ミサイルだろうが人工衛星だろうが、お粗末な技術は、ただそれだけのことである。
ちいっとも進歩していないし、ふんとせせら笑うしかない。
数日前、北の国から打ち上がるロケットは山口県から見えないかという話があったが、
山口から種子島のH2Aは見えても、東倉里は無理だろうと応えておいた。
見えるとすれば角島か川尻岬だろうが本州西はずれとはいえ、意外と東側なのだ。
深々と朝鮮半島が視界を切るし、何日の何時かがわからぬでは待機のしようがない。
さらに、ロケットは小型だ。
また、昼間の打ち上げだというし、北側はいつも霞が深い。
一番肝心なことは、興味がない。
それにしても衛星なるものをTVで流していたが、本気であれをあげる気だったんだろうか。
見るからにお粗末だったが、あれで何を観測したかったんだろう。
人工衛星は、打ち上げてどんな仕事をするかの道具だ。いわば観測手段。
北の国は打ちあげることを目的化している。手段と目的のはき違えだ。
それに、説明の技術者らしき人物がハンドマイクをぶら下げて語っているのは噴飯ものだった。
それにしても宇宙技術の名を借りて、お粗末な演出に踊らされる国の民が気の毒ではある....