中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

関屋記念(GⅢ)最終結論

2005-07-31 01:04:54 | 最終結論
◎ニシノシタン
○ダイワメジャー
▲マヤノシャドー
△ケイアイガード
×サイドワインダー
×エリモピクシー
☆マイネサマンサ


【展開】
ハナへ行くのはニシノシタン。
外枠のマイティスピードが気になるが、往年のスピードは影を潜めている。
同馬よりも内ということもあり、平均ペースの逃げ。
人気のダイワメジャーも3,4番手の好位からの競馬。
前走の敗戦を生かし、直線早めに競りかける競馬になるだろう。
前半は平均ペースで流れ、直線入り口からの瞬発力勝負になるだろう。
直線が長い新潟。だが、平坦コースでなかなか前も止まらない。


【見解】
本命は初志貫徹でニシノシタン。
前走の京王杯5着はスタート直後の落鉄がすべて。
それでも、勝ち馬から0.5秒差に粘っている。
その前走の勝ち馬がアサクサデンエン。安田記念の優勝馬だ。
ハイレベルな一戦であった。
今回は久々になるが、6月中旬から時計を出し始め、速い時計も足りている。
マイル実績も十分で、上記に述べたようにハナで競馬ができる点は大きい。
逃げ切りに期待。

相手は皐月賞馬ダイワメジャー。
前走の安田記念8着は本命を打った。
平均ペースの流れを好位から競馬するも、直線入り口で仕掛けが遅れた。
そのため、切れ味勝負で劣った。
ダービー卿CT1着のように早めに押し切る競馬が合っている。
底力と実績はダントツ。

3番手はマヤノシャドー。
前走のNSTオープン4着は距離延長と直線が長ければという内容だった。
あとは馬体が戻っているかどうか。



関屋記念(GⅢ)展望・1

2005-07-27 21:53:44 | 見解
真夏のマイル王決定戦関屋記念(GⅢ)。
GI馬ダイワメジャーをはじめ、ウインラディウス、サイドワインダーなど豪華メンバーが揃った。
舞台は新潟。直線は658.7mと日本最長を誇る。
だが、それを意識するためかスローの直線勝負が多い。
また、平坦コースのため簡単に前も止まらない。追い込み一手には厳しいコースだ。
しっかりと馬の能力を見極め、展開を正確に読みたい。


【ダイワメジャー】
昨年の皐月賞馬。
前走の安田記念8着はローエングリンの淀みない流れを好位のインを追走。
絶好の手応えで直線を向くも、伸びず下がらず。
早めに仕掛けると長くいい脚を使うタイプではないのでバテてしまう。
それを考慮してギリギリまで追い出しを我慢したのは良かったが、瞬発力勝負では分が悪かった。外から一気に来られた時に反応できなかった。
マイル向きのスピード性能を搭載しているが、決して瞬発力に優れているわけではない。
前々走のダービー卿CT1着は相手に恵まれたものの、抜群の手応えで2番手を追走。
早めに前を捕らえる強気の競馬で快勝。
中山のように早めに抜け出して押し切れる舞台が合っている。
今回の舞台は直線の長い新潟。平坦コースだけに早めに抜け出す競馬に期待。


【マイネサマンサ】
前走のマーメイドS2着はスタート直後に意識的に下げた。
しかし、スローの展開を見越してか、1角で外を慎重に通って2番手へ。
この展開でも何とか折り合っていた。
抜群の手応えで、直線半ばに勝ち馬に並ぶも、突き放されてしまう。
やはり、この距離では折り合いに気を使う分、不利。積極的な競馬ができない。
前々走の愛知杯15着はウイングレッドの作る淀みない流れを掛かって3番手追走。
3角手前で一気にペースアップする厳しい流れも手伝い、4角で早々と後退。
あれだけ掛かっては致し方なかった。
3走前の洛陽Sはスローの流れを掛かり気味に3番手追走。
直線でうまく最内を突いて上がり33秒8の脚で抜け出した。
1400mでも掛かるほど、スピード能力に長けている。
前走から2ハロンの距離短縮は間違いなくプラス。
うまく折り合って好位で流れに乗れれば一発の期待が持てる。


【ニシノシタン】
注目の存在。
前走の京王杯SC5着はスタート直後に躓き、落鉄。
うまく平均ペースに落として逃げたものの、最後は脚が上がってしまった。
ただ、スタート直後のアクシデントを考えれば5着に踏ん張ったことを評価したい。
3走前のアクアマリンS1着では好スタートを切り、平均ペースの逃げに持ち込む。
道中、うまく息を入れて直線を向くと、二の脚を使って他馬を完封した。
その時、負かしたオレハマッテルゼが京王杯SCで2着しているから価値が高い。
出脚が速いし、終いもしっかりしている。3勝を挙げているマイルはベスト。
今回のメンバーを見渡すと単騎に逃げが望める構成だ。
間隔は開いたが、6月中旬から時計を出し始め、速い時計も足りている。
直線の長い新潟だが、他馬がそれを意識してマークが甘くなれば面白い。


【コスモサンビーム】
使い詰めだった昨年のダービー12着で重度の骨折を負ってしまう。
皐月賞→NHKマイル→ダービーと、ただでさえ疲労の蓄積しやすいGIを連戦。
それに加えてレコードの出る超高速馬場。これでは馬が壊れて当然だ。
そのケガから見事に復帰した馬と、懸命な努力をされた関係者には頭が下がる。
朝日杯FSを制しているようにマイルのスピード勝負は臨むところ。
速い時計は不足気味だが、放牧先で乗り込んでいるだろう。
最終追い切りの動きに注目したい。


【ハレルヤサンデー】
前走のNSTオープン9着はゲート内で暴れて出遅れ。
終始、ちぐはぐな追走にくわえ、4角で大外に膨れてしまった。
開幕週で外を通っては勝負にならない。最後はジリジリと伸びていた。
一度使われた今回は前進が見込める。
偶数枠を引いてスタートさえ決まれば。
若干、相手が揃った感がある。


【ウインラディウス】
前走のNSTオープン1着で見事な復活。
ロイヤルキャンサーの引っ張る速い流れを中団から追走。
4角で最内を突くと、うまく前が開いて鋭く伸びて快勝。
確かにコース利があったことは確かだが、58キロを背負い、折り合えば切れる脚を使えることを証明できた。
前々走の京王杯SC15着は前走同様、中団から追走するも、折り合いを欠いて惨敗。
このように爆発的な脚を潜めている反面、気難しさも同居する。
今回は1ハロンの距離延長と外回りコースになることで、テンの流れが緩くなる。
いかに折り合うかが鍵となる。内枠を引いて馬群で競馬したいところ。
ベストは1400m。


【マヤノシャドー】
前走のNSTオープン4着はロイヤキャンサーの作る速い流れを後方から追走。
4角で一旦は内を突くも、開かず外へ。
最後はいい脚を使って見せ場を作った。
もう少し距離と、直線が長ければという内容だった。
その意味では、1ハロンの距離延長と外回りコースとなる今回はベスト条件といえる。
ただ、前走が休み明けながらマイナス12キロ。これはいい材料ではない。
再度、輸送を挟んだ中1週でどこまで馬体が回復するか。


【サイドワインダー】
前走の北九州記念3着はマイナス12キロ。叩き3戦目と夏場で絞れた。
道中はヴィーザローザを意識しながら、後方のインを追走。
勝負どころでも動かず置かれ気味になり、直線で差を詰めるも、そこまで。
追い込み一手の馬だけに本質的に広くて直線の長いコースが得意。
開幕週の前の止まらない馬場と展開に加え、小回りではいかにも厳しかった。
前々走の米子Sはトップハンデの58キロを背負い、やや重発表ながら実質は不良馬場。
切れ味で勝負する同馬にとって厳しすぎる条件であった。致し方ない敗戦。
3走前の安田記念は1年2ヶ月ぶりの実践ながら、直線で最内を突いて見せ場を作った。
追い込み一手のため、どうしても他力本願の面があるが、終いの脚は強烈。
直線の長い新潟は魅力的だ。あとは展開が向くことを待つだけ。


【エリモピクシー】
前走の京都牝馬S3着は未勝利戦並のスローペース。
その流れを好位から追走し、33秒4の脚を使いながら勝ち馬に差された。
33秒台前半の脚を使って負けたのだから悲観することはない。
前々走のファイナルS1着は平均ペースの縦長の展開を好位から追走。
直線で力強く抜け出して快勝した。
瞬発力勝負より前々走のような持久力勝負向きの馬。
マイル適性は高いし、ニシノシタンが引っ張る流れを好位から追走できれば。
縦長の展開になってほしい。


【オースミコスモ】
前走の愛知杯17着は前日の降雨で荒れ馬場状態。
ウイングレットの作る淀みない流れを2,3番手に付ける積極的な競馬。
だが、勝負どころで早めに来られると、早々と失速した。
やはり、溜めてこその馬。折り合いに不安があるタイプだけに距離短縮はプラス。
2年前の覇者でこの季節は得意。揉まれずに中団あたりを追走できれば。
やや能力に陰りが出てきたか。


【グラスポディション】
前走の七夕賞3着は惜しかった。
実質、トーセンダンディの作る緩い流れを道中、後方でジッと我慢。
3角で外を通って前へ進出し、ラストは大外を通って伸びてきた。
勝ち馬は極力ロスを避けた絶妙の騎乗だったのに対し、同馬は終始、外を通らされた。
鞍上の勝浦騎手にはもう少しロスのない競馬をしてほしかった。
それでも、GⅢでもやれることを示した。
今回は実績のある1600mになる。前走の内容から広いコースも歓迎。
新潟は実績がないが、東京で3勝挙げており、得に苦手ということはない。
別定で相手強化されて楽ではないが、ロスなく競馬できれば楽しみ。


【ケイアイガード】
前走の米子S6着は中間に熱発するアクシデントに加えて実質、不良馬場と運がなかった。
前々走の都大路S1着は未勝利戦並みのスローペース。
それを好位から追走し、上がり33秒3の脚で抜け出した。久々でも力がある。
昨秋に、あのキングカメハメハと小差の競馬をした実力場。
好位に取り付くスピード性能に加え、終いの脚も切れる。
まだ、マイルで底を見せていない点も好感が持てる。良馬場なら変わる。
あとは一週前に破格の時計をマーク。最終追い切りに注目したい。

函館記念(GⅢ)回顧

2005-07-27 21:52:33 | 回顧
天候:晴  芝:良 
【馬場状態】Bコース使用。依然として良好な馬場を保っており、函館にしては時計速い。
12.8 - 11.2 - 11.8 - 12.4 - 12.5 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 12.0
(35.8-35.7)(48.2-47.8)(60.7-60.0)
【展開】行く馬がおらず、内枠を利してブルートルネードのスローの逃げ。有力馬のエアセレソンが後方で動けなかったこともあり、小回り函館で前残りの展開となった。

勝ったエリモハリアーはとにかく体調が抜群だった。マイナス10キロも問題なかった。
スローの流れを、3番手のインを追走。終始、ロスなく流れに乗った。
4角で前を射程圏に入れると、鋭い脚で差し切った。
ロスなく乗った鞍上の好騎乗も光った。良馬場でも結果を出せた。
あとは速い時計勝負になった場合に対応できるかどうか。

2着のブルートルネードは内枠を利してスローの逃げに持ち込んだ。
終始、スムーズな逃げで直線半ばまで抵抗するも、最後は勝ち馬の決めてに屈した。
展開に恵まれたことを考えれば少々、不満も残る。
鞍上によれば「折り合いに不安がなく、長いところ向き」とのこと。
今後、長距離路線での逃げ戦法に期待したい。

3着のウイングランツは地力の高さを証明した。
道中はスローの流れをエアセレソンと併馬して後方を追走。
3角まで脚を溜めるも、我慢し切れずに外をマクって進出。
直線で前を急追するも、ゴール前で脚色が鈍ってしまった。
ただ、上位馬とは展開とコース差があった。
不向きな小回り2000mの条件も加味すれば、価値の高い3着といえる。
右回りでも内にモタれなかった。これは大きな収穫だ。
長距離戦での飛躍を期待したい。

4着のマチカネメニモミヨは消化不良のレース。
スローの流れを後方の外を追走。残り3ハロン時点でペースが上がり、外を通って前へ進出。
直線で大外に持ち出すも届かなかった。スローの流れを考えれば、もっと内を突いてほしかった。
この流れで、あれだけ外を通っては勝負にならない。
時計の掛かる函館は向いているが、もっと上がりが掛かってほしかった。

5着は1番人気のエアセレソン。
見事にスローの術中に嵌ってしまった。
ウイングランツと後方を併走状態で追走すると、スローの流れで動くに動けず。
直線で大外に持ち出すも、万事休す。
前走のように好位からの競馬を期待しただけに残念。

グランリーオはスローの流れを2番手追走。
折り合いもスムーズで4角で前に並びかけるも、直線で失速。
実績のない2000mに加え、函館の力の要る馬場。
スピードが身上のタイプで、もう少し短い距離がいい。

本命視したナスストロークは道中、中団を追走。
4角でも手応えが残っており、上位争いを期待したのだが・・・。
クラスの壁なのか、距離なのか。
自己条件でもう一度狙ってみたい。


函館記念(GⅢ)最終結論

2005-07-24 00:39:24 | 最終結論
◎ナスノストローク
○エアセレソン
▲ブルートルネード
△ワイルドスナイパー
×エリモハリアー
×ウイングランツ
☆タイガーカフェ


【展開】
グランリーオが単騎で逃げる。
有力どころのエアセレソンも前走同様、小回りと逃げ馬をマークするため、
ある程度先行するだろう。
勝負どころから流れが速くなり、差し脚が生きる流れとなる。

【見解】
最軽量馬ナスノストロークを狙い打つ。
前走のSTV杯8着は中団で流れに乗るも、勝負どころで馬群に包まれ、
次第に位置取りが悪くなると、直線でも前が詰まりまともに追えなかった。
それでも、勝ち馬から0.5秒差なら上々の内容だろう。
スムーズな競馬だったら間違いなく上位争いしていた。
今回は6キロ減の51キロで出走できる。
初めての距離になるが、折り合いに不安のないタイプだし、
前走の内容から函館の力の要る芝もこなせる。



函館記念(GⅢ)展望

2005-07-23 00:45:32 | Weblog
【エアセレソン】
前走の巴賞4着は降雨により道悪。
道中、4,5番手の好位を追走。勝負どころで前のグランリーオを捕らえに行き、
正攻法の競馬をするも、直線で失速した。
本番を見据えた仕上げであったし、道悪で仕方なかった。
前々走の新潟大賞典1着は中団で流れに乗ると、長い直線で長くいい脚を発揮。
他馬をまとめて差し切った。
先行、差し、追い込みと自在の脚質。
その分、スパッと切れる脚に欠く面もある。
このレースと相性抜群の伊藤雄二厩舎。レース制覇へのノウハウはばっちり。
前走を見る限り、ややコーナーで外に膨れていた。その点、小回り適性に疑問が残る。
ハンデ56.5は妥当だろう。
前走を叩かれて善戦必死。

【ウイングランツ】
前走の目黒記念2着はスローの流れを後方のイン追走。
ジッと末脚を温存するも、4角で外に膨れる不利。
それでも、立て直して長くいい脚を使って伸びた。勝ち馬とは0.1秒差。
4角での不利がなければ勝っていただろう。
前々走の阪神大賞典5着は有力どころが、牽制し合う緩い流れ。
それを後方で追走したために、動くに動けず術中に嵌ってしまった。
三走前のダイヤモンドS1着は4角で外目を通ってマクり気味に進出し、
そのまま、押し切る横綱相撲で快勝。
このように、2400m以上の長い距離で長くいい脚を発揮するのがべスト。
条件戦時代に函館で勝利経験があるものの、右回りの小回りはマイナス。
Hペースで上がりの掛かる展開になれば。
JC出走のためここは是が非でも賞金を加算したい。


【エリモハリアー】
前走の巴賞1着は降雨により道悪。
道中、前のエアセレソンを見ながら中団を追走。
勝負どころで前が激しくなると、4角で前を射程圏に入れる。
そこから、バテた先行馬を一蹴した。
夏場のこの時期にプラス10キロ。よほど体調がいいのだろう。
前々走の準OPのストークS3着はスローの流れで中団を追走。
3角でマクり気味に上がっていくも、直線で伸び切れなかった。
三走前の関ヶ原Sは雷雨により荒れた馬場に変貌。
道中、中団を追走し、勝負どころで一旦は置かれ気味になるも、
そこから粘り強い末脚で差し返してきた。
前走と三走前を見ても分かるとおり、力の要る馬場は得意のクチ。
良馬場でも時計の掛かる函館はピッタリだ。
前走をプラス10キロで勝利したのは好感が持てるし、1キロ減で出走できる。
馬場が悪化すれば更に期待できる。


【グランリーオ】
前走の巴賞7着は降雨により道悪。
道中、ハナを切って軽快に飛ばしているように見えたものの、
勝負どころで早めに来られて早々と失速。
スピードが身上のタイプで、道悪の消耗戦は厳しかった。
前々走のエプソムC2着はスムーズな逃げ。
外からアラタマインディに競られるも、そこで手綱を押してハナへ。
以後はうまく息を入れた走りで折り合いもスムーズ。
3角で外からブラックカフェにハナを奪われるも、慌てずジックリ溜めた。
カフェがかなり離れた位置だったことも幸いした。
直線入り口で一気にペースアップして引き離すとギリギリまで応戦。
これ以上ないペースで運べただけに勝ちたかった。
今回は久々で実績のない2000mになる。
上記にも述べたように、スピードが身上。函館の力の要る芝で未知数の距離。
だが、充実した今なら、折り合えばソコソコは。
あとは馬場状態。降雨はもちろん、荒れ馬場だと厳しい。
前日の競馬でしっかりと把握したい。


【スプリングシオン】
前走のテレビ福島OP1着はアッと言わせた。
平均ペースの流れを2番手から追走すると、終始流れに乗り直線で抜け出した。
ただ、勝ち時計が平凡だし、低レベルのレースだったことは否めない。
トビが大きく、切れる脚に欠ける。
時計勝負では厳しいので、時計の掛かる函館は都合がいい。
2キロ減の54キロで好位から流れに乗って一発を狙う。


【タイガーカフェ】
前走の巴賞5着はスタート直後に手綱を押すも前へ行けず。
中団に控えて勝負どころで一旦は後方に置かれるも、直線で外を通ってジリジリと伸びた。
鞍上によれば両隣に牝馬がいて馬気を出して前へ行けなかったとのこと。
本来は好位から競馬をする馬。
昨年のこのレースは好位から流れに乗り、マクリ気味に前へ進出。
4角で前を射程圏に入れるも、追い比べに屈した。
ただ、相手がファインモーション、クラフトワークだったことを考えれば上々の内容といえる。
切れる脚がないが、好位から渋太い脚を使うのが身上。時計の掛かる函館はピッタリ。
昨年と同じ54キロで出走できる。


【テイエムジェネラス】
ずっと長距離ばかり使われている馬。
前走の2600mの松前特別1着は離れた4番手を追走。
終始、折り合いもスムーズで勝負どころで仕掛けると、長くいい脚を使って差し切った。
前走の内容と昨冬のステイヤーズSで3着に駆けているように純粋なステイヤー。
久々の2000mに替わる点はマイナス。
ただ、函館は2戦2勝と相性がいいし、ペースに戸惑わずに長くいい脚を発揮できれば。
時計が掛かれば掛かるほど浮上する。


【ナスノストローク】
最大の惑星はこれ。
前走のSTV杯8着は道中、中団を追走。
ところが、勝負どころで馬群に囲まれて位置取りが悪くなると、
直線でも前が詰まり、鞍上も全く追っていなかった。
それでも、勝ち馬から0.5秒差なら上々の内容といえる。
格上挑戦の身だが、6キロ減の51キロと将来性豊な4歳馬。
混戦のここならやれていい。


【ハギノハイグレイド】
9歳馬にして若駒以来の芝になる。
ダートでズブいところを見せている。
芝を使ってそれを解消させる狙いでもあるのだろうか。
時計の掛かる函館はいいだろうが、常識的に狙えない。


【ブリットレーン】
天皇賞以来の実践となる。
長距離戦で長くいい脚を使うタイプ。
テイエムジェネラス同様、距離克服が課題となる。


【ブルートルネード】
前走の巴賞2着は降雨により道悪。
グランリーオの作る淀みない流れを終始、馬場の悪い内を通らされた。
勝負どころで早めに仕掛けると、先行馬総崩れの厳しい流れのなかを、
一旦は先頭に立つなど、見せ場を作った。
前々走のむらさき賞1着は平均ペースの流れを好位から追走。
4角で前を射程圏に入れると、直線で激しい叩き合いを制した。
長くいい脚を使うタイプ。
今回も好位から流れに乗れれば。
2キロ減の54キロもいい。


【マチカネメニモミヨ】
前走の巴賞3着は中団を追走し、勝負どころでマクリ気味に先頭集団へ。
そこからジリジリと伸びてきた。道悪は得意。
前々走のエプソムC12着の内容を見る限り、良馬場の切れ味勝負では厳しい。
函館の時計の掛かる馬場は合っている。前走同様、雨が降って欲しい。
1ハロンの距離延長は微妙だ。


【ワイルドスナイパー】
前走のSTV杯1着はコーナーワークを利してハナへ。
一旦は2番手に後退するも、そこから盛り返して差し切った。
昨年のこのレースも3着に駆けているように函館は本当に走る。
今回も上位争い必死。


北九州記念(GⅢ)回顧

2005-07-21 20:13:30 | 回顧
天候:晴  芝:良 
【馬場状態】開幕週で超高速馬場。パンパンの絶好馬場。
12.3 - 11.1 - 11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.4 - 11.3 - 11.6 - 12.2
(35.2-35.1)(46.7-46.5)(58.2-58.0)
【展開】ベストタイクーンが作る平均ペースの流れ。高速馬場のため簡単に前も止まらない。

勝ったメイショウカイドウは小倉巧者らしい勝ちっぷり。
最内枠発走から抜群のスタートを切ると、道中は5、6番手のイン。
1~2角で掛かり気味に追走し、勝負どころの3~4角では手応えが今ひとつ。
万事休すかと思われたが、そこから渋太く伸びて差し切り勝ち。
本当に小倉は走る。テンションの高い馬で、滞在競馬が向くのだろう。
平坦コースを好むのも要因のひとつだろう。
体はマイナス20キロ。これ以上減ってほしくない。

2着のツルマルヨカニセも小倉巧者。
抜群のスタートを切ると、馬なりで3番手へ。
終始、スムーズな競馬で直線を向くと、一旦は先頭に並びかけるも、
勝ち馬の決め手に屈した。
相変わらず詰めの甘さはあるものの、小倉では内容が違う。
滞在競馬が合っているのだろう。

3着のサイドワインダーはマイナス12キロ。叩き3戦目と夏場で絞れた。
道中はヴィーザローザを意識しながら、後方のインを追走。
勝負どころでも動かず置かれ気味になり、直線で差を詰めるもそこまで。
追い込み一手の馬だけに本質的に広くて直線の長いコースが得意。
開幕週の前の止まらない馬場と展開で小回りではいかにも厳しかった。
関屋記念での巻き返しに注目。

4着は格上挑戦のスパルタクス。
道中は2番手を追走。3~4番手で早めに先頭に立つと、直線半ばまで抵抗した。
決め手がないだけに早めに先頭に立って押し切る競馬を図ったが、惜しかった。
この馬も小倉巧者。

ヴィータローザは不満の残るレースになった。
道中はサイドワインダーを意識しながらの競馬。
勝負どころで置かれ気味になるのはいつものこと。
そこから直線でインを突くも、伸び切れなかった。
いくら開幕週の前の止まらない馬場と展開だったとはいえ、もう少しやれたはず。
気難しい面がある。休み明けのほうが走るのか。
勝負どころで置かれる癖があるので、広いコースのほうがいいか。

エリモマキシムは上がりの掛かる展開を差してくるHペースの差し馬。
道中はメイショウカイドウをマークしながら競馬するも、勝負どころで脱落。
小回り1800mのレコード決着はいかにも厳しかった。

コース適性の重要さを思い知らされたレースだった。


夏競馬真っ最中!

2005-07-13 00:13:48 | Weblog
いよいよ今週から小倉競馬が開幕する。
既に函館は2回開催を迎えるが、西では今週から夏競馬。
オープンはしばらく寂しいレースが続くが、条件戦は面白い。
小回りコースに加え、滞在競馬を好む馬、夏が好きな馬、逆に夏負けの馬等、
「格よりもデキ」という格言があるように、体調の良い馬を積極的に狙いたい。
日曜日のメインは北九州記念(GⅢ)。
主力級はメイショウカイドウ、サイドワインダー、ヴィータローザになる。
だが、それ以外の馬たちが寂しすぎる。昨年は充実していたのだが・・・。


七夕賞(GⅢ)回顧

2005-07-11 23:35:25 | 回顧
天候:曇  芝:良
【馬場状態】最終週で内が極端に悪い。馬場の真ん中から外を通る馬がほとんど。
12.5 - 11.2 - 11.6 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 12.5 - 12.5 - 12.3 - 12.5
(35.3-37.3)(46.7-49.8)(58.661.8)

【展開】48キロマルタカキラリーが積極的に逃げる形だったが、
実質2番手のトーセンダンディが楽に逃げる展開。
3角から各馬が動き出す前へ進出する展開。

勝ったダイワレイダースは道中、中団を追走。
3角で馬群のインを馬なりの手応えで進出すると、4角でトーセンダンディに並びかける。
直線半ばまで併せ馬の形で競り合い、ラスト1ハロンで突き抜けて快勝。
他馬が外を回ったのに対し、同馬は極力ロスのないところを通った。鞍上の好騎乗。
荒れた馬場を苦にしない。距離が伸びても良さそう。
あとは速い時計決着になった場合にどうか。

トーセンダンディは離れた2番手の追走だが、実質はスローの単騎逃げ。理想の競馬だった。
後続に5,6馬身差を付けて理想的な展開。3角でペースアップすると、4角で先頭に立つ。
そのまま逃げ切るかと思われたが、勝ち馬の決め手に屈した。
本来は大トビで小回りのごちゃつく競馬は向かないが、少頭数でスンナリ前へ行けたことが良かった。
夏に調子を上げるタイプ。決め手がないだけにスンナリ先行できることが条件。
ズブくなっているので中距離がいい。

グラスボンバーは道中、後方でジッと我慢。
3角で外を通って前へ進出し、ラストは大外を通って伸びてきた。
道中で外を通らされたのは痛かったし、ロスなく競馬できていればもっとやれた。
広いコースのほうが良いだろう。

カナハラドラゴンは終始、勝ち馬をマーク。
相手が勝負どころでスッと反応したのに対し、同馬は若干、置かれた。
直線入り口で一旦は詰め寄るも、ラストは脚色が一緒になった。
詰めの甘さがあり、GⅢではここまでか。

ユキノサンロイヤルは道中、最後方で待機。
勝負どころで外に出して前へ進出するも、直線で全く反応せず。
8歳馬で休養を挟んだことで衰えてしまったのか。
次走に注目。

マイネルホライズンはいい感じで3番手を追走するも、3角で早々と手応えがなくなってしまった。
久々の2000mの距離に戸惑ったのか。

本命視したマルタカキラリーは果敢に逃げるも3角で手応えが怪しくなり、シンガリ負け。
テンから飛ばしすぎた。
48キロで面白いと思ったが、甘くはなかった。


こちらも反省点の多いレースとなってしまった。



マーメイドS(GⅢ)回顧

2005-07-10 23:48:07 | 回顧
天候:曇  芝:稍重 

【馬場状態】稍重。最終週で内の馬場悪い。追い込み利きづらい。
12.7 - 11.7 - 12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.7 - 11.7 - 11.9 - 12.8
(36.5-36.4)(48.5-48.1)(60.5-60.0)

【展開】2番手のマイネサマンサは折り合いに不安があるため、積極的に行けない。
そのため、ダイワエルシエーロが楽逃げの展開。
追い込みの利きづらい馬場のため、前残りの競馬となった。

勝ったダイワエルシエーロは上記のとおり、終始楽な逃げ。
直線で手応えが怪しくなったものの、踏ん張って逃げ切り勝ち。
これでオークス、京阪杯に続いての逃げ切り勝ち。
揉まれ弱い馬だけに、単騎逃げなら全能力を発揮できる。
急仕上げの前走を叩いて状態も上向いていた。
ただ、展開に恵まれた感は否めず、完全復活とまでは・・・
次も単騎で行ければ。

2着のマイネサマンサはスタート直後に意識的に下げた。
しかし、スローの展開を見越してか、1角で外を慎重に通って2番手へ。
この展開でも何とか折り合っていた。
抜群の手応えで、直線半ばに勝ち馬に並ぶも、突き放されてしまう。
やはり、この距離では折り合いに気を使う分、不利。積極的な競馬ができない。
ベストは1400m~1600m。スピードを生かす競馬が合っている。

3着のミスパスカリはスローの展開を最後方からジッと我慢。
最後は大外から一完歩ごとに鋭く迫るも、届かず。
だが、展開不向きのなかで差してきたのは高く評価できる。
体質が強化され、一戦毎に強くなっている。
追い込み馬だけに展開の注文が付くが、秋に向けて面白い存在。

4着のマイティカラーは道中、中団のインを追走。
直線、追い比べになって伸びず、下がらず。
頭が高く、時計勝負は辛い印象。
稍重で時計の掛かる馬場だったことはプラスだった。
今後はパンパン馬場での時計勝負が課題。

レクレドールはまたしてもスローの術中に嵌ってしまった。
道中は最後方でミスパスカリに被された。
人気を背負っていたこともあり、スローの展開に我慢し切れず、早めに前へ進出。
しかし、直線で脚が止まってしまい、後ろの馬にも差された。
決して長くいい脚が使えるタイプではない。早めに動く展開は辛い。

メモリーキアヌは道中、いい感じで追走し、一旦は3番手まで追い上げるも・・・
実績のない阪神コースで、時計が掛かる馬場とはいえ、
スロー直線勝負は合わなかったか。

メイショウオスカルは課題の折り合いも付いて、いい感じで好位を追走するも、
直線で失速。陣営によれば「上滑りする馬場だと自ら走るのをヤメる」とのこと。
ベストは1800m。良馬場で見直したい。

反省点の多いレースとなった。展開と適性を見誤った。



明日の狙い馬

2005-07-10 00:36:25 | 最終結論
明日は阪神、福島ともに天候が悪化しそう。
直前まで馬場状態を見極める必要がある。
無理な投資は避けたい。

阪神11R マーメイドS(GⅢ、2000m、9頭)

◎メモリーキアヌ
○マイティカーラー
▲レクレドール
△メイショウオスカル
×マイネサマンサ
×ダイワエルシエーロ

大荒れの天候と展開利を見込んでメモリーキアヌを狙う。
前走の愛知杯は淀みない流れを道中は5番手から。
3角手前で馬場の悪い最内を通って一気に先頭へ。
さすがに最後は一杯になったが、直線半ばまで抵抗した。
左前脚の落鉄もあったし、厳しい内容を考えれば高く評価できる。
ここは逃げ馬不在のメンバー。
天候悪化でこの馬にとっては願ってもない条件となった。
前々で積極的に運べれば。


福島11R 七夕賞(GⅢ、2000m、10頭)

◎マルタカキラリー


48キロマルタカキラリーを果敢に狙う。
ここは少頭数のメンバー構成で、強力な逃げ、先行馬不在のメンバーで楽逃げが望める。
まだ、1000万に身を置くが、恵量と展開利でローカルGⅢのここなら通用する。
全頭に流したい。