宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

65cmF12_FL=7800mmをEDガイドスコープでガイドする。

2023-04-04 11:39:42 | 撮影機材

65cmF12カセグレン望遠鏡のガイドスコープを変更しました。

旧:60mmF4アクロマート

新:SkyWatcher EVO STAR72EDⅡ+QHY5L-ⅡM

PHD2のマルチスターガイドでM100を10分間ガイドテスト。

カメラ:ASI-294MC(非冷却)

イイ感じなので続けて1カット3min×10枚撮像。

ダーク無し、フラット無しのため、アンプグローノイズ部を除いてトリミング。

7800mmもあるとオフアキでは上手く行きません。

元々追尾精度が良く、ノータッチトラッキングが出来るシステムですが、

フォーク型ゆえ、正中前後でやや不安定な挙動を見せることがあるため、

オートガイドシステムを組んであります。

60mmF4アクロマートに対し、72mmEDのアドバンテージは確実にあると感じました。

まず星像が小さい。

赤フィルターを掛けて収差を減らそうとも考えていましたが、ED鏡筒にして正解

だったようです。星像が小さいとシーイングの影響が減少します。

PHD2での赤経・赤緯アグレッシブネスも25と小さく設定し、積分時間を5秒と

長めにしています。これによりRMS=0.39"角となりました。

今までは0.5"角程度が最良でしたので、ED鏡筒の効果が有ったと思われます。

<徹底的に静電気対策>

QHYカメラはASIカメラに対して静電気に弱いと感じています。

QHY5L-ⅡMガイドカメラの撮像部分が破損することが多く、ジャーマネで認識されてPHD2で接続

出来るも画像が出ない、マウスを動かていると画像が出ることがあるものの、止めると

フリーズするなどのトラブルが頻発しました。(合計6台)

そのため、コントロールデスク周りとドーム入口に静電気対策を施しました。

静電気除去マットと除電パッドをD種接地しています。

絨毯の上でプラスチックの椅子に座って作業していると、人体が20000[V]程度に帯電します。

その状態でUSBコネクタなどを触ろうものなら一発です!

これで安心して観測が出来ます。

以前にも書きましたが、

QHY5L-ⅡMカメラで接続は出来るものの画像が出ない・・・

マウスを動かしていると画像が出るものの、止めるとフリーズする・・・

動画を再生していると画像が出るものの、止めるとフリーズする・・・

ような場合、

設定-システムー電源とスリープー電源の追加設定ープラン設定の変更

ー詳細な電源設定の変更にて、

PCI Express

  リンク状態の電源管理

     設定:オフ

にしてみて下さい。

たぶん解決します。

 

 

 

 

 

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