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蹴球放浪記

緩まない、緩ませない。
横着しない、横着を許さない。
慌てない、「だ」を込める。

次の展開、ルートが見えてきた。

2007-11-04 20:33:14 | 舞台のこと

・・・自分も、われらが愛媛も。
まず、われらが愛媛は「浦和」という到達点にたどり着くための
「きつい難所」である「名古屋」をユースの子達が体験した。
「さらにきつい難所」の「磐田」というところにルート付けができれば、
いい形で「ドアノブ」つかめるのですが。
トップは「京都」というところを四苦八苦して、
11/28に「浦和」への最初のルート付けにこぎつけたところ。
3-2で勝ちに行く、というイメージを持ちながら、
全力でどこまでルートを「作って」いけるか自分も駒場の「出島」で
挑戦しないといけないのですが。
・・・うん、ぎりぎりまで努力はしてみる、仕事とか、金策とかいろいろ。

 

がだ、自分も「次の展開」へのルート付けに入ってきて、愛媛を何とかする作業の
手伝いが本当にやりにくくなり始めた。
「自分のやらなくちゃいけないことで彼女を食べさせる」という到達点が
やっとはっきり見えてきて、そこにつながる挑戦はできているから。
7月、10月と北芸リーディング部門の選考会に出て、
いろいろと見えてきたもの、ことをなんとか「熊本戯曲講読講座」で消化している。
そのほかにも、ルートつける途中でできたつながりを切らさないように
事あるたびに丁寧にキャッチボールする癖が付いた。

 

いままで一発で遠征スケジュール決まっていたのに、
今回は大阪インディ(おーたさん)を軸にして東京移動して浦和、
という展開から熊本で「そらあお」見学してたら決めあぐねてた
シアラボの下段階に来るよね、といけださんに強いことばを掛けられ、
ちょうどいい按配だったから下段階に顔出した後大阪に出向くように
日程を変え、彼女の件を何とかしたら東京行くのがお金の面できつくなった。
という風に変更に変更が重なっちゃった。

 

で、そういう風に「難しい難所」を四苦八苦してたらどんどんルートができてきた。
12月は5本連続ぽんプラザで見学と来年の下準備。
1月はうまくいけばシアラボの基礎トレーニング、あとなんぼか。
2月はシアラボの基礎に「戯曲講読講座」のショーケース公演準備か?
3月から5月くらいまでシアラボのトレーニングをやるのかな。
これに彼女といっしょに籍入れて生活するもろもろの準備もやれば、
ゴール裏稼業まで手が廻らないぞ、特にお金のこと。

 

・・・ほんと状況を乗り越えたら次のやや難しい状況がこんにちわ。
正直、きついけど、その取り組んでいるところを彼女がみていて、
これを「生きる励み」にしているよ、といわれたらもう逃げられない。
彼女の人生変えちゃったから、今後の人生に責任持たないと罰が当たる。


涙とともに「血げろ」を吐く。

2007-10-28 22:04:20 | 舞台のこと

きょうは熊本。
朝早く起きて自転車で天神まで出て、バスセンター。
きょうは西鉄便じゃなくて九州産交便。
ちゃんと乗客を乗客として扱ってるのがこんなに楽だとは。
西鉄バスの内装って、最近「客という名の手荷物」感が強いのよ。
・・・それが一番つらいのです。

 

熊本交通センターについて、地下の桂花ラーメンで飯。
それからすぐ隣の市民会館にきょうのチケットをピックアップして
さあトイレと茶でも、と思ってたらいけださんとばったり、
チケット手配のお礼をちゃんとして、トイレと茶忘れた。
せっかくだから熊本城に行ってみる。
きょうは「秋祭り」だって、きのう小倉いったよなぁ。
・・・ん?松山の観光PRテントが建ってるよ、のぞいてみよう。
  資料袋、もらったよ、色は愛媛のみかん色。
  中はと、基本的なものはあるけれど、われらが愛媛FCの関連がない。
  来年、ロッソがJに上がってくる、というのに「さぽさぽえひめ」とか
  こないだ作ったガイド本を入れて、「来年はお越しください」ということができれば。
  松山観光コンベンションとうまく連携を取れたらいいのですが。

 

でまた市民会館に戻って並ぶ。
ドアが開いて、上層の「スカウティング席」に陣取って開演を待つ。
きょうの演目は「空にあお、地にあした」
熊本市内の舞台芸術すべての見本市、組み合わせが絶妙。
どう逆立ちしても福岡は熊本にはかなわない現実を見せ付けられる。
「肥後文化」という歴史的な土台の上に新しい試みが満載。
福岡の土台となるものはいったい何よ?
問題は話と話をつなぐ若手のプレイヤー。
広すぎる「箱」に慣れてなくて、下層には「せりふ」は伝わっているけれど、
上層の隅までには「せりふ」が伝わりにくかったのが残念。
けど、能楽とかオペラとか、「研ぎ澄まされた感覚を拠りどころにする」技術に
触れたことで、もう一段階上に上がるきっかけになれば。
自分も舞台計画の旗揚げ公演、オープニングアクトの
「立て半分が不随のバレエダンサー」による蝶々夫人のマイムからでた
「研ぎ澄まされた感覚」を拠りどころにいままで戦ってきたから余計に。

 

舞台がはねて、いけださんとさるかんばのゆーこさんに
挨拶したかったのですが、結局いけださんと少ししかできず。
ああ、何某さんのことで溜まりに溜まった「ことばの血げろ」吐きたかったのに。
去り際、いけださんがひとこと「北九行くよね」と切れ味鋭いのをひとつ、
自分は「北九でしたらきのう行きましたが」とバンプを取る。
交通センターのコンビニで発泡酒買って、ちょうどきたのが産交便だったから
飛び乗って、飲んだくれて考えたら悩んでたやつにとにかくおいで、
言い訳何個か考えてるみたいだけどそれは無しよ(はぁと)、
ということに気がつく。
・・・言い訳はあくまでも言い訳だということはこないだの春日の件で
  きちんといけださんから叩き込まれたわけで。
天神についてその足で写真屋に行って書類に貼り付ける写真を撮りに行った。
行ったことでまた前に進んだ、どこへ行くかわからないけど。


「ことばの血げろ」は晩御飯のあと、母に対して吐き出した。


「たましい」が「消える」で「魂消た」。

2007-10-27 23:53:28 | 舞台のこと

きょうも新聞ぱらぱらしていると、女性誌の広告が。
・・・鈴木何某さん年収が30億円だって。
まぢですか、それだけもらって幼稚園以下のことしかできないの?
30億もらっているのなら、もう少しまともな勉強できるでしょうに。
世の中の汗流して、涙流して、血ぃ流してげろ吐いて、血げろ吐いて
それでも前に進んでいる人に失礼だと思うぜ?

 

俺だって、きれいな女の子だったらどんなに人生楽だろう?
そんなびっくりするくらい稼げるんだったら30歳で死んでもいいから
モデルって商売やって体型維持するためにドラッグやりまくって
危ない遊びどんどんやりたいわ。
・・・こんな話聞けば聞くほど、Jリーグの会場の大型映像装置でやってる
  「ダメ、ゼッタイ」のアピールがどんどんうそ臭くなってくる。
「勝ち組になるにはドラッグ使用は当たり前」という話を聞けば聞くほど
目の前がだんだん暗くなっていく、辛い、ものすごく辛い。

 

そういう重たさを小学校時代、自分をきちんとみてくれた恩師に話す。
・・・きちんと山道登れて、その中で仲間がいるから大丈夫。
  彼女を大事にして一生添い遂げなさい、自分のペースとやり方で。
てなことを言われて、我に戻る。

 

さて、今日は昼夜見学二本立て。
本当は、松山行って、札幌のチーム公認の「関東後援会」の
大将と愛媛関東後方支援部隊のいずみさんや大将を引き合わせることとかを
やったほうがいいのかもしれない、オーレウィンのことも合わせて。

 

がだ、ある程度自分に肥やしをやらないと長い期間たたかえないのも事実。
ゆえに、サッカーを離れて福岡で己の「表現」という畑に肥やしを施す。
昼はぽんプラザで「客演集団☆theネリ」というカンパニーの
「平面になる」という演目。
・・・装置にカント付けまくり。
恵まれた人間は目の前の危機を簡単にやり過ごす。
やり過ごしたがゆえに「恐ろしく大変なこと」が雪だるま式にやってくる。
「集団」の中で一番弱い存在に降りかかり、取り返しのつかないことが。
あれ、本当は鑑別所入るようなことじゃないのに。
でも、少年はあえて茨の道を選んだ、その覚悟がみんなを変えた、ただそれだけ。
それにしてもプレーヤーの質が高い。

 

それから戸畑に移動して若戸渡船に乗って若松。
「転回社/第七インターチェンジ」というカンパニーの
「インターチェンジ」という演目。
久留米シリーズでの「自殺サークルの葛藤」のおはなしから大きく方向転換して
今回は「少女革命軍の葛藤」という趣。
・・・「左」の思想が体に入っていないから「ことば」に説得力がない。
  ムーブやマイムはお話に沿ったシンプルな感じ。
フレームの「芯」が見えてきた、あとはオプションどれだけ増やせるか?


「ますらをぶり」と「たをやめぶり」

2007-10-06 23:25:55 | 舞台のこと

・・・土地が変われば味付けも変わるのかと。
きょうの見学は吉祥じゅんと女騎士というカンパニーの
「怪~北斎夢幻・外伝~」という演目。
二週間前、大分別府で見たときは「平土間に座布団」という純和風の空間で見た。
きょうは「ほとんど段差のある」近代的な空間で見ることに。
あと表演部分の仕掛けがどう処理されているか、問題は花道どうなるよと
心配していたら、ああこう攻めてきたかと感心することしきり。

 

段差って、やっぱり便利だな。
上の段でも下半身の捌きがはっきり、しっかりよく見える。
「脚は口ほどにものを云い」を字で行く修練と鍛錬の成果を見せていただいた。
大分では「あれ、捌きがよく見えねぇや」といらいらしてたぶん、余計に。
最大の変化がお話の案内の組み合わせを変えたこと。
大分は「おじいちゃんと孫」だったのに対して福岡は「おばぁちゃんと孫」
になっている。
それによって、お話の質がかなり変わってきて、引っ張られるかのように
ムーブやマイムも変わってきている。
大分は「ますらをぶり」で「男性的な」ところをこれでもかと。
逆に福岡は「たをやめぶり」で「女性的な」ところをはんなりと。
その味わいがすごく新鮮で。

 

あと、エッジの鋭いお話を書きまくっているホルブラの幸田さんが
演者としては中村獅童さんの要素(エレメンツ)に近いコミカルさを持っていたことに
驚きと懐の深さを感じた。
最後の最後に「口悪ぅでえらくすみません」とバンプを取り、少しほっとする。
・・・長崎F'sの「ハウスショー」、見たかったな。


タイムトラベルは、愉し。

2007-09-30 20:18:28 | 舞台のこと

の前に、四国ダービー、勝ったぞ。
この勝利を来シーズンにつなげないとどうしようもないからね。
そのためにはとにかくできる範囲で少しずつ準備をしていかないと。
特にクラブは「来シーズン安定して戦うためには銭が要る」と、11月から
来シーズンの年間会員獲得運動を動かしていただけたら。

 

さて、今日は近所の文化センターで県立美術館の移動展示会がらみで
きららのいけださんがワークキャンプをするとのこと。
福岡市の「物量攻勢」にはかなわないが、時々「これぞ」という企画をやってしまう。
長淵剛展とか、この移動展覧会シリーズとか。
・・・まあ、otoが「プロの仕事」だったので終演後に顔出してご挨拶できなかったし、
いっしょに「仕事」してたらうまく顔出しできたのですが、まだそこまで行ってない。
近所にやってきたから、挨拶するならいい按配だ、と行ってきた。

 

さらっと挨拶して、10月の「そらあお」チケット一枚どうにかできませんかね、と
連絡したら早々に帰ろうかと、「子供向け」というから今度結婚するにしても
子供いないし、てな感じで挨拶したら「おいでよ」とのこと。
こういうときに限ってポケットの中に500円入ってる。
いったん家に帰って動きやすい格好をしてご飯食べてまた戻る。

 

あとはコミニュケーションゲームからグループ分けをして
「身体言語」の凄みを見せてからキュレーターの人の説明で絵を見る。
それから3枚の絵を使って新聞紙を使ったインスピレーション作業。
これが面白いのなんの。
ことばにするのがもったいない、一度やってみないと面白さが。
まあ、少し長くキャッチボールできたからいいよ。

 

・・・またお行儀悪くやっちゃったことが反省点。


「次の次」を見据えて。

2007-09-23 22:42:35 | 舞台のこと

きのうは「イナダ組」のあと、始めてかわぐちさんとキャッチボールを長めにする。
今日は今日で熊本に行く前の特急で正月の高校サッカー中継がらみで
実況アナの研修が鳥栖スタでの鳥栖対桜大阪戦を使ってやる、
そこに向かう宮崎のアナの人と「修練と鍛錬」の邪魔にならない程度に
キャッチボールをやっている。
内容はここでやってる話を「ことばのプロ」に対して失礼のないように
ことばを選んでシンプルにしゃべって、あとは「準備」の仕方を学んだ。
・・・前の席に渡辺通りのはまさきさんが座ってた、すごく怖かった。

 

それから熊本まで音楽聴いて、乗り換えて水前寺、歩いて県立劇場。
8月は愛媛のゴール裏稼業@博多の森でお休みした「熊本戯曲講読講座」
やっとこさ、いろんな人とキャッチボールができるようになった。
まずウォーミングアップで「ロミオとジュリエット」のラスト前部分を読む。
ロミオの「転調」がうまく体に入ってこない。
久しぶりに読む、ということがこんなにきついとは。
そのあと現代戯曲を一本。
今回は「(貨物)列車飛び乗り旅行記」だって。
最初の「輪読」で自分の持つ「要素(エレメンツ)」をつかみ、
今日いっしょに演る人の「要素(エレメンツ)」を把握する作業をやって、
役を決めてバンプ(出しと受け)のテンポ、リズムを固めて一度聞き手に晒して
声のピッチ、トーンを調整して本発表。

 

・・・少しずつうまくなってきてる。
自分のエレメンツ、アプローチングについて説明できたから。
こうやって、自分なりに「修練と鍛錬」をきちんとやっているから
どんなところでも過不足なく自分の持っているものをちゃんと出せるのだ。
このことは終生忘れないでおこう。

 

それにしても、あのじーさん、年の功でいろんなことをよく知っている。
がだ、自分勝手に「ことば」を読み替え、「ことば」を読み飛ばされたら
受ける相手は堪ったものじゃない。
自分が「崩してバンプする」術を知らない、ともいうけれど。
あと、空いたスペースにすぐ飛び込む癖、まずい。
サッカーだったらほめられるけど、日常生活じゃ「見取り」をちゃんとしないと
自分が腹立って、悪態つくにもつけない恥ずかしい思いをするぞ。

 

愛媛対福岡がバチバチのぶん殴り合いで、磐田対ガンバがセメントですか。
・・・逆だったのに、えらい大変ですな。
彼女から「はよ寝てね」とメールもらったから今日はここまで。


なんか、深いや。

2007-09-22 22:27:45 | 舞台のこと

今日は「イナダ組」というカンパニーの「コバルトにいさん」を見学。
札幌の舞台表現はかなりレベルが高い。
それが証拠に、携わっている人が出ているテレビ番組で「水曜どうでしょう」と
いうのがあって、北海道ネットからいつの間にか全国ネットになっている
ぐらいの質の高さ、どういう事情があるかわからないけど、
福岡での放送は永遠にないことが正直腹が立つ。

お話の内容を深く理解するための参考文章です。
「濁流のなかのホームレス」…なぜ救助を拒否したか?
dr.stoneflyの戯れ言/ウェブリブログ

演技空間が低め、低めに重心を置いていることがあまりにも斬新。
その中で、「社会」に折り合いをつけて何とかがんばったけれど、
自分が気づいていない「発達障害」というものに振り回されて
苦しんでいるさまをうまく表現してる。
見ていてあまりにも切なくなった。
こういうのを見せ付けられると、福岡の質の足りなさがはっきりと。

 

・・・この街の「持ち味」って何よ?
そこをはっきりさせることからすべてを始めなければ。
ということを感じさせた意味でもこの試みは意義があると思う。
あとは福岡の人がどのように生かしていくか、それが問題だ。

 

あと、ぽんプラザでやったらいいサイズなのですが、開催経費がネックになる。


フラットに見る、ということ。

2007-09-19 21:23:52 | 舞台のこと

「遠州の葬儀屋」についての感想をぼつぼつと見てみる。
非常に興味深い、それぞれの「演劇観」というものが透けて見える分余計に。
自分は素直に「自分が演っていたらできないことをやってる」という意味で凄い、
と感じた、ただそれだけ。
いろいろな場面で出ていたお辞儀の角度と空気の合わせ方、
これだけでも入場料分の価値はある。
けれど、「俺たちゃこの稼業に命掛けてる」という気持ちが強すぎて
肩に力入っちゃったのかなぁ、そこが気に入らなかった人が2人ぐらいか?
「自分がからめばもっと良くなったのに」と思う人が見たところ2人、
「違った色合いのプレイヤーを交通整理できなかったよね」というのが1人。
・・・まあ、この公演を計画した人たちにとっても、福岡の演り手や見手にとっても
  同じくらいの収穫と課題をもらった感がする。

 

収穫は、「福岡でもこれだけのことができる」という自信、新しいつながり。
課題は演じること、見て感じることそれぞれの技量がまだまだ足りない。
思い入れや期待をある程度「フラット」にしてそれから見手と演り手が
お互い納得できるものを作り上げていくためのやり方、考え方の構築。

 

・・・とにかく、「これっきり」にしないこと、ただそれだけ。

 

Jリーグの経営に関するデータとオフィスのTさんが紹介してくれた
仙台の舞台関係者の書いた文章のことは明日。


体の持つ「霊性」を感じて。

2007-09-16 21:41:30 | 舞台のこと

その前に日曜のサッカーのこと。
福岡、京都に負けると立て直すに可也の時間がかかるな。
ここでスタンド廻りがファビョって「リティ斬首にしろ」といったら
福岡にはこれから先、「まともな」監督が来なくなるよ。
ここは来年を見据えてじっくり我慢したほうがいい。
・・・京都とか仙台のようなフットボールに対応できないだけで、
チームフレームとしては悪くないやつが「やっと」できているのを壊すのは。
さて、われらが愛媛はひっくり返されてしまった。
フレームは少しずつ練り度はよくなってる、けが人が多いだけで。
今年の残りは10位から下に落ちなければ由、としなければ。
落ちたら落ちたである種、危機感と飢餓感を持って来シーズンをたたかえる。

 

さて、土曜日は「くうきプロジェクト」の演劇部門が集まって、
なにやら面白いことをやるらしい、ということで行って来た。
箱が文化センターみたいな教室がたくさんあって、高さのあるところだから
その様子を「山」に見立てて、「演劇登山ツアー」をしよう、ということ。

 

にしても、「登山口」はどこだ、登山口は。
と軽くごとーさんとバンプとって、「ビジターセンター」風の受付で予約を確認。
「紹介ルート」だけ書いてあって、肝心の名前がない、肝冷やしたぞ。
で、「山」の案内展示物風に飾られた各カンパニーのアートワークスを見、
椅子を勧められたのでおとなしく座ってお客を観察。
げっ、きららのSさん来てるよ、しかも自分とおんなじツアー時間に。
てな感じでツアーのお時間となりました。
・・・ガイド(というかお遍路参りの「先達さん」と呼べばいいな)がみねおさんだよ。
しかも「これ、実生活の設定とほぼ同じでは」というような感じ。

 

最初は「ぎゃ」、相変わらずおばかやらかして笑わせてくれるわ。
その中にブラックユーモアを混ぜ込む技量はさすが。
というか、みさかさん、体もう少し絞り込んだらちじ(以下略。
その次は「GIGA」、福岡フェス経験して古典の「噛み砕き」がよくなってる。
「生と死の混佼」を女の子だらけの、しかも「ここは中洲か」という空間でやってる。
ここふたつは「俗世間」という味付けで攻めているなぁ。

 

さて、登ってつぎは「k2t3」、「ルールブック」で好評だった「身体芸術」で
世界の名画を再現しました、という趣向。
客席と舞台の位置がひっくり返るとどうも居心地悪い。
・・・結果、Sさんに体当たりかます結果に、すまない。
打ちひしがれて今度は「無倣舎」、ここが「切り替え」のよな感じ。
「君を乗せて」と「大地讃頌」を打ち込みテクノでアレンジしたことに驚き、
おどろおどろしさにある種の「霊性」を感じる。
ここふたつは「山の凄み」で下の「俗世」を洗い流す、という味付けか。

 

ここまできたら脳味噌が「高山病」を疑似体験してやがる。
つぎは「STR」、これ、劇団四季が見たら億単位の賠償金食らわされるぞ。
てな声を「そんなのかんけぇねぇ」と軽やかに「きゃっつ」を新感覚で味付け。
さらにいって、「えのきだけ遊劇隊」が「サザエさん」をブラックユーモアに仕立てて
そこに「フジテレビに仁義通しました」といわんばかりの小ネタと音の使い方。
・・・なんか幻覚見てるんじゃねーかぁ。

 

さんざん疲れて最後はフラダンス。
「フラガール」という映画である種の「凄み」というのを感じたけれど、
疲れた頭にびんびんメッセージが伝わる。

 

これ、「演劇」の新しい見方、というか感じ方を提示できた面で画期的じゃないかな。
それにしても外、雨降ってるし、どうしようと思いながらもプールで軽く歩いてる。


人は「修練と鍛錬の成果」に金を払うのだ。

2007-09-14 23:28:43 | 舞台のこと

・・・いや、いい物を見せてもらった。
「福岡男だらけのオールスター公演」で「遠州の葬儀屋」という演目。
みんなうまいわ、ムーブやマイムも無理がない、台詞回しもすごい。
それぞれが持ってる「要素(エレメンツ)」を十二分に出した攻めて受けてがうまい。
ほんと、プロとしての「修練と鍛錬」を積み重ねたらこんなすごいものができるんだ。
ということをきっちりと見させていただきました。

 

あと、惜しいところは日本の葬儀屋の成り立ちが「特殊な存在だった」ことを
知らなさ過ぎる、というか福岡の「特殊な人々」が「葬儀屋」を生業としていることを
知らなかったのか、そこによって生まれたずれ、というのがうまく感じられなかった。



極論を言えば、この本を書いた人が京都の人で、
京都のあるところには「特殊な人々」がごろごろいて
その空気を身近に感じていたことと、さらには関西地方はその人たちによって
「葬儀屋」という特殊な世界を動かしていたことを感覚的に知ることができたから
こんな話が書けたのだ、というところまで思いが届けばもっとよかったのですが。

 

演出チームの中に今年の2月そういったテーマで鋭く切り込んで
いき損ねた人がいる分余計に。

 

さて、久しぶりに定期便、つながった。
・・・携帯壊れたんだって。
とりあえず、少し安心、少し前進。