気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

スーパームーンで

2019-01-22 15:00:01 | 日記
一番寒い時期の大寒なのに、4.7℃と暖かな今朝、太陽が朝のうち顔を・・・
ところが昼前にはすっかり雲に隠れて肌寒ーい一日に。
13時

昨晩から今朝の明け方までに、スーパームーンを見られましたか?。
奈良も雲の間から大きな満月が顔を覗かせてくれましたが・・・。
見に行くたびに、雲が邪魔をして・・・。残念!

見られなかった方(私も含め)、昨日よりもほんの少し大きくなる本当の
スーパームーンは来月の2月20日、深夜0時54分だそうです。

このスーパームーン、だいたい毎年おこる現象だそうで、
去年のスーパームーンは1月31日で、

それも皆既月食と重なった「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」に

この現象は、昨晩のアメリカ大陸やヨーロッパの一部でみられたと、
ウェザーニュースより

月は地球から年に3㎝前後遠ざかっているのをご存知ですか。
その力は月の引力が潮の満ち引きをおこす力『潮汐力』、潮の満ち引きの
1日は、海水の移動に24時間半と30分程時間がかかっています。
それが地球の自転にブレーキをかけます。
すると自然と月は公転半径を大きくすることで釣り合いを取る、つまり遠くに。

4億年前のサンゴ化石を調べると1年が430日だったと推定されており、
1日は19時間だったとされ、10億年後には31時間と長くなるらしい。

平安の人は我々現代人よりももっと大きな月を見ていたので、歌に?
月夜には それとも見えず 梅の花 香をたづねてぞ 知るべかりける
古今和歌集 巻1,40      凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

茶道資料館の「旅する茶道具」展へ

2019-01-20 18:11:31 | お稽古
奈良は朝から雨模様でしたが昼過ぎに止み、大学入試センター試験二日目も
無難に終わったよう。57万6千人の受験生は、これから本番志望校への受験ですね。

京都へは茶の湯の書で伺い、直ぐ側の「茶道資料館」へと足を延ばしますと、
2019年新春展「旅する茶道具」、併設展は「歳寒三友ー新春を寿ぐ松竹梅ー」
前期展が2月3日まで、後期展が2月28日から3月31日まで開催予定です。


茶箱、旅茶碗、旅箪笥や茶弁当といった携行する茶道具をはじめ、市中を賑わせた
荷い茶屋、江戸と京をつないだ御茶壺道中に関する諸資料や絵画資料などが展示され、
また裏千家の歴代家元が旅先で造られた茶碗などの茶道具も紹介されていました。


はじめに幕末の大老・井伊直弼の二女弥千代の婚礼調度品がどーんと、豪華です。
茶道具一式と重箱を収納する屋台を荷い棒で担いで運ばれたようで、
「黒漆塗松竹梅蒔絵茶弁当」19世紀中頃、彦根博物館所蔵


「旅箪笥 仙叟好」裏千家11代玄々斎直書 江戸時代:ほんとに箪笥だけ

「キンマ鳥獣文茶箱」16―17世紀 茶道資料館蔵
蒟醤(キンマ)とはタイやミャンマーに伝わる漆工芸の技法で草花や鳥獣の模様が
施されていることが多く、利休居士所蔵の伝世品として蒟醤茶箱の存在が知られる。


「荷ない茶屋」複製

「提茶箱 6代中村宗哲所持」18-19世紀

「宇治茶摘図巻」海北友泉筆 江戸時代中期 今日庵文庫

海を渡ってきた茶道具
呂宋壺(16世紀)や石製茶臼(元時代末・茶道資料館)

「赤茶碗」裏千家4代仙叟宗室作 17世紀 今日庵
内箱蓋裏に元禄三年庚午 赤茶碗 於加州金沢仙叟削之との書付が


竹茶杓 銘里帰 裏千家4代仙叟宗室作 17世紀 今日庵

柏釜(初代宮崎寒雉作 17-18世紀)や焼飯釜 仙叟好(13代宮崎寒雉作 20世紀) 

「雑器盆」添状付 裏千家11代玄々斎 字形 19世紀 茶道資料館
裏千家11代玄々斎と金の蒔絵で施されている。嘉永4年(1851年)沼津滞在の折の経緯が


「鼈甲茶杓 銘抜天」20世紀 茶道資料館、井口海仙(13代圓能斎の3男)が長崎で購入
はたまた
青磁トキヤロ香合(16―17世紀)、交趾鹿香合(16世紀)、宋胡録柿香合(16世紀)
海外のものも・・・

二階の展示室は、併設展「歳寒三友ー新春を寿ぐ松竹梅ー」で、
松竹梅それぞれに意匠や素材そして、テーマにしたお道具の数々が

松:「老松茶器」や「松風平棗」、詩懐紙「庭前偕老松」一如斎筆19世紀
竹:「竹水指 銘龍王」や「竹中次」裏千家12代・・・とか。
梅:「紫交趾梅絵平水指」永楽即全作20世紀や
  「赤楽梅之絵茶碗」楽家14代覚入作 20世紀 が良かったかなー。

卯杖と紙立を

2019-01-19 13:49:07 | お稽古
今日は大学入試センター試験の一日目、ほぼ全国的に穏やかな天気らしく、一安心。

昨日は、茶の湯の書の講座で「神事の飾り物」二種を教えて頂きました。
一つは「卯杖・うずえ」日本書紀にも記され宮中で正月の上卯の日から節分までの間、
邪気を払うため部屋(柱)に吊るされていたのが、平安以降一般の正月飾りとして
床の間に掛けられるようになったと。
梅、桃、ぼけなどの陽木に装飾を施したもので゙有名なのは、1月6日の上賀茂神社の
「初卯日」、日陰蔓(ヒカゲノカズラ)卯杖が飾られるそうです。
日陰蔓でお正月飾りの「懸蓬莱」を飾りませんか?。
邪気を祓う杖が「おまじない」としてお祝いの杖になり、
初釜の寄付待合で飾られるところも
作ったのは小さいものですが・・・

もう一つは「紙立・こうだて」、菅原道真公の祥月命日2月25日に北野天満宮
900年続く祭典「梅花祭と梅花祭野点大茶湯」の神饌の一つで、高さ12㎝の和紙の
紙筒の中に玄米を入れ、上に境内の紅白の梅の小枝が挿され、その数は白梅は42本、
紅梅は33本と厄年にちなみます。
紙筒の中の玄米は「厄除け玄米」として参詣者に授与されるそうです。
 北野天満宮HPより
神官の頭に挿されているのはナノハナでしょうか?。
紅白の梅の枝と菜の花をいただいたのですが、紙立を造るまで玄関で。


なお「梅花祭野点大茶湯」は豊臣秀吉公が北野大茶湯を催した故事にちなみ、
道真公の薨去後1050年の大萬燈祭にあたる昭和27年から始まった行事です。

茶道サークルの初釜も「花びら餅」

2019-01-15 20:34:21 | 主菓子とお干菓子
今日は茶道サークルの初釜でしたので、昨日は『花びら餅』を作りました。
由来は宮中の菱葩(ひしはなびら)で「歯固め」の行事が儀式化していく過程で
生まれ、あのごぼうは押鮎(押年魚)の見立て、味噌と餅は雑煮の意味をもつ。
明治からは上菓子になり、半円を描く白餅からほんのりと透けて見える桃色が、
春を告げる梅の花に見立てることから、花びら餅という美しい名前に。

 *土佐日記(935年1月1日)に、鮎は「年魚」と書かれ年始に用いられる魚
  押年魚は、鮨鮎の尾頭を切っ取ったもので、元旦にお供えされていたと
  (船上の正月より一部)
  白散を、あるもの、夜の間とて、船屋形にさしさめりければ、
  風に吹きならさせて、海に入れて、え飲まずなりぬ。
  芋茎(いもし)、荒布も、歯固もなし。かうやうのものなき国なり。
  求めしもおかず。ただ、押鮎の口をのみぞ吸ふ。
  この吸ふ人々の口を、押鮎もし思ふやうあらむや。

思ったよりは手軽に作れるので毎年作っています

材料は、漉し白餡(製品)と西京白味噌があれば、
わたしは、本田の大吟醸・西京白味噌を使います
但し蜜ごぼうと味噌餡は先に作り置く事が大切です(冷凍1か月可)。
蜜ごぼうは10㎝の長さのごぼうを縦に6-8つに割り、水にさらしてから水気を切る。
ごぼう20本分に水200mlに酢を10mlいれ、火にかけ、沸騰すると湯を捨てる
再度たっぷりの水にごぼうが柔らかくなるまで弱火で40-50分ゆで、笊にあげる。
砂糖50g、水100mlいれ、煮立て、ごぼうを入れ一煮立ちさせ、一晩漬けおく。
翌日蜜の量が半分になるまで煮詰める。冷やして味を浸み込ませる。


3個分の味噌餡(塩分が6%になるように)レシピです。
耐熱容器に白あん50g、しろみそ8g 水10mlを混ぜ、ラップせず
電子レンジ500Wで90秒加熱し、ゴムベラでよく混ぜる。
白っぽくなって手につかなくなります。
(川端道喜さんの味噌餡は、トロトロですが)

ピンクと白のういろう生地を作るのですが、
白玉粉10g、水50ml:水を少しずつ加え、指先でつぶしながら混ぜる
上新粉30g、砂糖(ふるったもの)40g、色粉(赤)少々、1,2滴の水で溶く
蒸し時間は10分、量に応じて伸びる
手粉(片栗粉)をまぶし、

白は麺棒で8×10cm大の楕円形、ピンクは4cm大の円形に 
白生地の上に蜜ごぼう、味噌餡をのせます。

そしてピンクの生地を載せ、二つ折りにします。
完成です。
 
今年二回目の花びら餅作り前回より綺麗な出来栄えです。
皆様には、優しい甘さで、美味しいと喜んでいただけ、作り甲斐が。

19’己亥・初釜、後座を

2019-01-11 08:25:25 | お茶会・お茶事
昨朝は氷点下の朝、これで平年並みで、今朝は暖かで日中は3月初旬並みの気候に
新年から北極からの「極渦」がもたらしている中央ヨーロッパの大雪は
「120年の記録」を破るような規模、例えばギリシャ北部で氷点下23℃や
アテネやイタリアでの大雪等・・・。ジェット気流と伴に東へ移動しインドでも、
そしてその後日本への影響は・・・心配です。

『19’己亥・初釜』後座を紹介します。
中立ち後、後座の準備を
床は掛物を上げ花床に、炭、釜の湯を見て、茶入を荘り、部屋を清め
「迎えつけはご無用、鳴り物で」のお言葉に甘え
銅鑼を「大小中中大」と。

蹲を使い、席入りに

濃茶点前が始まり、濃茶が練られ、 

茶碗は嶋台で。茶杓の銘は「初夢」としました
「一不二、二鷹、三茄子」皆さんもう初夢をみましたか?




そして「湯相もよろしいようでございます、つづいて薄茶を差し上げます」との
挨拶を、続いて薄茶点前になります

干菓子は長生殿(金沢・森八)と黒豆絞り

薄茶を点て 

薄器は『曙』茶杓は『先駆け』
主茶碗は萩『春光』替え『干支』『寶珠』『福寿草』・・・

後座終了後、いつもの様に水屋の皆さまと一緒に、
至福の一服を美味しく頂きました。


まだまだ課題はありますが、以前よりスム-ズに進み、喜んでおります。
それでも順番を追うだけではなく、茶事の『おもしろさ』に
「おもてなしこころ」を盛り込めたらなーと思います。
次の茶事は何時かといいますと・・・平成最後の茶事に・・・
                   楽しみに。

19’己亥・初釜の懐石は

2019-01-10 08:31:30 | お茶会・お茶事
昨日の奈良も寒気団の影響を受け、気象台は三週遅れの初雪を発表しましたが、
我が家付近では今シ-ズン二回目なのに・・・・?
「19’己亥・初釜」は小寒の日でしたが、寒さはそれほどでもなくラッキ-でした
ほっとしたのか一昨日夕から鼻水、今日は喉、どこかで風邪をもらったみたい。
これから増々寒く、いいえここ一週間は暖冬になるらしいのですが、通年通りでいくと
二十日の大寒から二月四日の立春頃が一番寒くなりますので、どうぞご自愛ください。

「19’己亥・初釜」の懐石、献立を紹介します。
稽古茶事とはいえ真心を込めて、棒鱈は昨年晦日毎日水を替え戻し、黒豆も三日前から、
前々日は、富山調達の羅臼昆布を一晩浸けて前日は出汁をとり、朝一番に買い出しへ、
昼から社中の方々も来られて下ごしらえ、それも夜まで掛り、当日も朝早くからの
準備と頑張ってお出しすることが出来ました。

向 付 鯛 貝柱 牡丹海老の昆布締め
    莫大 水前寺海苔 ミズナ 山葵

汁  白味噌八割の合わせ味噌仕立て(本田味噌大吟醸) 慈姑 ときからし

壺 々 紅白なます 
 

煮物椀 海老真薯 
    神馬草 人参 大根 小菊菜 へぎ柚子


焼 肴 鰤(西京焼き・自家製) 酢蕪


預 鉢 蓮根 牛蒡 人参 蒟蒻 鶏団子
    スナップエンドウ(旬の先どりですね) 


強 肴 棒鱈 
強 肴 黒豆

小吸物 梅の花 紫蘇
 
八 寸 鮭燻製 大根 豆腐の味噌漬け(飛騨あずさ)


香の物 赤蕪 山牛蒡 すぐき(おおみや児島

なお、一献は、
①三諸杉(みむろすぎ) 純米吟醸 今西酒造 奈良県・桜井市三輪
②梅ジュース 自家製
大安寺がん封じのささ酒 
   
 
皆様から”美味しかった、特に鰤の西京漬けは・・・”
とお褒めの言葉が、嬉しいです。お節に用いたレシピで、
酒粕、味噌、豆乳で味噌床を作って・・・

前日の下ごしらえと、さらに当日も早くからの準備に本当に御苦労様でした。
お蔭で今年の初釜もつつがなく、やりとげる事ができ、感謝の一言です。


台所、お点前、亭主、半東役等お水や・・・
客ぶりも大切ですよね。これからも一緒に精進いたしましょう。

これからの稽古茶事は、過食の現代を改めて、
利休時代のように一汁三菜のお茶事にしなくては・・・
そうすれば台所ももう少しゆったりできるのではと。
お茶事はあくまでも濃茶がメインで、懐石は濃茶を美味しくいただく
ためのもの、私の大きな反省点でした。

19’己亥・初釜の初座は

2019-01-09 00:13:33 | お茶会・お茶事
月・火曜日と「初釜」の後片付け、まずは収支をまとめ、ぼちぼちお道具や器類を
仕舞いましたが、まだ写真、タイムラインなどの振り返りが出来ておらず、反省点
もいっぱい整理しなくては・・・。
実は行きたくてムズムズしていた映画ボヘミアンラプソディーを昨日やっと観る事
ができ今日の私は、一日中半分映画の余韻が・・・もう日付が変わりましたね。

「19’己亥・初釜」の主題は『??』で、
今年の干支「猪」と御題「光」を盛り込み・・・しつらえ編に続き・・・

腰掛待合、蹲踞で身を清め、そして
 

茶席へとお入りに、床の軸『福禄寿』や結び柳に蓬莱飾り、
点前座などの拝見を終えられて、座に着かれますと。    
亭主の黙礼に正客の「どうぞお入りを」初釜を祝う挨拶、待合軸の話・・・


炭斗に続き。
  
灰器を持ち出し、初炭手前が始まりました

羽箒は「イヌワシ(犬鷲、狗鷲)」
これで玄関と待合いとで三つ揃い、今年の主題がお判りになりましたか。


「寿星香合」の拝見もすみますと
*寿星とは、コトバンクによれば、老人星を指し、シリウスに次ぐ全天第2の
輝星だが、日本では南中時でも地平線に近いため、かなり暗く赤みを帯びて見える。
中国では古来より(南極)老人星、寿星の名を冠し、福寿をつかさどるこの星のまれな
目撃を貴んだという。七福神の一人、寿老人はこの星の化身とされている。

「御時分時でございますので、粗飯を差し上げたく存じます」との挨拶で


お足の悪い方がおられますので、隣室の椅子席に移動し懐石を

  <茶事の懐石は「19’己亥・初釜の献立は」を後日予定に>

揃って箸を膳の中に落とす音で、膳を下げ

後座から出席のお二人も入っていただき


本日のお菓子「花びら餅(芳月庵:自製)」です。
(もう少し形のいいものもあったのですが・・・)


「お菓子お召し上がりの上待合の方へ」
「ご用意整いましたら鳴り物で」・・・中立を

さあ後座の準備に取り掛かります。掛物を巻き上げ、席中も掃き清め、
花は、迷った末、寒紅梅と白の西王母椿に・・・
西王母は中国古代の仙女で、崑崙山に住み不老不死の薬をもつ神仙でしたね。

<後座に続く>

19’己亥・初釜のしつらえは

2019-01-08 10:36:05 | お茶会・お茶事
正月六日早朝は雨粒が、部分日食が終わる頃より薄日も射し曇りの
中、己亥の初釜を社中の皆様のおかげで無事終える事ができました。

正午の茶事での初釜は十時半席入りとしましたので、
八時頃より水屋担当の皆さんが続々と来て下さり、
指示をお聞いただき、それぞれ準備に、私も外回りの確認と
椿を採りに庭に降りますと、当てにしていた赤系の西王母椿も寒椿も
良い花が見つからず、白の西王母椿に綺麗な蕾を見つけましたが、
いただいた温かそうな綿の木とは合いません。これと合う木は・・・ 
先行きは・・・。

玄関は、「茄子色紙」竹内栖鳳(姫路市立美術館にて購入)
何で茄子と思っていただければ・・・・
万年青、干支の猪と大安寺のささ酒(がん封じ)に、

 
 
初釜のお客様は五名の予定が一人お休みが出て本日は初座四名、
子育てで忙しい二名は後座より出席で、後座六名となりました。
一方迎える水屋は、私を含め五名でお料理も頑張りました。

玄関先に水を打ち終えると、お客様を迎えることに。

お湯を沸かし、炭を熾し、そろそろお客様が、待合いの寒い八畳間も
暖房を入れ、さらに火鉢も用意して暖かに、大丈夫でしょう。
椅子席は、後に・・・足のお悪い方もおられるので。
 
  
待合いの軸は、『不二』画賛 大徳寺明堂宗印


床のしつらえは、結び柳に炭飾り、松の生花を
  

  

日陰蔓の懸蓬莱も用意したかったのに、
今年は日陰蔓が手に入らず断念。
 
本席軸は『福禄寿』詩仙堂


丈山は”一生の中でこの3つがあれば人は幸せである”という。
『福』分ヲ踰ル無ク事ヲ求メテ財ヲ費カ不シ
   陰徳ヲ積ム者ハ自ラ福ヲ得ン
 (自分の力をよく知り、努力する。無駄遣いはするな。
    人知れず良い事を積み重ねれば福が得られる。)

『禄』君臣之恩ヲ思ヒ行跡ヲ慎ミ
   天命ヲ守ル者ハ自ラ禄ヲ得ン
 (お世話になっている親や上司など恩ある人を想い感謝する。
  自分の行いを慎み、天命を守れば一生の稼ぎを得られる。)

『寿』飽食大酒禁ジ色慾ヲ遠ザケ
   気血ヲ養ウ者ハ自ラ寿ヲ得ン
(大食い大酒をせず、恋愛をするのは良いが溺れないようにする
 バイタリティーを持ち目標に向って生きている人は長生きする)

御白湯お召し上がり後、腰掛待合いへ、
 
寒いので早々に迎えつけをし、蹲で身を清めお席の方へとお入りに。
                   (次回へ続く)

己亥のおせち料理は

2019-01-05 08:58:13 | グルメ
己亥の元旦、春日奥山の山の端から初日の出

今年も息子たち家族も含め14人揃い午前9時過ぎから正月の祝い
「おせち料理」はお嫁さん3人も手伝ってくれ、小晦日と大晦日
紅白の最中までかけて、やっとお重に納ってくれましたが、
お雑煮の準備は一人でも孫たちの顔も見れ愉しいことは・・・。

年越しをしたお泊りの孫3人、お手伝いに席に箸置きに箸とお皿、
お猪口に、昆布締めした「鯛」とミズナにホタテの貝柱を置き、


今年注文した生活クラブの鯛は明石鯛なのですが、小さ目・・・
焼鯛にして丁度9時前には焼き上がり、まず仏壇にお供えを。
10時頃には、下げさせてもらい、美味しいうちに頂くことに。


真ん中には出来上がった「おせち料理」になります。

左から


伊達巻きは「鬼巻きす」で上手に出来上がりましたと
お見せしたかったのに・・・写真が撮れておらず残念!
鬼巻きす 巻ずしの花型 

下記の写真は「巻ずしの花型」でした。


揃って「明けましておめでとうございます」で始まりました。
焼鯛を仏壇から下げてきて、美味しいうちに頂きます。
そしてお雑煮は、男性は朱碗、女性は黒内朱碗と京風、
おもちいくつと聞いてから、父の時代は6個以上もいただいたのに
皆さん1~2個と・・・
我が家は私の出身地富山風と奈良風のハ-フのお雑煮で、
すまし汁で牛蒡、人参、厚揚げ、鳴門、甘海老、鶏肉・・・の
具たくさんの富山風ですが、お餅は丸餅と奈良風で
昆布を引いたお鍋で茹でるところは富山風ですね。


そして、きな粉はいりませんかとの声に、嬉しいことに孫一人が。
奈良の雑煮は、焼いた丸餅を雑煮に入れて、
それを取り出しきな粉をまぶして食べるのです。
始めはびっくりでしたが、今は私も大好き。
すましから取り出しきな粉餅にして食べます。
そういえば醤油も味噌もきな粉も元は一緒、
大豆からできていますものね。

己亥の元旦を迎え

2019-01-02 22:07:20 | 日記
明けましておめでとうございます。

小晦日からお節の手伝いについてきた子供達ファミリーで賑やか
大晦日もお節の続きに子供達3家族が揃い、午後3時半からは
天理「石上神宮」での「大祓式」に参加させていただき、


形代に半年の穢を祓い清めて、新年を元気に迎える用意も出来、

そして恒例化した天理「彩香ラーメン」本店、唐辛子の入った
彩香ラーメン、辛いのに・・・葱やチャ-シュウのトッピングを。
小、小 

自宅に戻り、お節の続きを・・・
夫と息子達は、もうお正月が来たかのように
紅白を見ながら宴会です。
私達女性陣は、まだまだ椅子には座れません
紅白を横目で見ながらお雑煮の準備
お重にお節を詰め、年越しそばを作って
やっと椅子に座ってお蕎麦をいただきました
そうこうしてるうちに紅白も終盤です。

息子家族もそれぞれの家路に・・・
3人の孫はお泊りしてくれました、

己亥の元旦、南の空には、三日月が残るも、
春日奥山、山の端から初日の出が昇ると、
二礼二拍手一礼、今年もよろしくお願いいたします。


孫たちを起こして礼拝させなければ・・・そして

9時過ぎから子供の3家族も揃い、元旦のお祝い、
お雑煮の準備も・・・