うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

ふるさとに....(1258)

2012年02月29日 19時10分12秒 | うべプラネタリアン
...ふるさとに向かう六部の気の弱り...
六部..“ろくぶ”とも“りくぶ”とも呼ぶ。
古く、物乞いをしながら諸国を巡り歩く修行僧をいう。
若く元気なときは経を読む力も強く霊験もあらたかで、どの土地を経廻っても
食うに困らなかった六部も、年を取り、おそらく膝も痛く、しわぶきも激しくなると
ろくにお賽銭もいただけなくなる。いつしか脚はふるさとに向いている。
ふるさとなら親族も友もいるかもしれない。山河はなにがしかの温かさもあるだろう。
気が弱ったわけではないが、ふるさとはありがたい。古巣は温かい。
このたびの『はやぶさ』関連でまだまだ資金不足だ。
社名は変わったが、22才で就職し、ええかげんで肝焼きの私を人並みに育ててくれた
旧宇部化学工業、現宇部マテリアルズ㈱はまぎれもなくふるさとである。
こんな企画を立てているのだがと資金援助をお願いしたら快く多額の賛助金を出してくれた。
ふるさとに向かう六部の気持ちが切なく嬉しく身にしみた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿