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宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

チョロっと撮った青い雪玉星雲NGC7662とNGC7331

2019-09-26 21:19:00 | 天体写真(冷却CMOS)
チョロっと撮ったシリーズの続きです(^^♪

NGC7662(青い雪玉星雲)
65cmF12直焦点 , シーイング2/5 , Tiff , NoDarkAndFlat
ASI294MC(非冷却), 2X2 binning , G250 , 10X15s , 150s Total


NGC7331
65cmF12直焦点 , シーイング2/5 , Tiff , NoDarkAndFlat
ASI294MC(非冷却), 3X3 binning , G250 , 10X60s , 600s Total



チョロっと撮ったステファン5

2019-09-26 17:01:00 | 天体写真(冷却CMOS)
昨晩は大陸からの高気圧が張り出してきて北群馬は晴れる
可能性がありました。
諸々の残作業にかこつけてチョロッと撮ったステファン5
を貼っておきます。

65cmF12直焦点 , シーイング2/5 , Fits , OnlyDark NoFlat
ASI294MC(非冷却), 3X3 binning , G320 , 10X60s , 10min Total


3X3 binningですからファイルも小さくて楽です。
主鏡を洗浄したり、副鏡セルを削ったりしましたからね。
まあ、ハルトマンテストとか色々やった訳ですが、その確認画像。
予想では薄明と同時に曇ることになっていましたが、
行ったからには有効データを得る必要がありまして、
ふ~ふ~吹いていたら23時くらいまで何とか晴れてくれました。

妙なアス(この場合は圧迫)も無くなり、星像は素直になりました。
高気圧の前衛ですからシーイングが悪いですが、有効データです。

F12で1カット60secです。
縮小光学系をいじっていると、この1カット60秒が長いこと!
10コマで10分も掛かるのですから!


M31_vs_NGC7331

2019-08-04 23:34:00 | 天体写真(冷却CMOS)
M31とNGC7331はよく似ていますが、視直径長手方向で約18倍も
M31の方が大きいです。距離は15.75倍、NGC7331の方が遠いです。

M31
  視直径:190'×60'
  距離 :254万光年
  撮影データ:ZWO-CN15F4(15cmF4) , SONY ICX413AQ , 180min

NGC7331

  視直径:10.5'×3.7'
  距離 :4000万光年
  撮影データ:300FN(30.5cmF4) , SONY IMX183CLK-J , 54min



宇宙の、底知れぬ広さ、摩訶不思議なり。

NGC7331

2019-08-04 22:37:00 | 天体写真(冷却CMOS)
このNGC7331を撮像するため、指向後にその場で光軸調整を実施しました。
実は、前記事のM57の時は光軸が合っていませんでした。
どえらく暑っつい下界から運んで来て間もないころで、移動によるズレと
温度変化によるズレが混在していました。
だから星像が美しくなかったのです。

このNGC7331では星像を使って光軸を完璧に追い込んであります。

画像差し替え_2019/08/04
寝ぼけた頭でとんでもない画像処理をやっていた模様。
それで良いと思っていた自分がコワイ・・・やはり寝ないとダメですね。


L=9X180s , RGB=each 3X180s , 54min Total






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撮影日時:2019/08/01-02
撮影場所:県民の森 標高830m
天候:どんより晴、無風、結露あり
気温:22℃
星空指数:40
シーイング:5/5

撮像鏡筒:300FN, 30.5cm , F4 , fl=1220mm
カメラ :ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (LRGBで撮像)
コマコレクター:SkyWatcher_ComacorrectorF4

Gain:250
冷却温度:0℃
露光:***
Dark:なし
Flat:なし
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMaxエルボ改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:なんちゃって極望+PHD2のドリフトアライン機能

ASCOM Platform 6.4_SP1
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:Lenovo_C340_Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PCもC340 , USB_3.0_Gen1

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・GN-26s改用に製作した”なんちゃって極望”が役に立った。
 これで合わせた後、PHD2のドリフトアラインで詰めた。

・300FNも光軸が動く!!
 水平から垂直へと鏡筒を振ると、センタリングアイピースでも確認できる。
 今回、NGC7331を撮影中に星像を見ながら調整したところ、見事な星像となった。

・赤緯軸のレスポンスの良さには感動した!
 まあ、これが本来の姿ではある。

・C340で全部まかなえた。
 ASI-183MM_Pro , NautilusFilterWheel , PHD2 , SuperStar V , ステラ10 ,
SharpCap3.2 で撮像した。
   |
   +->更に、SI7 , PhotoshopCC , MaxImDL6 までもこなしてくれる。
      512GBのMV-Me SSDは高速だし、Wi-Fiも十分に使える。
      いま、1Fのエアコン部屋で作業しているが、デスクトップPCの
      必要性が無くなって来たと感じる。

・C340のバッテリー持ち時間が6時間程度であった。
 これは、NautilusFilterWheelのモータ励磁電力が効いている可能性が高い。
 残り1時間30分程度で、いきなり休止モード突入。よって、USB関連がブチ切れ、
 カメラを見失った。ACアダプターを接続して復活させた。
    |
    +->バッテリーは3A程度で巡行運転であったが、C340の充電を始めたら
       6~7Aも消費した。1日20時から2日3時まで約7時間使って11.5V
       程度となった。115Ah/20時間率のバッテリーなので、5.75A流して20時間
       持つ筈。3.5A平均なら33時間となるのだが、10.5Vの終止電圧まで33時間
       も持つのだろうか?
          |
          +->そこそこ古くなってきたので、夏場で×0.7倍、冬季で
             ×0.5倍程度か?
               |
               +->要実測だな。

・E-ZEUSⅡなどが収納されているUSBハブBOXからのマスターUSBケーブルが短い。
 いつものUSB3.0延長ケーブルも1.5mなので若干足りない。
 USB3.0リピーターケーブル5mを買ってある。これを上手く使いたい。

・M57は光軸が完全ではない。

・NGC7331は、途中で思い切って光軸調整を行っている。
 星像が随分と改善されている。


M57とIC1296(PGC62532)

2019-08-03 00:10:00 | 天体写真(冷却CMOS)
ASI-183MM_Proを0℃に冷やしてM57とIC1296を撮像しました。

L=12X60s , RG=each 5X60s , B=6X60s , 28min Total






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撮影日時:2019/08/01-02
撮影場所:県民の森 標高830m
天候:どんより晴、無風、結露あり
気温:22℃
星空指数:40
シーイング:5/5

撮像鏡筒:300FN, 30.5cm , F4 , fl=1220mm
カメラ :ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (LRGBで撮像)
コマコレクター:SkyWatcher_ComacorrectorF4

Gain:250
冷却温度:0℃
露光:each
Dark:each
Flat:each
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMaxエルボ改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:なんちゃって極望+PHD2のドリフトアライン機能

ASCOM Platform 6.4_SP1
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:Lenovo_C340_Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PCもC340 , USB_3.0_Gen1

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超えられない解像感

2019-06-21 13:05:00 | 天体写真(冷却CMOS)
蒸し暑いにゃあ~(-_-;)
このところ、旋盤やフライス盤を使った機械加工の仕事をやって
いるのですが、冷房が無くキツイですよ。

天体用CMOSカメラを使い始めて2年以上経ちましたが、
未だコレを越える解像度で撮影できていません。

少し涼し目に再処理。


データはこちら。
https://sky.ap.teacup.com/eti_forest/769.html

関東の撮影では、おそらくは最高レベルの解像度だと思います。
65cmはパブリック機なので、保守の確認の意味でチョット撮ることが
あります。これは、そのチョットの画像です。
”もっと”な撮影もやってみたいので、天文台公式協力ロケってことで
申請してみようかなあ?
もっと一般に開放してくれないかなあ~?って思いますよね!
各地の公開用天文台、もっとまともな写真を公開して下さいね。


C-11+ASI294MC_Proで創造の柱

2019-05-15 14:04:00 | 天体写真(冷却CMOS)
前々記事のM16を69枚コンポジットし、まともな領域だけを抽出。

M16 , 69X60s , 69min Total , OnlyDark


28cmF10のシュミカセ直焦点ですが、1カット60secです。
それを、10枚ひとグループで加算、バイキュービックし、
出来た7枚の画像を加算平均(σクリッピング)、バイキュービックで
処理しました。
こうすることで、1カット10分×7枚相当になるし、余計なものは
消えるし、ガイド撮影の失敗も極端に少なくなります。
CCDとは異なる、CMOSカメラならではの撮影方法でしょう。
ただ、撮影は楽でも処理は大変になります。
この焦点距離で撮るなら、初めから2X2bininng+正方形写野で
切出しておいても問題ないと思います。
キャプチャー解像度やエリアを任意に設定できるものも、デジカメでは
出来ないことです。余りにも巨大なファイルだと、多数枚の処理は
気が引けます。その意味で、ワンショット冷却CMOSカメラはアリだと
感じました。また、今回はGain380で撮りましたから恒星が白飛び
しています。Gain120辺りで撮った画像を加算すれば、恒星を
もっと綺麗に表現できるでしょう。


C-11直焦点も中心像は良いねえ~

2019-05-14 20:11:00 | 天体写真(冷却CMOS)
前記事で、夜中に光軸調整をした後の画像は良いですね。
フラットナーを入れていないので、中心付近だけですけど。

NGC4565 等倍


NGC4567_NGC4568 等倍


この小さな衝突銀河を、これだけ撮れるのは凄いなあ~と思います。
強い処理をしていないので、露光時間の割には滑らかです。
特にNGC4565は光軸が良い状態だったみたいです。
常にこのくらいであれば良いなあ。

C-11直焦点2800mm+ASI294MC_Proでアレコレ

2019-05-12 14:55:00 | 天体写真(冷却CMOS)
このところC-11でアレコレ撮っていましたが、昨晩は標高1810m
からケンタウルス座Aを狙ってみました。
っとは言うものの、天頂で合わせた光軸が鏡筒水平時にエライ
ことになっていたようです。目を細めて鑑賞距離でご覧ください。

NGC5128(ケンタウルス座A) , 30X30s , 15min Total , NoDarkAndFlat


入笠山山頂の木々の間を転がって行き、南中直後に山頂から抜けた
僅か30分間のチャンスを狙いました。
当然、光軸修正などやっている時間はありませんでした。

M104 , 30X60s , 30min Total , OnlyDark


んがあ~、こ、光軸がああ~

M64 , 30X60s , 30min Total , OnlyDark


ピントを合わせ直して富田式ロックを使ったら・・・
光軸が大きくズレてしまったの図。

ここで発狂して再度光軸合わせを始めました。

NGC4565 , 24X60s , 24min Total , OnlyDark


いくらかマシにはなりました。

NGC4567_NGC4568 , 30X60s , 30min Total , OnlyDark


フラットナー、レデューサー無しのC-11の良像範囲なんてこんなもの
なのですね。前出のアンテナ銀河などは、古いなりにも
ジャイアント・イージーガイダー内蔵レデューサを使っていました。
最低限、フラットナーは使わないとダメですね。
中心から少しでも外れるとコマが出てしまいます。
ま、これは当然の結果。

M16 , 5X60s , 5min Total , OnlyDark


M16は70枚撮りました。
今日は時間切れなので、とりあえず貼っておきますが・・・
モチベーション上がらん画像だなあ~(-_-メ)
フラットナー・レデューサー無しのシュミカセではもう撮らん!

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撮影日時:2019/05/11-12
撮影場所:入笠山天体観測所 標高1810m
天候:快晴、微風、結露なし
気温:6.5℃
星空指数:80
シーイング:5/5

撮像鏡筒:C-11直焦点 , F10 , fl=2800mm
カメラ1:ZWO-ASI294MC_Pro (Sony IMX294CJK Back Side Illuminated CMOS 4/3inch)
FilterWheel:***
コマコレクター:***

Gain:380
冷却温度:-20℃
露光:each
Dark:10X60s
Flat:***
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMax改E-ZEUSⅡ仕様(観測所用)
ガイド:60mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:***

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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・C-11の直焦点で撮影。
 標準TアダプターにT2延長リング 1.2(隙間)+20+10+6.3+17.5(ASI294MC)=55mm ピッタリ!

・富田式ロックを使ってみたがダメダメであった。
 そもそも、ロックすると主鏡が斜めって光軸がボロクソになってしまう。
   |
   +->天頂付近の星で一旦光軸調整をする → ロックする → 大きく光軸がズレる!!!
        こんなもの必要ないことが分かった。使い物にならない。
        |
        +->シュミカセの主鏡は指向方向によってガタ分の傾きが出る。
             大きく方向を変えたら、まずは光軸調整からやらないとダメだ。
             なんてメンドクサイ・・・(-_-メ)

   要するに、主鏡が斜めって上下する機構なのである。
   構造的欠陥とも言える。何故改善しないのか?
   最も基本的なことではないか。
    |
    +->シュミカセの光軸問題は太古の昔から指摘されていたが、
         いままで食わず嫌いで使って来なかった。
         使い込んでみたが、やはりダメだ。毎回の光軸調整無くしては満足できない。
         昨年からC-14も使っているが、このC-14は殆ど光軸が動かない。
         構造が違うのか、工作精度が良いのか、たまたまなのか分からない。
         鏡筒の作りは、C-11もC-14もプアーで悲しくなる。

   ただ光軸が合ってさえいれば、シュミカセの星像は悪くない。
   鏡筒のハンドリングも良いし、光状が美しく、中心付近の解像度は高いと感じる。
   C-11もC-14も、バラシて強化改造するしかないなコリャ。


M51のLRGB合成_ASI183MM_Pro

2019-05-10 00:50:00 | 天体写真(冷却CMOS)
露光不足と光軸に悩みながらM51も撮ってみました。

M51
L=37X30s , R=15X30s , G=14X30s , B=15X30s , Hα=2X300s , 50m30s Total


C-11としては解像感もあって良い感じだと思います。
冷却CMOSカメラのLRGB合成でも濃い色が出せることが分かりました。
やはり、CMOSカメラの場合は短時間露光×多数枚が吉なようです。

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撮影日時:2019/05/03-05
撮影場所:入笠山天体観測所 標高1810m
天候:晴、弱風、結霜なし
気温:1℃~3℃
星空指数:80
シーイング:5/5-

撮像鏡筒:C-11+ジャイアント・イージーガイダー, F7.5 , fl=2100mm
カメラ1:ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (LRGB,Hαで撮像)
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダー内蔵レデューサF7.5

カメラ2:ZWO-ASI294MC_Pro(Sony IMX294 BSI CMOS m4/3) + HyperStar

Gain:each
冷却温度:-20℃
露光:each
Dark:each
Flat:each
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMax改E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:60mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:PHD2のドリフトアライン機能

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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