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宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

アンテナ銀河のLRGB合成_ASI183MM_Pro

2019-05-08 20:09:00 | 天体写真(冷却CMOS)
アンテナ銀河をLRGB合成しました。

NGC4038_NGC4039
L=22X60s+20X180s=82min , RGB=each 8X60s+4X180s=20m , 142min Total


お約束の反転画像



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撮影日時:2019/05/03-05
撮影場所:入笠山天体観測所 標高1810m
天候:晴、弱風、結霜なし
気温:1℃~3℃
星空指数:80
シーイング:5/5-

撮像鏡筒:C-11+ジャイアント・イージーガイダー, F7.5 , fl=2100mm
カメラ1:ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (LRGB,Hαで撮像)
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダー内蔵レデューサF7.5

カメラ2:ZWO-ASI294MC_Pro(Sony IMX294 BSI CMOS m4/3) + HyperStar

Gain:each
冷却温度:-20℃
露光:each
Dark:each
Flat:each
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMax改E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:60mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:PHD2のドリフトアライン機能

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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アンテナ銀河_ASI183MM_Pro

2019-05-08 00:08:00 | 天体写真(冷却CMOS)
C-11とASI183MM_Proで撮ったアンテナ銀河(NGC4038_NGC4039)です。

C-11+ジャイアント・イージーガイダー内蔵レデューサF7.5 , fl=2100mm
9X60s+18X180s , 63min Total , OnlyDark_NoFlat


この時は光軸が決まっていました。
コンスタントにこのくらい出れば有り難いのですけどね(^^♪

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撮影日時:2019/05/03-05
撮影場所:入笠山天体観測所 標高1810m
天候:晴、弱風、結霜なし
気温:1℃~3℃
星空指数:80
シーイング:5/5-

撮像鏡筒:C-11+ジャイアント・イージーガイダー, F7.5 , fl=2100mm
カメラ1:ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (LRGB,Hαで撮像)
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダー内蔵レデューサF7.5

カメラ2:ZWO-ASI294MC_Pro(Sony IMX294 BSI CMOS m4/3) + HyperStar

Gain:each
冷却温度:-20℃
露光:each
Dark:each
Flat:each
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMax改E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:60mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:PHD2のドリフトアライン機能

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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C-11+冷却赤缶デュアルで悩んだGW

2019-05-06 22:56:00 | 天体写真(冷却CMOS)
GW後半は天候に恵まれました。
仲間と入笠山天体観測所へ行き、標高1810mの星空を満喫・・・
っと言いたいところなんですが、今回も機材に振り回されて
下ばかり見ていました。

今回のお題はコレ。


明け方にはHyperStarを装着。


大いにトラブり、大いに悩んだ3日間でした。

・極軸合わせで大ボケかましました。
 なんと極軸体の方位固定ネジを固定し忘れ、赤緯軸ガイド不良に
 悩み続けてしまいました。2日目に気が付き、大きな問題は
 無くなったものの、赤緯軸のバックラッシュが大きすぎ、
 キャリブレーションが終了しないことアリ。
 夜中にガイド用周波数を対恒星時0.5倍→2倍へ変更。

・C-11の光軸合わせに終始悩み続ける。
 まあ、とにかく動きますね、指向方向によって。
 このC-11、補正版がやや斜めって装着されており、そこに付く副鏡
 の光軸が接眼部基準だとズレます。よって片ボケ。
 次回以降に平面鏡で副鏡ベースと接眼部を平行に調整しなければ
 改善は見込めません。

・HyperStarのバックフォーカス設定を間違えた!!
 このHyperStarには、自作のT2マウントPKが付いています。
 内側にT2ネジが切ってあるため、そこにASI294MC_Proを装着。
 ところが、K-1の時とは違って+5.44mmも外側に配置してしまいました。
 K-1用Kマウントバヨネット厚さを考慮し忘れ、その分外側へ行って
 しまいました。

っという事で、成功した画像もありますが、
まずはダメんず画像から。(これもデータってことで)

ヘルクレス座銀河団
ASI183MM_Pro , G380 , 10X180s , 30min Total , L


ハッハッハッ
RAW8bit , 非冷却で撮ってしまい、センサー温度5℃。
よってダークの適用ならず。
それにしても盛大なアンプノイズですねえ~(-。-)y-゜゜゜

以下は、HyperStarにて28㎝F2=560mmで撮影したものです。
なんせ+5.44もズレていますから、等倍画像は見れたもんじゃあ
ありませんが、ダークもフラットもちゃんと当てています。
カメラはASI294MC_Proで、-20℃冷却です。

M20 , G200 , 10X60s , 10min Total


M8 , G200 , 20X60s , 20min Total


M8から猫の手 , G200 , 10X60s , 10min Total


”1本で二度美味しい”を目指したものの、シュミカセにカメラ2台
と言う構成はエライこっちゃでした。
まあ、イロイロなことが分かって有意義ではありました。
次回は、そこんとこ全部やっつけてリベンジしよう!


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撮影日時:2019/05/03-05
撮影場所:入笠山天体観測所 標高1810m
天候:晴、弱風、結霜なし
気温:1℃~3℃
星空指数:80
シーイング:5/5-

撮像鏡筒:C-11+ジャイアント・イージーガイダー, F7.5 , fl=2100mm
カメラ1:ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (LRGB,Hαで撮像)
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダー内蔵レデューサF7.5

カメラ2:ZWO-ASI294MC_Pro(Sony IMX294 BSI CMOS m4/3) + HyperStar

Gain:each
冷却温度:-20℃
露光:each
Dark:each
Flat:each
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMax改E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:60mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:PHD2のドリフトアライン機能

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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・極軸体の水平回転M10ボルトを締め忘れ、赤緯軸クランプを締め忘れた。
 結果、3日のガイドはボロボロであった。
   |
   +->4日に気付き、極軸再修正後は見違えるようになった。

・赤緯軸のバックラッシュが大きすぎ、赤緯軸キャリブレーションが完了せず。
  |
  +->原因はモータのギアミッションにあった。バックラッシュが非常に大きい!!
     補正速度を0.5倍速程度にしてあったため、反転までに18秒!!!
     これでは上手く行く筈がない。
       |
       +->補正速度を2倍速程度に現地変更した結果、反転が8秒程になり
          キャリブレーションが完了するようになった。
          それにしても、このバックラッシュはダメダメだな。
          オリエンタルモータ純正の5相モータセットなんだが・・・

・C-11の光軸合わせに難儀した。
   |
   +->このC-11は既に光軸を合わせてあったが、焦点内外像で見るとまだ十分では
      無かった。その状態でNGC4038_4039アンテナ銀河を撮像した時は良い星像で
      あったが、M51にしたら主鏡の圧迫(アス)で星像が米粒状になってしまった。
      4日にレーザで合わせ直すも不十分で、結局は星の内外像を使って合わせ込んだ。
      その時の星はポルックスであり、地上高度45度程であった。
      再びアンテナ銀河に向けたところ、星像は丸かったが、ヘルクレス銀河団へ指向
      させる途中で主鏡が見事に動いて超ピンボケとなってしまった・・・org
      もう、これだけでダメさ加減が分かる。
      根本的に解決できれば、シュミカセは良い光学系だと思う。

・補正版に平面鏡を置き、接眼部基準で光軸を合わせることが前提。
 その後、星像を見て追い込む。

・ジャイアント・イージーガイダーの2インチ差し込み部が適当過ぎる。
 M4ネジを追加して傾かないようにはしたが、本来であればキチンとバックフォーカスを
 合わせてツラ当てしなければダメだ。

・183MMのファイルサイズはRAW_16bitで38.4MB、RAW_8bitで19.2MBである。
 何故かヘルクレス座銀河団はRAW_8bitで撮っており、しかも冷却されておらず、
 センサー温度が5℃となっていた・・・org
    |
    +->-20℃と比べると輝点ノイズが明らかに多い。

・HyperStarのバックフォーカスを間違えた。 +5.44mm ( ̄▽ ̄)!



なんだか画が薄い・・・

2019-04-12 21:25:00 | 天体写真(冷却CMOS)
前記事で撮ったM100付近を2x2ソフトビニングし、ダークも
フラットも当てないヤツを作ってみました。

が、

ど~も画が薄いなあ~。

上から順に

・30.5cmF4+ICX285ALにて3時間の本気撮り
・15cmF4+IMX183MM , 2x2bin , 90min , NoDarkAndFlat
・15cmF4+IMX183MM , 90min , DarkAndFlat



シーイングが悪かったとはいえ、LRGBのくせに画が薄い。
2x2bin画像はもう、ゴリゴリに彩度上げてます。
何でだろう??
CMOSカメラのLRGB合成って、CCDと何か違うぞ。


ASI183MM_ProでLRGBのM100付近・・・なんだけど

2019-04-07 14:37:00 | 天体写真(冷却CMOS)
週末、新月、晴れ予報なれど土曜日も夕方まで仕事。
金曜日も午前様とタイトなスケジュールでした。
しかも、19時ごろの入間市はベタ曇りとなり、秩父方面も雲が
多そうなSCW予報になっていました。

ウダウダ

     ウダウダ
          うだうだ

でもなあ~、今日行かないと、しばらく行けないしなあ~
まあ、そんなわけで出発が21:30とゆー(^^♪

北がダメそうなので、奥多摩から山梨方面へ抜けてカッパ池へ。


予想通り快晴、微風、気温3℃、結露なしと好条件でした。
が、
思ったよりもシーイングが悪かったです。(泣)
せっかく出っ張って来たからには、ASI183MM_Pro+15cmF4で30㎝クラス
のCCD撮像システムをカモってやろうと目論んだのですが・・・

M100付近
Gain:250
冷却温度:-20℃
露光:L= 12 X 300s , RGB=each 2 X 300s , 90min Total
Dark:L= 4 , RGB= each 2
Flat:L= 4 , RGB= each 2


コマコレのバックフォーカスは計算通りピッタリにしたのに、
何故か左上の星像が宜しくありません。ナンデダ??

もう!

そもそもシーイングが悪いじゃんか!
バーティノフマスクの像が二重三重にブワブワしとる。
これではラッキーなイメージングは無理と判断し、普通のLRGB撮影
を行いました。

お約束の反転強調


30.5cmF4+冷却CCDと比べてどうよって・・・比べ物になっていませんね。
ICX285AL vs IMX183MM


https://sky.ap.teacup.com/eti_forest/711.html


んがあ~~ 全く適いません。
方や140万画素の冷却CCD、こちらは2000万画素の冷却モノクロCMOSカメラ。
何だろうね、デジカメやワンショットCMOSカメラ同様に系外銀河の
HⅡ領域が出ないなあ~。RGB画像も各5分×2枚で30分かけたのだが。
シーイング以前に色が出ない。モノクロCMOSカメラなんだから、
んなハズねーよなあ?

系外銀河は冷却CCDの方が濃ゆい画像が出てきて好きだなあ~。
まあ、世の流れは明らかにCMOSカメラなのですが、
使い方の問題もあるかもしれないし、LV画像は超絶便利だし
利点も多い。
今回感じたことは、1カット300秒も露光した割には写って来ない。
CCDだと、露光を掛けるほどに写って来る。
その辺りは構造上仕方ないのでしょうかねえ?
デジカメっぽい。
あー、冷却デジカメかあコレハ。

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撮影日時:2019/04/06-07
撮影場所:カッパ池
天候:晴、弱風、結霜なし
気温:3℃
星空指数:70
シーイング:3/5-

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 , 15cmF4 , fl=600mm
カメラ:ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (LRGBで撮像)
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4
Gain:250
冷却温度:-20℃
露光:L= 12 X 300s , RGB=each 2 X 300s
Dark:L= 4 , RGB= each 2
Flat:L= 4 , RGB= each 2
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:TS-90s
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:90s極望+PHD2のドリフトアライン機能

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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・出発時にウダウダやっていて21時30分発→22時55分着。
 GoogleNaviで行って見たが、なんちゅう~マイナーロードを走らすんじゃい!

・ANKER PowerCore 13000でT100HAを5時間使い、LEDがひとつ消灯。
 今回はAC100Vへの接続は一切やっていない。
 調子が良かった。

・PC2台と言うのは、慣れると快適である。
 T100HAはUSB3.0延長ケーブルで自由に移動出来るようにした。

・ファインダーが無いと全く実用的ではない!!
 電子ビューファインダーでも良いが、まずは最低限のファインダーが必須。

・コマコレのバックフォーカスを51.66+1=52.66にした。
 実測ではフィルタホイールが18.4ではなく18.1だったので、52.36である。

・シーイングが良いかと思ったが、予想外に悪かった。
 県民の森はいつも期待通りの好シーイングだが、カッパ池はいつも良くない。
 地形上の問題かもしれない。

・SharpCap3.2_Proの使い方をちゃんと調べよ。



おっ、かなりラッキーなイメージングになって来た。

2019-03-23 22:01:00 | 天体写真(冷却CMOS)
週に一度しか記事を更新できないような日々ですけど、
前記事で撮った画像をダーク減算のみ適用して加算してみました。

NGC4145_NGC4151付近 , Gain=250 , 110X60s , 110m total
Dark=5 , SkyFlat=0(1:1等倍切出し)


1:1切り出しで両サイドを捨て、FlatAideを軽く当てています。
StarSharp処理は行っていません。
15cmF4で撮ったので色ムラが気になりますが、かなりイイ感じに
仕上がったと思います。1カット60秒ですからねえ~(-。-)y-゜゜゜


ASI294MC_Pro+600mmF4ではラッキーなイメージングじゃなかった。

2019-03-17 19:17:00 | 天体写真(冷却CMOS)
昨晩、いつもの森へ行って来ました。
夕方まで雨模様だったのですが、DSO狙いとしては期待できる
気圧配置で、予想通りの好シーイングでした。

用事を済ませて出発が22時、現地着23時。

アレ? 誰もいないじゃ~ありませんか!

まあ、お月さんが2時30分まで居るため、実質2時間程度しか撮影
出来ませんが、昨今のNarrowBandImagingブームでツワモノが
いらっしゃると思ったのですけど。

という事で、今回はASI294MC_Pro+ZWO-CN15F4(600mm)でテストです。

NGC4145_NGC4151付近 , Gain=250 , 120X60s , 2h total
Dark=5 , SkyFlat=5(等倍なのでデカイですよ!)


7200秒加算してこの程度です、ハイ。
光害地で600mm程度の焦点距離、しかも、たった60秒露光の画像に
フラットを当てたらどうなるか・・・
ま、
ただの超露光不足画像ですよね。
それを120枚加算しても、この程度ってことです。

・結果として言えること・・・
    |
    +->県民の森Pという光害地で600mm程度の焦点距離、かつ、まっとうなフラットを
         当てた場合、ただの超露光不足画像になるだけである。
         600mm程度なら、普通に露光して加算平均した方が良い。

ちなみに、
ダーク画像だけ当てて10枚加算したのがコチラ。


183MMならフラット当てても大丈夫そうですね。
ラッキーなイメージングは、フラットが難しいという事です。

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撮影日時:2019/03/16-17
撮影場所:県民の森P
天候:快晴、弱風、結霜なし
気温:-3℃
星空指数:県民の森Pとして90%
シーイング:5/5

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 , 15cmF4 , fl=600mm
カメラ:ZWO-ASI294MC_Pro (Sony IMX294CJK Back Side Illuminated CMOS 4/3inch)
FilterWheel:無し
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4
Gain:250
冷却温度:-20℃
露光:60sec X 120枚
Dark:5枚
SkyFlat:5枚
ファイルフォーマット:Fits 16bit

赤道儀:TS-90s
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:90s極軸望遠鏡+PHD2のドリフトアライン機能

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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・ドリフトアラインにて極軸を合わせ込んだ。
   |
   +->これにより、撮像全行程に於いて星の位置ズレがほぼ無かった。
        PHD2による位置ズレ問題は、実は極軸設定の甘さが絡んでいそうである。

・16日夕方まで雨ながら、21時からは快晴微風。
 更に高気圧の後端、等圧線1本と言う好条件に恵まれシーイング5/5(天頂付近)。

・PHD2のガイドパラメータ、R.A.アグレッシブネス=20、DEC.アグレッシブネス=50とした。
 90sの場合、モータードライブが停止か2倍速などと粗いため。
 これにより、RMS=1"角台で推移。前回とは雲泥の差である。

・極軸設定が甘い状態で赤緯軸目盛環を再設定してはいけない。
 前回の極軸設定ミス時、うっかり赤緯軸目盛環を再設定してしまい、0.5度程も
 狂っていた。反省しきり。

・撮像用PCをT100HAにして可動運用したのは良かったが、
 何故か2時頃に突然ブラックアウトしてダウン!!
         |
         +->バッテリー容量はまだまだ残っていた筈だが、
              一気に、突然ブラックアウトして落ちてしまった。
              一旦はAnkerモバイルバッテリーで再起動させたが、
              どうにも動作が遅くてダメダメとなった。
              修復プロセスが動いていたと思われるが、ACアダプターで
              再起動させて運用再開。しかし、しばらくは動作が遅すぎる
              状態が続いた。その後、まあまあ復活して最後まで撮像出来た。
              Dark , Flatを撮る頃には普通に使えるように戻っていた。

   どうも内部バッテリ駆動で外部機器を繋げるのは不安定のようだ。
   そもそも、バッテリーだけだと起動すらしないダンマリ現象があったから
   ACアダプターでの運用としていた。Ankerのモバイルバッテリーで運用すれば
   大丈夫かもしれない。
   今回、PCを分けていたので助かった。これは大きなメリットである。
   撮像がコケた時も、PHD2やステラには影響が無かった。

・本当はASI183MM_Proをメインで使う予定だったが、2時間しかない状態では無謀だった。

・コマコレのバックフォーカスをキッチリ測定して再設定した。
 好シーイングの助けもあり、素晴らしい撮像結果を得られた。
    |
    +->600mmでは51.66mmが指定値だが、フィルターを入れることを想定し、
         52.5mmにセットした。(3mm厚フィルターで+1mm焦点距離が伸びる)
         ⊿t=t(1-1/n) , t=基板厚 , nは屈折率で、約1.5(BK7,540nm)とした。

           が、

       LPS-P2を入れ忘れたという・・・
       それでもこの星像。ComaCorrectorF4素晴らしい!


・やはりLiveViewは使い易い。
 ピントもシーイングも手に取るように分かる。
 バーティノフマスクは使わなかった。

・Flat画像には、60secのダーク減算を適用した。

・バッチ処理をやる必要あり!!
   |
   +->ワークフローを登録してバッチ処理すれば良い。
        今回は”ベイヤーRGB変換1”というワークフローを作成し、60枚一気に
        処理した。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・1カット1分なので、頭から10枚一組で加算処理(ダメ画像は外す)。
 RGB変換を行う。
 オートストレッチ、マトリックス色彩補正、デジ現は一切行わない。

       ↓

 120枚全部の処理が終わったら、この12枚を更に”加算、バイキュービック”する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

って思ったが、294MCの1画像は22.3MB、183MMは38.4MBなのであった!!
つまり、
60枚一気に読み込んで処理しても、メモリー消費量が8.5GB/15.9GBと余裕だった。

         な~んだ、183MMより余裕があるではないか。

という事で、初めの10カットは10枚でコンポジットしたが、残りの110枚は2回に分けて処理すれば良い。

・コンポジットの際、基準星を指定し、FWHMと評価計算値を見る必要がある。
 今回のFWHMは、概ね3.5~4.2の範囲で収まっている。
 位置合わせ後の合成結果=3.96であった。(選択する星の明るさによらない)
     |
     +->ASI294MCは1画素4.63μmであるから、18.33μmである。




・1カット60secだとガイドミスも皆無だ。
 120枚全てが使えなくても、選別する余地がある。←結局、1カットもミス無し。
 同じ2時間露光でも、従来通り1カット10分×12枚だと、諸々の失敗が懸念される。
 10枚加算すれば同等になるなら、像もシャープだし、その方が良いに決まっている。
    |
    +->出来た画像の露光時間が 7200sec になっている。
         真っ白になるかと思ったが、ならなかった。

・バッチ・ワークフロー処理をして出来た大量ファイルを、どうやって自動保存するのか?
 それもワークフローで設定できるのか?
 これが出来ないと、再処理の時にメンドクサイ。
    |
    +->この辺りは今後考えれば良い。

・120枚(120分)で1枚の失敗も無かった!!

・結果として言えること・・・
    |
    +->県民の森Pという光害地で600mm程度の焦点距離、かつ、まっとうなフラットを
         当てた場合、ただの超露光不足画像になるだけである。
         600mm程度なら、普通に露光して加算平均した方が良い。


ASI183MM_Proでラッキーなイメージング・・・おお~~~

2019-03-10 20:27:00 | 天体写真(冷却CMOS)
ASI183MM_Proのファーストライトで撮ったM81,M82ですが、
実は1カット15sec×240枚というデータも撮りました。
この中から厳選して68枚を”加算”コンポジットしたのがコレ。

(原寸画像1.89MBデカいですよ~)


・ダーク無し、フラット無し
・17分露光の1枚画相当
・デジ現、トーンカーブのみ
・スターシャープ処理無し、ノイズ処理無し、アンシャープマスク処理無し

コマコレのバックフォーカス設定を間違えたようで、周辺がピンボケ
になってしまいました。残念でしたが、中心付近の星像で判断して
下さい。自分的にはこの画像、凄いなあ~~って思うんですけど。
皆さんはどう思われますか?

本当のラッキーイメージングだと、1カット3秒以下なんでしょうが、
3000枚とか5000枚などの枚数は、チョットイヤかなあ~と。

という事で、

今回も”ラッキーなイメージング”と言う訳です。

ちなみに前出の1カット3分画像との等倍比較がコレ。


どうでしょうか。
星像も遥かにシャープだし、何よりもダイナミックレンジが広い!
これを10枚作って超絶良質なL画像を作るとか、または、
RGBだけで濃ゆい画像を作るなどが考えられます。

尚、今回は機材セッティングミスがあって反省しきりでした。


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撮影日時:2019/03/08-09
撮影場所:高篠峠
天候:快晴、弱風、結霜あり
気温:-4℃
星空指数:堂平周辺として80%
シーイング:4/5

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 , 15cmF4 , fl=600mm
カメラ:ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (Lで撮像)
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4
Gain:250
冷却温度:-20℃
露光:15sec X 68枚
Dark:無し
Flat:無し
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:TS-90s
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:PolarisScope

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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・極軸が全く合っていなかった模様!!
  |
  +->PolarisScopeを使ってみたが、日時指定をしなければならなかった。
     起動したままの位置では、全くの間違いだった。

・上記理由により、240枚中68枚しか使い物にならず・・・org

・画像処理手順

  ・68枚を一気に読み込んでみる → OK Memory 13.0GB/15.9GB (82%)
     |
     +->限界だろう。

  ・ホット・クールピクセル除去
  ・恒星指定ツールにて1枚目の任意星を基準とし、FWHMを表示させる。
  ・評価計算を行い、評価値を見る。
    |
    +->既に選別済み画像なので、全て許容範囲である。

  ・自動位置合わせ実行
      |
      +->まあ、現実的な時間とメモリー消費量で動いておる。
         CPU使用率は8個全部で85%ぐらいで推移。
          |
          +->合成結果 FWHM = 4.10 となった。

  ・コンポジット
    |
    +->加算、バイキュービック
         |
         +->17分の1枚画相当で完成。
               |
               +->やっぱり写野が回転している!!

  ・デジ現(エッジ処理無し)

・素晴らしい画像になった。
   |
   +->極軸をしっかりと合わせ、ガイドはしない!!
      と言う撮影方法が見えて来た。



冷却CMOSカメラ、自分へのダメ出し

2019-03-09 15:48:00 | 天体写真(冷却CMOS)
連日超寝不足でチョットやばいです。
あまりにも寝不足だと生体系メンテナンスが出来ず、
血液の浄化が未完了なまま翌日に繰り越されている感じ。
なんとか睡眠時間を確保しなければ・・・

とか何とか言いながら、
モチベーションアップのカンフル剤が注入されると元気になっちゃう
自分が怖い。今回は赤缶を2つ買いました。
今までは冷却CCDでしたが、最新の機材を使う場合のトラブルが
いくつか出ましたので書いておきます。

・USB2.0ではまともに動かなんだ

 何も考えずにThinkPad SL510 Win10_32bitを持って行きましたが、
 まず、USB2.0系では動作がメチャクチャ不安定でした。
 BuffaloのセルフパワーUSB HUBを噛ませてありましたがダメ。

・念のために持って行ったASUS T100HAのUSB3.1Cに変更したら、
 嘘のように安定稼働した。

・FilterWheelを冷却CCDと使い回したのが仇となった。

 Nautilus FilterWheelは去年のWin10アップデートで撃沈され、
 もはや64bit Windowsでは動かなくなりました。
 しかしながら、Win10_32bitでは問題なく完動します。
 ・・・っと思ってThinkPad SL510でセットアップしたのですが、
 USB3.0が無く動作が不安定、フィルタホイールを見失う、
 そもそも、PHD2+QHY5L-ⅡMとの同時使用でマシンパワーが
 全く追い付かずアウトでした。

 今時のCMOSカメラは常時キャプチャー動作を繰り返しています。
 この際、PHD2やE-ZEUSⅡ、フィルタホイールコントロールなどの
 タスクがスポイルされる可能性がある。
 実際、今回は全くもってダメダメでした。
 よって、
 PC2台による撮影となってしまいました。

・お使いのPCで、ウィルスは発見されませんでした。

 夜中になってPCの動作が引っ掛かるようになりましたが、
 他のトラブルで放置。約1時間後にMcAfeeが美しいメッセージを
 出してくれました。
   |
   +->こんな山中で、誰が侵入するって言うんか!
      ま、俺の不手際だが・・・org

・更新プログラムを取得しました。
 今すぐ再起動しますか?
  |
  +->”あとで”を選択して閉じた。
     その後、オートパイロットにして休憩していたら、
     ”あとで”再起動されていた・・・oooorrrrgggg

     Win10のクソッタレ!! 俺のせいじゃない!
     ? やっぱり俺の怠慢かあ~、あ~?

・機材をとっかえひっかえして流用しまくっているため、
 使いもしないケーブルの束に翻弄される。

・大型機材の自動導入に慣れきってしまい、TS-90sの目盛環導入の
 腕が落ちた。というか、ケーブルだらけ、床置き機材だらけで
 踏み込めないため、そもそも基準星すらまともに導入出来ない。
 えー、いまどきはファインダーを外して運用している訳ですが、
 赤道儀が”今時”ではありませんでした。
  |
  +->その為に、ガイドカメラを電子ビューファインダー
     として使っているのではないのか?
       |
       +->機材使い回しで撮像鏡筒と光軸が合って
          いない上、1インチ以下の撮像素子では
          導入に苦労する。バカみたいだね。
          一番は、無理な姿勢に自分が耐えられない。
          
          そこか!

んで、

ラッキーイメージング一歩手前。
15秒×240枚の画像も撮って来ました。
これをどう処理するかなあ~~。

10枚加算を1グループにして150sec露光の画を作る。
それを24枚作って加算平均する。
手間かかるなあ~。


ASI183MM_Pro 1枚撮って出し画像

2019-03-09 14:58:00 | 天体写真(冷却CMOS)
3月8日(金)は堂平天文台の今年第1回目観望会でした。
いつもの黒子サポートは21時に終了しましたが、
シーイング4/5の快晴を背にして帰宅する訳には行かないにゃ!!

いつもの森へ行こうかとも思いましたが、今日はアレコレあるので
先客さんにご迷惑かと思い、途中の峠で展開。


流石にいつもの重機材展開は無理だったのでコレ。
夜半には無風状態で結露も予想されたため、案外重装備に。


まずはファーストライト画像です。


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カメラ:ASI183MM_Pro
鏡筒:ZWO-CN15F4(15cmF4)
コマコレ:SkyWatcher ComaCorrector F4
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7
Filter:L
Gain:250
冷却温度:-20℃
露光:180sec X 1枚
Dark:無し
Flat:無し
ファイルフォーマット:Fits
星空指数:快晴微風、堂平周辺として80%
気温:-4℃
シーイング:4/5
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0
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・コマコレのフォーカスバック調整が適当なので周辺像悪化

・アンプノイズほぼ無し。ASI294MC非冷却で見られた強烈なアンプノイズ
 は全く無い。

・輝点、暗点ノイズも殆ど無い。

・斜線ノイズやシマシマノイズも無い。

あれ、拍子抜けするくらい素直な画像が出て来ました。
Fitsからデジ現し、トーンカーブをいじっただけの、ほぼ撮って出し。
こりゃーメインカメラになりそうな予感!