退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#594: 洪水被害者相手の詐欺とマイナンバー

2016-01-08 21:21:30 | アメリカ便り
先ほどのニュースで、わが町の洪水被害者のところで詐欺が横行していると言ってました。
日本同様、年寄り相手の“おれおれ詐欺”は勿論アメリカでも日常茶飯事で起こっていますが、今回は洪水被害者相手。

弱者に群れるハイエナはどこにでもいるのです。
洪水被害のクリーンアップ業者、または政府機関を装って“保障のために必要だ”とか言ってお金をふんだくったり、日本版マイナンバーであるソーシャルセキュリティーナンバーと言った個人情報を聞いたりしているそうです。
被害者にとっては踏んだり蹴ったりですが、そういった世の中なのだと思って自分を守るしかないのです。

わが町は古い町で結構隣近所の付き合いが充実しているところなので、人間同士の信頼感があるところですが、そういった感覚が余計マイナスに働いているのではないでしょうか。

ところで日本のマイナンバーどうなったんですか?
私が去年10月に帰ったとき、11月にアメリカに帰るまでには手続きができそうだと思っていたのですが。
ぜんぜんなしのつぶてでした。
アメリカは長らくマイナンバーシステム(ソーシャルセキュリティーナンバー)を導入しています。
長期滞在を予定している外人がアメリカに来て、まずしなければならないことは銀行口座を作ることとソーシャルセキュリティーナンバーをもらうことです。
そして運転免許の試験を受けて免許証をもらうことです。
ソーシャルセキュリティーナンバーが無いと免許証をもらうこともできないと思います。
それだけアメリカではマイナンバーシステムが一般化されているし、重要な存在を占めています。
だから詐欺やらハッカーなどはこのソーシャルセキュリティーナンバーを盗むのです。
これを盗まれた個人は、年金、保険、銀行、給料などなどほとんどすべての情報が詐欺師に知られることになります。

人種雑多、国民が終始流動的に移動しているアメリカで、日本みたいに戸籍なんて作ることはほとんど不可能です。
だから国民一人一人にナンバーをつけるのは現実的だと思いますが、どうして日本がこのシステムを導入しなければならないのかわかりません。

マイナンバー発行時点で問題が起きているぐらいだから、この先どうなるか非常に不安です。
政府には、マイナンバーがどのような力を持っているかを熟視してほしいし、国民は自分たちを守るため、マイナンバーと言うものの重要性を自覚してほしいです。

ハブグレジュンタのマミー