中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

今年一年の反省

2005-12-31 21:39:05 | Weblog
今年はディープインパクトの三冠達成や牝馬の大活躍など話題性の多かった競馬界。自分自身としては〝反省〟の多かった年だった。気性的にアテにできないタイプや、無理な狙いが多かったと思う。もしろん、積極的に穴馬を狙うスタンスは変えないが、強い馬は強いと素直に認めることも大事だと痛感した。来シーズンへ向けては回収率200%を最低目標にしっかりと予想していきたい。自信のある特別や平場レースも予想していく。勝因や敗因を書く回顧もこれまで以上に徹底的に追求していきたいと思う。そして、基本ではあるが、以下のことを常に頭のなかに入れておきたいと思う。

☆展開を重視する
☆馬の特徴を掴む
☆馬場状態を把握する
☆調教を読む
☆勢い、状態の良し悪しは大事
☆休養明けの取捨
☆自分の眼を信じる

今年一年本当にありがとうございました。お気軽にコメントください。まだまだ未熟で勉強することばかりですが、来年もよろしくお願いします。

有馬記念(GI)回顧

2005-12-29 00:24:01 | 回顧
【馬場状態】A→Aコース。寒波の影響で芝の色が落ち、例年よりも時計の掛かる馬場状態。

7.0-11.4-11.7-12.1-12.9-13.0-12.2-11.8-12.0-12.3-12.0-11.4-12.1
(36.2-35.5)(48.7-47.8)(61.6-59.8)

【展開】引退レースのタップダンスシチーが離し逃げの形。離れた2番手以下はオースミハルカ、コスモバルクらが折り合いに専念したこともあり、スロー。残り4ハロン地点からバルクら後続が動き出すと、後方のディープインパクトも外目を通って進出。前々で流れに乗った馬や、内をロスなく乗られた馬有利の流れ。

誰もが目を疑ったディープインパクトの敗戦。スタンドに詰めかけた16万人の大歓声が一瞬に静寂へと化した。それくらい衝撃的な出来事だった。激走の菊花賞後、約2ヶ月の月日が流れて迎えた大一番。下見どころのディープはマイナス4㌔とデビュー以来、最少馬体重だった。発馬が良過ぎて折り合いを欠いた前走の教訓を生かして、今回は発馬後にスッと最後方に下げた。懸念された折り合いも人馬一体となってピタリと折り合った。各馬が進出を開始した残り4ハロン地点で同馬も馬群の外目を通って進出。4角では持ったままの抜群の手応え。それはいつもの爆発力を確約させてくれるはずだった。だが、この日のディープは違った。ゴール手前の急坂を登り切ったところで脚色が鈍ってしまった。2着を死守したとはいえ、それまでの戦績から決して満足のいく内容ではなかった。これが古馬の壁なのか。しかし、一番の敗因は〝疲れ〟だ。今シーズンは既に6戦を消化し、いくらレース後の回復が早いディープとて過酷だった。ましてや、そのなかにはGIが3つも含まれている。これで連勝街道は途絶えてしまったが、ディープ伝説はまだこれから。今後は天皇賞・春が目標となるが、秋には凱旋門賞が待っている。まずは、ゆっくり英気を養って馬体回復が先決だ。天皇賞へはぶっつけでも構わない。

勝ったのは悲願のGI初制覇を成し遂げたハーツクライ。中間の攻めで相変わらず絶好の動きを披露し、一戦毎に力も付けてきた。これまでは最後方からの強烈な決め手を身上としてきが、この日は前2走が広い府中で追い込みきれなかった反省を生かして、鞍上のルメール騎手が出した結論は先行策。ハーツ自身も好発を決めると3番手へ取り付く。終始、スムーズな追走も、勝負どころではいつものようにズブさを見せる。それでも、直線で矢のような伸び脚を発揮してディープの追撃を振り切った。鞍上の素晴らしい判断も光ったが、スムーズに先行できたように馬自身も急激に力を付けている。以前は前へ行く脚がなかった。そして、脚質に幅が広がったことにより、どんな流れでも対応することが可能となった。更なる飛躍へ夢が広がる。

3着はリンカーン。道中は外枠発走から中団馬群の外目を追走。向こう正面でインを確保すると、4角でスッと仕掛けて直線入り口では勝ち馬と同じ位置。だが、そこから外のハーツクライにプレッシャーをかけられ、内のコスモバルクに寄られて窮屈な競馬になってしまった。実際、鞍上も残り1ハロン地点で手綱を引っ張っている。それがなければもう少しやれた。決して切れる脚はないが、パワーのある末脚を持っている。今の時計の掛かる中山も向いたのだろう。

4着は復活の兆しを見せたコスモバルク。道中は好位のインと絶好の位置からの追走。課題だった折り合いも付き、スムーズな競馬。勝負どころの3~4角で積極的に仕掛けると、直線入り口で先頭へ踊り出る。最後は抵抗できないままに勝ち馬に交わされたものの、積極的な内容は評価できる。切れる脚がないだけに、早めの競馬は正解。

5着はコイントス。終始、インの経済コースを通って末脚を温存。直線でも最内を鋭く伸びてきた。最後、内にモタれ気味になったのは馬体が絞り切れなかったことが原因か。チープピーシーズ着用で集中力も増したのだろう。器用に立ち回るタイプで、中山コーナー6回の競馬は向く。7歳馬でもまだまだ。距離もこれくらいのほうが。

6着のヘヴンリーロマンスは後方の外目を通らされた。流れが落ち着いていただけに、天皇賞のようにインを立ち回りたかった。それでも、最後はいい脚を使っている。これで繁殖に上がるが、自身のような逞しい勝負根性を持った産駒誕生に期待したい。

7着は◎サンライズペガサス。発馬で痛恨の出負け。道中は後方で折り合いに専念することに。だが、タップダンスシチーの作る流れは緩い。しかも、4角で手綱を引っ張ってブレーキをかける。そこから伸びていただけに悔やまれる。できれば内枠を生かして中団前目あたりに付けたかった。蛯名騎手の落馬負傷で乗り替わったのも痛かった。

ラストランのゼンノロブロイは残念ながら見せ場を作れなかった。道中は中団のインで末脚を温存。だが、ペースアップした勝負どころで早くも手応えが怪しくなると、直線でも伸びきれず。中間ハードな攻めを課せられながら、寒波の影響もあって絞り切れなかった。デビュー以来始めて掲示板を外す形に。瞬発力型だけに、今の時計の掛かる馬場も幾分影響があったろう。残念な結果となった。

タップダンスシチーもラストランを飾れなかった。往年のスタミナが薄れてしまった。だが、息の長い活躍はすごかった。産駒にも成長力に富んだところを伝えてほしい。

デルタブルースは4角で手綱を引っ張ってブレーキかける不利。エンジンの掛かりが遅いタイプだけに余計に影響が大きかった。また、スロー→急激なペースアップの流れも良くなかった。

スズカマンボは前走同様、テンにいい位置を奪えなかった。もう少し、持久力を要する流れになってほしかった。

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有馬記念(GI)最終結論

2005-12-25 06:31:06 | 最終結論
◎サンライズペガサス
○ディープインパクト
▲ゼンノロブロイ
△タップダンスシチー
×ハーツクライ
×ヘヴンリーロマンス
★デルタブルース

有馬記念展望・1
有馬記念展望・2

【見解】
強いディープインパクト。その力を十分認めながらも、最後のドリームレース、サンライズペガサスで夢を見たい。前走のJC6着は道中、ゼンノロブロイの後方で流れに乗るも、4角で大外へ膨れるロス。そこから、ビュッと鋭い脚を使って猛追するも、ゴール前で脚色が同じになってしまった。ただ、ロスさえなえればと思わせる内容だし、直線半ばの末脚は際立っていた。距離は2500㍍へ延長になるが、そこは小回りコーナー6回の中山。待望の1枠2番を引いて中団のインで末脚を温存させて一発を狙う!この中間、2週続けて坂路で意欲的に追われている。

もちろん、ディープインパクトの力は素晴らしい。対抗評価は失礼に値するが、今回はペガサスの意地に期待したい。


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土曜日の狙い

2005-12-24 00:12:28 | 最終結論
今日、観戦予定だった名古屋グランプリは降雪のため中止となった。武豊騎手の手綱さばきを楽しみにしていただけに、残念である。なお、愛知県の土曜日の天候は、朝方は雪が降るものの、昼前には上がる模様。念のため気象庁のホームページで確認したい。


阪神11R ラジオたんぱ杯2歳S(GⅢ 芝2000㍍)
◎サクラメガワンダー
○チェリーストーム
▲ニルヴァーナ
△マチカネゲンジ
×アドマイヤムーン
×ヴィクトリーラン

【見解】
来春のクラシックを意識できる好素材が終結した。ハイレベルな一戦が期待できそうだ。本命はサクラメガワンダー。前走のエリカ賞1着はスローの展開のなか、アドマイヤメインを徹底マーク。直線半ばで持ったままの手応えで並びかけると、軽く仕掛けただけで突き放した。まだまだ余裕のある内容だった。今の力の要る阪神
の馬場を経験しているのは強み。ここから名馬へとステップしていく。チェリーストームのデビュー戦が好内容。道中は終始、外目を通らされて直線も大外。そこから、強烈な伸び脚で一気の差し切り勝ち。荒削りであるが楽しみな器。ニルヴァーナは超スローのデビュー戦。ハナへ立って終い34秒9にまとめて逃げ切った。2戦目で更に先行力に磨きがかかりそうだ。中間の稽古は抜群。


中京11R CBC賞(GⅡ 芝1200㍍)
◎ゴールデンキャスト
○ビッグプラネット
▲シーイズトウショウ
△シンボリグラン
×マルカキセキ
×カネツテンビー
★ゴールデンロドリゴ

【見解】
仕切り直しの一戦となる。再度の輸送というのとで、各馬の仕上がり状態が鍵を握る。本命は一週待ったことがプラスになるゴールデンキャスト。前走のスプリンターズS7着は最内枠発走で道中、中団のインを追走するも、馬込みに揉まれて力を発揮できなかった。先週の時点では追い切りで重苦しい動きで、太め残りだったが、一週開いたことで攻めの動きが一変した。揉まれ弱いため、外目の枠もいい。切れ脚がないので、好位から粘り込みを狙う。先週、本命視したビッグプラネット。来年はスプリントGI路線を引っ張っていく素材。初のスプリント戦でも通用するスピードと脚がある。この大外枠で位置取りが鍵を握る。


阪神10R ペテルギウスS(オープン ダ1800㍍)
◎ブラックコンドル
○ヒシアトラス
▲サイレントディール
△エンシェントヒル
×シールビーバック
×アンドゥオール

【見解】
ブラックコンドルの巻き返しに期待。前走の春待月S16着はまさかのシンガリ負け。これは発馬直後の3角で前が壁になって手綱を引っ張って後方に下がってしまったため。揉まれ弱いため、一度リズムを崩すとダメ。久々の前々走トパーズS3着は気分よく先行できて、ゴール前まで抵抗。要はテンにスムーズに先行できるかが焦点。格上挑戦でも問題ない。

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競馬バトン!

2005-12-22 20:54:28 | Weblog
関西育ちの大学生【永遠のKANSAIスポーツBOY♪】の〝くにきち〟さんから競馬バトンが回ってきました
バトンものは初めてなので、めっちゃうれしいです


Q1.2005年の競馬を一言でいうなら?
ディープインパクト】【牝馬の大活躍】【スローペース症候群】の3つですまずはディープの3冠達成が今年の一番の衝撃です競馬ファンだけでなく、普段競馬を見ない方々も魅了してしまう〝空を飛ぶような末脚〟はスターホースにふさわしいです2つめは牝馬の大活躍です。宝塚記念のスイープトウショウ、天皇賞のヘヴンリーロマンス、NHKマイルCのラインクラフトなど、旋風を巻き起こしました。来年には牝馬路線が充実して、より一層牝馬の活躍の場が増えたのはうれしい限りですw後はスローペースの競馬が多かったことですこれでは真の底力が問われないですし、競馬自体がつまらないものになってしまいますそのためにも、ガンガン飛ばす逃げ馬がたくさん出てくることを期待したいです


Q2.2005年の競馬収支は?プラス?それともマイナス?
全然、計算していないのですが、恐らくマイナスです来年はちゃんと収支表を付けたいです



Q3.2005年の会心の予想は?またそのレースは?
京王杯SCのアサクサデンエンです。マイラーズCで見せた最後の脚は必ず通用すると信じていましたですが、次走の安田記念で本命にできず、自分のつめの甘さを痛感しました…


Q4.2005年、あなたが選ぶベストレースは?
迷うところですが、ジャパンC菊花賞ですね。JCはタップダンスシチーが速いラップを刻み、直線で世界の名手たちの手綱さばきに魅了されましたやはり、競馬は淀みない流れでこそですもうひとつは生観戦した菊花賞です直線でディープが見せてくれた爆発的な末脚には鳥肌が立ちました


Q5.2006年、競馬大予言!!!!!(妄想・空想なんでもOK!!!)
角居厩舎勢のGI制圧


Q6.2005年、注目してた馬は?また追っかけ続けた馬は?
シャイニンルビーです。ですが、一度も連対せず


Q7.2006年、あなたの注目する馬は?
スプリント界の新星ビッグプラネット、クラシック候補ではエリカ賞の内容が良かったサクラメガワンダー、父級の衝撃だったフラムドパシオンです


Q8.2005年、あなたの〔BIGTIME〕は?(競馬、私生活なんでもOK♪)
ディープインパクトの3冠達成をLIVEで見られたことです


Q9.相性の良かった馬、騎手、調教師は?
つい最近ですが、ダイワパッションです。距離延長と時計を詰めることが課題となりそうですが、更なる成長を期待したいです


Q10.2006年での競馬の抱負は?
回収率200%


Q11.このバトンをまわす人は?
いつも、お世話になっている【うまー日記】の〝いれぶん〟さんと、同じ大学生で【明日はどっちだ!?】の〝FAR〟さんにお願いしたいと思いますよろしくお願いします


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有馬記念展望・2

2005-12-21 22:14:23 | 見解
今回の注目はディープインパクトが初の古馬相手に通用するか否かだろう。菊花賞で2馬身差だったアドマイヤジャパンがJCで11着に惨敗。ストーミーカフェもシンガリの18着。だが、この馬は別だ。菊花賞では最初の4角で激しく折り合いを欠いて体力を消耗しながらも、最後は33秒台の強烈な末脚を使っている。着差以上に力の開きがあることは明白。今回も最初の3~4角で馬が勘違いせずに折り合えるかが鍵を握る。直線でどのような末脚を見せてくれるか楽しみだ。

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オースミハルカ
前走のエリザベス女王杯2着では本命を打った。抜群の発馬を決めると、平均ペースの淀みない逃げに持ち込む。有力どころが後ろで牽制したこともあり、楽なペースでの大逃げとなった。向こう正面でたっぷりと息を入れると、再び4角で加速。そこから、粘り強い脚で抵抗するも、ゴール前で勝ち馬の決め手に屈した。休み明けで瞬発力勝負だった前々走から、きっちり変わり身を見せた。この馬の持ち味はハナへ立てるスピード力と粘り強い末脚。前走のように平均ペースの流れで後続の仕掛けが遅れるか、早仕掛けさせてなし崩しに脚を使わせるのがベスト。だが、今回は強力な同型タップダンスシチーがいる。いずれにせよ勝負どころで早めのスパートが予想され、厳しい流れになるだろう。これならタップが作る平均ペースの流れを2番手で息を入れたほうがいい。

ビッグゴールド
今年の天皇賞・春はハナを奪うも、1角でシルクフェイマス、ヒシミラクルが折り合いを欠いて絡まれる。それでも、取り乱すことなく折り合うと、4角でバテた馬を交わして先頭へ立つ。最後は勝ち馬に交わされたものの、持久力のあることを示した。その後はスランプが続いている。ここも、タップダンスシチーやオースミハルカなどがおり、兼ね合いが鍵となる。ごまかしの利かない東京よりは中山のほうがいい。

コイントス
前走の鳴尾記念6着は中団で競馬を進めるも、スローの展開に嵌ったこともあって伸び切れず。また、前々走で大幅に増えた馬体も2㌔しか絞れていなかった。有馬記念3着の実績があり、500㍍の距離延長はプラスだろうが、その時は最盛期で内を完璧に立ち回っての競馬。近走は京都大賞典2着があるものの、決め手の甘さは相変わらず。7歳になった今年は掲示板が限界だろう。馬体が絞れていれば。

コスモバルク
ここで復活なるか。今回は昨年のこのレース以来、6戦ぶりに五十嵐騎手へ手綱が戻る。今年のレースはすべて見せ場なく終わっている。その原因として、オーナー側と騎手との〝ズレ〟が挙げられる。オーナーは「あの馬をマークしろ」などとオーダー。それを聞いた騎手も従わずを得ない。だが、バルクには前に馬がいると追いかけて折り合いを欠く傾向がある。無理に抑えて相手に合わせる競馬では折り合いを欠いて体力を消耗。我慢し切れずにレース途中でハナを奪う中途半端な競馬が多かった。バルクの良さを生かすには気分よく最初から〝逃げる〟形がベスト。控えてもGI級になると決め手で劣る。あと、もうひとつの原因として〝疲れ〟もある。昨年は無理な長距離輸送を繰り返してきた。その結果、馬が精神的にパンクしている印象を受ける。やはり、レース毎に北海道からの輸送では相当なストレスが溜まるはず。オーナーには馬のことを一番に考えた決断をしてもらいたい。

グラスボンバー
前走の福島記念1着は道中、中団馬群を追走。馬場の悪いを嫌って各馬が外目を通る異様な展開。勝負どころで馬群の内をロスなく進出すると、4角で先頭へ躍り出てそのまま押し切った。鞍上の無駄のない好騎乗も光ったが、自身も長くいい脚を使って末脚のレベルを上げている。いきなりのGIでどうかも、この充実度は見逃せない。一息入っているだけに、太め残りに注意したい。

マイソールサウンド
気難しい馬。今春の阪神大賞典1着ではスローの展開のなか、好位を追走。有力どころが後ろで牽制しあうところを、ワンテン早めの仕掛けで押し切った。以前は折り合いに不安のあるタイプだったが、年齢を重ねることでそれが解消された。外からプレッシャーをかけられると競馬をやめてしまうように、アテにしずらいタイプ。ここも、外枠を引いて好位を揉まれずに競馬できれば。

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有馬記念展望・1

2005-12-19 11:14:25 | 見解
金杯から始まった今年の中央競馬も、いよいよグランプリ有馬記念(GI)で終幕を迎える。〝英雄〟ディープインパクトの参戦で、近年にない盛り上がりを見せることは間違いない。対する古馬勢では昨年の覇者ゼンノロブロイをはじめ、昨年の菊花賞馬デルタブルース、決め手鋭いハーツクライなど相当たるメンバー。今から本当に楽しみだ。

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ディープインパクト
〝英雄〟が菊花賞以来のターフに戻ってきた。3冠のかかった前走の菊花賞1着は好発を決めると、道中は中団馬群からの競馬。だが、最初の3~4角で鞍上と喧嘩して折り合いを欠いてしまう。これは3000㍍を戦ううえでは、かなりのロス。それでも、ゴール板あたりを過ぎると平静を取り戻し、いつものディープに。勝負どころで、スムーズに折り合って粘るアドマイヤジャパンとはかなりの差があったが、一完歩ごとに強烈な伸び脚で迫ると、ラスト100㍍で捕らえて圧勝。着差は2馬身だが、実際は10馬身差くらいの内容だった。鞍上が「まるで空を飛んでいるよう」と表現するように、追い出されてからの瞬発力と推進力の長さは凄まじく、他馬とは次元が違う。ここは古馬と初対戦となる。だが、ディープなら楽々と突破できる壁だ。怖いのはコーナー6回の競馬による紛れだけ。


ゼンノロブロイ
前走の天皇賞3着は道中、タップダンスシチーの作る速い流れのなか、後方の位置取り。ここまでは良かった。だが、4角でのロスがのちに大きく影響することになってしまう。1、2着馬がロスなく直線を向くなか、同馬は大外へ膨れてしまう。これは2,3馬身くらいのロスに相当する。そこから一気に追い上げて一旦は先頭へ立つも、残り100㍍で完全に脚が止まってしまった。それでも、王者の意地は示した。長くいい脚を使っているし、この着差なら十分。スムーズな競馬だったら戴冠も十分有り得た。前々走の天皇賞2着は道中、超スローの流れを中団外目追走。直線入り口でアサクサデンエンに前をカットされて立て直すロス。わずかではあったが、この流れではそれが致命傷となる。それでも、勝ち馬と同じ上がり32秒7の脚はさすが。最後は苦しくなって内にモタれていた。久々で速い時計を出したのは最終追い切りのみ。いくら藤沢和厩舎とはいえ軽かったか。昨年の秋GIロードを3連勝したものの、今年は2、3着。力の衰えが懸念されているが、若干のスブさ出はているものの、心配ない。この馬の持ち味はスピードと瞬発力。好位をロスなく追走できれば。



ハーツクライ
前走のジャパンC2着は道中、いつもどおり後方3番手で末脚を温存。タップダンスシチーの作る速い流れは同馬にとって好都合だった。直線を向いて大外へ持ち出すのではなく、ロスのない最内へ。残り300㍍地点では、まだ中団。だが、そこからの伸びが違った。最内を突くとグイグイ一頭だけ違う脚色で急追。ゴール前は完全に脚色で上回っていた。それでも、わずか3㌢届かなかった。不運としか言いようがない。直前の攻めで絶好の動きを披露。状態は完璧。道中の位置取り、4角の鞍上の判断も完璧だった。エンジンの掛かりの遅い同馬にとって、府中の長い直線と速い流れで上がりが掛かったのも良かった。それでも、レコード決着の流れを後方から追い込んできたのは優秀。前々走の天皇賞・秋6着は未勝利戦並みの超スローの流れ。そこから直線で鋭い脚で追撃するも、前が詰まる不利も重なって脚を余してしまった。消化不良の内容だった。ダービー激走の反動があった昨秋とは雲泥の差。今は充実している。この馬の持ち味はスピードに乗ってからの強烈な末脚。その反面トップスピードになるまでに時間が掛かる弱点も兼ね備えている。今回の課題はコーナー6回の中山2500㍍になること。不向きな条件であることは間違いない。スムーズに馬群が捌けるかどうか。相変わらず攻めでは破格の時計、動きを披露している。


リンカーン
前走のジャパンC4着は好発を決めるとスッと中団前目のインを追走。終始、スムーズな追走で直線を向くとギリギリまで追い出しを我慢。残り2ハロン地点で満を持して追い出すと、ジワジワと差を詰める。ゴール前でロブロイに寄られて追えなくなることはあったものの、力は出し切った。速い流れを、ウィジャボードが早めに動く展開を読んで追い出しを我慢した鞍上の判断はさすがだった。前々走の天皇賞・秋15着はフワッとした発馬で後手を踏み、後方のまま、展開不向きで力を出し切れずに終わった。3走前の京都大賞典1着でメンバーが弱かったとはいえ、スローの瞬発力勝負の流れで結果を出せたのは収穫だった。正直、GI級のメンバー相手ではワンパンチ欠ける。一昨年の有馬記念同様、勝負どころでマクって粘り込む競馬がベストだろう。


サンライズペガサス
前走のジャパンC6着では本命を打った。道中はタップダンスシチーの作る速い流れを、ゼンノロブロイのすぐ直後という完璧な位置取り。終始、折り合いもスムーズで手応えも十分。4角手前までは完璧な競馬だった。だが、4角から直線を向くまでの騎乗が残念だった。外へ膨らんだゼンノロブロイよりも更に外へ持ち出されてしまう。当日の馬場を考えれば無謀。それでも、残り1ハロン地点まではビュッといい脚を繰り出してあわやのシーンを演出。ゴール前で脚が上がってしまったのは、4角のロスを考えれば仕方ない。見せ場十分だった。本命にして間違いなかった。ここ2走は長距離輸送で馬体が減っていたが、中3週で中間に速い時計を2本出しながら、この日はプラス6㌔。いい材料だった。前々走の天皇賞・秋12着は超スローの展開のなか、外枠発走から終始、馬群の外を通らされてなし崩しに脚を使わされた。流れを考えれば致命的だった。鞍上によれば「内面的なイレ込みがあった」とのこと。3走前の毎日王冠1着はスローの流れを道中は好位を追走からコスモバルクを徹底マーク。3角でバルクが掛かって先頭へ躍り出ると、同馬も連れて進出。直線で上がり33秒5の鋭い末脚を繰り出して突き抜けた。7歳馬でもまだまだやれることを示した。今夏の宝塚記念5着は直線で2度の大きな不利。それがなければ好勝負に持ち込めていた。ここは2500㍍が課題になるが、府中の2400㍍だった前走で最後は脚が止まったものの、4角のロスと直線入り口で一気に脚を使ったことを考えれば、コーナー6回の中山なら中団馬群で脚を溜めればこなせる。2度の屈腱炎を克服したスーパーホース。是非とも戴冠させてあげたい。


デルタブルース
菊花賞馬がジャパンC除外の無念を晴らすか。前走のステイヤーズS1着は道中、13秒台のラップが続き、ラスト6,5ハロン標識からペースアップする流れを中団の外目を追走。ペースアップした3角あたりから激しく手綱が動いて、手応えは良くないが、これはいつものこと。外目を通って前へ進出すると、直線でジリジリと差を詰めてインで粘るエルノヴァを競り落とした。叩き2走目できっちり変わり身を見せたのは立派。前々走のアルゼンチン共和国杯5着は大型馬の久々と59㌔で仕方ない結果。見せ場はあった。昨年の菊花賞を勝負どころからのロングスパートで制しているように、バテない末脚が持ち味。その反面、速い脚に欠け、瞬発力勝負では苦しい面がある。昨年の有馬記念のような高速決着では限界がある。幸い、今の中山は例年より時計の掛かる馬場。叩き3走目の今回、完璧に仕上げてくるだろうし、上積みは十分。好位から早めに抜け出す。


タップダンスシチー
果たして復活なるか。前走のジャパンC10着は叩き2走目でマイナス10㌔と絞れて体調は上向いていた。スローの前走とは違い、発馬後、手綱を押してハナへ立つ。道中、残り2ハロンまで12秒台のラップは一度だけという速いラップを刻む。さすがにテン5ハロン58秒3、10ハロン1分57秒7は速すぎた。前々走の天皇賞・秋は久々で急仕上げ。そのため、鞍上も無理な競馬を避けた。この馬の持ち味は昨年の宝塚記念1着時のような、勝負どころからのロングスパート。末脚勝負型の後続になし崩しに脚を使わせて粘り込むのが必勝パターン。だが、近走はそれに陰りが出ている。やはり、年齢的な衰えが隠せないのか。ここはディープインパクトの出走でマークが甘くなることは必至。うまく、テンを平均ペースに抑えて、3~4角で早めスパートで押し切りを図る。


ヘヴンリーロマンス
前走のジャパンC8着は道中、中団外目を追走。折り合いはスムーズ。しかし、3角~4角にかけて馬群の内に入れることができず、外を通らされたのが痛かった。この速い流れと内有利の馬場を考えれば想像以上に大きいロス。一瞬はいい脚を繰り出して見せ場は作った。レコード決着の速い時計勝負では厳しかった。前々走の天皇賞1着は14番人気での戴冠。超スローの流れを最内枠発走から中団のインをロスなく気分よく追走。しかも、周りに馬がいなかったためプレッシャーもなかった。直線を向いて最内を突く。残り1ハロンを切って、早め先頭で押し切りを図るダンスインザムード、外から強襲するゼンノロブロイとの激しい叩き合いを制してエアグルーヴ以来8年ぶりの牝馬Vを成し遂げた。ゴール前の切れ味は凄まじかった。2ヶ月ぶりの実践だったが、最終追い切りで破格の時計を叩き出して仕上がりは良かった。確かにこの流れで終始、内の経済コースを通った恩恵は大きかったが、これまで持久力のある流れで台頭してきた馬が、瞬発力勝負にも対応した。これも牝馬離れした馬格の持ち主で攻めをビシビシ行って成長したからだろう。一瞬の爆発力が持ち味で、ベストは2000㍍に映る。100㍍延長の2500㍍は楽ではないが、コーナー6回の中山で、うまくインで末脚を温存できれば。


スズカマンボ
前走のジャパンC9着は大外枠発走で速い流れのため、馬群のインに入ることができず、置かれ気味の追走になってしまった。直線で少しずつ外へ出して伸びてはいるものの、このレコードの流れも厳しかったか。1着馬が発馬後、思い切って内へ切れ込んだようなことができれば良かった。前々走の天皇賞・秋13着は久々でイレ込みが激しく、道中揉まれたことで力みながら走っていた。度外視。今春の天皇賞・春1着では有力どころが折り合いを欠くなか、中団のインでジッと末脚を温存。直線で満を持して追い出すと鋭く伸びて天皇賞戴冠。鞍上の好騎乗が光ったが、持久力のあるところを示した。舞台は中山2500㍍。後方のインで末脚を温存する形だが、速い時計決着になると厳しい。デルタ同様、今の時計の掛かる中山は歓迎のクチ。


オペラシチー前走の京阪杯11着は有馬記念へ向けた叩き台と見ていい。1800㍍の距離も忙しいし、速い時計は出しているものの、急仕上げ気味だった。前々走の札幌記念も上滑りする馬場と小回りコースに苦しんだ。3走前の目黒記念1着はスローの流れを好位で折り合い、流れに乗る。直線を向いて早めに先頭へ躍り出ると、ジワジワと脚を伸ばす。最後は激しい叩き合いを制した。速い脚に欠け、ステイヤータイプ。距離はあればあるほどいい。好位から渋太い脚で粘り込みを図る。


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延期…

2005-12-19 10:08:00 | Weblog
昨日はCBC賞を観戦にし中京競馬場へ行ってきました
第1Rが1時時間遅れで開始されたものの、心配された雪の影響は全くなく、むしろ太陽が照り付けて暑いくらいでした
その後も、芝のレースがダートへ変更されたものの、順調に消化。
だが、8Rあたりから除々に降りだすと、9Rの本馬場入場時には一面銀世界になってしまいました
全く周りが見えない状況になって、結局それ以降のレースは中止に…
スプリント界の新星誕生を期待していたのだけに残念でした
ですが、写真にあるデープインパクト卓上カレンダーをGETできたのが唯一の救いです
予想のほうも阪神牝馬Sが◎アドマイヤグルーヴ→×マイネサマンサ、フェアリーSが◎ダイワパッション1着と好調でした
特にアドマイヤグルーヴのラストラン、4角でラインクラフトを馬なりで交わしたときは痺れましたお疲れさまでした。

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日曜日の狙い

2005-12-17 22:26:33 | 最終結論
明日は関西、中部地方で降雪が予想され、開催自体が危ぶまれている。ダート変更などの処置が施される可能性があり、直前まで馬券購入は控えたい。また、気象庁ホームページで随時最新情報を得たいと思う。


中京11R CBC賞(GⅡ 芝1200㍍)
◎ビッグプラネット
○シーイズトウショウ
▲ギャラントアロー
△キーンランドスワン
×カネツテンビー
×マルカキセキ

スプリント界の新星ビッグプラネットを本命視。前々走のスワンS5着が好位で折り合い、直線で一旦抜け出す好内容。前走のマイルCS7着も直線半ばまで抵抗して見せ場を作った。有り余るスピード性能を持つが、終いのいい脚が長く続かない。そのため、スプリント戦への距離短縮は大歓迎のクチ。中間も順調に乗り込まれている。ここから名スプリンターへと羽ばたく。


阪神11R 阪神牝馬S(GⅡ 芝1600㍍)
◎アドマイヤグルーヴ
○ラインクラフト
▲チアフルスマイル
△ライラプス
×マイネサマンサ

アドマイヤグルーヴが有終Vを決める。前走のエリザベス女王杯3着はオースミハルカが平均ラップの大逃げを刻む展開を、離れた中団を追走。4角で引っ張りきりの手応えで直線を向いて、一旦は先頭へ躍り出るも、勝ち馬に一瞬にして交わされた。目標にされて辛い立場でもあった。今回は桜花賞以来のマイル戦になる。だが、牝馬特有の一瞬の爆発力が売り。距離短縮で更に決め手が増す。57㌔でも女王の座は渡さない。


中山11R フェアリーS(GⅢ 芝1200㍍)
◎ダイワパッション
○エイシンアモーレ
▲ジョウノナンシー
△コスモミール
×サザンビューティー

ここは低調なメンバーとなった。前走に引き続きダイワパッションの逃げ脚に期待。前走の黒松賞はスッとハナへ立つと、後続を振り切って逃げ切り。前々走の未勝利戦も引っ張りきりの手応えで逃げ切った。落ち着きが出てきたとともに成績も安定してきた。2枠3番の絶好枠を引き、前走のように単騎で行ければ。連闘で極端な馬体減りさえなければ。


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CBC賞、阪神牝馬S展望

2005-12-15 00:09:29 | 見解
今週は来春の高松宮記念を占う重要なCBC賞(GⅡ)が行われる。上昇馬マルカキセキをはじめ、実績馬シーイズトウショウ、3歳馬シンボリグラン、ビッグプラネットと、まずまずのメンバーが集まった。デュランダル、アドマイヤマックスが引退したスプリント路線の新星誕生を期待して現地観戦予定である。

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マルカキセキ
前走のアンドロメタS1着は外枠発走から好位の外目を追走。直線で鋭い伸び脚でグイグイ突き抜けた。57.5を背負いながら、力の違いを見せ付けた。前々走のスプリンターズS4着は道中、勝ち馬の直後、好位の外目を追走。除々に勝ち馬に迫ると、4角で相手の手応えが悪いと見るや、一気に競りかける。一旦は抜け出すかと思われたが、急坂で脚色が一緒になってしまった。それでも、自ら勝ちに行った内容は高く評価したい。このよに、スピードと脚力はGIでも通用するほど能力が高い。別定GⅡのここなら力は上。だが、弱点もある。それは揉まれ弱いこと。3走前のセントウルS3着では内枠から馬群に揉まれて伸びを欠いている。前走、前々走はともに外目をプレッシャーなく競馬できた。ここは外枠を引くことができればあっさりも有り得るが、内枠なら分からない。

シンボリグラン
前走のオーロC1着はニシノシタンの引っ張る流れを、外枠から掛かり気味に2番手追走。直線半ばで持ったままの手応えで先頭へ並びかけると、残り300㍍地点で満を持して追い出される。そこからスッと加速して最後は抑える余裕の勝利。前々走の福島民友C2着は休み明け。道悪のなか、道中は中団外目を追走。勝負どころで早めにマクッて4角で先頭へ立つ。だが、勝ち馬に直後でマークされてゴール前で差された。休み明けと道悪で積極的な競馬を考えれば高く評価できる内容。今回は3㌔増の56㌔で一線級のスプリンター相手となる。良馬場で進化が問われる。前へ行けるスピードに加えて終いも切れる脚がある。これまでは抑えきれずに早めの競馬が多かったが、速い流れのここならギリギリま追い出しを我慢できる。

シーイズトウショウ
前々走のスプリンターズS12着がはまさかのマイナス30キロ。笹張り治療明けで攻めは積まれていたが、急仕上げだった。しかも、下見どころから気負って、走れる状態ではなかった。その馬体を戻して(プラス30キロ)挑んだ前走のアンドロメダS9着は2番手追走するも、直線で抵抗なく失速。馬体を戻しながらの調整で状態一息だった。このレースは一昨年制しているし、中京1200㍍は4戦2勝と相性がいい。一瞬の切れ味を生かすには小回り直線平坦はピッタリ。ただ、ここ2走のリズムが悪いし、牝馬だけにどこまで状態が持ち直しているか。

タマモホットプレイ
前走のアンドロメダS2着はいつもどおり最後方待機。4角で鞍上の好判断で最内を突くと、上がり33秒4の鋭い脚を繰り出して猛追。勝ち馬には及ばなかったものの、切れ味があるところを示した。一戦ごとに馬体が増えているのはいい傾向。良馬場なら最後は確実に33秒台の脚が使える。ただ、速い時計決着だと差し届かない。1分8秒台半ばの決着で上がりの掛かる展開なら出番がある。

ゴールデンキャスト
前走のスプリンターズS7着は最内枠発走で道中、中団のインを追走するも、馬込みに揉まれて力を発揮できなかった。GIでは力不足でもあった。前々走の阪急杯1着はホーマンテキーラの作る緩い流れをスッと好位に取り付く。終始、スムーズな追走で直線を向くと、一完歩ごとに逃げ馬に迫り、ゴール前で差し切った。ただ、勝ちタイムは平凡だし、メンバーも低調だった。大トビでジリ脚なため好位で早めに抜け出して粘る競馬が合っている。一息入ってどこまで仕上がっているか。

ビッグプラネット
前走のマイルCS7着はスッと5,6番手の好位で折り合う。直線で一瞬は伸びかけたものの、ゴール前で止まってしまった。前々走のスワンS5着がギャラントアローの2番手から一旦は抜け出して見せ場たっぷりの内容。有り余るスピード性能があり、いい脚が長く使えないタイプ。距離が短くなるのは大歓迎のクチ。いずれは1200㍍~1400㍍で活躍するだろうが、初めて味わう速い流れに戸惑わなければいいが。

カネツテンビー
前走の福島民有C14着は道悪でいいところなく終わってしまった。前々走の秋風S1着は勝負どころで早めに仕掛けて4角で先頭へ立つ。直線でセーフティーリードするも、坂上で脚が鈍り、後続の強襲に遭うがギリギリ凌いだ。3走前はテンにく鞍上とケンカして競馬にならず。折り合いに不安があるものの、抜群のスピード能力を秘めている。2走前の競馬を見る限り、平坦向き。中京は3戦2勝と相性がいい。メンバーは強くなるが、逆に速い流れになるのは大歓迎のクチ。良馬場なら楽しみ。中間は絶好の動きを披露。

キーンランドスワン
前走のスワンS17着は掛かってなし崩しに脚を使わされて失速。テン乗りのルメール騎手の影響もあったか。前々走のスプリンターズS5着は道中、中団で折り合いに専念。GI独自の速い流れは好都合だった。直線を向いて鋭い脚を繰り出すも、そこまで。上位馬とは決め手の差。力は出し切っている。折り合いに不安があるものの、嵌った時の末脚は強烈。GIではもうワンパンチ足りないが、ここなら力上位。流れはGI向きも、ギャラントアローの引っ張る流れで内枠を引ければ。

ウインラディウス
乗り難しい馬で折り合いを欠くとなし崩しに脚を使って惨敗するが、嵌れば強烈な脚を使う。この距離なら折り合いに気を使わなくていい。スプリンターズS4着の実績もある。追い込み馬のため、展開が向くことが条件。上がりが掛かれば。

ローエングリン
復活なるか。ここは短距離路線へ矛先を向けてきた。陣営によれば「後ろの馬ばかりを気にして、競馬に余裕がない」とトーンは低い。ベストは1800㍍前後で平均ペースの持続ある流れ向きと見る。短距離を使ったことがいい活力になればいいが。

ギャランアロー
ここ数走は案外の内容。前走のアンドロメダSなど勝負どころで早くも失速してシンガリ負け。単騎逃げが望めるここで復活があるか。


同じ日、阪神競馬場では阪神牝馬Sが行われる。圧倒的1番人気はラインクラフト。マイルCS3着が強敵相手に好内容。牝馬限定戦のここなら力上位は明白。桜花賞を制している阪神マイル戦。気になるのは激戦による疲れ。ここが引退レースのアドマイヤグルーヴ。桜花賞以来のマイル戦になるが、一瞬の切れ味が持ち味の馬で逆に距離短縮がプラスに出る。以下、ジリ脚だが嵌れると強いレクレドール、マイル適性高いアズマサンダース、直線で不利があったスワンSが勝ち馬から0.3秒差のチアフルスマイル、時計が掛かればパワー馬ライラプス、折り合い次第のマイネサマンサなど楽しみなメンバーがそろった。

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