退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#602: デング熱、ジカ熱、遺伝子組み換え技術で撃退

2016-01-25 21:50:30 | アメリカ便り
ブラジルで10月以降、ジカ熱の感染が広まっています。
普通、感染しても症状は軽いものなんですが、妊婦がかかると脳に異常を持った子供(小脳)が生まれ、大人が感染すると麻痺が起こることがあるそうです。

10月以来、4000人近い子供が小脳で生まれたそうで、ブラジル政府は妊娠を控えるように進めているそうです。
このジカ熱,ハワイとイリノイ州でも確認されました。
CDC(疾病対策センター)はジカ熱は世界中に広がると予測しています。
イスラム国、中東紛争、地球温暖化、異常気象、食料不足、そして感染症。
この先50年、何が起きるかわからないなんて悠長なことは言ってられなくなってきました。
この先5年10年、何が起きるかわからないです。
昔、子供がいない友達が言ってました。
“この先何がおきるかわからないのに、子供なんか要らない”。
実際、そうなってきました。

さて遺伝子組み換え技術の進歩はすごいです。
そして我々はそのおかげで、反GMO団体, グリーンピース、EPAなどからの反感を受けながらも、さまざまな恩恵を授かっています。
とうもろこ、大豆はもちろん、いろいろな農作物が食料不足はもちろん環境保全のために遺伝子組み換え技術で改良され、直接間接的に我々の口に入っているし、医療においてもその技術を利用し新しい薬が作られ医療技術も進歩しています。

今回起きたジカ熱やデング熱を起こすウイルスはご存知のように蚊が媒体となっています。
以前も書きましたが、遺伝子組み換えでこの蚊の繁殖を止め、結果的に病気の感染を防ぐことができるようになって来ました。
昨日ニュースで見ましたが、蚊の卵一つ一つに顕微鏡を見ながら特製針で組み替え遺伝子を注入して、卵からかえった蚊が繁殖できなくなるようにして、結果的に蚊を撲滅するのです。
実際にフロリダで、野外試験を行ったら会社側は90%、蚊の撲滅に成功したといってました。
政府側の検査機関いわく、成功率は60%-70%ぐらいだったといってましたが。
もちろん地域住民の反対派ありました。
“デング熱が発生していないところでこんなテストは必要ない”とか。
こういう人たちって遺伝子組み換えと聞いただけで反対するのです。
病気が発生したら遅いのです。
病気が発生してから対策を考えていたらだめなのです。

病気は防ぐのが一番重要ということをわかってほしいです。

27年間いや学生時代も入れると30年遺伝子組み換えをやってきた私としては、“反対する前に勉強してください”といいたいです。
その勉強は遺伝子についてばかりではなく、それが生み出あらゆるすインパクトも入れてです。

“遺伝子組み換え大豆は入ってません”という豆腐や納豆を日本に帰るたび目にしますが、私はため息が出ます。

ところで、NASAが映画にあった“アマゲドン”を実際に始めると発表しました。
地球にインパクトを与えるほどの惑星の衝突は、この先500年ほどないと考えられるそうですが、“備えあれば憂いなし”ということだそうです。
遺伝子組み換えもそうなのです。

ハブグレジュンタのマミー