うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

なんで?....(11184)

2011年07月02日 21時05分44秒 | うべプラネタリアン
小学4年生のプラネタリウムを使っての天文“授業”は楽しい。
彼らにとって聞くこと全てが、自分を超え知識を超え想像を超えているから、
頭の中を新鮮さが駆けまわるのがわかるからだ。
「それ、知っちょる」が最初は多いが、話が進むにつれてぴたっとその台詞を言わなくなる。
そのころからが真骨頂だ。
誰でも 何でも いつでも 思いついた瞬間に質問してくれと冒頭に告げるのだけれど
質問が質問になっていないことが多い。
そんなこたぁあたりまえで、質問に、いい質問も悪い質問もない。
私は口癖のように「ああいい質問だね」と言うが、昨日もそれを連発していたら、
「それしか言わんじゃん」と野次が暗闇で返ってきた。即座に私は反応した。
「質問を思いつき、質問を口に出ししたことがいい質問なのだよ。だから悪い質問
は存在しない。“なんで”を頭につければどんなことでも聞くことができるんだよ」
...腹の中では『悪い回答はゴマンとあるけどね』と反省しつつ...
すると、わっとばかりに質問の土砂降り。
例えば「なんで 太陽は燃えちょるん?」の“なんで”にはHOW.WHAT.WHYは最低含まれる。
結果「質問は簡単、回答は膨大」となり、政府答弁のようにわけがわからなくなる。
“なんで”は、質問の、そして大きく言えば人類の文化の接頭語さ。
だから絶対に逃げてはならない。誰でも。