中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

天皇賞・秋(GI)徹底研究!

2011-10-25 17:14:10 | 見解
ダークシャドウ
前走の毎日王冠1着は、久々になるが、この中間は負荷の掛るWコースで入念に乗り込まれ下見どころでは身のこなしの柔らかい姿が目に付いた。今春のエプソムC時は大阪杯激走の反動で腰に不安を抱え、負荷の少ないポリトラックでしか追えなかったのとは雲泥の差だ。レースでは発馬後から無理することなくスッと後方に控える。レースの流れは超スロー。これを道中は後方3番手から追走する。気負うことなくリラックスした追走姿で鞍上との呼吸はピタリ。3,4角でも流れは一向に速くならなかったが、鞍上は無理することなくジッと我慢する。直線を向いて右手綱を引いてシンゲンの外めに進路を求める。だが、外のミッキードリームに締められる。立て直して追い出すと坂上で今度は前のアクシオンがフラついたために一瞬手綱を引っ張るシーンはあった。正味1ハロンから追い出しを開始した時にはまだ中団より後ろ。そこからグーンと豪快な末脚で差し切った。今春の大阪杯2着では、長距離輸送で16㌔馬体を減らし、決して万全のデキとはいえなかった。道中は一貫した厳しい流れを後方のインを追走する。3角から外めに進路を見出し、前のエイシンフラッシュを目標に動いて行く。この時の脚力は十分で、外のドリームジャーニーを弾くほどのもの。直線は大外から一完歩毎にグイッと迫り、首の上げ下げで僅かに屈したが、勝ちに等しい内容だった。スローでも底力勝負でも対応でき、高速決着も歓迎。府中コースは5戦5勝。ベスト舞台に疑いはない。疲れの残りやすい体質で中2週を懸念したが、すぐにWで時計を出せているし、ブックのフォトパドックを見る限り、全く心配はいらない。むしろトモに丸みが出て更に上昇している。

ローズキングダム
前走の京都大賞典1着は、中間の攻め馬では完歩の小さい走りで決してデキは良くは見えなかった。加えて59㌔。メンバーに恵まれたとはいえ、不安要素はあった。レースでは7番枠から馬任せでポディションを取りに行く。各馬の出方を見ながら1角からスッと4番手のインに落ち着く。ペースの落ち着いた2角から少し行きたがる面と内へモタれたが、問題ない程度。向こう正面ではスムーズに折り合う。3角の上り坂に差しかかるところで内へモタれる。悪い癖を見せかけたが、鞍上がすぐに修正し4角から直線にかけてはスムーズに加速する。直線は鞍上の右ステッキと体と左手綱で真っすぐ駆け抜ける。首を水平に使い、グーンと加速する。最後は外から詰め寄られたが、着差以上に差を感じさせる切れ味で差し切った。開幕週のパンパン馬場で持ち味の切れ味を存分に発揮できたし、右回りで課題だった内へモタれる点も鞍上の渾身の騎乗でカバーできた。ここは相手に恵まれたのは確かだが、天皇賞へ向けて視界の明るい内容だった。前々走の宝塚記念4着は、宝塚記念4着は、ナムラクレセントの作る一貫した淀みない流れを好発から好位を取りに行く。少し気合いは乗り過ぎている感はあった。1角に差しかかるところで少し内へモタれる面を見せるも、至極順調な道中。道中は5番手のインからの追走。三分三厘で前のアーネストリーを目標に外から早めに進出する正攻法の競馬。だが、4角から直線にかけての手応えは良くない。直線入口で手綱を動かすも反応は鈍く、前のアーネストリーと脚色は同じになり外からブエナビスタに差されてしまった。タフな馬場と底力勝負を正攻法で押し切れるほどの力はなかった。3走前の天皇賞・春11着は、レース前から少し気負っていた。レースへ行っても発馬後から掛ってしまい、鞍上が制御できていなかった。正面スタンド前では頭を上げてモロに掛ってしまった。更に、ペースの落ち着いた向こう正面でナムラクレセントがハナを奪いに行ったのに反応してしまい、一気にポディションを上げてしまう。流れを考えれば我慢させるべきだった。これだけ気負ったキングダムは初めて見た。これでは直線で伸びるはずもなく、馬群に沈んでしまった。小柄な馬体から繰り出す瞬発力が武器。パンパンの良馬場が理想で、時計勝負や底力勝負になると他馬に比べて若干劣る。右回りではコーナーや直線で内へモタれてしまうため、どうしても追いづらくなってしまう。その点、左回りではスムーズな走りを見せている。府中替わりは歓迎だ。

トーセンジョーダン
前走の札幌記念1着は、短期放牧を経て入厩10日目で迎えた一戦。元来、叩き良化タイプでもあるため決して万全の態勢ではなかった。しかし、絞りづらい体質を考えれば冬場の休み明けよりは汗をかく夏場は良かった。レースでは13番枠から少し気合いを付けて前々へ。鞍上としてはハナを切ってもいいくらいの気持ちだったが、大外枠とそれほどテンのダッシュ力はないために4番手の外めに取り付く。道中の折り合いはスムーズで、レースの流れが極端に緩んだ3角で外めからジワッとポディションを上げる。4角から12秒6-11秒9と一気にギアチェンジする流れに戸惑いを見せ、手綱は動いてズブさを見せる。直線に入ってもハミを掛け直されても反応は鈍く、外のレッドディザイアに飲み込まれそうになる。馬体を併せられたことで闘志に火が付いたのか、そこからグンとひと伸び。最後は内々で粘るアクシオンをゴール前で差し切った。パワーのある実績馬で洋芝向きではあるものの、緩急の激しい流れは得意とはしない。そのなかで格好を付けたのはさすがだ。前々走の宝塚記念9着は、半年ぶりの実践。発馬で煽り気味になり、行き脚がつかず。その後も内へモタれる仕草を見せて1角からは後方のインに潜り込む。インのポケットに入ったことで勝負どころで動くことができず。ようやく4角で外めに持ち出すも、重心の高い走りで伸び切れなかった。3走前のAJCC1着は、厳寒期の坂路調教ということで太め残りが懸念されたが、当日はマイナス6㌔。下見どころではスッキリとした馬体で外めを気分よく周回していた。レースでは、出が今ひとつで少し気合いを付けて前へ。ゴール版前で態勢が落ち着き、前から5番手の位置で内のコスモファントムを見ながらの競馬。ミヤビランベリの作る緩い流れにも動じることなく折り合う。3角手前でペースアップする流れだったが、そこではジッと我慢。三分三厘から手綱をしごいてスパートすると、4角では先頭から2馬身差まで迫る。そこでバテたサンライズと接触し、直線入口では前が壁になっているために左手綱を引いて外めに進路を変える。そこで左手前に替えて猛追。楽なペースで行っているので先行勢もなかなか脚色が衰えなかったが、坂上の右ステッキでグンともうひと伸び。ゴール前で抜け出す時にフワッとしたが危なげなく差し切った。前半のペースが遅かっただけに勝ち時計は平凡だが、正攻法の強い競馬だった。右回りでは内へモタれる面があり、3戦2勝の府中替わりは歓迎。大トビで器用さがないだけに広くて直線の長いコース形態も合っている。時計勝負に対応できるが、馬場が渋って時計は掛ったほうが一線級相手ではいい。瞬発力勝負では分が悪いので、シルポートがある程度引っ張ってくれれば。1週前に長めから追われて四肢を目一杯に伸ばした迫力あるストライドを見せてくれた。普段は坂路追い中心だけに2週続けて意欲的に追われているのは好感が持てる。攻めの良さが実践に繋がるタイプ。楽しみだ。

アーネストリー
前走のAJCC1着は、中間に一頓挫あり札幌記念を回避しての一戦。加えて12㌔減で59㌔。メンバーに恵まれたとはいえ、厳しい条件が揃っていた。レースでは、シャドウゲイトの作る流れをスッと3番手の外めを追走する。馬との呼吸を大事にし、慎重に運ぶ道中。向こう正面からシャドウゲイトが持久力勝負に持ち込む流れを、深追いすることなく3番手でジッと我慢する。三分三厘で楽な手応えのまま前との差を縮め、直線で早めに先頭に並びかける。59㌔を背負っている分、最後は思ったほど弾けなかったが、貫録の違いで押し切った。前々走の宝塚記念1着は、2番枠からスッと馬場の良い3分どころへポディションを移し、馬の集中力を切らさないように慎重に運ぶ。最内のナムラクレセントがハナを主張したため、競ることなく2番手に控える。1角からは先頭とは少し間隔を置き、折り合いに専念する。3角からジワッとポディションを上げて行き、4角では逃げ馬の直後まで迫る。直線に入るとあっさり突き抜けて後続を引き離し、ラスト1ハロンも坂がありながら12秒0としっかりと踏ん張って押し切った。勝ち時計2分10秒1は文句なしのレコード。3走前の金鯱賞3着は久々でもほぼ仕上がっていた。レースでは9番枠からスーッと先手を奪いにいく。2番手ですんなりと折り合い、息を入れる。3角でキャプテントゥーレがペースアップした際にズブさをみせて置かれてしまう。4角でも手応えが今ひとつ。直線に入り、手綱をしごいて追われうも前脚の出が今ひとつ。伸びずバテずといった感じで最後は差を縮めたが、完敗の3着だった。久々を考えれば及第点か。休養前の天皇賞3着は、発馬後にすぐに2角を迎える府中2000㍍。12番枠から先手を奪うにはかなりのリスクが伴う。鞍上は発馬後に馬にスイッチが入らないように慎重に誘導する。2角でできればもうひとつ前のポディションを取りたかったが、道中は5番手の馬込みから追走する。懸念された折り合い面もクリアし、道中はスムーズ。4角から直線にかけて外めに持ち出す。だが、鞍上が手綱をシェイクさせてハミを掛け直すも、反応が鈍い。結局、最後まで手前を替えないままジワジワとしか伸びなかった。結果は3着でも、上位2頭とはかなりの差を感じさせる内容だった。昨年のこのレースは3着だが、完敗の内容。直線でもずっと左手前のままでギアチェンジができなかった。決め手勝負では分が悪いのは鞍上も分かっている。ベストは右回りの底力勝負。今年は自らペースを作ることも考えられる。疲れが残りやすい体質だけに、一週前の動きが案外だったのは気になる。前走で59㌔を背負い、12㌔減で激走した疲れを懸念する。

ダノンヨーヨー
前走の毎日王冠5着は、発馬後から内へモタれ、それを修正しながらの道中。直線を向き、一旦は馬場の5分どころへ持ち出そうとするも、進路がない。残り2ハロンを切ったところでインに突っ込む。鞍上が常に右手綱を引きながらの誘導で満足に追えない。それでも、差を詰めているのだから脚力は相当だ。ステッキが入った瞬間の反応も良かった。トモが緩くズブいため緩急のある流れだとエンジンが掛るのに時間を要するタイプ。それだけにラスト4ハロンから12秒0-10秒9の急流は厳しかった。前々走の宝塚記念7着は、発馬機内で前掻きをしていたが、行き脚がついて楽に中団に取り付く。距離の忙しかったマイル戦とは違い、余裕十分の手応えで追走する。三分三厘で有力各馬と共に進出を開始させ、4角では前を射程圏内に入れる。だが、上位勢とは決め手の違いを見せ付けられて伸び切れなかった。3走前の安田記念10着は例によって発馬で行き脚がつかず。直後に手綱をしごいて馬群に取り付いて行くが、終始手綱が動き通しでアクションに余裕がない。この手応えだけに馬込みに突っ込むことができず、直線は大外へ。だが、ここで内へモタれてしまいそれを矯正しながらの追い。これでは伸びることができず惨敗した。内へモタれる癖は相変わらずだが、前走で見せた決め手はここでも通用する力がある。中距離の経験を積み、叩いた上積みも期待できる。一貫した流れで上手く馬群を捌ければ。Bコース替わりでどこまで内の馬場が回復しているかだが、外差し馬場なら面白い存在。

トゥザグロリー
前走の宝塚記念13着は、夏負けの兆候が見られ、本来のデキにはなかったし、一貫した流れで追走に脚を使わされて見せ場を作れなかった。前々走の天皇賞・春13着は、発馬後から鞍上と喧嘩し、終始首を上げて嫌がっていた。業を煮やした四位が1周目の正面スタンド前で2番手までポディションを上げる。2角から向こう正面入口にかけては我慢できずにハナを奪う。ここで一旦は折り合いを付けたかに見えたが、そこは1番人気を背負った宿命。マイネルキッツが徹底マークの構えで掛り気味に競りかけられる。しかも、折り合いに専念するためにペースを落とした向こう正面中盤でナムラクレセントにハナを奪われる入れ替わりの激しい競馬。更に掛ったローズキングダムが外からマイネルキッツに被せたことでマイネルキッツが反応。キッツが更に仕掛けてポディションを上げたことでレースが壊れてしまった。結局は道中で下手に動かなかった各馬が上位を占めるレースになった。3走前の日経賞1着は、1番枠から馬任せでジワッとした出方。緩い流れとインのコーナーワークを利して1角では4番手のインをキープする。向こう正面では抑えるのに苦労するほどの行きっぷりで、もの凄い手応え。3角でも制御するのに苦労していたが、外のミヤビが仕掛けて行ったことでレース流れが速くなった。ここで手綱をグッと抑えて脚をタメる。4角手前で少し手綱を緩めてインから進出開始。4角で先頭から1馬身圏内まで進出すると、直線入口で馬なりのまま先頭へ。レースのラップが10秒8のところだから、すごい脚力だ。直後に外のローズキングダムに迫られたが、坂上で左手前に替えるとグンともうひと伸び。最後は手綱を抑えてフィニッシュした。抜け出した時にフワッとするし、まだ頭の位置も高い。道中も行きたがるところがあり、気性はまだ若い。逆にいえば、それでこの強さ。大きなフットワークでノビノビ走れるかがポイント。もう少し距離はあったほうがいいし、底力勝負よりもスローの流れで先行して早めに押し切る競馬を得意とする。久々というのもハンデがある。

エイシンフラッシュ
前走の宝塚記念3着は、4番枠から道中は馬任せで後方のインに落ち着く。終始、経済コースを立ち回りロスのない誘導。三分三厘ではバテたアサクサキングスを回避するために一頭分空ける。4角から直線にかけても馬場の内めに突っ込む。前のアーネストリーを目標に懸命に脚を伸ばしたが、脚色は同じになってしまい、ゴール前ではブエナビスタにも差されてしまった。天皇賞・春2着は、ひと叩きされて中間の動きがグンと良化。ダービー時に近い雰囲気だった。レースでは15番枠から好発を決め、内の各馬の出方を見ながら慎重に運ぶ。行きたがる気性なだけに鞍上も相当な神経を使っていた。直後に迎える下り坂をクリアするべく、ジワーッとリズムを崩さないように後方へ下げる。内枠ならここまで神経を使う必要はなかったが、外枠が痛かった。何とか前に壁を作ることはできたが、そこは歴史的な超スローの流れ。正面スタンド前では首を上げて掛ってしまった。それでも、ガツンと掛ることはなかったし、タメはできていた。1角からかなり入れ替わりの激しい流れとなるも、内田博は焦ることなくジッと我慢。3角の上りから下り坂も慎重に運び、4角で一気に手綱をしごく。直線は大外へ持ち出すと、一気に末脚で先団へ。ラスト1ハロン地点で勝ち馬に並びかけるも、そこから脚色が同じになり差し切ることはできなかった。大トビだけに上滑りする馬場も影響したか。鞍上の判断は絶妙だった。前々走の大阪杯3着は、大外枠発走で好発を決めたものの、内の先行馬を行かせて後方馬群に潜り込む。向こう正面から一気にペースが速くなる流れで課題の折り合いはクリア。59㌔を背負っていることもあり、3角では大外から早めにスパートする形。4角手前で中団まで押し上げたところで一旦手綱を抑える。4角で再び加速し直線へ。大きなフットワークで一完毎歩毎に詰め寄ったが、2馬の脚色が勝り、競り負けた。休み明けで59㌔を背負っていたし、外々を通らされる苦しい形。格好はつけた。大トビでエンジンの掛りは遅く、その意味では府中の長い直線は魅力的。瞬発力勝負より底力勝負を望むタイプ。少し決め手が強化できればいいのだが。久々でも乗り込まれており、力は出せるデキだろう。

ブナビスタ
前走の宝塚記念2着は、発馬後に少し気合いを付けて中団を取りに行く。1角からは無理することなく後方のインに潜り込む。レース巧者で道中の折り合いは完璧。3角手前から馬場の3分どころへ持ち出す。だが、小回りの多頭数で馬群は凝縮し、3角では外からルーラーシップに被されて仕掛けどころを失う。4角でも前にトゥザとルーラーがおり、進路はない。仕掛けが遅れたうえに直線は大外。加えてレコード決着と極めて厳しい条件だったが、最後は大外から粘り強い脚で追い込んで地力を示した。前々走のヴィクトリアM2着は、中間の攻め馬では気負って掛ったりしていたが、下見どころでは落ち着き十分だった。返し馬では前脚の出が硬く、推進力には欠けていた。レースでは、ゲートはすんなりと出たが、二の脚がつかず自然と後方からの競馬に。道中はすぐ前のアパパネをマークする形。4角から直線にかけて大外へ持ち出す。坂上で左ステッキが入った時に僅かに外へ膨らむ。そこで勝ち馬とは差を広げられる。一完歩毎に力強く差を詰め、末が鈍ったゴール前で急追したが僅かに届かなかった。久々の実践と距離不足のマイル戦を考えれば十分すぎる内容だった。暮れの有馬記念2着は、テンは無理に前へ行くことなく後方でじっくりと構える。鞍上は決め手に絶対の自信を持っていた。だが、向こう正面でもびっしりと馬込みに包まれる苦しい展開。インの経済コースを立ち回れたが、仕掛け遅れは否めなかった。3角手前でエイシンフラッシュとメイショウベルーガの間を割ってスパートを開始させる。三分三厘で馬込みをスムーズに捌いて4角では前のルーラーシップを目標に加速させる。スムーズに馬込みを捌けたのは瞬時に加速できる脚力があるからであり、ズブいタイプは馬込みでゴチャついて加速できない。直線でスッと左手前に替え、鞍上のステッキが唸る。坂上からグーンと凄まじい末脚で猛追する。坂を上がってからゴール前までの30㍍で更に伸びる。最後は差し切ったかに思えたが、首の上げ下げで僅かに屈した。内容的には勝ちに等しい内容だった。瞬発力、底力勝負、どちらも対応できる決め手を持ち、府中の長い直線ならじっくり構えて持ち味を存分に発揮できる。右手前のほうがより強烈な瞬発力を発揮でき、その意味でも左回りは歓迎。1週前追い切りで闘争心が衰えていないことを確認でき、視界は明るい。

ペルーサ
前走の天皇賞8着は、まだトモがパンとしていないだけに、やや重の力の要る馬場での長距離戦は厳しかったか。たしかに正面スタンド前では前に壁を作れずに折り合いを欠いていた。トモが緩いだけに馬場に脚を取られた危険性もある。トモが緩く、急がせる競馬は良くない。その証拠に、暮れの有馬記念では珍しく好位から正攻法の競馬をしたが、勝負どころの緩急に戸惑いを見せ、伸び切れなかった。直線のが長くコーナー2回の府中2000㍍は今のペルーサにとって間違いなくベスト。それは、急がせず直線一気の競馬ができからである。流れに関係なく終いは確実に差してくる。追い込み脚質だけに前々で競馬できて決め手のあるブエナビスタやダークシャドウとは分が悪い。極端な外差し馬場になれば。

ジャガーメイル
前走の京都大賞典3着は、下見どころから気負いが目立っていた。レースではスッと後方に控えて外めに持ち出す。道中の折り合いはスムーズで4角の下り坂から理想的にスパートする。直線は2着馬を被せに行き、一気に前を捕えるかの勢いだったが、外へ膨れる。そこから立て直して末を伸ばすも、ゴール前で内へ切れ込んでしまい、そこを2着馬に差し返されてしまった。久々を考えればいい内容だった。本来ならもう少し距離があったほうがいいタイプ。スローでも底力勝負でも対応できる。


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