宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

現像ソフトの力量

2016-11-11 15:48:00 | 天体写真
PEFをSI7でRAW現像すると、非常に気に食わない結果となります。
CameraRAWで現像すると色もノイズも実に良い感じになるのはKENさんも
言っておられましたね。

K-1 , ISO3200 , 180secの一枚画をCameraRAWで現像後、1:1切り出し
、NoDarkAndFlat


この画像を10枚もスタックすれば、私的には十分です。
SI7はPEFのRAW現像という観点で、もっと精進してもらいたいですね。
特に発色とノイズ処理かな。

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標高1810mの寒空から(その1)

2016-11-10 21:47:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

気温-6℃、風速12m、標高1810mで一晩中撮影。
普通、凍死するでしょうね。フツーは。
考えるもでもなく、かなり異常な状態ですよね天体写真撮影ってのは!
11月3日に撮影した画像を貼っておきます。

2016/11/11 NGC7635 , NGC2244の画像差替え

NGC7635付近, ISO3200 , 11X180s , 33min Total , NoDark , SkyFlat=4


M31 , ISO3200 , 10X180s , 30min Total , NoDark , SkyFlat=4


NGC1499 , ISO3200 , 11X180s , 33min Total , NoDark , SkyFlat=4


M45 , ISO3200 , 20X180s , 60min Total , NoDark , SkyFlat=4


NGC2244 , ISO3200 , 10X180s , 30min Total , NoDark , SkyFlat=4


今回の撮影は機材整備の合間に行っています。
従って撮影条件を統一した上、構図も同じでフラットも使い回しです。
流石にフラットの使い回しは手抜き過ぎでした。
氷点下6度まで下がったのでダークも撮っていません。
K-1は非常にダークノイズやアンプノイズが少ないです。
K-3の時は真冬でも画面周辺が四角く赤くなりましたが、K-1では一度も
その経験がありません。本当に良く出来たカメラで、如何に気合を入れて
作られているか分かります。
本当であれば、1対象3時間くらいは時間を掛けたいところ。
たった30分ではザラザラなのは仕方がありません。
JPEGやCameraRAWからの処理だともっとずっと滑らかで発色も良いですが、
フラットが上手く当たらないのでSI7でRAWから処理しています。
でも、やっぱり粗いし色も綺麗ではありません。
メーカ純正のJPEG処理や、CameraRAWが超優秀だということでしょうね。

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撮影日時:2016/11/02-05
撮影場所:入笠山天体観測所
天候:2日:薄雲り、超強風、雪交じり
   3日:快晴、超強風、結霜無し
   4日:快晴、微風、結霜
気温:-5℃
星空指数:90
シーイング:3/5

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 (15cmF4 , fl=600mm)
カメラ:PENTAX K-1
フィルター:LPS-P2
コマコレクター:SkyWatcher コマコレF4 + ワイドマウントPK改( BF=54.51 )

赤道儀:90s改 , J型E-ZEUSⅡ改
ガイド:50mmF4 + QHY5L-ⅡM + PHD2

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:画像に併記
フラット画像:画像に併記
フラット用ダーク画像:画像に併記

撮像ソフト:***
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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コメント (5)
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PoleNavigatorとDEF_Guiderを試す

2016-11-10 12:37:00 | 撮影機材
昨日は堂平天文台で仕事でしたが、帰りに県民の森駐車場に寄って
検証を行ってきました。

結論を先に言うと、

PoleNavigatorはイイ感じで使えてOK!

DEF_Guiderは600mmを一度もガイド出来ずNGでした。

<PoleNavigator>

作者:minerさん
http://miner.at.webry.info/

バージョン:Ver,71(RC3.1)

カメラ:QHY5L-ⅡM

レンズ:サインソニックCCTV_Cマウントレンズ25mmF1.4

パソコン:ASUS T100HA(10.1inch_2in1Type),Win10_64bit

使用USBポート:USB3.1C(変換ケーブル使用)

赤道儀:タカハシ90s

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4に子亀載せ

まず、90sの古い極軸望遠鏡によっていつも通りに極軸を合わせる。
続いてPoleNavigatorの手順に従ってSTEP1->STEP2->STEP3と進め、
示された修正位置に北極星を入れるだけである。



観測位置を奥秩父で設定してきたが、ここは県民の森なので東経が若干
異なっている筈である。90sの極望位置からは方位、高度共にネジ1/4程の
修正量であった。QHY5L-ⅡMを50mmF4のガイドスコープに載せ替え、
キャリブレーション後に制御出力OFFで約20分のデータがコレ。


グラフのひとメモリが4"角である。


赤緯はほぼRMS=1"角以内で推移しており、傾きも微小である。
これはPHD2のドリフトアライン機能を使って30分程追い込んだデータと同じ
レベルであり、凄いことです。
当夜は非常に風が強く、常時5~10mは吹いていました。グラフが尖っている
所は突風が吹いた所です。椅子が倒されるぐらいの突風です。
ちなみに、
私の90sはピリオディックモーションが±6”角程度の模様・・・
まあ、そんなものでしょうね。たったφ72mmですから大した精度ですよ。

<DEF_Guider>

作者:g-logさん
http://exogalaxy.com/

バージョン:Ver,3.02

カメラ:QHY5L-ⅡM

レンズ:サインソニックCCTV_Cマウントレンズ25mmF1.4

パソコン:ASUS T100HA(10.1inch_2in1Type),Win10_64bit

使用USBポート:本体のmicro_USB2.0(変換ケーブル使用)

赤道儀:タカハシ90s

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4に子亀載せ

ガイド中の図


ダークを撮らなければ星を12個捕まえていましたが、ダークを撮ったら
画面が暗くなって6個に減ってしまいました。

テスト画像(全部こんな感じ)
K-1 , ISO800 , 600sec , 1cut


中心部等倍


何度やっても上手くガイドしていません。
しかも、画面や表示が小さすぎて10.1inchのパソコンではルーペが必要です。
イヤ、まじで。
一応ガイドしているのは分かるのですが、果たして成功しているのか否か。
サッパリ判断がつきません。
撮影が終わって初めてダメだった・・・と・・・org

う~ん、イマイチ、イマニですねえ~。
設定も画素ピッチを3.75μmではなく、3750nmと指定させるなど、
何かにつけマニアック過ぎます。
着目点は面白いですけど、私が使うには敷居が高すぎる?
気がしました。

以上、一通りの検証をやってみました。
特にPoleNavigatorは非常に助かるソフトですね!
なんちゃって極望しか付いていないGN-26s改には無くてはならないツール
になることでしょう。問題はQHY5L-ⅡMを毎回ガイドスコープへ戻さなければ
ならないこと。まあ、もう1個買えば済む話ですが、そうなると
PoleMasterと同じような値段な訳で、悩みますねえ~(^^♪
手持ちで余っているORIONのStarShootAutoGuiderがあるのですが、
チョッとやって認識されなかったので放ってあります。
WDMドライバ経由なら繋がるのかな? これが使えると有り難いです。


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撮影日時:2016/11/09-10
撮影場所:県民の森駐車場
天候:快晴、強風(常時5m~10m)、結露なし
気温:-3℃
星空指数:70
シーイング:3/5

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 (15cmF4 , fl=600mm)
カメラ:PENTAX K-1
フィルター:LPS-P2
コマコレクター:SkyWatcher コマコレF4 + ワイドマウントPK改( BF=54.51 )

赤道儀:90s改
ガイド:Cマウント25mmF1.4 + QHY5L-ⅡM + DEF_Guider
50mmF4鏡筒にQHYを載せ替え、制御出力OFFでセッティング精度を確認

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:画像に併記
フラット画像:画像に併記
フラット用ダーク画像:画像に併記

撮像ソフト:***
画像処理:Photoshop_cc

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< PoleNavigator >

・T100HAにて正常動作した。
 ZWO-CN15F4に子亀載せして運用。

・STEP1_+120°(東)、STEP2_-120°(西)、STEP3_センターの順で実行。

・90sの極望で合わせてからスタートし、高度、方位ともネジ1/4回転程度のズレであった。

・50mmF4鏡筒にQHYを載せ替え、セッティング精度を測定したところ、
 赤緯はRMS=1"程度、赤経は±6"程度のPEが確認された。

・T100HAのUSB_3.1C、micro USB、Keyboard付のフルUSB_Aコネクタ全てでカメラを認識できた。
 今回はUSB_3.1Cポートに変換ケーブルを付けてQHYを接続して検証した。

・ThinkPad SL510に変更したところ、カメラ画像は出るがPlateSolve2がRuntimeErrorで動作しない。
 VC++再配布可能パッケージをアレコレ入れるも解決しない。なんで?
   |
   +->PlateSolve2.iniを消し、展開したホルダでPlateSolve2.exeを再実行すればOK。
        再度PlateSolve2.iniが勝手にできる。

・余っているORION社のSSAGを使えれば有難いのだが、今回はカメラを認識できなかった。
 今後、追加検証する。WDMカメラとしてドライバを入れれば動くかも?

< DEF_Guider >

・まず、USBポートの指定がうるさい。

 USB_3.1C->NG
Keyboard付USB_2.0A->NG
本体付micro_USB_2.0->OK

 という状態であった。
 T100HAの場合、本体のmicroUSB2.0は電源供給コネクタを兼ねているため、
 バッテリーが無くなった際にACアダプターが接続できないという、大問題にブチ当たった。

・画像表示、文字表示が小さすぎて実用的ではない。

・ガイドグラフを見ていても、成功しているのか失敗しているのかサッパリ分からない。

・結局、今回のガイドテストは全滅であった・・・
 もっとパラメータを詰めれば上手く行くのかもしれないが、いかんせん表示すべてが小さすぎる。
 成功の可否を判断できないのも困るし、何よりもUSBポートの指定がうるさすぎる。
   |
   +->よって、私の環境では使う気になれなかった。
        PHD2は良く出来ているなあ~という再認識で終わった。



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高精度な機材が現代に復活!

2016-11-07 21:30:00 | 撮影機材
このところ古い機材にE-ZEUSⅡを取付けることが多いです。
先日のSkyMaxとJ型赤道を観測所に据え付け、先週末の快晴を利用して
極軸合わせから試写まで済ませました。








やはり自動導入が付くと便利ですわ~(^^♪
4日は快晴無風で追尾も問題なく1"角程度で推移。イイ感じです。
シーイングが東天と西点、北天でバラバラだったことが唯一の不満点でした。
GS-300RC/TRの試写ではRMS=0.7"角を切っていたので、実力値は十分でしょう。

J型赤道儀は、もはや観望とデジイチを背負わせての星景撮影専用機になっていました。
SkyMaxに至ってはバラシて棚の奥で埃をかぶっている状態でした。
宇治天の機械は高精度ですがギア類の嚙み合わせがキツく、氷点下になると
全く動作しないことがあります。それで寝ていた訳です。
オーバーホールして最適化調整を施し、氷点下6度でも問題なく動きました。
3日は氷点下6度、風速15mという死にそうな天候でした!
 |
 +->そんな中、私はと言うと・・・90sとZWO-CN15F4で一晩中外撮影!!
      強烈な西風をMPVでブロックしつつ、冬の星を撮ったのでした。
      体感温度は-12℃ぐらいだったと思います。

おっと、
奥にアスコ310が転がっていますが、コイツをどげんかせんとイカン(V)o¥o(V)

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CCTVレンズガイドシステム

2016-11-01 14:13:00 | 撮影機材
minerさん、準備できましたよ!



なんか、やたらと高級でオーバースペックな台座が出来ました(^^♪
イヤ、真鍮の厚リングが転がっていたのでそのまま使ったのですが、
チョット重かったかも。


25mmF1.4のCCTVレンズとQHY5L-ⅡMを組み合わせた新兵器です。
いつもコメントを下さるminerさん作のPoleNavigator ↓

http://miner.at.webry.info/201610/article_6.html

http://miner.at.webry.info/

と、g-logさん作の

MultiStarGuide(DEF-Guider) ↓

http://exogalaxy.com/tips/multi-star-guiding/

を試します。

この位置に付けると、どの鏡筒でも共通に使えるので便利です。
赤経・赤緯の方向と撮像素子の回転位置も固定なため安定運用
出来そうですね。
まず、PoleNavigatorで極軸セットを行い、
電子ビューファインダーとして使い、
オートガイダーとしても使おうという欲張り企画です。
お試しで25mmレンズを買いましたが、35mm換算180mmとなり、QHY5L-ⅡMだと
600mm程度まではガイド出来そうです。
50mmレンズなら300FNの1220mmもイケそうですね。(ホントか!?)

しかし、CCTVレンズって安くて結構しっかりと出来ているので驚きです。
これは2.800.-円でした。
300FNのFovP-P=0.8"角であり、たった50mmF1.4のレンズでガイドできるとなれば
凄いことです。0.8"角ともなれば、支配的なのはシンチレーションとなり、
もはやこれ以上の長焦点ガイド鏡は不要という事になります。
例え堂平の91cmF18(16380mm)であってもです。(ホントかい!?)

それでは数日後に結果報告という事で。

コメント (3)
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