござ)」の上だけで、声明の
稽古、行中に使う糊たき、二月堂内で刷るお札の紙を折る作業
、ホラ貝の稽古、堂内の荘厳に使う椿の枝に造花を取り付ける
作業、会中に使う法衣を身につけてみる「衣の祝儀」、行中の
配役の一覧である「時数帳」の書写等をして過ごされ、月末の
28日まで戒壇院・別火坊にて行われると、本行は二月堂へ。

さて朝からの温かさに誘われて買い物に出かけると、春を彩る
初物が二つ見聞きすることが出来ました。
一つは”関西の春の風物詩「いかなごの新子(稚魚)」が只今
入荷し・・・”という威勢の良いアナウンスが11時頃突然響き、
今日がいかなごの解禁日ということを知りました。
毎日新聞より
棚には1㎏2500円と値札が、昨年は3000円だったので少し安く
手が伸びそうに。でも「くぎ煮」は付きっきりになりますから
今日は断念せざるおえません。
帰り道、住宅地の保安林方面から聞きなじんだ鳴き声が耳に。
ホケキョと聞こえたような?、立ち止まり耳を澄ましますと
ホホケキョとまだ慣れていない「ウグイスの初鳴き」です。
気象庁の生物季節観測項目の一つですが、発表はまだ。
鶯の 声を聞きつる あしたより 春の心に なりにけるかも
                     良寛
天気予報によりますと、今後一週間の最高気温は13℃以上に、
大炉も終わり、閉じなければなりませんね。
そしてこれからの季節、釣り釜にうつりますが・・・
うぐいす点」も考えてみなくてはという気持ちに。

帰り着き家の玄関前の小花壇、紅色の侘助の花に動きが目に。
『メジロ』ちょこっと顔を出すなり、こちらを見て飛び去ると
足元に一輪の花びらだけが残っておりました。
 
赤椿咲きし真下へ落ちにけり
          加藤暁台
この句のように椿の花は散るとは言わず、落ちるといい、
足元に落ちるはずが・・・こんなところまで飛んできており、
きっと「メジロ」の仕業なのでしょう。

チョコレート菓子「好蘭堂」を干菓子に

2018-02-25 17:13:02 | 主菓子とお干菓子
奈良の朝は2.1℃と寒さも和らぎ、薄日の射仕込む天気が、
徐々に曇り空、そして夕方には小雨が・・・。
晴れてほしかったのですが三寒四温のサイクルにはいり、
やっと春の天候へと変わりつつあります。

昨日は久しぶりのミニ同窓会で、関西在住の同級生に声が
掛りました。七人の予定がインフルエンザで二人が欠席に、
でも残り女五人で話に花が咲きました。
帰れば帰ったで、オリンピックでもメダルが咲きそろい、
余韻を楽しみながら眠りに着くことが出来ました。そして
今朝からのTV各局の金銅メダリストインタビューを追いかけ
フィギィアスケートのエキシビションと堪能しました。
でも残念ながら今日が冬季オリンピック最終日、普段通の
生活に戻らなくてはなりませんね。

今日は自宅稽古が入っておらず、ゆっくり出来る日・・・
去年はユリ根から芽が出て失敗をしたので、買いだめた

百合根を剝いて洗います。傷んだところは丁寧に取り除き、
沸騰させた糖蜜に加えて百合根餡を造りました。
この下ごしらえでどんな菓子に変身するのか楽しみに。

菓子と言えば、相方がバレンタインで頂いた「小好蘭堂(ショコランド)」
”いつもありがとうございます”と記された義理チョコ、

柿羊羹で有名な大垣の『つちや』製、私にはカット前の
『美濃里加加阿(カカオ)好蘭堂(コランド)』を頂けました。
 
HP等では”大垣の蘭学医‣江馬蘭斎生誕270年を記念し、
300名以上の門弟を育てられた私塾・好蘭堂の名にあやかり
西洋の文化のチョコレートに堂上蜂屋柿ハツシモ米、胡桃、
いちじく、ゆずを合わせ、和と洋の調和を楽しめます。”と

本当に干し柿の香りがほんのりと漂い、様々な食感や風味が
楽しめ、チョコレートの干菓子として出しております。

開山堂ののりこぼし椿(良弁椿)は

2018-02-24 19:07:11 | 散策
奈良は昨日今日と氷点下の朝を迎えましたが、日中は二桁で、
鵯やメジロに啄まれ、落ちた椿の花の掃除をする気に。

先日伺った東大寺戒壇院・別火坊では20日からの試別火中で
昨日23日は「花ごしらえ」、約400個の「糊こぼし」という
お水取りの際に二月堂の本尊の「十一面観音像」に供えられる
ツバキの造花になり、親指ほどの太さの木に、黄色の和紙を
巻きつけて雄しべにし、その上に赤と白の和紙で作った花びら
を糊で、蓮行衆たちが貼りつけ、次々に桶に並べられている
様子がTVから流れておりました。
産経新聞より
なお本行中、本物のツバキの枝に刺して飾られお供えされます。

本行前の二月堂へ伺った続きを
二月堂を辞して、本物の『のりこぼし椿』を見に行くことに。
二月堂の階段沿いにも生け垣が設置されており、
  
三月堂との間、龍王の瀧の前に句碑があるのをご存知ですか?。
水取りや籠りの僧の沓の音』芭蕉
建立は1913(大正2)年2月、揮毫は東大寺末寺の空海寺住職

貞享元年(1684年)秋、八月から翌年四月にかけて旅した紀行文
「野ざらし紀行」の際に詠まれたも。
芭蕉自筆の紀行文では「二月堂に籠りて」という前書きに続き、
水とりや氷の僧の沓の音』と。
どうして『氷』が『籠り』に変わったのでしょうか。

この三月一日からこの沓の音が聞こえてくるのです。
でもこの二月堂前の広場は、上堂時は人‣人‣人で埋め尽くされ
未明に連行衆が下堂される時間にならないと聞こえないのでは。

椿でしたね。開山堂(国宝)の庭にあるのですが、四月堂横から
覗くことが出来ます。
開山堂は良弁堂ともいい、良弁忌の12月16日のみ国宝の良弁像が
秘仏開扉され拝観できます。また二つの石碑があるそうなので、
門の前から捜すも、門の中には例年通り昨年の籠松明の残りが
どーんと飾られておりました。


三月堂前にある小さなお堂、四月堂(三昧堂)の拝観は無料で、
上がらせていただき本尊さん「十一面観音」様にご挨拶。
横から開山堂ののりこぼし椿を眺めさせて下さいとのお願いを。
なお以前のご本尊千手観音立像は東大寺ミュージアムへお移りに
なられたが、阿弥陀如来坐像と元本尊の普賢菩薩像もおられます。
さて肝心の『のりこぼし椿』は蕾のままで、今年はいつ?。
 
実は我が家の三年目の小さな「のりこぼし椿」も蕾はさらに堅く

自宅稽古に使いたいので、お水取り最終日までには咲いてね。

人ごみを避けて帰るには・・・、鐘楼経由して猫坂を下り、
大仏殿を足早に駆け抜け、東大寺ミュージアムの脇から
人通りのない静かな「真言院」さん前を通り抜けました。
真言院さんの庭にこんな二月堂への石が・・・
  
そして空き地の奥にある西塔跡前を通り過ぎ、帰りました。


修二会本行前の二月堂には籠松明の青竹が

2018-02-23 12:15:20 | 散策
今日2月23日は風呂敷の日だそうで「つ(2)つ(2)み(3)」
「包み」の語呂合せ。
国会でも包み隠さずお役人さんたちは話してほしいものです。

先日訪れた東大寺の話の続きになります。
東大寺の南大門から大仏殿にかけ、春節に合わせた外国からの
観光客の方々、日本からは修学旅行生の喧騒で大変。
  
でも一歩入った北側の大仏殿裏、礎石だけの講堂跡はひっそりと
しており、二人連れの中国の方?も写真を撮りながらのんびりと
このような光景を眺めながらふと視線を上げると大仏殿の鴟尾が

この二月堂裏参道は本当に人が少なく、白梅の香りも漂い、

寶珠院さんから青竹がニョキッと伸びています。
修二会の本行にお使いになるのでしょうか?
今年も南座衆之二としてご住職・佐保山曉祥も連行衆に

でも門には連行衆の印がまだ飾られておりません。

中性院さんの前から土塀と近づく二月堂と良弁杉を眺めながら
歩みますと、気分は上々ですね。
東側 西側
根付の青竹が目に飛び込んできました。
竹一本一本に墨で文字が書かれており、連行衆の先導役になる
籠松明に加工される根付きの真竹で、大きなものは周囲が20㎝
重さ100㎏h程にもなります。この真竹は京都・滋賀・奈良の
各地から奉納され、竹送りとして人力でも運ばれてきます。
 
もうすでに二月堂の廻りは竹垣が設置されており、籠松明の
上がる回廊の廻りにも延々と。修二会が待ち遠しいですね。

その回廊脇に、蠟梅でしょうか?満開でした。

石の回廊を上ると、手水前にベールを被られたイスラム教の
方々が珍しそうに写真を撮られておりました。さあ二月堂
何人も見られない秘仏の御本尊、大小二体の十一面観音像様
心の中で想像しながらご挨拶を済ませます。振り向くと
西方向には良弁杉と奈良市内そして生駒方面が眺められます。
 
本当にこの時間にお参りの方々は、外国からの方が殆ど。

あの「のりこぼし椿」が咲いていないか四月堂(三昧堂)横から
開山堂内を覗いてみることに。         (続く)

試別火中の戒壇院別火坊へ

2018-02-22 18:24:55 | 散策
今日2月22日は猫の日、鳴き声の「にゃん」が日本語の「2」
×3の語呂合わせ、海外はUSAで10月29日、ロシアでは3月1日
ヨーロッパの多くの国々でのWorld Cat Dayは2月17日に、
世界の動物愛護団体が制定したInternational Cat Dayは
8月8日と様々で、愛猫家は右往左往ですね。

右往左往といえば、ある証明書を市役所で発行してもらうのに
昔のことで、窓口を3つも移動させられたこと。
その後、数日前にパソコンで作成した確定申告書を税務署まで
提出するだけなのに、列に並び10分以上も待たされたこと。
でもこれで国民の義務の一つ納税、いえいえただでさえ少ない
年金等から引かれ過ぎた所得税の還付に。
僅かですが孫の服の足しにでもしましょう。

ここまで来たので、少し足を延ばし20日から始まったお水取り
「試別火」が行われている戒壇院別火坊へと、吉城圓前を通り

写真家・入江泰吉旧宅前から戒壇院への石段を望むと

門への登り口に「大界外相」と刻まれた石が
この石は、勧進所との境などにもあります。
 
さらに門の前に「大界内相」、
門の屋根には鬼瓦と唐獅子の飾り瓦
  
そして本堂の屋根にも龍の飾り瓦で守られております。
 

門を入り、戒壇堂そばに「戒壇外相

これは「戒壇石」という「結界石」の一つで、お寺や清浄な
場所の境界に立ち、「ここからは聖域ですよ」と伝えるもの

戒壇院は東大寺HPによると”754年(天平勝宝6)、聖武上皇は
 光明皇太后らとともに唐から渡来した鑑真(がんじん)から
 戒を授かり、翌年日本初の正式な授戒の場として建立された”

そして戒壇堂の左側へ廻り込むと、別火坊がありますが、
しーんとして物音ひとつ聞こえず・・・
 
修二会の本行前の場として戒壇院は最適なのですね。

そしてすぐ近くには、こんな歌碑が
大佛を要と月の東大寺
  
そして紅梅が咲きだしておりました。
  
そして二月堂裏参道には、梅ならぬ降る雪からの万葉歌碑が
わが背子(せこ)と ふたり見ませば 幾許(いくばく)か
             この降る雪の うれしからまし


光明皇后が雪を見ながら亡き聖武天皇を想って詠まれた歌に。

戒壇堂の仏様も見応えがあるのですが、大仏殿の鴟尾を見ながら
二月堂へと向います。(続く)

入子点と盆点、そして逆勝手の花月を教わりました。

2018-02-21 19:33:58 | お稽古
昨日の昼過ぎからボランティアでの茶道サークル如月のお稽古、
しつらえは自宅の大炉の稽古場と同じ「草自生」土筆・スギナと

早蕨が描かれて「春来草自生」を、
花は西王母椿と満天星躑躅の花芽を活け、試別火に入られた
東大寺二月堂のお水取りに合わせ「糊こぼし」も飾りつけ、
 
お出での方は少なかったのですが、お一人づつお点前をして
頂き、ことのほか喜こばれたのですが・・・
良い天気で外気温は13℃まで上がり3月中旬の陽気、
瞬時ぼっとしてしまうほどに。
でも皆様の真剣な様子に、こちらも気を引き締め最後まで。
菓子はこの季節の「下萌え」等で


ところが今朝は一転して曇り空で陽射しがなく、寒いなか奈良
市内までお稽古に伺いますと、玄関先に奈良・樫屋さんの車が
停まっており、どんな主菓子が頂けるのか、楽しみになります。
その後直ぐに先生が椿を片手に持たれてお出でになり、準備が
済みますと、午前中のお稽古が始まりました。
大炉は先週済ませており、入子点に。新版茶道大辞典では、
”点茶法の一種。裏千家では小習十六ヶ条の一課目となっている
 が、流儀によっては仕込点・仕組点・組合点とも呼ぶ。
 木地曲の建水の中へ茶碗を仕組んで運び出すところからいう。
 棚物を必要とし、他の諸道具は荘り付けておく。”と
運びをするのに困難な人や、道具の持ち出しに危なげな人などが
客に気遣い等をさせないために行う点前になります。
本当に立ったり座ったりすることが一回だけで、御歳を召した方
にもお奨めで、取り入れたく思っていたところでした。

続いて盆点(ぼんだて)の客をさせて頂きました。
『盆点』とは”唐物茶入、拝領物を盆にのせて扱う点前をいう。
 三千家の相伝課目の一つ。
 武者小路千家では「ぼんてん」と呼ばれている。”と(同上)

なお楽しみな主菓子は、樫屋さんの「引千切( ひっちぎり)」に。
樫舎のHPより
これを見られた大先生から”少し早いのでは”とお言葉が
桃の節句は、三月三日ですからでしょうか。

お昼休憩前、先生から”午後は逆勝手の花月をしましょう”と
聞くと、私の好奇心が昼からの予定の記憶を消し去りました。 
”大炉での稽古がまだですので、午後三時から来て下さい”と
メールを入れていたのに・・・。

三時過ぎ相方からの電話で、大急ぎで帰りつくと、
炭を熾し・・・大慌てで準備に。でもお稽古は落ち着いて、
大炉の薄茶点前をしていただけました。
今は一息ついてフッーと。

玄関に「糊こぼし」と「飾り雛」を

2018-02-20 12:30:30 | しつらえ
今朝の奈良、最低気温も氷点下にならず良いお天気で、気温も
11℃まで上がるそうで、昼からボランティアでの茶道サークル
如月のお稽古もありますので、嬉しいことです。

今日二十日から東大寺修二会(お水取り)の試別火が戒壇院別火坊
にて始まりました。
先週の土曜日から玄関に飾った赤膚焼の飾り雛のそばにも
 
 ⇓    ⇓    ⇓
私が造った「糊こぼし」を飾りつけました。
  
飾り雛脇に控えし糊こぼし
            愚句

本物の造花の「糊こぼし」は二月堂の御本尊の十一面観音に
捧げられますが、今日から始まる試別火で連行衆にて作られ
ることになります。
この糊こぼし、赤色は紅花から月ヶ瀬のウバイを使い、
黄色は支子の実で染められており、白色を含む賛色の楮和紙は
染色家・吉岡幸雄さんの工房が提供されております。

さあ、茶道サークルの稽古に行ってまいります。

高校生の茶道への認知度は

2018-02-19 19:02:26 | 日記
今朝も-1.3℃と氷点下の朝、雲を通して陽射しもありますが
弱く、ピークを過ぎた寒さとはいえ、春が待ち遠しいもの。

奈良の春は東大寺のお水取り・修二会が終わらないと来ないと
されておりますが、行事としてはすでに始まっております。
昨日18日は二月堂での「油はかり」、修二会本行中3月1日から
15日朝まで使用される灯明油(菜種油)の納入に、堂司・
森本公穣(清凉院住職)さんが立ち会われ、そして明日20日から
戒壇院別火坊にて試別火、惣別火と二月堂での本行になります。
今年の厳しい寒さが気になりますが・・・。

さてこの土日、二日続けての自宅稽古、お雛様に見守られながら
の稽古は「大炉」、床の花は、西王母椿に満天星躑躅の花芽を
 
菓子は土曜日は「下萌え」を

一人の高校生は昼まで授業があり、下校途中に寄ってくれました
習い始め、痛くならない正座の仕方を教えた所、学校でみんなに
やり方を教授したことなど、色々と話しているらしいのですが、
この土曜日の話、学校で急いで帰ろうとすると、同級生から
”どこ行くの”、「これからお茶習いにいくの」と言うと、
”お茶飲むだけやのに、面白いの”と返ってきたのだそうです。
茶道って敷居が高いのか、知らな過ぎるのか?、
これからの若い人たちへの啓蒙にもなりますから、気を引き締め
間違ったことを伝えないようにしなければなりませんね。

始めての大炉、逆勝手で少し戸惑いも見られましたが、
こちらの注意点を一言一言聞き洩らさないように・・・、
稽古終わりに、「大炉での後炭手前」の準備をと、

炉中の灰仕切りの雪輪瓦の向こうに、輪胴、丸毬打、割毬打、
丸管炭、割管炭、枝炭三本を組むようすを、興味津々な顔で
見つめておりました。
後炭手前が出来られるようになるのは何時になるのでしょう。

でも来年度から入試のためお稽古がお休みに・・・あと何回?
足りない時間ですが、お茶の深さを味わってくださいね。