気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「各服点」でお稽古

2020-06-28 20:49:23 | お稽古
解説のビデオが掲載されましたね。 (↑クリックで開きます。)

記録によると、13代円能斎が明治44年11月にこの点前をされている。
今回のCOVID-19(コロナ)と同様に、スペイン風邪が大流行しており
又、衛生観念がたかまってきた時代背景もあり
濃茶の飲み回しを躊躇された方もおられ
『各服点』を好まれたと。
このビデオは嬉しい事に、業鉢部の実技映像も添付され、
お家元の説明と共に、大変わかりやすく、社中の稽古でも
『各服点』を是非取り入れたいと思っています。

実際のところ圓能斎好みの長盆はかなり大きいとのお話で
近々、当代お家元お好みの長盆が公表されそうです。

今日のお稽古では二人にお濃茶を差し上げる事にし、
盆は使わず替え茶碗に、3杓茶を入れたうえでラップしておき
濃茶点前を始めました。
     

正客に一人分の濃茶を出し,服加減を聞いた後
水谷に茶の入った茶碗を取りに行き
そのままの湯相で湯を入れ濃茶を点て出す
次客がその茶を取りに出て一口いただいたら
亭主と正客の問答、詰め(次客)の吸い切りで正客は茶碗の拝見を始め
亭主は釜に水1杓、帛紗腰で茶碗が戻るのを待つ
次客は替え茶碗を茶道口に返し、席に戻り茶碗の拝見を・・・・・・
と言うように各服点をしてみました。

お家元からの各服点の公表ですっきりとした
各服点のお点前ができ、つっかえていたものが取れました
お家元に感謝いたします。

今日のお菓子は『水無月』、明後日30日は「夏越
これをいただきコロナの夏を乗り越えていただければ
     

なお花は、縞葦にどちらも咲き始めた「宗旦木槿」と「ヤブミョウガ」で、
梅雨時期の重苦しさを和らげてくれるでしょう。
     

磐之姫陵の答えは「隼別王子の反乱」田辺聖子 著

2020-06-16 21:32:16 | お稽古
COVID-19で自粛中に、人気のないところへと散歩で出かけたのは、佐紀丘陵
の「磐之姫陵(いわのひめりょう)古墳」別名ヒシャゲ山古墳を経由しての一周。
そのブログ「毎日7000歩、4月28日は『磐之姫陵』へ」で疑問に思ったのは
   磐之姫は、仁徳天皇の4人の皇后のうちのひとり、
   仁徳天皇陵は堺、どうして皇后である磐之姫陵は
   遠く離れた奈良なのでしょう?

「磐之姫陵」の場所は平城京跡の北、奈良市佐紀町です。
      GoogleMapより
                                   
「磐之姫陵」は南面に2重の壕をめぐらす5世紀の前方後円墳で、
 『延喜式』に大和添上郡の平城坂上墓とし、ヒシャゲ古墳に比定されている。
 

五月下旬はカキツバタが濠に咲いていた(奈良市観光協会の写真)が、
   
梅雨の中休み、今日の濠ではもう蓮の花が咲き出している。

 
話を戻しましょう。
『磐之姫』は皇族外の身分から初めて第16代仁徳天皇の皇后になったとされ、
履中天皇・住吉仲皇子・反正天皇・允恭天皇の母で、記紀によると天皇の
側室黒比売・八田皇女に対する激しい嫉妬の話が伝わる。
さらに万葉集最古の作者ともされ、四首記載され、夫を慕う皇后の心が
切々と詠まれている。
万葉集 巻2-85
君が行き日け長くなりぬ山たづね迎へか行かむ待ちにか待たむ』

それなのに
仁徳天皇の陵墓は宮内庁が治定した堺市大仙町「百舌鳥耳原中陵」で
2019年世界遺産に指定された「百舌鳥・古市古墳群」を構成する一つ、
日本最大の古墳の伝「仁徳天皇陵」で「大仙陵古墳」に。

不思議に思っていました。

あるブログ友の記事の中に示唆する答えはあった。
田辺聖子さんが『隼別(はやぶさわけ)王子の反乱』に書かれていると。
早速取りよせ、読んでみました。
      
この本は、
ヤマトの大王(仁徳天皇)の思われびと女鳥(メドリ)姫と
恋に落ちた大王の異母弟である隼別王子は
2人の恋の成就のため大王に対し反乱を起こし
無残に潰され捕らえられ2人とも殺される悲しい物語
この2人の残照を生きる大王(仁徳天皇)と皇后(磐之姫)

古事記を基に田辺聖子が20年の歳月をかけて
練り上げたという小説で、
中公文庫では中身だけで318ページに及び・・・

仁徳天皇陵は堺、皇后である磐之姫陵は奈良の地
に眠る理由がわかったように思います。

今週の主菓子は青梅

2020-06-11 21:55:16 | 主菓子とお干菓子
西日本も昨日より梅雨に入り
せっかく自粛生活から抜けたと思えば
今度は厚い雲の下、雨の毎日
鬱陶しい日が続くと思うと・・・・・
「梅雨」の語源は、梅の実が熟す頃に降る雨?
そうです梅雨の到来とともに
      

今年も楽しみの「梅仕事」のシーズンがはじまります。
ところで「梅仕事」という言葉をご存知ですか?
「梅」が旬を迎える時期に梅干しや梅酒、梅シロップなどを作ること
梅雨の時期日本人の暮らしの楽しみのひとつ
まずは大好きな梅シロップを青梅で作りましたよ。

今週の主菓子は『青梅

床のしつらえ 

軸は『』  

花は籠に『河原撫子、紫陽花』を活け
      

風炉になり 
手順は炉より易しいですが、
柄杓の扱いが難しい
柄杓は、もと弓師が作ったと伝えられています。
柄杓の扱いには弓矢の手が取り入れられていると
置柄杓は弓に矢をつがえる形
引柄杓は弓を満月に張る時の形
切柄杓は矢を放ったところの形
勢いのない手は柄杓の動きを壊してしまいます
お腹に力を入れて、手先は軽く、力を抜いて・・・・・
綺麗な手捌きで出来るようにお稽古しましょうね。

待ちに待ったお稽古本格的開始

2020-06-07 18:55:12 | お稽古
早いものです昨日は二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」
七十二候では蟷螂生(かまきりしょうず)かまきりが卵からかえる頃。

自粛以来始めての先生のお稽古があり、最後のお稽古は
まだ炉でしたのに突然風炉となり障子も簀戸に代わっており
四月、五月が飛んでいってしまったよう
六月がどうしてもピンとこない、いったい六月ってどんな月?
なんて混乱しながらお稽古を・・・・・

自宅に帰ると明日の稽古に向け、大慌てで簀戸へと。

そして今日の自宅での稽古
朝から掃除を済ませ、花摘みに。
六輪咲いたオオヤマレンゲ、根元で小さく咲いた最後のオオヤマレンゲも
開き過ぎて使えません。
      

四種のヤマアジサイも三種は時期を逸したようですが・・・
 

このヤマジサイ「伊予の手毬」を使いましょう。
 

そしてお菓子も『ヤマアジサイ』に。


床には、軸「深山松風幽」を掛け、
ヤマアジサイ、ハギとホタルブクロを活けた。
 

炭を熾し、湯を沸かし
いつもの事が・・・何か忘れているような、足りないような

そんなこんなでお稽古を
初炭、運びで薄茶、濃茶と・・・・・
やればできるものです
私だけではありません
久しぶりのお稽古の方々も
無事、6月始めて風炉のお稽古終了。
いつもの毎日がず―っと続きますように。