中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

大阪杯(GⅡ)徹底研究!

2011-03-30 00:30:30 | 見解
レーヴディソール骨折…

 We are the oneプロジェクト

被災地の子供たちへランドセルを贈るプロジェクト!

ドリームジャーニー
前走の有馬記念12着は、中間に脚部不安を発症。爪の状態を見ながらの調教で、コース追いができず坂路のみの調整だった。直前の動きはさすがのものだったが、中身はできていなかった。レースでは例によって一頭だけ行き脚がつかず。直後に少し気合い付けて出して行くと、下り坂で勢いが付き過ぎて最初の4角からハミを噛んでしまう。隣にいたダノンシャンティと接触したことで余計に馬が怒ってしまい、終始掛りっぱなしだった。3角まではインに潜り込んでいたが、そこからは前がびっしり壁になっていたために大外へ持ち出す強引な競馬。これでは脚は残せない。前々走のオールカマー2着は、GⅡとはいあえ59㌔を背負い楽な条件ではなかった。レースでは例によって発馬で行き脚がつかず。すぐに二の脚で後方馬群に取り付くと、道中はハミ噛んで少し力んでいた。勝負どころの3角から大外を通ってスーッと進出。直線は完歩の小さいピッチ走法で一旦は先頭に躍り出たが、坂上でも手前を替えずもうひとつのギアを発揮できず差し返されてしまった。オールカマー、宝塚記念、大阪杯はいずれも直線で右手前のまま手前を替えていない。一昨年の有馬記念ではゴール前で左手前に替えてブエナビスタを差し切っている。一瞬の切れ味は誰もが認めるが、出負けして勝負どころから大外ブン回しされ、ずっと右手前で走ってはさすがに末が鈍る。脚質的にロスは覚悟しなければならない。この中間も脚元を気にしながら坂路のみの調整。58㌔になるのはプラスだが、大幅な信頼はできない。

ヒルノダムール
前走の京都記念3着は、渾身の仕上げで賞金を加算しにきた。大外枠発走から発馬を決めて前を狙う。しかし、1角までに行ききることができずに中団の外めへ控える。その後は前のビックウィークを見ながらの競馬。4角の下り坂からジッと進出。4角で気合い付けてポディションを上げる。その時にビッグウイークと接触するアクシデントはあったが、ライバルより先に抜け出すことに成功。一旦は馬場の良い大外から単独先頭に立つも、あっさりと捕まってしまった。前々走の日経新春杯2着は道中、中団馬群の外めを追走し、横のローズ、前のルーラーを見ながらの競馬。3角でジワッと加速したルーラーをマークするようにジワッと進出開始。4角で接触する不利はあったものの、直線入口でグンと突き放されてしまう。そこから懸命に脚を伸ばして2着は確保したものの、決め手の差を見せられてしまった。3走前の鳴尾記念2着は、シルポートの作る淀みない流れを後方の外めから前のリルダヴァルを見ながらの追走。ジワッと3角から少しづつポディションを上げて行き4角で馬体を併せに行くも、内へモタれてモタつく。直線でスッと引き離され、その後も左手綱と右ステッキで立て直しながらアクションでまともに追えない。ゴール前で何とかリルダヴァルを差し切れたが、勿体ないレースだった。一線級相手だと決め手でどうしても見劣る。これは追って重心が高くなるところが起因している。一瞬の脚は持っているので上位争いはできるが。

ダノンシャンティ
前走の京都記念4着は、下見どころからテンションが高く、落ち着きを欠いたのは痛かった。レースへ行っても流れが落ち着いた1角でハミをグッと噛んでしまい、折り合いを欠く。その後は鞍上が懸命になだめようとするも制御できず。4角から直線にかけて大外へ持ち出すも、ガツンと来ることなくジワジワと伸びただけだった。前々走の有馬記念9着は、間に合ったとはいえぶっつけでのGI。下見どころから、かなりイレ込んでいた。レースでは発馬直後の下り坂からモロに掛り、1周目のスタンド前でも首を左右に振ってかなり行きたがっていた。向こう正面でもハミにモタれる感じでリラックスできていない。こうなれば途中で動くこともできずジッと後方で我慢。そんな状況の中でも直線で一瞬の脚を使えたのは今後への収穫か。小回りの中山も走りづらそうだった。休養前のNHKマイルC1着は、レースの800㍍通過が驚異の44秒8(後半は46秒6)。馬場を考えても異常な速さ。それを道中は離れた後方3番手から追走。当時は異様なほどの高速馬場で内を通った馬断然有利の馬場。だが、直線はびっしりと馬群が詰まり、人気を背負っていたこともあり迷わず大外へ。直線入口ではまだ16番手。そこからグーンと凄い脚で伸びる。坂上で中団まで取り付き、その後もグングン加速。最後は手綱を抑えて余裕の差し切りV。驚愕の日本レコードを叩き出した。器用さに欠ける面があり、一貫した流れで差し脚を生かす底力タイプ。コーナー4回よりは2回のコース向きだし、距離も2000㍍でも長い。59㌔も楽ではない。決め手はあるが。

キャプテントゥーレ
前走の中山記念2着は、久々でも仕上がっていたし、12㌔減でも、馬体の張りはしっかりしていた。ポンと好発を決め、手綱を押してハナを主張する。外からミッキードリームにも迫られたが、すぐに迎える1角でコーワーワークを利してハナへ立つ。そこからは上手くペースを落としての逃げ。2角まではたっぷりと息を入れることができた。向こう正面から少しずつペースアップすると、3角手前から痺れを切らしたレッドシューターが早めに競りかけてくる。仕方なくペースアップし、残り5ハロンからは11秒6-11秒4。開幕週のパンパン馬場でテンに脚を温存できたとはいえ、三分三厘の攻防はかなりきつかった。直線で勝ち馬にはあっさり子供扱いされたが、二の脚で3着馬を振り切ったのは立派だった。久々のハナでの競馬で渋太さを見せた。休養前の天皇賞・秋13着は、シルポートが引っ張る淀みない流れを道中は外めの3番手追走。向こう正面中盤からは2番手までポディションを押し上げる。折り合いも付いていたし、4角では息を入れることもできたが、直線は抵抗することなく馬群に沈んだ。GIで実績のない直線の長い府中では厳しかった。3走前の朝日CC1着は、好発を決めると直後に小牧が手綱をシェイクする仕草を見せ他馬を牽制。外のプロヴィナージュがすんなりと2番手に控えたため単騎逃げを打つ。鞍上の好騎乗も見事だが、仕掛けても掛らない気性も見事だ。3角手前でドリームフライトに競られたことでペースアップしたが、テンの貯金は十分で4角でも手応え十分。直線でピッチの利いた回転の速いフットワークで後続を突き放し、圧勝した。完歩が小さく出脚が速いため、ハナへ行ける脚力を持っている。道中で息を入れられれば渋太いし、大崩れがない。阪神2000㍍はベスト条件だ。

エイシンフラッシュ
前走の有馬記念7着は、発馬で手綱を引いて控える形に。これはジャパンCで出脚が良過ぎて押し出されるように先行したため。すぐにインに潜り込み、前に壁を作る。その甲斐あって道中は後方のインで折り合うことに成功。3角手前までは理想的に追走することができたが、そこは多頭数のトリッキーな中山コース。3角では馬込みに包まれ、手綱を引っ張るロスが。そこから再び加速したいが、前がびっしりと壁になって動けない。直線で左手綱を引いてブエナの外めに進路を求める。そこからジリジリと追い上げるも届かず。一瞬の切れ味では劣るため、三分三厘でスパートできないのは痛かった。また、鞍上によれば春のいい頃のデキにはなかったとのこと。前々走のジャパンC8着は、予定していた菊花賞を筋肉痛で回避し、順調さを欠いた中での参戦。レースでは、好発を決めるが逃げ馬不在で押し出されるように2番手へ。2角で4番手までポディションを抑えたが、道中はかなり行きたがっていた。なし崩しに脚を使わされた分、直線で追い出すとフワッと重心が高くなり、苦しくなって内へモタれてしまった。タメが利かなかった。GI初制覇となった東京優駿では、1番枠から好発を決めるも、直後から手綱をがっちりと抑えて後方に控える。歴史的な超スローということもあり、道中は引っ張り切りの物凄い手応え。4角までは馬込みで我慢させ、直線は馬場の5分どころへ。坂上でスパートを開始させると、大きなフットワークで一完歩毎に伸びる。長くいい脚を使って叩き合いを制した。2400㍍のダービーを制しているが、発馬が良過ぎるのと行きたがる気性のため平均的に流れやすい2000㍍のほうが競馬はしやすい。皐月賞でこなしており、距離不足ということもない。武器は大きなフットワークから繰り出す長くいい脚。内回りだけにいかに三分三厘で馬込みを捌いて競馬できるか。59㌔は楽ではない。

ダイワファルコン
前走のスピカS1着は、2番枠からポンと好発を決めて馬任せ。1角手前で少し行きたがったが、手綱をがっちりと抑えて離れた2番手のインを追走。2角から向こう正面はかなり緊迫した流れ。向こう正面中盤からはアサヒラロンに競られる苦しい形。それでも、三分三厘を持ったままの手応えで逃げ馬との差を詰め、直線は軽く気合いを付けただけで突き放してしまった。最後は手綱を抑えて余裕たっぷりの勝利。力が違いすぎた。抜け出してもフワッとしなかった。前々走の早春S3着は、11番枠からスッと後方に控え、道中はスローの流れを最後方からの追走。3角ではあまりにペースが遅いために掛ってしまう。4角手前でスーッと馬なりのまま馬群の大外を通って進出開始。4角から直線にかけてもかなり外を通らされる。ペースを考えれば予想以上に大きいロスだが、直線入口で馬なりのままグーンともの凄い脚で一気に先頭集団へ。だが、そこから左手前に替えると内へモタれてフワッとして伸びを欠いてしまう。そこを上位2頭に差されてしまった。気性に課題を残す内容だった。前走は抜け出してから気を抜かなかったし、直線で見せた脚力、前々走の直線入り口で見せた一瞬の脚は間違いなく重賞でも通用するものだ。全4勝の右回りに替わるのもプラスだ。GⅡで流れが速くなるのはむしろ歓迎だ。多くの有力馬はここが始動戦。チャンスは十二分にある。

リディル
前走の洛陽S2着は、休養明け2戦目だったが更に馬体を減らし本来のデキにはなかった。発馬はそれほど良くなかったが、行き脚がつくとグッとハミを噛んで力んでしまう。位置取りも馬任せで思ったよりも前々出の競馬になってしまった。荒れ馬場のハイペースで余計にスタミナを消耗したし、少しずつペースアップした4角では馬込みに包まれて手綱を抑える不利がった。直線を向いても前の馬を捌くのに手間取り、内へ行くのか外へ行くのか迷いがあった。ようやく直線半ばから追い出しを開始させるも、抜け出す脚もなく、勝ち馬にちぎられた。道中の力み、4角からの捌きと通った馬場の差も影響した。力負けではない。前々走の白富士S2着は、長期休養明け。久々で乗り込みは入念だったが、ハンデは相当あった。レースではスローの流れのなか、中団の外からの追走。テンは頭を上げて行きたがる素振りを見せたが、何とかなだめて我慢させる。4角で少しずつ前との差を縮めて直線へ。外から一完歩毎にいい脚で追い込んだが、僅かに首の上げ下げで屈した。ベストはハイペースのマイル。行きたがる気性のため、2000㍍では前に壁を作って折り合いに専念することが絶対条件になる。そうすれば一瞬の切れ味が発揮できる。デイリー杯のように後方一気の競馬が向いている。武豊騎手の手綱捌きに期待したい。

日本馬ワンツーフィニッシュ!!

2011-03-28 23:04:05 | Weblog
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被災地の子供たちへランドセルを贈るプロジェクト!

遂にやってくれました。

日本の精鋭3頭が挑んだ世界最高峰のレース、ドバイワールドカップ。

結果はご覧の通り日本馬のワンツーフィニッシュでした。

暗いニュースが続く日本に、遠く離れたドバイの地から明るいニュースを届けてくれました。

馬上でインタビューに応じるデムーロ騎手が、涙ながらに東北大震災で被災された方々のことを思いやるコメントに、胸が熱くなりました。

競馬だけでなく、メジャーリーグや欧州サッカーなどでも試合前に黙とうが行われたり、世界各国から多くの義援金が届いています。「みんなで乗り越えよう」という想いが伝わり、自分ももっと何かやられければと常々考えさせられます。

ひとりひとりが積み重ねればもの凄く大きな力になることを信じて、地道に募金や節約を続けていきます。


高松宮記念(GI)回顧

2011-03-27 23:50:06 | 回顧
 We are the oneプロジェクト

アーバニティで複勝的中

【馬場】Aコース。内の外も伸びる馬場。時計は少し掛る。

12.1 - 10.8 - 10.7 - 10.7 - 11.4 - 12.2=1:07.9

 高松宮記念史上初の連覇を飾ったキンシャサノキセキ。10㌔減と大幅に馬体を減らしてきたが、馬体の張りは良かったし、何より落ち着きがあるのが良かった。レースでは課題の発馬を決め、手綱を押して出して行く。折り合いに難のあるタイプだけに半ば冒険に近い戦法である。実際に3角入口では外からダッシャーが切れ込んできた時に手綱を引っ張り、リズムを崩した。だが、そこからの立て直しが早く三分三厘ではスムーズに加速して4角で3番手までポディションを上げて行く。前のダッシャーを目標に早めに仕掛ける。直線の坂下でスッと左手前に替えると、坂上で馬体を併せる。ゴール前でバテたダッシャーを振り切り、スプリント戦としては決定的な1馬身1/4の着差を付けて快勝した。正攻法の強い競馬だった。テンから出して行っても折り合いを欠くことがなかったが一番の勝因だ。チークの効果が出たか。

 2着には末脚鋭いサンカルロ。ポンと好発を決めたが、手綱を押しても行き脚がつかず例によって後方からの競馬になる。手綱をがっちりと抑えて脚をタメるのではなく、終始気合を付けながらの追走。3角では中団馬群の直後あたりまで取りついたが、直後に故障馬の煽りを受けて手綱を引っ張るロスが。直線入口でも後方のまま。直線は大外を回るのではなく、馬場の3分どころに突っ込む。前が壁になり、進路を探りながらの追い。坂上で進路を見出すと、一完歩毎にグイグイと猛追。一瞬の切れ味で突っ込んできた。スムーズならもっと際どかった。ここ2走はある程度出して行く競馬で結果を出した。不発がなくなっている。1400㍍までなら強いし、直線の短いコースで一瞬の脚を生かすタイプだろう。

 11番人気のアーバニティに◎を打った。6㌔馬体を減らしたが、下見どころから闘志を内に秘めて抜群の気配だった。ポンと好発を決めて先団を狙える手応えだったが、前走同様に四位騎手が手綱をがっちりと抑えて後方に控える。引っ張り切りの物凄い手応え。3角で故障馬の煽りで手綱を引っ張るシーンはあったが、すぐに立て直す。4角まではインの経済コースをロスなく立ち回り直線へ。前のショウナンアルバがフラつき、左手綱を引いて外に出す。そこからは一完歩毎にグイグイと伸びてきた。首の上げ下げに屈したが、見どころ十分の内容だった。強い競馬だった。差し脚を生かす競馬が完全に板に付いた。

 4着入線はダッシャーゴーゴーが入った。阪神スプリント戦では不利な13番枠。先行タイプにとっては内枠が絶対有利のコース形態だ。手綱を押して先団を取りに行く。しかし、すぐに迎える3角で内に切れ込んでしまったため、ジョーの進路をカットしてしまう。3角からは抑え切れない感じで逃げ馬に絡み、10秒7と息を入れることができず。直線で早め先頭に立つも、坂上で末が鈍ってしまった。降着はすぐにコーナーを迎えるコース形態が大きな要因で、どうしても手綱を押して出して行く必要がある。そのためにエンジンが掛って必要以上に前へ行ってしまった。だが、馬自身は馬体の成長とともにテンの脚が強化されている。今回はすべてにおいて外枠が敗因だ。1200㍍なら相当強い。

 ビービーガルダンはブリンカーを外し、中間は佐藤哲騎手が付きっきりで調教に跨って呼吸を合わせた。レースでは12番枠からスーッと先行策を取る。前走よりテンは行き脚がついた。だが、3角で外からドッと来られた時に怯んだし、直後にジョーカプチーノが下がってきた煽りも喰らった。一旦ブレーキをかける形になったし、リズムを崩した。前走までのビービーならここで沈んだだろう。だが、4角で再び加速して直線は大外へ。グンと一瞬の脚で急追。上位馬とは追い比べで見劣ったが、まだまだやれることを証明した。3角から被されることなく競馬ができたのがよかった。

 レッドスパーダは最内枠発走から手綱を押して先団へ。前走同様にいい位置を取りに行くのに脚を使わされた。道中は勝ち馬と馬体を併せる形で3番手のインからの追走。だが、3角に入ってからもレースの流れは緩むことなく一貫とした流れ。終始、気合いを付けながらの追走。直線でステッキが入るも、それに応える脚が残っていなかった。GIのスプリント戦で距離適性の差が出た。大きなフットワークだけにどこかで息を入れたかった。

 スプリングソングは前走同様にテンに手綱を押しても前に進まず。3角手前ではサンカルロより後ろの位置取りだったし、3角では故障馬の煽りをモロに喰らった。最後は良い脚で追い込んできただけに勿体なかった。今は1200㍍は忙しい。

 1番人気のジョーカプチーノは人気に応えることができなかった。課題だった発馬は決めることができたが、その後の行き脚が今ひとつ。手綱を押してもスッと先手を取れなかった。3角でダッシャーゴーゴーに進路をカットされてブレーキをかける形に。そこから一気に手応えが怪しくなった。4角でもズブくて手応えが悪く、直線は外から被される苦しい形に。揉まれて馬群に沈んだ。テンの行きっぷりと不利があったとはいえ、手応えが悪すぎた。本来のデキにはなかった。

 ショウナンアルバはどうしてもトモが甘いために発馬で行き脚がつかず後方からの競馬になってしまう。それに折り合いに難があるために出して行くこともできない。非常に乗り難しいタイプ。最後は良い脚で追い込んできて力は確かにあるが、嵌らないと。

 エーシンフォワードは13番枠発走から手綱を押して行くも、いつもより行き脚がつかず後方からの競馬に。道中も気合いを付けながらの追走。3角では故障馬の煽りを喰らった。最後はバテずにジリジリと伸びてきているが、見せ場はなかった。久々は動かないタイプか。

 ワンカラットは外枠からレースの流れに合わせて先行したが、勝負どころで早くもステッキが入るなど手応えが悪く、直線は筒一杯で馬群に沈んだ。なし崩しに脚を使わされたとしても負け過ぎ。一気に馬体を減らしすぎたか。

スプリングS(GⅡ)回顧

2011-03-27 23:48:29 | 回顧
【馬場】Aコース。内も外も伸びる馬場。時計も少し掛る。

12.4 - 11.1 - 11.5 - 12.0 - 12.5 - 12.1 - 11.2 - 11.3 - 12.3=1:46.4
(35.0-36.6-34.8)

 強烈な決め手を持つオルフェーブルが見事に皐月賞の切符を手にした。5番枠からいつもより少しだけ出して行く。気を許せばガツンと行ってしまう気性だけに慎重に運ぶ。道中は馬群から取り残されることなく、中団馬群の直後に取り付き、前のリベルタスをマークする。3角から外を通って少しずつポディションを押し上げる。4角では早めに先団に並びかける。かなり馬群の大外を通らされた。直線で左ステッキが入ると一気に先頭に並びかけたものの、急に内側に切れ込んでしまう。坂上からは鞍上が懸命に手綱をしごき後続の追撃を何とか振り切った。まだまだ気性は若いし、課題は多いが鞍上が競馬を教えている段階。

 ベルシャザールは前走ほどではないにしろ、発馬はそれほどよくなかった。直後に手綱を押して前へ。しかし、手綱を押したことで馬にスイッチが入ってしまい、折り合いを欠く。懸命に鞍上がなだめて3角からは3番手のインに潜り込む。4角では馬群に揉まれて嫌がる仕草を見せる。その分、直線入口ではハミを掛け直されるなど、手応えが悪い。直後にステッキが入り加速し始めたところで今度は外からオルフェーブルに寄られて怯んでしまう。並の馬なら馬群に沈んでしまうケースだが、立て直して渋太く伸びてきた。決して切れる脚はないが、バテずに渋太い脚を見せてくれた。揉まれた経験は本番に生きる。

 ステラロッサの道中は後方の外めを追走。トビの大きなタイプで終始、気合いを付けながら。ペースアップした勝負どころではズブさを見せて反応が悪い。直線入口でも後方のままだったが、阪神外回りの直線の長さを存分に生かし、一完歩毎に大きなフットワークで伸びてきた。もう少しトモに力が付いてほしいのと、距離はもっとあったほうがいい。本番の皐月賞は府中コース。これはプラスに転ずる。

 グランプリボスはポンと好発を決めてしまい、前に壁を作ることができず。流れが緩んだ3,4角で持って行かれるように先頭へ躍り出てしまった。その分、直線は伸びあぐねた。短距離馬だけに発馬の良さが裏目に出た。一度使われたことでガス抜きできればこの距離でもやれる手応えは掴めた。

 リベルタスは前走の反動が予想以上に大きく、この中間は疲れを取ることに専念。直前の攻めは今ひとつピリッとしなかった。レースへ行っても、道中は中団の外めを追走し、3角から少しずつポディションを押し上げて行ったが、4角で早々と手綱が動き、直線は抵抗することなく馬群に沈んでしまった。本番へ向けて厳しい内容だ。

高松宮記念(GI)最終結論

2011-03-27 11:45:51 | Weblog
 We are the oneプロジェクト

阪神11R 高松宮記念(GI)
◎アーバニティ
○エイシンフォワード
▲レッドスパーダ
△キンシャサノキセキ
×ダッシャーゴーゴー
×ジョーカプチーノ

 急上昇の関東馬アーバニティを狙う。前走のシルクロードS2着は、テンからガッチリと手綱を抑えて後方で前に壁を置いて脚をタメる形。鞍上が抑えるのに苦労するほどの物凄い手応え。4角で外めに持ち出し、勝ち馬にはワンテンポ速く抜け出されたが、ゴール前で大外から凄い脚で追い込んできた。脚質転換に成功した。前々走の阪神C16着は、外枠から前に壁を作れずに馬の行くままに任せた結果、4角で先頭に並びかける形に。なし崩しに脚を使わされてしまった。前走で脚をタメれば最後に凄い脚を使えることが分かったし、今回も同じ戦法で挑む。今の阪神は内も外も伸びる馬場。時計が少し掛るのも歓迎材料だ。何より強調したいのは中間の攻め。久々になるが、南WとPで長めから4本の時計を出され、乗り込みは入念。最終追い切りでは、首を上手く使い柔らかさに満ち溢れた絶好の動きを見せた。現時点で単勝オッズ7690円の動きではない。久々にゾクッとさせるものだった。間違いなくデキは前走以上だ。

 エーシンフォワードのスプリント適性は相当なもの。昨年のこのレースではポンと好発を決めるも、大外枠発走のためジワッと中団に控える。道中は外々を通らされる形になったし、4角では前がびっしりと壁になって更に大外を回る形に。加速して直線を向くことができなかったし、最後まで逆手前のまま。それでも、勝ち馬と首の上げ下げまで持ち込んだのは底力の証だ。昨秋のマイルCSで初のGI。スプリント馬ジョーカプチーノが作る速い流れを馬場の悪いインの好位から追走し、直線で早めに抜け出す形。直線半ばで馬群を縫ってきた一瞬の脚は凄かった。最後は苦しくなって詰め寄られたが、着差以上に強い競馬だった。その前のスワンSは、久々で馬体が減っていたし、道中も前脚の出が硬く本来のデキにはなかった。今回も久々になるが、坂路で3本時計を出し、動き自体もしっかりとしている。得意の阪神で能力全開だ。


ヴィクトワールピサドバイWC優勝おめでとう!!日本に勇気をありがとう!!

JRAホームページ内でレース映像がご覧いただけます。

高松宮記念(GI)調教診断!

2011-03-24 22:32:07 | Weblog
被災地の子供たちへランドセルを贈るプロジェクト!

第58回毎日杯(GIII)」は「被災地支援競走」として売上の5%が被災地支援に拠出されます!

みんなで馬券を買いましょう

アーバニティ】◎ 動き文句なし
南Wを単走で5ハロンから。首を上手く使い、四肢を柔らかく伸ばしたストライドで文句なしの動き。とにかく弾力性のある柔らかい走りにゾクッとした。全くの馬なりで5ハロン66秒7-13秒3も優秀だ。これはひょっとすると…。

レッドスパーダ】◎ 上積み必至
坂路の大外を2頭併せで。前脚を目一杯に伸ばした独特のストライド。ゴール前で軽く気合いを付けられると、貫録の先着を果たした。力強い動きで迫力満点だった。この中間は中2週ながら坂路で3本速い時計を出し、しっかりとした負荷を掛けられている。上積みは十分だ。

サンダルフォン】◎ 迫力満点
CWの大外を単走で6ハロンからサーッと。ゴール前で強引に手前を替えさせられると、グンと重心を沈めて四肢を目一杯に伸ばした迫力のストライドで駆け抜けた。終い重点とはいえ迫力満点の動きだった。武豊騎乗で不気味だ。

エーシンフォワード】○ 仕上がり良好
岩田を背に坂路を単走で。前脚をピンと張り出して強め程度の手応えでフィニッシュ。もう少し首が上手く使えるといいのだが、元々が攻め駆けしないタイプ。久々の今回は速い時計3本と急仕上げだが、馬体は仕上がっている。力は出せる。

ジョーカプチーノ】△ 動き冴えず
坂路で終いサーッと流す。道中は抑え切れない手応えで頭を上げて行きたがる。ゴール前で手綱が緩められるも、手足の運びが重くて重心が高いために動きは冴えなかった。元々が攻め駆けしないタイプにしても、不満の残る動き。この中間は速い時計が3本で不足気味で、太め残りには注意したい。ブックのフォトパドックを見ると、両前脚の蹄をエクイロックスで固めている。あくまでも推測だが、爪に不安を抱えているのか

キンシャサノキセキ】○ 好調キープ
南Wを単走で5ハロンから終い重点。顎をグッと下げた独特のフォームで、四肢を目一杯に伸ばした柔らかい動き。トモも良く伸びている。この中間は軽い時計しか出していないが、間隔が詰まっているので問題ないだろう。この馬なりに順調だ。

ダッシャーゴーゴー】○ 抜群のスピード感
坂路を単走でサーッと。道中で頭を上げて行きたがったのは抑えていたためで全く問題ない。ゴール前で手綱が緩められると、首を水平に使い回転の速いフットワークで抜群のスピード感だった。太め残りを叩いて更に上昇している。

サンカルロ】○ 上積み疑問
吉田豊を背に坂路で2頭併せの外を追走。引っ張り切りの手応えで首を上手く使った走り。だが、脚捌き自体は前走のほうがシャープだったし、前捌きが硬い走りで迫力は今ひとつだった。前走からの上積みは案外か。


スプリングソング】○ 順調
坂路の内目を単走で。大型馬の割に完歩が小さく回転の速いフットワーク。首を水平に使った走りで馬任せのままラスト1ハロン12秒1。この馬なりの順調だ。

ワンカラット】○ 急上昇
CWで2頭併せの内を6ハロンから追走。道中から抑え切れないくらいの行きっぷり。直線で抜け出す時に例によってフワッとして頭は高くなったが、四肢の脚捌きは力強かった。この中間はCWで2週続けてびっしりと追われてきた。木曜日の計量でマイナス14㌔減の520㌔。明らかに急仕上げだった前走を叩いて大幅な上昇が見込める。しかし、馬体が絞れたことで道中の行きっぷりが良くなって掛る危険性は秘めている。馬群でどれだけ我慢できるのか。

ショウナンアルバ】○ トモ甘い
南Pを単走で4ハロンから。例によって頭が高くてトモの甘い走りで動きも硬い。いつもこんな感じなので気にする必要はないだろう。いかに気分よく走れるか。

サマーウインド】○ ダート向き
坂路の内目を単走で一杯に。最後フラついたのは坂路の大外に落下物があり、それを避けたため。自身は前脚を大きく突き上げ、力強い動きだった。大きなフットワークだが、掻き込みが強いためダート向きだろう。芝でもやれる雰囲気はある。久々でも乗り込み入念で仕上がっている。

高松宮記念(GI)徹底研究!

2011-03-23 23:41:27 | 見解
エーシンフォワード
昨秋のマイルCSで悲願のGI初制覇。ジョーカプチーノが飛ばす一貫した速い流れを道中は中団のイン追走。終始、経済コースを立ち回る。3,4角でもスムーズに馬群を捌いて直線もインを突く。鞍上の懸命なアクションに応えて一瞬の脚力で一気に先頭へ躍り出る。早めに抜け出したことで最後は苦しくなったが、そのまま押し切った。1分31秒8のレコードV。とてつもない時計だ。昨年のこのレースは3着。16番枠から好発を決めるも、大外のため仕方なく中団まで控える。3角から外めを通って少しずつポディションを上げて行くも、4角では馬群が横長のため、加速することができず、大外へ持ち出すことに。かなりロスの多い競馬だったし、直線も最後まで手前を替えずに逆手前のまま。それでも、一完歩毎にグイグイ伸びて際どいどころまで詰めてきた。4角のロスを考えれば1番強い競馬だった。マイルGIを制しているが、武器は抜群に回転の速いフットワークから繰り出すスピード力と一瞬の脚だ。これを生かすにはスプリント戦でこそ。昨年の安田記念では1200㍍通過が1分7秒6で駆けている。スプリントでもハナを切れるスピード力を持っているし、本質的にマイルは長い。久々でも底力は怖い。

ジョーカプチーノ
前走のシルクロードS1着は、発馬でトモに重心が掛り、行き脚がつかずに後方からの競馬。1番人気を背負っていただけに押して先手を奪う手もあったが、鞍上は冷静だった。スプリント戦としては緩い流れを我慢の道中。引っ張り切りの手応えで追走する。4角で外めを通って加速すると、直線で右ステッキが入ってグンと加速。一完歩毎にグイグイ加速して差し切ってしまった。恐れ入った。前々走のラピスラズリS1着は、手綱を押してハナを主張しに行くも、外から快速スプリント馬サープライスシンガーが競りかけてきた。2ハロン目から10秒3-10秒9は中山スプリントを考慮しても速い。ようやく3角から単独先頭を奪うと、直線で二の脚を使って後続を突き放す。最後は2着馬に外から迫られたが、手綱を抑えて余裕のフィニッシュ。着差以上の強さだった。NHKマイルCの覇者ではあるが、行きたがる気性のため、どうしてもマイルでは終いが甘くなる。その点、スプリント戦では折り合いに不安がなく、スピード性能を如何なく発揮できるし、前走の様にそれを終いの脚に還元することもできる。本来なら先手を奪ってスピード力を生かしたい。あとは短期放牧明けだけに太め残りだけには注意したい。

ダッシャーゴーゴー
前走のオーシャンS1着は、14㌔増の馬体は今回を見据えても好材料だった。レースではポンと好発を決める。中山スプリントにしては平均ペースの流れを馬任せで好位から追走。道中は抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。流れの緩んだ3角で外めからスパートを開始すると、4角で前を射程圏に入れる。前のレッドスパーダは実力馬だけに渋太かったが、坂を上がったところで左手前に替えてグンとひと伸びして押し切った。久々で58㌔を背負い、自ら勝ちに行って掴んだV。休養前の京阪杯10着は、発馬を決めて内の各馬の出方を見ている間に位置取りが悪くなり、3角では後方から4番手まで下がってしまう。結果して4角で馬群の大外を回る大きなロスがあり、直線は伸び切れなかった。3走前のスプリンターズS4着は、発馬で行き脚がつかず道中は無理することなく後方のインに控える。2番枠で経済コースを立ち回れた恩恵はかなり大きく、コーナーワークで三分三厘では6番手までポディションを上げる。直線も逃げ馬の横にできたインに突っ込み、坂上でグンとひと脚使って2着入線した。完歩の小さいピッチ走法で、最後の一瞬の脚を武器とする。それほどテンの脚は速くないので、基本的には方法からの競馬になるだろう(前走は枠とテンの流れが緩んだために先行できた)。阪神スプリント戦で外枠だとロスの多い競馬になる可能性が高く、真ん中より内枠を引きたいところだ。

キンシャサノキセキ
前走のオーシャンS2着は、発馬直後から顎をグッと下げる独特のフォームで行き脚がつかず後方からの競馬になってしまう。3角まではインで鞍上が手綱を抑えて折り合いに専念する形。4角で馬群を嫌って外めへ持ち出し、直線も大外。坂下で左手前に替えると、一完歩毎にグイグイ加速。僅かに届かなかったが、落ち着いた流れを後方から差してきた。休み明けで59㌔を背負ったことを考えれば、負けて強しの内容だった。前々走の阪神C1着は、まずまずの発馬を決め、馬任せで出して行く。しかし、顎をグッと下げた独特のフォームで鞍上が手綱を持って行かれてしまう。三分三厘では前に壁ができて何とか我慢することができたが、少しでも気を許せばガツンと行ってしまう気配。逆に言えば他馬の手綱が激しく動いた4角で引っ張り切りの手応えなのはすごい脚力。直線でスペースができると追い出しを開始させ、首を水平に使った走りで叩き合いを制した。昨秋のスプリンターズS2着(3着繰り上がり)は、出負けして道中は掛りながら大外を回され、最後も大外ブン回しの厳しい競馬で小差の競馬。実績、能力はここではNo.1だ。ただし、チーク着用で以前よりも首の位置が下がっているし、前走を見る限りは鞍上と息が合っていない。発馬で行き脚がつかない可能性が高く、前走はスムーズに外めに持ち出せたが(手応えに余裕があるから進路を選べたのもある)、ゴチャついて抜け出すのに苦労する可能性はあるし、大外からの競馬ではスムーズに前々で運ぶ組とは分が悪い。

サンカルロ
前走の阪急杯1着は、テンから前2頭がガンガンと競り合うハイペースの流れ。それを道中は気合いを付けながら中団からの追走。ある程度出して行ったのは、開幕週の馬場状態と暮れの阪神Cで脚を余した反省からだろう。4角で外めを通ってスパートすると、直線で馬なりのまま一気に先団に取り付き、残り1ハロン地点で早くも先頭に。最後はさずがに頭が高くなって苦しくなったが、難なく押し切った。強い競馬だった。落ち着いた流れを道中は後方のイン追走。4角まではたっぷり脚をタメ、直線は馬群になかに突っ込む。だが、前がびっしりと壁となり何度も手綱を引っ張るシーンが。スピードに乗り切れなかった。ようやく坂上で進路を見出して末脚を伸ばすも、時既に遅し。完全に脚を余してしまった。4走前のスプリンターズS3着は、発馬で行き脚がつかず手綱を押して後方2番手に取り付く。その分、インの経済コースをぴったりと追走してロスのない誘導。4角でも内一頭分が綺麗に空き、そこへ突っ込む。だが、直線の坂下で急にダッシャーゴーゴーに進路をカットされ、手綱を引っ張る大きな不利が。そこから立て直して良い脚を使っただけに、スムーズなら勝ち負けになっていたろう。

レッドスパーダ
初のスプリント戦。発馬後はさすがに快速スプリント勢とは行き脚が違い、自身は気合いを付けて先団へ。2ハロン目でようやく流れに乗る。その後は2番手でぴったりと折り合いに専念。三分三厘でも手応え十分で直線へ。坂下で左手前に替えた時に少し内にモタれが、グンと伸びるも、ゴール前で少し苦しくなって頭が上がったところを差された。上位馬とは斤量の恩恵があったとはいえ、初のスプリント戦でテンに脚を使わされたことを考えればよく頑張っている。上位2頭とは斤量の恩恵があったのは確かだが、本番の阪神スプリントは中山スプリントほどテンが速くならないコース設定。これは心強い。前々走の阪神C2着は、ポンと好発を決めて馬任せでハナを奪う。テンはそれほど速くなくマイペースで行けたが、三分三厘では外からエイシンタイガーら後続に早めに競られて苦しい競馬。それでも、4角では持ったままの手応え。直線で前脚を目一杯に伸ばしたストライドで突き抜け、最後は勝ち馬との競り合いで僅かに屈した。10か月ぶりの競馬を考えれば文句なしの内容だ。綺麗なストライドで本来ならもう少し距離が合ったほうがいいのは間違いない。しかし、前走で中山スプリントを経験して距離への順応が見込めるし、阪神スプリントはそこまでテンは速くならない。テンの脚を温存できれば直線で突き放す芸当も夢ではない。

ワンカラット
前走の阪急杯5着は26㌔増。余裕があったのは間違いない。レースでは太め残りの影響かテンは少し気合いを付けながらの追走。いつもは掛る3,4角でも折り合いはスムーズだった。直線を向き、追い出しを開始すると、前が壁になって手綱を引っ張る大きな不利が。加速し始めたばかりだったので痛かった。その分、直線は追ってジリ脚だった。前々走のスプリンターズS5着は、好発を決めてスッと馬任せでスッと好位へ。馬群のなかに入れ、前に壁を作るが抑え切れないくらいの行きっぷり。気を許せばガツンと行ってしまいそうな気配。タメるだけタメて4角でスパートするも、道中の手応えほど反応は良くない。直線でもジリジリとしか伸びなかった。勝ち時計が速過ぎた。前々走のキーンランドC1着は、好発を決めて馬任せで先団へ。道中は前に壁を作ることができず、少しずつポディションを上げて行く形。4角手前からは持って行かれて外めから先頭に立つ形。チグハグな競馬となり、かなり脚を使ってしまったが、直線でもうひと脚使い押し切った。追って頭が高く、一瞬しか脚を使えない。速い時計決着も不得手だ。前走は太め残りの影響で折り合えたが、馬体が絞れると逆に行きっぷりが良くなって折り合いを欠く危険性がある。前走からの上積みは大きいだろうが、GIではワンパンチ不足気味。

サンダルフォン
大きなフットワークで、大外から上がりの掛るレースを差す競馬を得意とする。阪神スプリントは元々が外差しの決まりづらいコース形態で、GI。よほど上がりの掛る競馬にならないと。

スプリングソング
前走の阪急杯4着は、テンから鞍上が手綱を押して前々へ押して行くも、ハミを取らず手応えが悪い。テンにかなりの脚を使わされてしまった。流れが速かったとはいえ、気性の問題だろう。ようやく3角から行き脚がついて脚をタメることができたが、テンのロスが響いて最後はフワッとして伸びを欠いてしまった。前々走のシルクロードS7着は、スッと3番枠から3番手のインを取る。その週はBコース替わりでインはかなり荒れた馬場。終始、そこを通らされ流れが落ち着いたことで馬込みに包まれた。直線では前が壁になったものの、追って案外だった。3走前のシルクロードS1着は、手綱を押して3番手の外を取りに行く。京都スプリント戦だけにテンから激しい争いにはならず、流れに乗れた。直線を向き、一旦は外からケイアイに交わされるなど追ってジリ脚だったが、ゴール前で粘り腰を発揮して叩き合いを制した。

ショウナンアルバ
トモが弱いために発馬で行き脚がつかず。鞍上は手綱を押してポディションを上げて行くが、下り坂だしこれで馬にスイッチが入ってしまう。3角手前では頭を上げてモロに掛る。気性の悪さは相変わらず。終始、インの経済コースを通れた恩恵は大きく、一瞬の脚で差してきた。トモが弱いためにどうしても頭が高く重心の高い走り。使える脚は限られている。GIスプリントの流れで一瞬の脚を生かせれば。

ビービーガルダン
前走の阪急杯8着は、本来なら先行したかったが、テンから手綱を押してハミを取るように促しても、全く取らず。中団をキープするのがやっとだった。元々が揉まれ弱いだけに直線は馬群に沈んでしまった。前々走の阪神C11着は、中間の動きが今ひとつで本調子ではなかった。レースでは好発を決めて手綱を押して先団へ。しかし、外からレッドスパーダに来られると手綱を抑えてしまい、馬もそれに嫌気がさしてしまい、ズルズルと後退してしまう。テンから流れが落ち着いていただけに、流れに逆らう騎乗。この馬にしてはテンもゆったりとした追走だったし、4角ではまだ中団。直線も狙っていた進路をアーバニティに閉められ、馬込みに包まれて戦意を喪失してしまった。揉まれ弱いだけに余計に応えた。前々走のスプリンターズS10着も、テンに手綱を押して一時は2番手をキープするも、外からドッと来られると手綱を引っ張ってズルズル後退してしまう。その結果、三分三里でびっしりと馬込みに包まれ、4角では馬が首を振って嫌がってしまった。はっきりと言って、鞍上と全く呼吸が合っていなかった。今春の高松宮記念2着では、大外枠から揉まれずにスッと3番手の外めに取り付き、直線も馬場の良い大外から末を伸ばした。ここ数走を見る限り、テンに行けなくなっている。1ハロンの距離短縮は今の気性では歓迎できないし、揉まれるとさっぱりのタイプ。大外枠を引いて揉まれなければ。

阪神大賞典(GⅡ)回顧 「東北関東大震災被災地支援競馬」

2011-03-20 19:01:46 | 回顧
12.8 - 11.4 - 11.9 - 12.2 - 12.7 - 12.8 - 12.8 - 13.6 - 12.5 - 11.9 - 12.3 - 11.8 - 11.8 - 11.4 - 12.5=3:04.4

あらゆる距離を堅実に走ってきたナムラクレセントが6歳にして待望の重賞初Vを飾った。下見どころでは落ち着き十分で懸念された煩さを見せなかった。3番枠から少し気合いを付けて2番手を取りに行く。道中で少し行きたがる仕草は見せていたが、許容範囲で何とか我慢する。頭の高い走法だが、大きなフットワークでの追走。流れの緩んだ正面スタンド前から2角までも折り合いが付いた。向こう正面で逃げ馬がペースアップして引き離しに行くが、深追いすることなく我慢。3角でスパートを開始させると、4角では逃げ馬から1馬身後方まで迫る。しかし、手応えは決していいものではないし、外2頭のほうが勢いがある。直線を向いて飲み込まれるかと思ったが、鞍上の左ステッキが入るとグングン加速。力強いフットワークで後続を突き放してしまった。自ら勝ちに行く実に強い競馬だった。気性難でなかなか結果を残せなかったが、元々が菊花賞3着と天皇賞4着の実績を持つステイヤー。気性が安定してきたことで、長丁場で結果を残せた。小回りの阪神は走りづらそうだったので京都外回りに替わるのは歓迎だろう。本番が楽しみだ。

 2着には勢いに乗るコスモメドウが入った。この中間は茨城県の美浦トレーニングセンターで被災し、余震が続く中で不安な日々を送った。調教も順調さを欠いた面があったろう。レースでは、2番枠から少しずつ気合いを付けて行って前々のポディションを取りに行く。その分、勢いのついた最初の3角で若干行きたがったが、その後は3番手でしっかりと折り合う。終始、前のナムラクレセントをマークする形。3角から手綱をしごいて早めにスパートを開始させる。だが、4角でステッキが入るなど思ったほど手応えが良くない。直線で勝ち馬に並びかけるところまで行ったが、そこから苦しくなって内へモタれて突き放されてしまった。最後はジリジリと伸びて2着が精一杯だった。力負け。年明けで既に3000㍍以上を3戦消化。本番では再度の長距離輸送も控えている。更なる上積みを望むのは酷。

 巨漢馬モンテクリスエスは発馬後から無理することなく、馬のリズムを大切にして最後方に控える。道中の折り合いはスムーズで、インで脚をタメる。3角で隣にいたオウケンブルースリが早めにスパートするも、慌てず我慢。ワンテンポ遅れて仕掛けを開始させる。4角でハミを掛け直されて決して手応えは良くなかったし、直線も坂下まではまだ中団。そこから左手前に替え、力強いフットワークでグイグイ加速。最後は2着馬と際どいところまで追い込んだ。道中で脚を使うと伸びないタイプで、後方待機策が嵌った。こういうタイプだけに仕掛けが早いと最後の脚が鈍ってしまうし、仕掛けどころが難しく他力本願。本番での展開の助けが必要だ。腕っぷしの強い川田Jは合っている。

 コスモラピュタは公約どおりに1番枠から果敢にハナへ立つ。最初の1角までは少し脚を使わされたが、スタンド前から2角にかけて息を入れて脚をタメる。向こう正面で一気に12秒5-11秒9とペースアップし、後続を突き放して持久力勝負に持ち込む。狙い通りに3角までは後続との差が広がった。だが、阪神の内回りだけに予想外に後続が早めに来てしまった。4角では1馬身後方まで迫られた。それでも、手応えが怪しくなりながらもそこからひと脚使い、懸命に抵抗。最後まで際どい勝負に持ち込んだ。スタミナ豊富なステイヤーだ。本番は京都外回り。レースはしやすい。

 メイショウドンタクはブリンカーを着用したり外したりと陣営の懸命な努力が窺えた。外した今回は中間の攻めの動きが実に軽快で、一度トップスピードに入れば長く脚を使えることを印象付けた。レースではテンから無理することなく馬のリズムを大切にする競馬を心がけた。その甲斐あってピタリと折り合い、気持ち良さそうに追走していた。ここ数走にはなかったもの。直線もジワジワと脚を使って伸びてきた。ただし、決して切れる脚はないので、スタミナの持続力を生かしたいタイプ。本来なら早め早めの競馬をしたかった。そうすると、リズムを崩して馬が気分を損ねてしまう危険性を招いてしまう。難しい。攻めの動きと今日の内容から真のステイヤーであることは明白。あとはいかに気分を損ねず早めにスパートできるか。惑星だ。

オウケンブルースリはスランプを脱しきれない。攻めでは格下に煽られ、本調子にはなかった。レースでは例によって発馬で行き脚がつかず後方からの競馬。それも道中から少し気合いを付けながらの追走。3角から手綱をしごいて懸命にポディションを上げて行くも、フワッと頭が高くなって推進力に欠ける。直線もステッキが入っても反応が鈍く、ジリ脚だった。発馬で行き脚がつかず、追って頭が高くなるあたり、トモが弱くなっている可能性が高い。元々体質の弱いタイプで、腰に疲れが溜まりやすい。そのあたりがレースで影響している。

 ゲシュタルトは攻めで四肢を目一杯伸ばした力強いストライドでようやく昨春のいい頃のデキに戻った。レースでは内の先行馬の出方を見ながら馬任せで前々へ。前走で3400㍍を使った効果もあり、道中の折り合いはスムーズ。ペースの上がった向こう正面でも深追いすることなく我慢。前とは随分離れたが、3角でスパートを開始させると大きなフットワークで先団に襲いかかる。4角ではスピードに乗って直線入り口では一気に差し切るかの勢い。だが、直線で脚が止まり、頭が上がって苦しくなった。この内容を見る限り3000㍍は長い。2200㍍前後で持久力を生かす競馬が合っている。

中京記念予想 東北関東大震災被災地支援競馬

2011-03-19 21:09:16 | Weblog
 被災地の方々が依然として避難所生活を強いられている現状で、競馬をしていいのかの気持ちはありますが、3月までは「東北関東大震災被災地支援競馬」として売上の一部が被災地支援のために拠出されるとのこと。競馬ファンとして、馬券を買って微力ながら貢献したいと思います。

小倉11R 中京記念(GⅢ 芝・2000㍍)
◎ダイワジャンヌ
○シャドウゲイト
▲バトルバニヤン
△サンライズマックス
×オウケンサクラ
×ラフォルジュルネ

ブロードストリート
前走の京都牝馬S7着は、道中は発馬直後から手綱を押して行って中団に取り付く。流れが落ち着いた3角手前から馬群のなかで脚をタメる。同じ位置にいた勝ち馬が馬なりのまま直線を迎えたのに対し、同馬は激しく手綱が動き、直線で一気に離されてしまう。直線で手綱を引っ張るシーンがあったのは、狙っていた進路を手応えで上回るストリートスタイルに奪われたから。自身はジリジリとしか脚を使えなかった。マイルでの決め手の差が出てしまった。前々走の愛知杯2着は、5番枠から少し気合いを付けて中団のインを取りに行く。終始、抑え切れないくらいの行きっぷり。インの経済コースを上手く立ち回り、3角から少しずつ加速したが、4角手前で故障馬の煽りを喰らい、急に手応えが怪しくなる。4角から懸命に手綱をしごき、ポッカリと開いたインを突く。最後は勝ち馬との激しい叩き合いの末、僅かに屈した。4走前の府中牝馬S6着は、発馬でトモに重心が掛り、半馬身ほど行き脚がつかず。直後に鮫島Jが手綱を押したためにモロに掛り、道中は頭を上げての追走。終始、インの経済コースを立ち回れたのは良かったが、鞍上と喧嘩してリズムが悪かった。その分、直線を向いて追い出してからジリ脚だった。トモが甘いために追って頭が高い。それが最後のワンパンチ不足に繋がっているし、瞬発力勝負では分が悪い。距離が2ハロン延びているのは間違いなくプラスだし、小回りも対応可能。ただし、乗り難しいタイプだけに鞍上の鮫島Jが上手く誘導できるかがポイントになる。

セラフィックロンブ
前走の日経新春杯9着は、発馬直後から手綱をしごいてハナを主張する。この手綱のアクションで、同型のプロヴィナージュ、ビッグウィークがすんなりと控えたために2ハロン目からハナに立つ。終始、折り合いもスムーズでゆったりとした逃げ。向こう正面に差しかかったところで若干ペースが速くなったものの、その後は至極順調な道中。だが、4角の下り坂で早々と手応えが怪しくなると、直線は馬群に沈んでしまった。内側の馬場がかなり傷んでいたし、強敵相手では仕方なかったか。前々走の愛知杯1着は、テンから気合いを付けての先行策。1角からは3番手のインで脚をタメる。勝負どころでも手綱はがっちりと持ったまま。4角でスパートを開始させると、直線は2着馬との叩き合いを制した。安定した先行策で、スローでも対応できるし小回りも対応可能。予定していた中山牝馬Sが中止となり、急きょ遠征することになった。2走前と同じ舞台で。

オウケンサクラ
前走のマイルCS16着は、スプリント快速馬ジョーカプチーノが飛ばすハイペースの流れをスッと3番手から積極的な競馬。だが、マイルGIで先行馬総崩れの流れで古馬相手。4角の下り坂で早々と手が動き、直線は馬群に沈んでしまった。前々走の天皇賞・秋4着は、長距離輸送で太かった馬体が絞れた。道中はシルポートが作る淀みない流れを2番手から追走。道中は抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。トビが大きく中距離で気持ち良さそうに走り、存分に脚をタメられた。その分、直線で粘り強い脚で踏ん張れた。トモの蹴りが強く、行き脚は抜群。秋華賞、ローズSの敗因が今ひとつはっきりとしないが、気分良く走れた時の底力は相当ある。2ハロンの距離延長は間違いなくプラス材料だ。久々になるが、中間は坂路で入念に乗り込まれているし、最終追い切りは首を上手く使った力強い走りだった。いきなり万全の態勢だ。

ダイワジャンヌ
前走のAJCC5着は、道中はゆったりとした流れを中団の外目めを追走。終始、勝ち馬をマークする形。向こう正面で一気に流れが速くなり、3角ではペースの緩急に戸惑って手綱が動く。それでも、直線でジワジワと伸びて3着以下と差のない競馬ができた。別定で外々を通らされる形になったことを考えても、上々の内容だった。前々走の中山金杯6着は、スローの流れでスッと好位を取れた。道中の折り合いもスムーズで、ペースの速くなった三分三厘でも余裕十分の手応え。直線が楽しみになる手応えだったが、外からイケドラゴンに被され手綱を引っ張る。ようやく坂を上り切ったところで進路ができて急追したが、届かなかった。最後まで伸びているだけに本当に勿体なかった。ここ2走を見る限り、6歳にして本格化した。攻め馬でも、前脚をピンと張り出し、全身を柔らかく使ったフットワークで好調さが伝わってくる。予定していた中山牝馬Sが中止となり、急きょ遠征することになった。腹回りはギリギリだけに当日の馬体重には要注意。

サンライズマックス
前走の小倉大賞典5着は、好発を決めるも直後から手綱をグッと抑えて後方に控える。グッとハミを噛んで力んでいたし、1角手前で右手前に替えたために外へ膨れてロスの多い誘導。道中は最後方で我慢する競馬。しかし、3角で動きたくても馬群が密集して動けず。4角でも前がびっしりと壁になり手綱を抑えたまま。ようやく直線で進路を見出したものの、それは大外。明らかに仕掛けが遅れたし大外を通っては届くはずがない。最後は凄い脚で追い込んできただけにスムーズなら間違いなく勝ち負けになっていた。追い込み一辺倒で、どうしても他力本願でロスの多い競馬になってしまう。前々走の中日新聞杯も大外ブン回しで最後はいい脚で伸びているものの届かなかった。最後の脚は確かだが、信頼はできない。

ラフォルジュルネ
前走の関門橋S1着は、2番枠から馬任せでスーッと4番手のインを追走。前脚をピンと張り出して全身を使った柔らかいフォームで無駄がない。終始、抑え切れないくらいの行きっぷり。3角で他馬が手綱を押してスパートするも、同馬は手綱を抑えたまま。進路を自由に選択できる手応えで、4角では迷わず外へ。直線でハミをかけ直され右ステッキが入るとグンと加速。前の馬を交わしたところで手綱を抑えて流してフィニッシュ。最後大外から詰め寄られたのを田辺Jはゴール前まで気づいていなかった。これで差し切られていたら、大問題になったことは間違いない。前々走の筥崎特別1着は、スローの流れを道中は馬任せで中団の外めを追走。4角手前で大外を楽な手応えのまま進出を開始させると、グンと加速。直線は内へモタれて切れ込んだが力の違いで差し切った。条件クラスでは搭載エンジンの違いで押し切れたが、今回はオープン馬相手。とにかく全身を柔らかく使えて切れ味がある。

バトルバニヤン
前走の小倉大賞典2着は、14番枠から後方に下げ、1角でインに潜り込む。向こう正面でインを通ってポディションを上げて行き、4角手前では前から4馬身圏内まで迫る。4角で外めに持ち出し直線はジリジリと伸びて首の上げ下げに持ち込んだ。惜しい内容だった。前々走の京都金杯10着は、シルポートが作る緩い流れを道中は後方から追走。スローで馬群がギュッと凝縮したために三分三厘の下り坂では大外から進出開始。直線ではジリジリとしか伸びず惨敗した。この日の馬場は内断然有利で、スローの大外差しはあまりにも酷だった。マイルも忙しかった。3走前の中日新聞杯5着は、スローの流れを道中は後方のイン追走。向こう正面でかなりレースの流れが緩み、自然とポディションを上げて行く形に。インの経済コースを立ち回り、4角でも手応え十分。直線も詰まることなくスムーズに加速できたが、ジリジリとしか伸びなかった。切れ負けの感。小回りローカル巧者で、向こう正面から長く脚を使うことができる。2000㍍もこなせるし、道悪も大丈夫。今週の坂路での追い切りも、弾むようなフットワークでスピード感十分だった。前半から流れてくれれば。

シャドウゲイト
前走の京都記念10着は、馬任せでスッと中団の外めへ。1角では少しハミを噛んだが、2角からはスムーズな追走。スローの流れを嫌い、向こう正面で少しづつポディションを上げ、3角の上り坂で一気に3番手まで押し上げる。そこで少し脚をタメたものの、4角ではコーナーワークにぎこちなさを見せ、筒一杯。直線は馬群に沈んでしまった。久々で58㌔を背負い、強敵相手では厳しかったか。決して切れる脚はないが、長くいい脚を使えて粘り強い。いかにも小回り向きの脚質だし、前走でテンに行けなかったのは馬任せに行ったためで、決して9歳だから衰えているわけではない。58㌔を背負うが、昨年の中京記念で575を克服している。馬場が渋れば更に。

アンノルーチェ
前走の洛陽S7着は、発馬後に気合いを付け二の脚がついてスッと2番手へ。しかし、レースはテンから速いラップが刻まれる先行馬総崩れの展開。直線は抵抗できずに馬群に沈んでしまった。前々走の小倉大賞典15着は、テンからモロに掛ってしまった。2度叩いてデキは上向いているが、気分良く行くタイプで2ハロンの距離延長はプラスとはいえない。

ナリタクリスタル
前走の小倉大賞典7着は、道中は中団馬群で前のリルダヴァルをマークする形。向こう正面まではスムーズな誘導だったが、3角からは手綱が激しく動く。ズブさを見せて4角では後方までポディションを落としてしまう。直線でエンジンが掛ってからは盛り返してきているものの、気難しさを見せた。前々走の中山金杯3着は、スローの流れを道中は中団の外めから追走。終始、気合いを付けながらの追走。3角でペースが上がった時にズブさを見せたものの、馬群の外めでスムーズに加速。直線もジワジワと伸びてきた。エンジンが掛ればいい脚を使えるが、どうしてもズブくてエンジンが掛るのに時間が掛る。昨夏の新潟のように広くて直線の長いコースなら力を出せるが、小回りの小倉では加速したい三分三厘でゴチャつくリスクが高い。鞍上の手綱捌きに期待したい。


みなさん大丈夫でしょうか…

2011-03-11 21:21:01 | Weblog
東北、関東地方を襲った大地震。

地震の瞬間、新宿駅前で仕事をしていましたが、6階だったためかなりの揺れで頭が痛くなって気持ち悪くなりました。何かに掴まっていないとまともに立てない状況で、こんな体験をしたのは生まれて初めてです。

直後からエレベーター、エスカレーターはすべて休止。車での移動だったため自宅まで帰ることができましたが、新宿駅前には人が溢れかえっていました。

また、どこのコンビニも弁当類はすべて売り切れで、道路脇には歩行者が目立ちました。普段なら1時間掛らないところ、首都高が通行止めの影響もあって3時間掛りました。精神的に疲れる一日でした。

ニュースで宮城県の光景を見ましたが、ここまで深刻な事態に陥っているとは思いませんでした。すごく心配ですし、皆さん余震に気をつけて下さい。