うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

Perseid....(11229)

2011年08月18日 20時01分37秒 | うべプラネタリアン
蒸し暑い中で、晴れたり曇ったり激しく雨になったり、不安定な夏の終わりの、
星も見えないつまんない宵は、やはり、APODがなぐさめだ。
そのAPODに昨日だったか、ISSから眼下(地球側)に、ペルセウス座流星群の流れ星を
とらえた画像が載っていた。すんばらしぃぃの。借用して紹介しよう。
ISSは地上350km、流れ星の発光は100km、だから下に見えるわけだが、
地上から構えていても、カメラの視野内に流れ星を撮りこむことはむつかしいのに、
ISSからよくぞかくも鮮明にとらえたものだ。
しかも、空には鮮やかにかんむり座が見て取れる。すっごいすてきな画像だ。

Vesta....(11228)

2011年08月17日 17時33分38秒 | うべプラネタリアン
苦しいときのAPODだのみ。
さすが裏切らず、いい映像を提供してくれる。NASAのドーン探査機が最初に訪れた小惑星
ベスタ(南極部)の近接映像。
ベスタは小惑星の中では大きく、ベスト5にはいるが、すでに丸くない。
丸くないばかりか、しわが螺旋状にまきつき異様な姿をしている。
星の王子様もこんなところに王国は築きたくなかろうて。

Sky on the Mars....(11227)

2011年08月16日 18時57分55秒 | うべプラネタリアン
火星の地面を走り回っているオポテュニティは、直径22kmの大きい
エンディバークレーターの縁にたどり着いたようだ。
昨日その画像が公開されていたが、私の目を引いたのは火星の空だ。
何と赤いこと。火星が赤く見えるゆえんだ。
今まで火星の映像は数えきれず公開されているが、ことごとく赤い空だ。
やがて火星に人がゆく日が来るだろうが、その人は、四六時中こんな空を眺めていることになる。
青い空がなつかしいだろうなぁ。

角島灯台....(11226)

2011年08月15日 21時24分34秒 | うべプラネタリアン
何度目かになる角島の灯台訪問だが、ここはいつ来てもなかなかの景色だ。
明治9年に点灯したこの灯台はイギリス人の手によるもの。
日本にとっての領土の崖っぷちという位置は、日本海への入り口であり、当時の表海路であった。
灯台という近代日本の最先端の光だが、考えようでは、この灯台は日本の領土にありながら
同時にイギリス領土(領海)の末端の一部でもあった。
灯台のシグナルは当然イギリス仕様でであったろうし、イギリスは端的に角島を
香港的存在と見ていたに違いなく、したたかな西洋人の野心がふんぷんと臭う。
が、現代となっては、何より、灯台の白さと海のコバルトブルーが映えて、
角島大橋とともに実にいい景色だ。そのせいか盆休みの今日は驚くほどの人出だった。

ジュバが明るい....(11225)

2011年08月14日 20時46分59秒 | うべプラネタリアン
さそり座δジュバがあいかわらず明るい。
月光の位置がやぎ座側に移ってくると、さそり座のアンタレスとジュバの競演が目立つ。
プラネタリウムの中で、いかにジュバの増光の話をしても、わかってもらえない。
もどかしくて仕方がないがそれはわかれという方が無理な話で、
第一プラの星像は何ら対応していない。
いまこそナマのジュバを見るしかない。見たところで、去年までのその星を知らなければ、
今が異常なんだと知るよしもないが、どうか、今年のジュバの存在感を目に焼き付けておいてほしい。
そしてその印象を持ち続け、来年のさそり座を見てほしい。
今をとことん見つめること、それが「観察」ということではないか。

ペルセウス座流星群....(11224)

2011年08月13日 16時28分35秒 | うべプラネタリアン
今年のペルセウス座流星群公開観測会(8/12)は、めずらしく快晴に恵まれたが、
何分月齢13の皓々たる月光が夜空をおおい、実際に見えた流れ星は数が少なかった。
その代わり、例年にない人数の人が集まった。
前半は野鳥公園に集まる人が参加し、22時頃からは星好き仲間がやってきて、
入れ替わり立ち替わり、大判のブルーシートから人があふれてしまうほどだった。
ピーク時はゆうに200人を超えたろう。全体で参加者は300人をオーバーしたはずだ。
その点では大成功だった。
宵の内は流れ星は出ず、望遠鏡は10cm1台だったから、長蛇の列ができた。
こんな好天の時は月が明るいし、新月に近いときは天気が悪いし、
愚痴っても仕方がないが、来年にむけて反省材料がふえた。
流れ星は、日付が変わった頃から、1時間に20コ程度は数えた。13日2時に撤収。



8/12夜の天気予報....(11223)

2011年08月11日 10時27分43秒 | うべプラネタリアン
明日夜の天気は、ピンポイントでみると、下関は九州からの雲の影響が出るようだが、
宇部から山口市にかけて、21~25時あたりは雲量0という願ってもない予報。
惜しむらくは月明かりが強すぎるが、まあそれも愛嬌、愛嬌。
きっといいペルセウス流星群観測会になるに違いない。楽しみだなあ。

糸島半島(雷山千如寺)....(11222)

2011年08月10日 22時35分46秒 | うべプラネタリアン
8/10 筑前の国雷山千如寺を訪れた。
鎌倉時代の寄せ木作りというすばらしい千手十一面観音像に会った。
4㍍強の大きい立像だが実に愛らしいお顔をしていらっしゃる。
しかし、境内の表庭で最初に目を引くのは樹齢四百年といわれる楓の巨木である。
秋に再度訪れるべし。

来年の星空かんさつ会....(11221)

2011年08月09日 21時22分21秒 | うべプラネタリアン
おそらく来年も「星空かんさつ会」を開催するだろう。
今年のレポートに、参加した皆さんの感想が添付してあった。
みんな楽しかったと口々に書いてくれていて、私が力を入れたところをきちんと
汲み取ってくれていたのが嬉しかった。
それを読むと、6年生はことごとく「来年はスタッフ(助手)として参加したい」と記している。
それも嬉しい話だ。
そこで、その意向をなんとかすくいとりたいとつらつら考えた。
まだイメージ段階だが、テキストの編集段階から彼らをからませ、
助手群に一人づつ研究レポートを語らせるというのはどうだろうか。
一つ上でも中学生だ。おもしろがれば、好きなテーマなら何とかこなすだろう。
思えばサエカやカナが4年生の時、私にとって第一回目だった。
いや、二回目だったかもしれないが、そんなこたぁどうでもいい。
彼女たちの力も動員して、エビさんやトモ達など諸先輩方を交え、大きな星祭りは
できないだろうか。このへんでガラリ新機軸を打ち出してみたいものだ。

2 Moons ....(11220)

2011年08月08日 20時47分14秒 | うべプラネタリアン
原始地球に火星サイズの惑星が衝突して、宇宙空間にとび出した地球のマグマと
その惑星の一部がまとまって月になったという、月成因に関わるジャイアントインパクト説は
今や定説になっている。
とびだした全ての材料が月になったわけではなく、一部は微惑星となって宇宙空間に
とけていったが、このたび NASAは、月形成当時は、残りの物質が直径1000km程度の
第二の月を形成していたというシュミレーションを発表した。
現在の月が直径3500kmだから、1/3弱のサイズ、大きい!
そのまぼろしの月は、数千万年後に今の月と比較的緩やかに衝突し一つにまとまった。
衝突したのは地球と反対側だつた。なので、芯の玄武岩が地球側に押し出されて
黒く見える海を造ったという。
いわゆる月の表と裏の極端な違いがこれで説明できるというのだが、まあ、
なんともおもしろい話だ。
まだ、地球上には生命はおろか、水の海すらできていなかった頃の事件だが、
そのまま2つの月が存在したらどーなっていただろうと思うと、いたく想像力を刺激する。
これだから星の世界は好きだよなぁ...