気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「夏越の大祓い」にあたり

2016-06-30 13:50:11 | 日記
                     茅(ちがや)
今日は『夏越の大祓い(なごしのおおはらい)』ですが、
水無月のなごしの祓する人は
       ちとせの命のぶというふなり

拾遺和歌集に「題しらず・よみ人知らず」として詠まれています。
私は、22日に石上神宮での演奏会に伺った折、
茅の輪がまだ作られておりませんでしたが、
置かれていた『人型』に名前と年齢を記入し、
悪いところ(年を取ると、いたるところに)を撫で、
息を3回吹きかけて、お願いしてきました。
その茅の輪は28日の夕方に出来上がったとFBにアップされ
今日午後5時から、神事が執り行われるそうです。
 
青々とした茅の輪(ちのわ)がなんとも神秘的、
輪にしてある植物は茅(ちがや)で、古名はチ(茅)であり、
花穂はチバナまたはツバナとも呼ばれ、日当たりのよい空き地に
細い葉を一面に立てた群落を作り、白い穂になります。

大きく成長するこの茅の力をいただいて、
くぐることにより疫を祓って、これから先の無病息災を祈ります。
由来は奈良時代初期にできた『備後国風土記』の中にある
”須佐之男命(すさのおのみこと)が小さい茅の輪を腰につけさせて
 万民を疫病から免れさせた”ことによる『蘇民将来』の伝説
明日7月1日から京都で始まる八坂神社の『祇園祭』で授与される
『厄除粽(ちまき』』にも「蘇民将来子孫也」と記されており、
楽しみなお祭りになりますね。

なお八坂神社の摂社「疫神社」の夏越祭りは
ひと月遅れの7月31日に。

それから「水無月」も頂かなくてはね。
昨日のお稽古は、奈良「樫舎」さんの「水無月」
頂くと食感が違い、なんと外郎生地の部分は吉野葛でした。
HPより 
夕方には、夫婦二人で自製の「水無月」を頂き、
この半年の罪や穢れを祓いましょう。

玄関のしつらえは「茄子」を

2016-06-29 08:28:05 | しつらえ
今朝は梅雨の雲の中から一時太陽の光が差し込みます。
でも昼過ぎには雨との予報で、また雨になりますから
三日ぶりに、朝食のグリーンスムジーの野菜を採りに庭へ。
グリーンアスパラの葉っぱに、水滴が

5月始めに種を蒔いた小松菜、最後に残しておいた株が、
虫さんに葉を食われたところから、雨のせいか腐って倒れ、
ダンゴ虫の餌になっており残念です。
関西は梅雨入りから今までの雨量は、昨年の梅雨時期よりも
多く降っています。それより九州はもっと降っており、
震災だけでも大変ですのに、雨による災害が、
利根川流域に降ってくれれば良いのに。
小松菜と同時期に植えた春菊やミズナも大きくなり過ぎ、
雨で一部倒れていましたが、一株づつを手に採り、
洗い桶に浸けると、小さな虫が、ムカデです。
なんと5匹も!、大きな声で気がついた相方が、
水の中では死ぬからそのままにしていたら
5分待てども、もぞもぞと這い上がってきます。嘘でした。
相方が、仕方なく割り箸でつまみあげ、ビニール袋へと
そういえば今朝のニュースで「世界初水中を泳ぐオオムカデ」と
ついでに、朝どりの野菜たちを紹介します。
 
玄関のしつらえも「茄子」、
お花はヤマアジサイ、オオムラサキツユクサ
玄関は紫色系で統一?、偶然です。
   
昨年の姫路市立美術館で購入した竹内栖鳳さんの色紙です。
そういえば去年も同じ題名のブログがありました。
進歩しておりません。頑張らねば
あっ時間です。
今朝も私の稽古に出かけなければなりません。

灯心蜻蛉(糸とんぼ)も私も羽を休めて

2016-06-28 13:22:00 | 日記
日曜日の朝、三娘会のお二人を迎えるため、
庭で花を摘んでおりますと、
糸とんぼが羽を休めているのを見つけました。
瑠璃色の可愛い『糸蜻蛉』です。
(メス)
羽を開いて止まっており、
尻尾の先が膨らんでおり、産卵管でしょうか?
調べてみると、『オオアオイトトンボ』のメスです。
 
実は、去年の9月にも出会っており、
尻尾の先端はスマート、この個体はオスと思われますが
昨年の9月(オス?)

糸とんぼは、異名を灯心蜻蛉(とうすみとんぼ)とも呼ばれ
俳句の季語としては「夏」(なお「トンボ」は秋)になります。
草と化す瑠璃とひすいの糸蜻蛉』愚句

朝の忙しさから解放された一瞬でしたが、
お客様を迎える心の余裕が持てました。

旧友との3年ぶりの再会はお茶を点てて

2016-06-27 15:45:06 | お稽古
昨日の三娘会の話をさせて頂きます。
インドへ赴任される御主人と一緒に、二年の約束が、
もう一年延長となり、
やっと三年ぶりに帰国が叶い、三娘会ができました。
出身地の富山から、そして神戸から、私は奈良で、
各々が一本の交通機関を使えば、京都が三人にとり、
落ち合い易いのですが、
富山からの方は、藪内流の茶道をされており、
神戸の方も若い頃ちょっとかじったということで
自宅にお招きをして一服ということになりました。
床に、宗旦木槿を今年初めて床に活け、お迎えの準備を。
  
富山は北陸新幹線が金沢まで開通したことで、
東京へは一直線で速く便利になり、東京一極集中に拍車が
関西へは今まではサンダーバードに乗れば一直線だったのが、
金沢での乗換が必要になりました。(ブウブウッ)
でも私にはうれしいことに、乗換られたおり、
金沢で和菓子に目がいき、つい手が出たそうで
和菓子を二種、頂くことが出来ました。
そのうちの一つ、干菓子の高木屋さんの
『紙ふうせん』、色違いのまん丸い形の最中で、
中には砂糖の歯触りのする錦玉が入っております。

主菓子は、自製の「虎豆の水無月」
まず、私にお濃茶練ってと言う要望に応え、
一生懸命お濃茶お練りしました。

お次は、藪内流でお薄を一服、御願いたしました。
帛紗を腰の右側につけられ、
所作が大振り、これが、武家点前と言われる由縁?、
でも、姿勢がほんの少し前かがみになります。
中学時代は、私も富山で藪内流でお稽古しており
こちらに来て裏千家流に入門しましたが、
お裏の平点前を始めてお稽古した時、
こんなに簡単でいいの?
なんて生意気な事を思った覚えがあります。
藪内流のお点前はすっかり忘れており
とても新鮮でした。
HPに道歌が掲示されており、
すなほなる心をうつすわざなれば
      手つきまがらずすなおなるべし

 
時間はあっという間、話が尽きません。
「藤城清治 光のメルヘン展」の
県立奈良美術館へ参りましょうよ、
入場は午後4時半迄ですから、急がなくては!。

おぼうさんのお軸で

2016-06-26 14:50:45 | しつらえ
昨日のお稽古で掛けさせていただいていたお軸。
誰一人読めません。
(私も初めて掛けた折も、五体辞鑑で確認して・・・)

東大寺元管長 清水公照(今良寛とも)さんの書です、
この字をじ~っと見つめておられた小学校の先生は
”右側の字を見ていると
 今、一年生のザリガニの絵を指導しているせいか
 どうしてもザリガニしかみえないです。”と
 
このお軸、12日(日)の稽古時には、
渓雲』とお伝えすると
”これは渓谷から立のぼる龍を
 思って書かれたものでは・・・・”
とおっしゃられていたことを思い出しました。

人って、同じもの(事象)の印象は、
その時々の環境によっても違うものになり、
さらに情報によっても左右されがちなのですが、
少し前までの「け知事」問題、そして
イギリスの「ユーロ離脱」もそうですね。

この写真の『雲』は何に見えますでしょうか?
クリックで拡大
過日ミホ・ミュージアム、「極」大茶の湯釜展へ伺った折、
入り口で撮った一枚の写真です。
私には、信楽の渓谷から沸き立つ雲が、
富士山のように、
さらに並び立つかのように、霰地楓鹿図真形釜が、
どちらも日本一ですね。

*書きかけのままで、登録してしまい迷惑を掛けました。

自業自得で

2016-06-25 19:58:46 | 日記
昨晩の雨で、小庭の野菜(オクラやピーマン)が倒れており、
朝からブツブツと、小言が聞こえておりました。
風雨が強かったこともありますが、
野菜の世話に手を抜いた、ご自分のせいでしょう。
自業自得』という四文字熟語が浮かび、
言いたくなりますが、ぐっと我慢!
念のため、辞書を開くと、仏教の基本から生まれた言葉で、
普通は、悪いことを受ける場合に使うことが多いようですが、
良い行いをすれば、良い結果があらわれ、
悪いことをすれば、悪い結果があらわれるということだそうで、
 =みずから、自分自身のこと。
 =行い、行為のこと。
 =えること。受けとること。
ポジティブ思考で、用いたいものですね。
 
今朝の自宅稽古は三人さんがお見えです。
やはり、選挙やイギリスのユーロ離脱の話も俎上に・・・、
それよりも、嬉しいお話を聞くことが出来ました。
本当に喜ばしいことです。
今年も風蘭が咲き、家の中に入れると
夜になると、かぐわしい香りが部屋に漂います。
 
簀戸越しに風蘭をおいてみましたが、
眺めていただきましたでしょうか。
 
『簀戸越しに咲く風蘭に香を感ず』愚作

ねじばな(捩花)で、祈るばかり

2016-06-24 18:40:59 | 季節の花々
朝は晴れ渡っていたのが、昼過ぎから雨が降り始め
お稽古が始まる2時過ぎからは、急に土砂降りに
めげずに、立礼にて
帰えられる頃には、少しこの辺はましになりましたが
京都では警報も出されておりました。

今日の英のEU離脱の動きと
同じ!
株安、円高で、
日本経済には警報発令かもしれません。

また負のスパイラルに逆戻りは嫌ですね。

ネジバナよ みぎにひだりに 目くらまし
 
あわよくば
『ネジバナの 螺旋のぼりを 願うのみ』
 
ねじばな(捩花)って、ラン科なんですね。
別名・別読みは、ネジリバナ、モジズリ(捩摺)
昨日の『ネジバナ」はこんなにもきれいに咲いていたのに
ねじり方は左右どちらもあるそうで、
さて、どちらのねじりに日本はなるのでしょうか。

「鎮魂」リュートとソプラノの響きに石上神宮の鶏も参加?

2016-06-23 09:55:48 | 音楽
頂いた『ムジークフェストなら』の参加券は22日は3枚も
時間も重なり、奈良市内ではありません。
石上神宮11:30~天理市、リュートとソプラノ
当麻寺13:00~葛城市、弦楽四重奏、遠いです。
矢田寺11:30~郡山市、フルートとギター、
 この寺は紫陽花で有名、今が見頃ですから人も多いのでは。

石上神宮に決定、今はやりの消去法?いえいえ違います。
石上神宮へは天理駅から無料の送迎バスの運行と、
演奏前に30分程度ですがガイドツアーも
企画されているのが決め手になりました。

神宮には10時過ぎには到着し、
早速ボランティアガイドさん登場され、熱弁が始まりました。
鳥居』には、簡素な伊勢神宮の神明(しんめい)鳥居と
この鳥居のような反りや照りの明神(みょうじん)鳥居に・・・
 
石上神宮さんの配慮で、拝殿(国宝)にて正式参拝を済ませ
宮司さんからも、笑い声の絶えないお話(由緒を含め、
ソプラノの方の発声練習が聞こえている等の演奏前の様子も)
その後演奏会場の参集殿前で待っておりますと、夜間は木の上で
休む鶏たちが、寄ってきて鳴き交わしておりました。
 
会場内の入りますと、正面に、『鎮魂』の書が掲げられ、
熊本震災へ思いを馳せておられるのですね。
(演奏中は写真禁止)
   
お二人が登場です。
ソプラノの丸谷晶子さんとリュートの佐野健二さん
ルネサンス・バロック音楽などのイギリス音楽を
古楽の歌唱法で、リュートとのコラボになります。
プログラム
演奏が始まりました。(フェースブックからの写真
  
唄の内容の説明をしていただいた後から、英語で唄われ、
有難いことですね。
行け水晶の涙は、涙があふれ出てくるように聞こえ、
パヴァーヌの旋律は、以前良く聞いた覚えがあり、
 口ずさみたくなりました。
狂気のベス(英語では女性精神病者の通称、男性はトム)
 ころころ変わる唄い方が、狂気を感じさせます
最後に青春時代のフォークソングの代表曲
スカーバラ・フェア(スカボロフェア)、グリーンスリーヴス
 懐かしく、声を出さないで口ずさんでおりました。
なんとアンコールは、ダニーボーイ、日本語で
 観衆の皆様方の年齢にはぴったり
あっという間の一時間、大きなホールとは違い
時おり、境内の鶏の鳴き声も合わさり、
イギリスの田舎の風景が目の前に。
そういえば、英にはグラインドボーン音楽祭が、
南西部の田舎町、幕間の休憩時間は一時間以上もあり、
芝生の上でピクニック気分でお弁当を広げるそうです。
今年はもうだめですから、来年にも考えなくてはね。

奈良女子大記念館(重文)でのムジークフェストならへ

2016-06-22 08:13:37 | 音楽
昨日は朝の雨が嘘のように陽が差し込み、
午後3時頃にはムシムシ感も高まる中、この二月に紹介した
奈良女子大学記念館(重要文化財)講堂
ムジークフェストならの一演奏に。
若い女性二人のデュオ・プレスト
小西真央(バイオリン、21歳)とダリア・トゥドア(ピアノ、19歳)
どちらもベルリン芸術大学学士在学中の演奏です。
 6/22のちらし
感想はgoodですね。1909年の古い木造の講堂なのか
ピアノも『百年ピアノ』と呼ばれるヤマハ製、
(やや調弦が良くないところもあるようですが?)
時代を感じさせる音色と合わさり、よく響いております。
 百年ピアノ
失敗を恐れず、果敢に取り組まれたのか、
リストの練習曲もバッハの無伴奏も各々の力量が現れ
最後のグリーグのソナタも丁々発止のやり取りとなり、
感性豊かな若々しい演奏を聴くことが出来ました。
アンコールも弾いていただけ、ありがとうございます。
 FBより昨日の様子
 
講堂の説明をさせて頂きます。
近鉄奈良駅前の行基像さんの前の交差点を渡っている時の
気温は29℃、汗が噴き出してますが、
東向き・北商店街を通り抜け奈良女子大学へ4分ほどで
 
緑豊かな奈良女子大の正門に
 
正面から旧本館(記念館、重要文化財1909年)を望みます。
木造寄棟造り総二階建て桟瓦葺で、頂塔と明かり窓が洋風
外観はハーフティンバーという木部を外に現す壁構造で、
漆喰壁と上手く調和がなされておりますね。
 大正2年
尖塔がきれいですね

緑豊かな中に佇んでおり、昨年耐震補強工事がなされております。
  
全体図です。

この階段をのぼると二階に講堂が

講堂内で、16mの木造トラスで、柱が一本もありません。
  
講堂上部の梁と中央にはシャンデリアがまたよいですね。
椅子も高等師範学校時代のものだそうです。
シャンデリア
こんな椅子に座って、
わかい世代の良い音楽を聞かせてもらい
良い一時を過ごせました。

茶箱色紙点前を

2016-06-21 08:30:01 | お稽古
今朝はすごい雨音で目が覚め、慌てて二階へ
やはり窓は開いておりましたが、吹込みがなくセーフ
でもTVから九州の大雨を報じており、
地震の上に大雨、なんということなのでしょう。
奈良は8時頃には雨も上がり、庭にでてみると、
宗旦木槿が数輪咲いており、今年の初開花です。
初秋まで次々と咲いてくれ、茶花として重宝しますね。
なんとファインダー越しの花の中に、うごめく点が、
アリさん達、もうお仕事をされております。
私も今朝のお稽古の準備をしなくては。
 クリックで拡大

昨日のお稽古の話はまだでしたね。
久方ぶりに茶箱のお稽古は、
この季節ですし
茶箱の平点前と言われている
卯の花点前をいたしました。
思っていたよりスムーズに進み嬉しい限りです。
数年前に気を入れてお稽古しましたものね。

それで来月は、未だお稽古した事がない
御所籠を使った色紙点前をしましょう。
と言う事になりました。

さあ大変、お道具は持っていますが、
実は、私も実際に使った事はありません。
お稽古が終わった後
来月に向かっての予習に。
その前に、風炉がどうもしっくりとこず・・・、
これに替えてみると、good。
 ⇒変更
気分よく、実際にお点前をしてみますと
意外と合理的な動き、フムフムフム
卯の花点前、和敬点前などと基本は同じです。
古帛紗の数と振り出しまで、
袋に入ってる籠には紐がついてるなど、
見た目がややこしそうだったので
なかなか手が出せずにおりましたが、
他の茶箱ができたら大丈夫なのですね。

お稽古がありました。こんなことをしておれません。
急がなくては、準備準備。