うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

『はやぶさ』の故障...(1257)

2012年02月28日 21時59分12秒 | うべプラネタリアン
『はやぶさ』が故障したのにどうやって治したんですかという質問が多い。
誰も治しに行ったわけじゃないので、故障のまま、なんとかかんとか地球へたどり着いたことをみると、
素朴ながら、本質を突いたいい疑問だと思う。
想定してリカバリーの手を打っておいたことと、考えられる知恵を絞り尽くしたということか。

映画などでは、故障の原因がイトカワへの不時着にあったと限定したかのように描かれているが、
それは一要因に過ぎなかったようだ。不時着であれ、正規の着地であれ、イトカワへ
着かなければ故障しなかったとすれば、故障したことこそ「着いた」確実な証拠と言えるのかもしれない。
一つの目的を達成したことが故障の原因なんて、全く宇宙では何が起きるかわからない。

それにしても姿勢制御のx軸y軸z軸をコントロールする3台のリアクションホイールが、
着地目前の肝心なとき2台も復旧不能の故障をするとはアメリカの器械のお粗末さは
どうしようもないね。東映の映画ではあからさまに“Made in USA”をクローズアップしてたっけ。

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2 コメント

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Unknown (ことのは)
2012-02-29 00:00:56
…たしかに(笑)。映画の“Made in USA”のアップは印象的でしたね。隣で「なんだよ!アメリカめ!」とボヤいている我が家の小学生探査機がいました(^_^)v

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あは、やっぱ、 (hisa)
2012-02-29 19:52:07
ちゃんと見てたんだ。
全編を貫いてNASAへの対抗意識が強く描かれていたけれど、
あのシーンは、知る人でないとわからないかもしれないが、
どぎついほどのメッセージがこめられていましたね。
2/11の講演を聴いた後だっただけに余計に印象深かった。
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