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宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

あら?( ̄▽ ̄)

2019-03-09 14:08:00 | 天体写真(冷却CMOS)
CP+2019も終わっちまって、ウズウズした気持ちで歩き続け、
汗まみれになれッ!♪ 半分大人のセブンティーズMAPってか?

菌の増殖時期でもないのに・・・
モチベーション維持にはどうしても必要な・・・


ま、今ならこれでせう。
フィルタホイールをケチって流用したため、後日泣きを見る・・・org


コマコレは、いつものSkyWatcher ComaCorrector F4


そしてもう一個はASI294MC_Proです。
非冷却品を散々使ってみた経験から、迷わず一択。

K-2用の資金は無くなってしまいました!


Abell 370_FITSで撮っても大して変わらず。

2019-02-09 15:10:00 | 天体写真(冷却CMOS)
前記事のAbell 370ですが、一応FITSでも撮っていました。
1カット60秒×20枚。
47億光年彼方の銀河群は少し明瞭になりましたが、
白い宇宙ウナギはサッパリ変化なし・・・



まあ、テスト撮影で薄明終了直後に”ながら撮影”したものですから。
こんなにも興味深い対象だと知っていたら、もっと本気撮りしたのに。
えっ?
知らなかったんかい!!(V)o¥o(V)


超大質量銀河団Abell 370の重力レンズ効果で155億光年の彼方を観測

2019-02-02 16:30:00 | 天体写真(冷却CMOS)
Abell 370という超大質量銀河団の重力レンズ効果を利用し、
背後にある155億光年彼方の銀河を観測したらしいぞ。
https://www.astroarts.co.jp/news/2002/05/08nao549/index-j.shtml

Abell 370は、02h39m50.49s -01°35'08.2"で鯨座にあります。
現在は、薄明終了頃に赤道上のやや西に出ています。
今回、65cmカセグレン式望遠鏡+ASI294MCでアレコレ
撮って来ましたが、薄明終了と同時にテスト撮影に使ったのが
Abell 370でした。

こんなの、テスト撮影に使うな!!って話は置いといて・・・

約4’角で切り出し、SDSS画像と並べてみました。


このエリア、数百もの粉銀河が密集しているらしい。
距離は40億~60億光年とのこと。
HST画像を見ると、重力レンズ効果で同心円状に伸びた遠方銀河が
写っています。今回撮った画像でも、このエリアは同心円状にグルグル
しているように感じます。ホントかい?

HST画像に合わせて写野を回転させてあります。


露光時間はたったの5分!(60s×5、TIFF)

そう言えばFITSでも20枚撮っていましたが、コンポジット前にRGB変換
しなければならずメンドクサイ・・・
これも、本気撮り3時間とかやったらスゴイでしょうね!

一連の画像は2019年1月30日、18:40~26:15の約8時間ぶっ通しで
撮ったものです。ASI294MCは素晴らしい仕事をしてくれました。
ただ、DSOのラッキー”な”イメージングを本気撮りするならば、
やはりモノクロカメラを使いたいと思いました。
65cmF12(7800mm)では、最低限APSCが欲しい。
何しろ、NGC4565やM81が全く写野に収まらないのですから。
入手可能な高QE_CMOSカメラでモノクロとなると、183や174ですが、
共に1インチ以下。小さすぎる・・・

あ~

PL09000(36.5X36.5mm)でもFOV=16.14'角であった・・・org

<撮影データ>

鏡筒:65cmF12、Fl=7800mm、クラシカルカセグレン直焦点
カメラ:ZWO-ASI294MC(非冷却、撮像時の撮像素子温度6.3℃)
Binning:2X2
画角:8.49'X5.75'
撮像条件:1カット60秒×5=総露光時間5分
ダーク減算:無し
フラット補正:無し
保存形式:TIFF
画像処理:SI7+PhotoShopCC
シーイング:4/5
透明度:70%

笑う宇宙ネコ_SDSS J103842.59+484917.7を捕獲!

2019-02-01 20:56:00 | 天体写真(冷却CMOS)
1月30日の夜。実は46億光年彼方の重力レンズ効果、
”笑う宇宙ネコ”も撮っていました。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1511/24/news103.html

猫のお目目は20等級の銀河です。
SDSSが示している銀河はgで23.63等という暗い銀河です。



たった40分露光で”検出”出来ました。

それも、
1ショットカラーCMOSカメラで。
ASI294MC恐るべし!(その2)

ラッキー”な”イメージングではありませんが、Gain=250、
1カット5分×36ぐらい撮ってみたい。もちろん、ダークもフラットも
バッチリ撮り、FITSで保存します。
なんだかイケそうな気がします。

ちなみに、昨年は自分の機材でも撮っています。
https://sky.ap.teacup.com/eti_forest/781.html

<撮影データ>

鏡筒:65cmF12、Fl=7800mm、クラシカルカセグレン直焦点
カメラ:ZWO-ASI294MC(非冷却、撮像時の撮像素子温度6.3℃)
Binning:2X2
画角:8.49'X5.75'
撮像条件:1カット90秒×20+60s×10=総露光時間40分
ダーク減算:無し
フラット補正:無し
保存形式:TIFF
画像処理:SI7+PhotoShopCC
シーイング:4/5
透明度:70%

5つ星のクエーサー_SDSS J1004+4112を捕獲!

2019-01-31 20:12:00 | 天体写真(冷却CMOS)
昨晩、実は100億光年彼方のクエーサーも撮っていました。
重力レンズ効果によって、一つのクエーサーが5つに分かれて
見えている天体です。
https://www.astroarts.co.jp/news/2006/05/26fivestar_quasar/index-j.shtml

いつもコメントを下さるtakiさんも50cmニュートンで撮っています。
https://masumi-taki.at.webry.info/201901/article_8.html



HST画像に合わせ、北を右側にして強拡大。(およそ1'角+α)


Lensed Quasarに掛かる光の帯も写っているようです。

ひゃ、ひゃくおく光年だとお~??!!

<撮影データ>

鏡筒:65cmF12、Fl=7800mm、クラシカルカセグレン直焦点
カメラ:ZWO-ASI294MC(非冷却、撮像時の撮像素子温度6.3℃)
Binning:2X2
画角:8.49'X5.75'
撮像条件:1カット90秒×60、総露光時間90分
ダーク減算:無し
フラット補正:無し
保存形式:TIFF
画像処理:SI7+PhotoShopCC
シーイング:4/5
透明度:70%

ASI294MC恐るべし。


ラッキーなイメージングを求めて_ZWO-ASI294MC

2019-01-31 18:03:00 | 天体写真(冷却CMOS)
今時の高感度カメラを使えば何とかなるかと・・・

昨年、FLI-PL09000とZWO-ASI294MCを整備したわけですが、
観測体験時間でFLIを使うのはキビシイですよね!
だって、賞味3時間程度しか使えない訳だし。

ならば、今時の高感度裏面照射ワンショットCMOSカメラならどうか?
っと言う訳で、
今時なZWO-ASI294MCでどこまでお気楽に撮影できるのか?
昨晩検証して来ました。

正味3時間もあれば、こんなに撮れるぞ!


まあ、慣れや作業効率もあるにせよ、少なくとも2対象程度は
モノに出来る感触を得ました。

で、

お題の ”ラッキーなイメージング”

ですが、

・画像は全て1カット90秒(M1だけは60秒)で統一。
・1対象20カット、30分とした。
・SharpCap3.1でRGB24bit、TIFFで保存。
・ダークもフラットも無し。
・オートガイド無し。(機差補正追尾+大気差補正追尾で十分)
・Gain=400、2X2binning(撮影時binningで小ファイル化)

こうすることで、あっと言う間に撮影できます。
多少の失敗や雲の通過も気にしません。
60秒や90秒ではラッキーイメージングではありませんが、
長時間露光よりも星像が小さいです。
これは、露光不足という根本的な問題もありますが、
長秒時のガイド撮影や大気の揺らぎで星像が肥大することが
無いというメリットがあります。
また、
1カット20分とかだと、失敗したら凹みますが、
90秒ならバンバン撮っておけば良い訳です。
後で選別も出来ます。

という訳で、

ラッキー”な”イメージング な訳ですよ。

--------------

ただまあ、問題もありました。
ASI294MCは大きなアンプノイズが出ますが、TIFFではダーク減算が
出来ません。フラットはそこそこ合いましたが、90秒という
露光不足画像に当てるとザッラザラになってしまいボツ。
RAW16設定でFITS保存も試しましたが、やはりフラットはキビシイ。
ダークが引けないのは痛いので、本気撮りならFITS保存ですね!

--------------

<共通撮影条件>

鏡筒:65cmF12、Fl=7800mm、クラシカルカセグレン直焦点
カメラ:ZWO-ASI294MC(非冷却、撮像時5℃程度であった)
Bining:2X2
画角:8.49'X5.75'
撮像条件:1カット90秒×20、総露光時間30分
ダーク減算:無し
フラット補正:無し
保存形式:TIFF
画像処理:SI7+PhotoShopCC
シーイング:4/5
透明度:70%

M1(この画像だけは60秒×5、5min Total)


NGC4725


NGC4565


M97


M109


ASI294MCはど~こだ!?


焦点距離7800mm+m4/3カメラのど真ん中に自動導入できますよ。


いや~、撮影が楽だわ!!
ドーム内にすら入ることなく、コントロールルーム内は15℃。
いつもの激寒遠征撮影とは天と地の差。

こう言った高感度カメラの登場で、F12という暗い光学系でも
これほどまでに写せる。凄いなあ~。
写りは、良くも悪くもデジカメ的と言うか、CMOSカメラ特有の
味の薄さを感じますが、何しろライブビューでピントを合わせられる
し、デジイチと違ってFITSファイルで保存できる。
そして軽くて小さい。

たった3時間で何が出来るの?!!

なーんて言うのは過去のお話しになりそうですね。


65cmF12+FLI PL-09000でステファンの五つ子付近を試写

2018-08-04 20:45:00 | 天体写真(冷却CMOS)
前前記事の続きです。
65cmF12の直焦点にFLI PL-09000を付けて試写しました。
殆ど晴れていない状態での隙間撮像です。
ダークもフラットも撮っていないため、36.5×36,5mmの
大面積CCDでは色ムラだらけでお話になりませんでした。
最後はFlat_Aide様のお世話になっています(^^♪

ステファンの五つ子付近
2X2bininng , R=2X180s , V=9X180s , B=5X180s , 48min Total
NoDarkAndFlat


もうホント、晴れてんだか曇ってんだか分からない状態で撮像。
実力はこんなもんじゃないですが、補正レンズ無しで四隅まで
点像、かつ、周辺減光僅少なのが確認できて良かった。
それが知りたかったので満足です。
MaxImDL Pro 最新版でちゃんと動いたし、FLI FilterWheelデータも
Fitsファイルに入って来るので助かります。

流石に大面積CCDは良いです。
しかも、12μm画素の2X2 binningですから、
凄い感度とダイナミックレンジ・・・のハズですよ。
あ~、何故にまともに晴れなかったか。
次回以降リベンジです。
と言うか、台の方が撮り貯めてくれるでしょう!

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撮影日時:2018/08/02-03
撮影場所:65cm天文台(標高850m)
天候:薄雲り、時々晴れ間、ウロコ雲
気温:27℃
星空指数:30(大きな月あり)
シーイング:3/5~4/5

撮像鏡筒:65cmF12カセグレン鏡筒 , fl=7800mm 直焦点撮影
カメラ:FLI PL-09000
フィルター:FLI 2inch角X7枚 FilterWheel 内蔵のR, V ,Bを使用。
コマコレクター:無し

赤道儀:三鷹光器GNF-65フォーク式赤道儀_コズミック・クルーザ改仕様
ガイド:PHD2 Ver,2.6.3
ガイドスコープ:60mmF4 + QHY5L-ⅡM

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver,6.13
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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65cmF12+ASI294MCでキャッツアイ星雲を撮る。

2018-08-03 19:50:00 | 天体写真(冷却CMOS)
前記事の続きです。
NGC6543 キャッツアイ星雲の中心部は60"角程しかありません。
しかし最近の観測で、外殻ハローが6'角程度まで広がっていることが
分かったそうです。

ステラ10で撮影計画を立てた際、視直径5.8'角と表示されていました。
おお~、これならは写野一杯に星雲のスパイラル構造が写せる!!
って思いましたが・・・

チッコイですねえ~ アレ??って思いましたよ。

NGC6543 , Gain=400 , 12X60s , 12min Total , NoDarkAndFlat


中心部の等倍拡大。おおよそ5’角で切り出し。


美しくも不思議な構造をしていますね。

オマケのM16(薄雲やガスを通しての撮像)
6X180s , Gai=400 , 18min Total , NoDarkAndFlat


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撮影日時:2018/08/02-03
撮影場所:65cm天文台(標高850m)
天候:薄雲り、時々晴れ間、ウロコ雲
気温:27℃
星空指数:30(大きな月あり)
シーイング:3/5~4/5

撮像鏡筒:65cmF12カセグレン鏡筒 , fl=7800mm 直焦点撮影
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:無し
コマコレクター:無し

赤道儀:三鷹光器GNF-65フォーク式赤道儀_コズミック・クルーザ改仕様
ガイド:ノータッチ・トラッキングとPHD2ガイドの両方を実施。
ガイドスコープ:60mmF4 + QHY5L-ⅡM

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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65cmF12+ASI294MCでM57を撮る。

2018-08-03 18:06:00 | 天体写真(冷却CMOS)
昨晩から今朝方に掛けては65cm天文台でお仕事。
主にはFLI-PL09000冷却CCDカメラセットのファーストライト
でしたが、ASI294MCも納品して取扱説明と撮像を行ってきました。
今まで使っていたアポジーCCDが故障し、昨年はまともに観測が
出来ませんでした。今回、田中光化学工業さんからFLI-PL09000を
取り寄せて頂き、無事撮像までこぎつけました。
この件は後日また書きます。

ZWO-ASI294MCも”オマケ”のような形で納品したわけですが、
これが、一発目からこの画像ですよ!
作品撮りでないため、ダークもフラットも撮っていませんし、
薄雲り状態かつ、ウロコ雲多数でした。
ドピーカンで撮ってみたいわ。

M57 , Gain=400 , 12X60s , 12min Total , NoDarkAndFlat


重量級FLIを尻目にこのカメラ、Gain=400でも結構色が出ています。
SharpCapソフトで4X4ビニングし、モニター表示をBoostMoreとすると、
Gain=570maxの場合、M57の動画が見られます。

何がイイって、ライブビュー状態だからピントが分かりやすい。
とにかく、冷却CCDみたいなモッサリ感はまるでなし。
それでピンを詰め、1X1ビニング無しで撮ればOK。
撮像も、3分ならノータッチ・トラッキングで大丈夫です。
もう楽で楽で、帰宅後の画像整理や後処理の手間が膨大になることも
恐れずに撮りまくれます。

今回ASI294MCはサブですが、関係者一同 お~~っ!!
ま、そのような状態ですね。


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撮影日時:2018/08/02-03
撮影場所:65cm天文台(標高850m)
天候:薄雲り、時々晴れ間、ウロコ雲
気温:27℃
星空指数:30(大きな月あり)
シーイング:3/5~4/5

撮像鏡筒:65cmF12カセグレン鏡筒 , fl=7800mm 直焦点撮影
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:無し
コマコレクター:無し

赤道儀:三鷹光器GNF-65フォーク式赤道儀_コズミック・クルーザ改仕様
ガイド:ノータッチ・トラッキングとPHD2ガイドの両方を実施。
ガイドスコープ:60mmF4 + QHY5L-ⅡM

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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・FLI PL09000 + 7 FilterWheelのテスト撮像も行い、36.5mm角の全写野で
 ケラレ無く、コマ収差も目立たないレベルであった。
 大型CCDのため、写野導入精度は全く問題ないレベル。

・FLI PL09000と合わせ、ASI294MCでも撮像した。(含む取扱説明)
 強烈な月明のためバックが下がらず青い画面となる。
 TPOINTパラメータ12項目の算入にて導入精度がRMS=13"角となり、
 機差補正追尾+大気差補正追尾を行うことで完全にノータッチ・トラッキング。

・PHD2によるAutoGuideも実施。
 概ねRMS=0.5~1.0”角で推移していた。
 もっとも、まともに晴れないのでノータッチ・トラッキングの方が効率が良かった。

・木星、土星、火星の動画キャプチャーも実施したが、4GB越えのファイルを
 USBメモリーにコピーできなかった。これはFAT32の制約である。
 exFATまたはNTFSでUSBメモリーをフォーマットし直せば解決する。

・キャッツアイ星雲の視直径がステラナビでは5.8’となっている。
 実際に撮影すると1’以下の大きさしかない。これは、最近になって大きな外殻が
 発見され、視直径が修正されたことが原因だ。

・ASI294MCの接眼部アダプターを2インチバレルに変更してケラレは無くなったが、
 四隅に円形のキズ痕?のようなものが現れている。

・素子温度が28℃程度であった。
 気温27度なので思ったよりも低いが、熱ノイズが多い。
 夏は冷却機能必須と感じる。
  |
  +->ダークを引かないと話にならん。