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蹴球放浪記

緩まない、緩ませない。
横着しない、横着を許さない。
慌てない、「だ」を込める。

続々・人は皆、無念を背負って生きているのだ。

2008-08-26 21:09:54 | 舞台のこと

「漂流画報」の筆者、マヤ北島氏が4月に亡くなっていた。
この知らせをオフィスのT親分のブログから教えてもらった。

いや、まあ、こないだの例のサイトの飲み会のときでも、
一体全体どうしたんでしょうね、年が明けてぜんぜん姿を見せていないけれど、
もしかしたらふるさとの佐世保に帰ってしまったのかなぁ、とか、
文化芸術のこれからの骨組みを考える会のときでも、始めて触れる人に
ためになるお話がたくさんあるから探してぜひ読んで見てね、という話もした。

あの、なんていうか気難しい音楽、絵画関係の人が「演劇」に触れるための
入り口にはとてもいい切り口だったし、文章の内容だったし、イラストのうまさだった。
自分も、こういうスカウティング作業をするにあたって、
「自分の中にある経験から生まれた体内言語」と
「演者の中にある経験から生まれた体内言語」のすりあわせを
どう人様に伝えるか、いろいろな間合いを楽しみながら学んでいった。

そうだ、去年の今頃、久留米フェス、がらぱの演目を見学した帰りに
西鉄特急久留米から二日市までいろんな話をしたのです。
それから12月の芝居屋で出して受けてやって、あの時妙に顔色悪かったな、
で、きららのときは長崎でわれらが愛媛と一緒に戦ってきた帰りで、
「あんまり無理するでねぇ」といわれて、さいごのk2t3のときは
「実はあなぴぐも見た後夜行バスで広島渡って天皇杯見て、
 終わったあと新幹線で博多戻ってk2t3と思ったけれど心と体がしんどくて」
といったら、「それでいいのだよ」、といってくれて、
それから「おれらにとって、たたかうってなんだろう」、
「たたかわなくても別にいいんじゃないのかなぁ」と寂しそうにつぶやいた。

いろいろな思いを背負って、今度は自分が歩いていく番だ。
まだまだ及ばないところはあるけれど、自分なりにやってみます。
空からいつまでも見ていてください。

R.I.P.


なんだか切ない。

2008-08-16 22:05:18 | 舞台のこと

自分は大阪から福岡にやってきて今年の10月で25年になる。
いろいろやってきても、まだまだしっくり行かないところはたくさんある。
ていうか、元から福岡の人間にとっては自分は「異邦人」なのだな、
という現実を刃のように突きつけられている。
こういうゴール裏稼業や舞台のことで「表現する」ことを生業にしていたら余計に。

今日見学した「劇団太陽族」の「往くも還るも」という演目はそういうことを
改めて確認した一本でした。
話は1994年の7月の神戸新開地、
いろいろな傷を抱えて自分の原点にたどり着いたところから話は始まる。
そこから隠してたことに気が付いて、折り合いつけて、新しい場所を見つけて
その場所に戦いに赴くところでおしまい。
まあいろいろな複雑すぎる感情の中で自分らは生きているのだ。

そしてその戦いに赴く日があの阪神大震災の前の日か、その当日。
(ぼおっと見ていたから現場では気が付かなかった、
 今になって気が付く自分の馬鹿さ加減に腹が立つ)
あのあとも大概な「修羅場」があっていろいろ大変だっただろうな。

今回は西鉄ホール主催の「のびのび企画第二段」、ということで
昨シーズンは福岡の新進女性演劇人を「のびのび」させる企画だったのが
ことしは福岡の注目男性プレイヤー二人を大阪のカンパニーに
ひと月ぶち込んでお互いの「けみすとりー」を引き出させる企画となった。
グレコの山下さんは福岡では名バイプレイヤーとして定評があるけれど、
十分にメインでも戦える力量をつけて福岡に還ってきたし、
最大の収穫ががらぱのしいきさん。
ぱっと見、陣内孝則の再来か、と思いました。
くどいほど熱い、でもうまい。
・・・・・・えりこねえさん、すごいよ。


のるか、そるか。

2008-07-20 21:12:33 | 舞台のこと

くそ、せっかく書いたものがいつも、いつも消えやがる。

そういうことはさておき、自分も、われらが愛媛も山道きついところ行くよな。
こういうときほどそれぞれの判断ひとつで状況は大きく変わる、
しんどいけど、油断できない、気を緩められない。
毎日がぴりぴりの連続だ。

今日の舞台の見学は「ホーム・ワーカホリック」の
「ライヤー・ビリーヴァー」という演目。

一つ一つがおしゃれで、作り方が丁寧。
見せ方にすごくこだわりがあって、テンポもなかなかいい。
普通、こういうサスペンスものは途中でだらだらしたところがあるのが、
そういったダラ感がなく、時間を感じさせない、
かといってのめりこみ過ぎることがないような作り方。

それぞれのプレイヤーの「体内言語」を上手に引っ張り出して、
見手に説得力を与えるところまで持っていっているのがすごいな、と。

お話はうそつき同士の壮絶な駆け引きなんだけれども、
それを作る作り手は事柄に対して誠実で、のた打ち回りながら
きちんと作り上げたな、という見後感。

でもなぁ、出捌けでミスがあったのは残念だ。


正直、心が痛い。

2008-07-12 00:13:28 | 舞台のこと

あのね、ネットのニュースを見ていたらりてぃがくびになってたよ、
びっくらこいたびっくらこいたぁ。
・・・これだったら腹決めてあらゆることをそこに携わるひとすべての力を使って
  全体を「育てて行こう」と決心した答えになってない。
福岡は愛媛、松山に劣る、街のレベルが、としか言いようがない。
これでまあ、今まで「九州の中心都市」とかでかい顔しやがって、
実情はサッカーチームという「文化」を高いレベルで保てないほどお粗末だよ。

今日の見学、座”k2t3の「今夜終わらない物語」という演目は
結果的にそこを突いちゃったお話の仕上がり。
「古いものを受け継ぐ」ということはそこにある空気や「重い」意思を受け継ぐ、
ということ、それは並大抵では勤まらない。
ゆえにその重さに耐え切れなくて大抵は受け継ぐことをやめ、
いとも簡単に「重い」意思を捨て、なんでもかんでも手軽に済ませようとする。
・・・それじゃ、まずいでしょ、と物語が自分に言い聞かせてくる。
後半部分のせりふの端々がとにかく心に突き刺さってくる。
ということは自分も「受け継ぐ」ことに足る人物として「選ばれた」のかもしれない。

問題は何を、どういう風に、どういうやり方で受け継いでいくか、ということだけ。


長崎密航記。 九州を突っ切ってみる。

2008-07-09 21:58:10 | 舞台のこと

・・・鹿児島は若い。
福岡の今の流れの始まりもこんな風な感じだったのかなぁ。
で、「山の女神」系列の居酒屋は一人2品頼めば1000円
(福岡などは23時まで888円、23時以降は1123円)で120分飲み放題。
人が多く集まればその分つまめる料理も多くなって、いい感じ。
こうなるとエンジン掛って飛ばす、飛ばす。
気がつけば夜中の2時までいるよ。

宿の朝ごはんは結構おいしかったし、ちゃんと「体と心に負担のかからない」
メニューだった。
しかし、飲みすぎて、体からうまく酒が抜けていない、軽く脱水症状まで
起こしていたからパンしか食べられない、おまけにうまく飲み込めない。

宿を出て、天文館のバス停まで歩き、バスを待つ。
水分と塩分と糖分を取ってバスに乗る。
・・・西鉄と違って鹿児島のバスは椅子がいい。
おまけに行きしなのように変な人間は誰もいない。
なんだか気持ちよくなってうとうとしていたら熊本のパーキングエリア。
音楽聴いてぼけーっとすると高速基山のバス停。

・・・パーキングエリアの一角を使って乗り換えバス停を作っているのはさすが。
食い物や、飲み物、ついでにトイレまで使えていい気分転換。
あとは簡単に汗を流せるお風呂やシャワーの類があればなおよし。
時間に余裕があればそういうところあるけれど、高いし使いにくい。

長崎行きのバスを2本待ち、予約したバスに乗り込み長崎へ。
路面電車でやっとこさスマカが使える車両にめぐり合い、メルカ築町へ。
場所がわからなくて少々往生する。

ざるそば食べて、饅頭食べて、謎モダの「王(きんぐ)たるもの」を見学。
そこの大将がこっそり例のサイトのリストに自分を混ぜていたから挨拶しないと。
しかもなるべく早いうちに。
・・・精度と密度が増してきている。
ちゃんと「物語」をつむぎ出せているよ。
人間の罪深さ、つらさ、悲しさがこれでもか、これでもか、と出せている。
8月に福岡唐人町で公演を打つけれど、あれより狭い箱ではすごいことになりそう。

終わって、軽く挨拶して、久しぶりに路面電車に浜の町から乗るから戸惑い、
何とか福岡行きの終バスに間に合ったけれど、運転手の念押しが
正直いらいらした。
・・・ああ、疲れた。


鹿児島密航記・暴力的に、夏。

2008-07-08 22:11:55 | 舞台のこと

・・・やりかけさんに触発されて鹿児島、行って来ました。

行く途中でいろいろ予定外の出来事が多すぎてしんどかったけれど
梅雨残りの福岡を離れて南に行くと空は青く澄んで暴力的な夏の空気だった。

見学の演目はこふく劇場というカンパニーの「水をめぐる」
鹿児島市中央公民館、という歴史のある、なんともいえない箱の
舞台上に客席を作ってやっている。
普通、こういう形式は本来の客席と舞台の間を密閉するけれど、
今回は密閉せず、客席の後ろに広々とした空間がいい雰囲気。
昔の建物だから遮光も甘く、お日様がだんだん沈んで暗くなるところと
物語が重なって更にいい雰囲気。

プレイヤーのムーブやマイムがきれいだし、バンプもいい塩梅。
生身の肉体で表現できているから物語がすんなり入ってくる。
さらに言葉の具合が「南九州」のにおいを感じて、
「ああ、南九州は『神話の国』だったのだ」を強く意識した。
人間の欲深さも。

それから無意識に手伝って、飲みになだれ込み、飛ばしすぎ、反省せよ、自分。


しまった、大変だ。

2008-07-05 00:15:42 | 舞台のこと

誰かが例のサイトにネタ入れてるのかなぁと思ってたら、甘かった。
というか、パソコンがぶっ壊れているから身動き取れやしない。

というわけで、今日の見学はぱずーというカンパニーの「おとぎの楽屋」という演目。
お互い、その世界は大好きで、大好きでたまらなかった。
しかし、生き方が器用じゃないものだから別々の道を歩かざるを得なかった。
で、いろいろあったけれど、「あれからどこへ行き、どんな世界を見てきたの」という
感じで結構笑えるけど、じんわり来るお話でした。

 

それにしても、昨日深夜のどーも、自分はあんまり好きじゃないな。
ゆきえさんだって、みさかさんだって、さかいさんだって、あのカンパニーの連中
みんなかっこよくて魅力的だし、十分に「美人」というか「いい女」だぜ?
見栄えだけのやつと違って充分に詰まっているし、ああいう言い方は無いだろ?
「何か人様に伝える、という作業をするときにはなりふりなんかかまってられない」という
言い方でまとめてくれたらよかったのですが。
・・・本当にテレビは怖い。


まあ、進んではいるのかな。

2008-06-26 20:08:06 | 舞台のこと
・・・例のサイトの顔合わせ会が8月2日だって。
去年の九州圏内で実質高い評価をもらったカンパニーにぽんの無料使用権を
やった公演の絡みで、ということでそれに沿った日程の組み方をして、
チケットの手配をやった。
これを取りに行って、月いちのスペオリで状況報告。
…まあなんとか前に進んではいるのかな。
見栄えだけにこだわり過ぎて内面をきちんとやらないところだから
凄みがわからないだけで。
その後、舞台のオフィスに久しぶりの挨拶回り。
…なんか、昨日のベアスタの話になってしまった。
「あれ」が篩落ちたから時間が空いたけれど、金がないからいけなかっただけで。
まあいい、6月はじめのリザ戦に行くことで、と決めていたから。
その人の話によると、少しずつ形になってきているって、われらが愛媛は。
・・・よかった。
自分もできることをやっていこう。

火種は残ってる。

2008-06-20 20:02:29 | 舞台のこと

…対処は問題ないとのこと。
自分はこふくさんの新しい仕事を鹿児島で見ることにした。
バスと宿の手配も出来た。
バス代は3日間フリーにしてカードで落とした。
次の長崎から熊本も3日間フリーでカード使って落とすのでしょう。


にしても親分は京都に行くのだって。
…いいなぁ。新しいことが少しだけしか進んでいかないいらだちがひどい。
例の「演劇教育」のトレーニングキャンプ、篩落とされる。

定員の何割かオーバーだったら仕方ない。
けれど落とされたのが自分だけだったらええ恥さらしだな。
やる気あってもこうやって篩落とされると恥さらしているようでしんどいな。
・・・でもね、やるしかない。


どうしよう。

2008-06-19 19:19:56 | 舞台のこと

パソコンが万全でないとすさまじく不便だ。


それはさておきだ、来月の長崎から熊本の日程がうまく決まらない。
金曜日はフーズの「ツキコイシ」に行くことは決まった。
・・・問題は土曜日だ。
選択肢は二つ。
午前中に熊本へ移動して、KKでわれらが愛媛と共にたたかいに行くか、
佐世保に移動してヒットの「白波の食卓」を違った箱で見たらどんな感じで見えるか。


あとは戯曲講読講座@熊本が日曜日にあるか、ないかを気にするのみ。

 

と決めていたらその前週に戯曲講読講座@熊本だって。
あべさんとこふくさんのネタ入れについて打ち合わせができたからよかったものの。