宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

3畳ひと間の加工室

2023-09-02 13:10:05 | ノンジャンル

共有工具無し。 全部自分専用。

24年前まではサラリーマン職人・技術者をやっていましたが、

他人との工具共有や刃物共有、測定器共有がイヤでした。

特に刃物は研ぎ方に各人のクセがあります。

また、加工する材料によって厳密に使用する刃物が異なります。

アルミ材中心の加工なら安い刃物でもなんとかなりますが、ステンレス系になるとハイスではダメです。

特にSUS304は硬くて加工がし難いです。

そこで、ステン専用にコバルトハイスツールを新調しました。

不二越やイシハシ精工などの一流品です。

1本3,000.-以上します。

ミスミのハイスチタンコート品は安価ですが、ステン専用に数本用意しました。

 

赤い箱は三菱マテリアルのドリルセット。

ミスミで14,000.-円以上する一流品で、ハイス鋼ながらステン対応となっています。

でも、ステンには使いません。主にアルミとSS400鉄材用です。

右のイシハシ精工のドリルセットはコバルトハイス鋼で、ステンまで使えます。

これも13,000.-円。 心して使うのである。

こういうことを無視してボロボロ使い回されると腹が立つのです。

だから、

工具やドリルは自分専用にしたい訳です。

 

こちらは電気系ワークベンチ。 これも自分専用。

グローバルスタンダードとか、誰でも簡単に・・・

とは、

真逆を行っていますね(^^♪

そりゃそうです、汎用品よりも専用品が良いに決まっています。

だから日本専用に仕立て続けたクラウンを、世界戦略車でリリースしたのは失敗だと思いますね。

ビジネスとして考えれば株主は儲かるかもしれないけど、

何でもかんでもマイクロソフトみたいにサポートが終了しています!

みたいなのは面白くありません。

 

取説の一番最初にアレやるな、コレやるな、ソレすると保証外だぞ!

ってディフェンス文章ばかり並べるのは、訴訟国家アメリカの影響でしょうね。

この商品を買ってくれてありがとうございますって気持ちが、全く伝わって来ません。

 

最近の日本メーカーは皆そんな感じで、良くも悪くもアメリカに右習えですね。

その点、

ZWOやAskarなどの中国メーカーには良心を感じます。

製品は高性能だし、開発力も販売力もある。

開発力と生産能力を失ってしまった日本の望遠鏡メーカーとは大違いです。

ビクセンはビジネスモデルで上手いこと切り抜けているけど、

古い技術に固執したメーカの失敗は明らかです。

 

駿馬も老いれば駄馬にも劣る

 

若い敏腕技術者を育成できるか、

新しい技術を積極的に取り入れられるか、

IT技術を積極的に利用して世界戦略を立てられるか。(英語で)

 

そのどれもがダメなら、終わるしかない。

一番のダメはソフトウェア技術を軽視したことでしょうね。

いつまでも機械加工が高精度ですって言っていても、駄目よね。

エンジニアリングをやらないと。

機械も、電気も、光学も、ソフトウェアも全部出来て立派な製品ですよ。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« sanwa CD772デジタルテスタ―... | トップ | 西村彗星・・・一応、おった »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノンジャンル」カテゴリの最新記事