中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

宝塚記念(GI)回顧

2005-06-26 23:03:00 | 回顧
【馬場状態】Aコース2週目。若干であるが内の馬場が掘れている。力要る。時計速い。

12.9 - 11.1 - 11.2 - 12.3 - 12.4 - 11.8 - 12.0 - 11.7 - 12.1 - 11.8 - 12.2
(35.2-36.1)(47.5-47.8)(59.9-59.8)

レースはシルクフェイマスが一旦はハナへ立つも、
抑えが利かないコスモバルクが平均ラップでの逃げ。
圧倒的人気のタップダンスシチーは2角が早くも仕掛けて2番手に進出すると、
3角で先頭に立つ。連れて先行馬たちも動き出す。
残り6ハロンからペースが速くなり、持久力が要求される厳しい流れ。
やはり、タップが早めに動いたことで後続も動かざるを得ず、差し馬が漁夫の利を得た。

勝ったスイープトウショウは安田記念同様、中団からの競馬。
道中は終始、ゼンノロブロイを見ながら。
勝負どころで前の有力どころが早めに動くなか、
同馬は前走の早仕掛けを反省してアクションを起こしたのは直線。
馬場の中央から力強く抜け出して牡馬を一蹴。
前へ行けるようになった。
普段からB着用で調教も強くできるようになった。
終いは切れる。

2着のハーツクライは馬体を増やして力強くなった。
馬体減りが続いた昨秋とは雲泥の差。
いつもどおり最後方から末を温存すると、直線で力強く伸びてきた。
有力どころが早めに動いた展開も良かった。
追い込み馬にために、どうしても他力本願な面はあるが、
終いの切れ味は勝ち馬同様、鋭い。

3着のゼンノロブロイは休み明けでGIと過酷な条件。
道中は好位グループから、前を見ながらの競馬。
3角でタップが先頭に立つと、同馬も前へ進出するも、
4角でバテたコスモバルクに進路を阻まれてブレーキをかけてしまう。
直線で立て直して伸びてきているものの、勝負どころでの致命的不利は想像以上に大きかった。
それでも、3着は地力の高さの証拠。強い。

4着のリンカーンは勝負どころでタップが早めに動くと、連れて前へ進出。
直線半ばで一旦は先頭に立つも、坂上で後方2頭に差されてしまう。
ただ、厳しい流れを自ら勝ちに行っての内容は高く評価できる。
詰めの甘さはあるが、中距離の折り合いに気を使わない競馬が合っている。

5着のサンライズペガサスは最後は鋭い脚で伸びてきた。
さすがは阪神巧者。
ただ、如何せんこの馬には勝ち時計が速すぎた。
GI制覇の最大のチャンスだっただけに惜しまれる。
このまま、脚元が無事で秋に雄姿を見せてほしい。

6着のトウショウナイトは道中、中団からの競馬。
ほぼ、勝ち馬と同じ位置にいたのだが、伸び切れず。
現時点での決め手の差。
時計勝負も良くなかった。
ひと夏超えての成長期待。

圧倒的一番人気を背負ったタップダンスシチーは惨敗。
スタート直後は大外枠から内の馬を見ながら競馬するも、
2角で仕掛けて単独2番手に進出すると、向こう正面~3角にかけて、
コスモバルクに競りかけるも、なかなか突き放せず。
直線は力なく馬群に沈んだ。
昨年と同様の競馬だったが、勝負どころでの反応が全く違った。
ペースが厳しかったことは確か。
残り6ハロン勝負の厳しい流れだった。

◎のヴィータローザは後方から競馬するも、
前走同様、勝負どころで置かれてしまった。
最後は最内から抵抗できなかった。
速い時計勝負が合わないか。
スローで末を溜めたほうがいいかもしれない。

シルクフェイマス、ビッグゴールドにとって残り6ハロン勝負では厳しい。
展開的に致し方ない。

コスモバルクもいつもどおり掛かり気味にハナへ。
更にタップダンスシチーに早めに来られては持たない。
今後の課題も折り合いだ。
オーバーワーク気味の調教で馬体もギリギリの16キロ減だった。

中距離の男馬相手でもスイープトウショウの末脚が炸裂した。
展開は読みどおりだったが、もっと馬の特徴を精査していきたい。






宝塚記念(GI)最終結論

2005-06-25 19:55:48 | 最終結論
◎ヴィータローザ
○タップダンスシチー
▲ゼンノロブロイ
△サンライズペガサス
×ハーツクライ
×ビッグゴールド
★アドマイヤグルーヴ


【見解】
上昇著しいヴィーザローザを本命視。
前走の金鯱賞2着は2週間後のエプソムCから始動予定だったため、急仕上げ。
タップダンスシチーの作る緩い流れを中団から追走。
勝負どころで置かれたときは万事休すかと思ったが、
そこからメンバー最速の上がり33秒6の強烈な脚で勝ち馬を急追した。
休み明けで急仕上げ、展開不向きのなかで十分すぎる内容だ。
苦手だった瞬発力勝負に対応したのは心強い。
休養したことで急激に力を付けている。
叩き2戦目で順当に上積みが望めるし、鞍上も成長を実感している。
コスモバルク、タップダンスシチーの作る速い展開で、流れは向く。
鞍上がスムーズに導けば戴冠がある。
遅れてきた大物が仁川のターフで光り輝く。

相手筆頭はタップダンスシチー。
復帰戦の金鯱賞1着は大外枠発走でスローの逃げに持ち込んだ。
残り5ハロン地点から加速すると、3~4角で後続を引き離す。
上がり3ハロン33秒8にまとめて楽勝。
展開に恵まれたことは確かだが、順当な勝利だった。
昨年のこのレースはローエングリンの作る淀みない流れを、
3角で早めに先頭に立って、そのまま押し切る衝撃的な競馬。
他馬との性能の違いを見せ付けた。
暮れの有馬記念2着はフランス遠征明けで状態が万全ではなかった。
平均ペースの逃げに持ち込むと、終始勝ち馬にマークされる苦しい展開なら、
0.1秒差に踏ん張ったのは地力の高さの証明。
今回はコスモバルクの存在が厄介で、ハナへ立って途中で絡まれるとリズムが崩れる可能性も。
理想はコスモバルクを見ながらの2番手だろう。

3番手はゼンノロブロイ。
休み明けだが、山ほどの調教を積まれている。
しかし、いくら調教を積んでいても順調に使われている馬に比べれば劣ることは間違いない。
昨秋はGIを3連勝。抜群の瞬発力を発揮した。
今回は仕掛けどころが鍵となる。
タップを早めに追いかけるとなると、息が持たない可能性も。
休み明けはソラを使う傾向がある。
実力、実績は断然だが、そのあたりを嫌って3番手評価。

あとは阪神得意のサンライズペガサス、無欲の追い込みが怖いハーツクライ、
好位から持久力のある末脚を発揮するビッグゴールド、
昨年のマーメイドSの勝ちっぷりが忘れなれないアドマイヤグルーヴ。


宝塚記念(GI)展望・1

2005-06-23 22:49:59 | 見解
いよいよ春のグランプリ宝塚記念(GI)。
今年は昨年の年度代表馬ゼンノロブロイを筆頭に、昨年の優勝馬タップダンスシチーも出走。
頭数は寂しいものの、少数精鋭のメンバーが揃った。
今回の鍵は展開だ。有力どころの仕掛けどころ次第で結果が大きく違ってくる。
枠順も踏まえてじっくりと検討していきたい。
先週の阪神開催は芝の丈が長く、時計が掛かっていた。そのことも頭に入れておきたい。
まずは各馬の分析から。


【タップダンスシチー】
今回は堂々の一番人気だろう。
前走の金鯱賞1着は大外枠発走から終始マイペースの逃げ。
残り5ハロン地点からペースを上げると、勝負どころで一気に他馬を引き離す。
そして、上がり33秒8にまとめて逃げ切り勝ち。
まさに理想的な逃げ切り勝ちだった。
前々走の有馬記念2着はフランス遠征明けで状態は良くなかった。
それでも、平均ペースの逃げに持ち込み、終始ゼンノロブロイにマークされる苦しい競馬ながら、0.1秒差に粘った。強かった。
昨年のこのレースは、ローエングリンの作る淀みない流れを3角で先頭に立ち、
そのまま押し切る衝撃的な競馬で押し切った。
平均していい脚を長く使うタイプで、自らレースを作れるので不発がない。
しかし、折り合いに不安のあるコスモバルクの存在が厄介。
途中で絡まれる危険性があるし、ゼンノロブロイも早めに競りかけてくるだろう。
この馬として最悪なのは、テンからHペースの流れを追走する形。
そうなれば有馬記念8着の再来も考えられる。


【ゼンノロブロイ】
昨年の年度代表馬。休み明けで挑む。
前走の有馬記念1着は相手をタップダンスシチー一頭に絞ったレース。
平均ペースの淀みない流れを2番手から徹底マーク。
直線でライバルをねじ伏せ堂々のレコードV。
前々走のジャパンC1着は中団で控えてジックリと脚を温存。
直線で満を持して追い出すと抜群の瞬発力で楽に抜け出した。
昨年のこのレースは平均ペースの縦長の展開を中団前目から追走。
タップダンスシチーが3角で先頭に立ち、それを追いけるも、ラストで脚が止まった。
今回は暮れの有馬記念以来の久々になる。
本数はこなしているが、順調に使われてきた馬と比べると不利なのは間違いない。
しかも、休み明けはソラを使う面があるし、タップダンスシチーを早めに競りかける展開で息が持つかどうかの不安もある。
実力と実績は認めるも、他馬の付け入る隙は十分ある。


【リンカーン】
前走の天皇賞6着は一番人気に支持された。
道中は折り合いに不安があるため、積極的な競馬ができず、後方から。
やはり、長距離戦において折り合いに不安があるのはかなりの不利。
最後はいい脚で追い込んでいるだけに悔やまれる。
昨年の同レースはローエングリンの作る淀みない流れを中団から。
タップダンスシチーが早めに動くなか、同馬も早めに追い掛けるも届かず。
決して一瞬の決め手に長けている馬ではない。
一昨年の有馬記念では早めの先頭の積極策で2着に踏ん張り、
同年の菊花賞では勝負どころで後方まで下がって、直線で早めの競馬をしてバテた上位陣を強襲した。
というようにどういう競馬でも平均していい脚を使える馬。
自在な脚質な反面、詰めの甘さを兼ね備えている。
折り合いに不安のない阪神2200mで積極的な競馬で活路を見出したい。


【アドマイヤグルーヴ】
今シーズンは不振が続く。
前走の金鯱賞4着はタップダンスシチーの作る緩い流れを中団の内を追走。
道中は折り合いもスムーズだったが、4角でハミを噛んで掛かってしまった。
大外に膨れると、ラスト1ハロンで脚が止まってしまった。
体調も今ひとつだった。
前々走の天皇賞・春11着は距離が長く、折り合いも付かなかった。致し方ない敗戦。
三走前の大阪杯4着は苦手の休み明けで太め残りだった。
懸念されている馬体も一戦毎に絞れている。攻めは相変わらず絶好。
昨年は同じ金鯱賞を叩いて、マーメイドSを衝撃的に勝った。
直線で見せた次元の違う脚に鳥肌が立った。
同馬は発情期にあたる4~5月の成績が芳しくない。
この時期なら本来の力を発揮できるだろう。
今回はコスモバルク、タップダンスシチーの作る速い流れで差し脚が生きる。
折り合いさえ付けば、本当にいい脚を使う。
牡馬も天皇賞3着の内容から遜色ない。
無欲の追い込みが怖い。


【ビッグゴールド】
ここ3走でビック馬券を演出している。
前走の天皇賞2着はスタート直後にハナへ立つも、1角でシルクフェイマスに先頭を譲った。
本来なら掛かって前を追いかけてしまう形だが、同馬は全く動じなかった。
4角で早めに先頭に立つと、直線で抜け出すも、最後は勝ち馬に差されてしまった。
4角でもう少し我慢できていれば結果は違ったかもしれない。
以前は骨膜炎に悩まされていたが、今は全く不安がない。
攻めでもビシビシ時計を出している。充実している。
ここ3走は何れもスローの流れ。
今回はコスモバルク、タップダンスシチーがおり、速いペースが予想される。
復帰後、初めて経験する速い流れに戸惑わないか、一抹の不安もある。
ただ、前走のように控える競馬もできるし、3200mを克服するあたり、
持久力も兼ね備えている。
元々は差し馬。中団あたいに控える競馬も面白い。


【コスモバルク】
前走のチャンピョンズM10着はマイルの流れでも掛かってしまった。
しかも、勝負どころでマクり気味の競馬になった。
前々走の日経賞6着はテンにスローの流れを2番手から我慢するも、
2角で掛かって行ってしまった。あれだけ道中にスタミナをロスしては厳しい。
昨秋のジャパンC2着はルメール騎手騎乗で道中ピタリと折り合い、
直線で差し返す味のある内容。卓越した勝負根性を持っている。
しかし、今シーズンは騎手が乗り替わり、全く折り合いが取れていない。
テンに無理に抑えて、途中で我慢しきれずにマクるチグハグな競馬が続いている。
前を追い掛けるバルクの気性を考えれば、始めからハナに行くのがベスト。
前走でマイルを使ったことと、最終追い切りで破格の時計を出したことで、
更に折り合いに不安を感じる。


【ハーツクライ】
前走の天皇賞5着はいつもどおり最後方から脚を温存。
4角で大外に持ち出すと、いい脚で伸びているものの届かず。
スローの流れで大外を通らされたのはかなりのロスだし、展開も不向きだった。
距離も長かった。
前々走の大阪杯2着は昨秋に減った馬体が回復していい状態。
平均ペースの流れを大外から鋭い脚で強襲した。休み明けで上々の内容。
昨秋はダービーの反動と、上記に述べたように馬体減りが続き、万全ではなかった。
追い込み一辺倒のため、どうしても他力本願になってしまう。
今回はコスモバルク、タップダンスシチーがおり、流れが向きそうだ。


【サンライズペガサス】
前走の天皇賞14着は出遅れたものの、道中はいい感じの追走だったが、
直線で脚が止まってしまった。やはり、距離の壁は厚かった。
前々走の大阪杯1着はサイレントディールの作る平均ペースの流れを、
中団から競馬すると、直線で鋭い脚で差し切った。
長くいい脚は使えないが、一瞬の切れ味は凄まじい。
阪神コースは5戦4勝、2着1回と絶好舞台。
三年前は無念の直前回避。生涯最高の形でGIを迎えた。
脚元に爆弾を抱えている馬だが、この中間は2週続けて時計を出している。
今回、コスモバルク、タップダンスシチーの作る速い流れを中団で脚を温存できれば一発があってもおかしくない。


【ヴィータローザ】
前走の金鯱賞2着はタップダンスシチーの作る緩い流れを中団から追走。
終始、折り合いもスムーズで勝負どころで置かれ気味になるも、
直線でメンバー最速の上がり33秒6の脚で追い上げた。
以前は切れる脚を使える印象はなかったので驚いた。
休養したことで馬が急激に力を付けている。本格化を迎えた。
叩き2戦目で更なる前進を見込める。
安藤勝騎手が騎乗停止なのは痛い。
道中、スムーズに追走できれば一発の魅力がある。


【トウショウナイト】
前走の天皇賞4着は初めての距離を考慮して後方からの競馬。
道中は若干掛かり気味だったし、一周目のスタンド前で進路を阻まれた。
それでも、最後は馬群を割って鋭い脚で追い込んだ。価値の大きいレースだった。
前々走の日経賞2着は好位からコスモバルクを早めに追い掛ける競馬で差された。
三走前の京都記念も早めに抜け出したところを勝ち馬に差された。
一戦毎に力を付けている4歳馬でここも上積みが望める。
今回は前走のように控える競馬で差し脚を生かしたい。
前を早めに追い掛けなければここも好勝負になるだろう。


【サイレントディール】
前走のエプソムCは緩い流れを好位から流れに乗り。
直線で前を射程圏に入れるも、伸びきれず。右前脚の落鉄が痛かった。
三走前の大阪杯は縦長の平均ペースの逃げに持ち込むも、最後は差された。
決して終いが切れる脚はないので、前々走のように早めに抜け出すか、
大阪杯のような逃げがベスト。
ここは速い馬が揃い、ハナを叩けそうにない。
厳しい戦いになるだろう。


【シルクフェイマス】
前走の金鯱賞3着は相変わらずテンションが高かった。
道中はスローの流れを3番手の絶好位から競馬するも、
内にモタれ気味。直線で伸びを欠いた。左回りはうまくない。
前々走の天皇賞・18着は苦手の上滑りする馬場で、1角で掛かってなし崩しに脚を使ってしまった。その形で長距離は乗り切れない。
昨年のこのレースは2着。3角で早めに抜け出したタップを追い掛けて最後まで粘った。
決して一瞬の切れ味はないが、好位に取り付く、レースセンスがあるし、
平均していい脚を使う。勝ち味に遅いタイプだが、安定している。
雨だけは嫌だったが、幸い天候は持ちそう。運がある。
今回も長くいい脚を生かせる展開なら。この中間は坂路攻め。


【ボーンキング】
3年以上の休養明けだった前走があわやのシーンを演出。
最後はジリジリと後方から伸びた。
ただ、そこから中1週で急激な上積みは望みづらい。
メンバーも大幅に強くなる。


【スティルインラブ】
久々の金鯱賞6着はスローの流れで折り合いに苦労。
それでも、最後は上がり33秒8の脚で伸びてきた。
昨シーズンは走る方に気持ちが向かず、スランプに陥った。
しかし、前走で復活の兆しを見せた。
相変わらず攻めでは破格の時計を出している。
牝馬3冠の実力を見せてほしい。


【スイープトウショウ】
前走の安田記念2着はローエングリンの作る淀みない流れで、
この馬自慢の差し脚が生きる流れ。
直線の長い府中で外から豪快に伸びた。やはり切れる。
今回も速い流れが期待できる。
東京から阪神に替わるのはマイナスだが、距離は持つだろう。
普段からB着用で調教もスムーズに行えるようになった。




プロキオンS(GⅢ)回顧

2005-06-20 11:42:16 | 回顧
12.2 - 10.6 - 11.1 - 11.7 - 11.9 - 12.1 - 12.3
(33.9-36.3)

サイレンスボーイが内から果敢に飛ばす速い流れ。
それでいて上がりも速く、スピード+決め手が要求される展開であった。

勝ったブルーコンコルドは大外枠発走から中団やや前目のポディション。
道中の手応えはイマイチだったが、勝負どころの3~4角でスッと反応。
直線入り口で前を射程圏に入れると、上がり35秒5の強烈な決め手で差し切った。
以前は気性面で安定しなかった。体調も万全ではなかった。
今は本当に充実している。
これならGIも見えてくる。

2着のサンライズキングは大外枠発走から馬なりで先行集団へ。
テン33秒9の流れを考えれば、そのスピードは驚異的。
4角でも抜群の手応えで圧勝も考えられたが、勝ち馬の決め手に屈した。
どうしても詰めが甘い。
1200mでも十分通用するスピードを持っている。

3着のテイエムアクションは自ら勝ちにいく強気の競馬。
道中は勝ち馬ブルーコンコルドを徹底マーク。
しかし、相手が勝負どころでスッと反応したのに対し、同馬は置かれてしまった。
直線でジリジリと伸びているものの、いつもの切れ味ではなかった。
初めての厳しい流れと積極的な策が響いた。
現時点では直線一気の競馬が合っている。東京、京都向き。
この経験が今後に必ず生きるはず。

4着のサイレンスボーイは内で包まれるのを嫌ってガンガン飛ばした。
4角で手応えがあるように見えたが、最後は止まってしまった。
テンにオーバーペースで飛ばしたことが影響した。
そこまでダッシュ力があるわけではない。
控える競馬もできるが、スッとハナへ立つ競馬が理想。

5着のツルマルファイターは中団からの競馬。
直線で一瞬は伸びているものの、最後は脚色が鈍ってしまった。
脚の使いどころの難しいタイプ。

本命のマルカキセキは3角で不利があったが、それでも勝ち負けは厳しかった。
ダートは合わないのか。

ニホンピロサートは終始、追っ付け気味の追走。
年齢を重ねることでズブさが出てきたか。
無理してテンに前へ行ったために、最後は筒一杯。
今はもう少し距離があったほうがいいかもしれない。
テンに掛かってオーバーワーク気味の追い切りも影響したか。



プロキオンS(GⅢ)最終結論

2005-06-19 01:03:55 | 最終結論
◎マルカキセキ
○ブルーコンコルド
▲サンライズキング
△ニホンピロサート
×サイレンスボーイ
×スリージェム
★テイエムアクション


【展開】
ハナを切るのはステンカラージン。
武豊騎手騎乗のサイレンスボーイは2番手からの競馬も可能で、
無理な競り合いはない。
そう速くはならず、平均ペースの流れ。
タイキバカラの除外で先行激化が緩和された。
有力馬のテイエムアクション、メイショウサライはお互い意識しながらの競馬になるだろう。


【見解】
久々のダートとなるマルカキセキを狙い打つ。
ここ数走はオープンの芝でも活躍しているが、全4勝はすべてダート。
昨秋のゴールデンジュビリー1着では外から鋭い脚で差し切っている。
同年の昇竜S5着はテンに掛かり気味の追走に加え、直線で外から被された。
それでも、後のGI馬であるパーソナルラッシュと0.9秒差なら評価できる。
まだ、ダートでは底が割れていない魅力がある。
叩き3戦目で陣営も状態には太鼓判を押す。
この距離なら中団あたりに取り付けるし、直線でうまく馬群を捌ければ。

対抗にはブルーコンコルド。
今は状態も精神面も安定している。
この中間も速い時計を出して申し分ない。
前走の栗東S1着は好位から鋭く伸びて快勝。
トップハンデの57キロでも桁が違った。
スピードの加えて、終いの脚もしっかりしている。
あとは1200mを2回使われたことと、大外枠で折り合いが課題に。

3番手はサンライズキング。
前走の欅S3着は好スタートを切って一旦は2番手に付けるも、
鞍上が意識的に控えて中団あたりまで下がってしまった。
しかも、直線で前が詰まって立て直す不利もあった。
それでも、外から最後まで伸びてきたのは高く評価できる。
2走前の栗東S2着では抜群のスタートで2番手を奪い、4角でも絶好の手応え。
圧勝してもおかしくなかったが、最後に勝ち馬に差された。
詰めの甘さがあるのは否定できない。
2走前に負けたブルーコンコルドと2キロ差だったのが、同斤量になる。
外から揉まれずに行けるこの枠はプラス。

プロキオンS(GⅢ)展望

2005-06-18 21:25:06 | 見解
【メイショウサライ】
前走のサウジアラビアRT1着はエコルプレイスの作る速い流れを後方から。
直線を向いて外からメンバー最速の上がり35秒6の強烈な脚で差し切った。
前々走のコーラルS7着は出遅れて仕掛けたために、テンに折り合いを欠いた。
終始、外を回された影響もあり、伸び切れず。
このように出が悪く、追い込み一手の脚質のため展開の助けが必要。
前走のようにゆったりと競馬ができる東京ダ1600mがベストだろう。
鞍上がこの馬を信じて直線まで我慢できるかどうか。


【ブルーコンコルド】
前走の栗東S1着は好スタートを切ると好位からスムーズな追走。
直線を向いて前を射程圏に入れると、鋭く伸びて差し切った。
トップハンデの57キロでも力が違った。
前々走の京葉S2着は骨折明けで7分のデキに加えて馬体減り。
惨敗してもおかしくないケースがったが、後方から見せ場を作った。
以前は気性的な問題で力を出し切れなかったが、ここ数走は安定している。
抜群のスピード性能と終いの脚もしっかりしている。
中間も中4週と余裕があるし、一週前、最終追い切りと速い時計を出している。
あとは1200mを2回使われたことと、大外枠発走で折り合いが課題。


【サンライズキング】
前走の欅S3着は好スタートを切って一旦は2番手から競馬するも、
意識的に手綱を抑えられて中団まで下がってしまう。
しかも、直線半ばで前が詰まって立て直すチグハグな競馬。
それでも、最後までしっかり伸びたことは高く評価できる。
前々走の栗東S2着も楽に2番手を追走すると、4角で抜群の手応え。
圧勝してもおかしくなかったが、勝ち馬に差された。
詰めの甘さがあるのは確かだが、堅実なレースをする。
今回は外枠を引いて砂を被らずに好位から競馬できれば一発があってもいい。
1200mよりは追走が楽な1400mはプラス。

【サイレンスボーイ】
前走のアンタレスS8着は適性外の1800m。
しかも、ハナを奪うまでに脚を使ってしまっては万事休す。
前々走のコーラルSは好スタートを切ると、ニューベリーを抑えてハナへ。
終始マイペースの逃げで、直線で二の脚を使い逃げ切り勝ち。
だが、メンバーに恵まれ、展開が向いたのも確か。
今回は同型のステンカラージンとの兼ね合いがポイント。
あまり切れる脚を使えるタイプではないので、できればハナを切りたい。


【エイシンハンプトン】
前走の欅S8着は大外枠発走のため終始外を通らされた。
直線を向いても見せ場なく失速。
昨秋に胃の病を患い入院。陣営によれば、その影響が現在も残っているとのこと。
攻めでは破格の時計を出していても、肝心の内臓面が伴っていない状況。
昨年のこのレースは2着だったが、果たしてどこまで。


【ステンカラージン】
前走の立夏S1着は押してハナへ立つとマイペースの逃げ。
人気がなかったことと東京コースということでノーマークの逃げ切り。
今回は相手強化で前走のような楽逃げは望めない。
強引にハナを奪ったときに息が持つかどうか。


【タイギャラント】
阪神ダ1400mは庭のようなもの。
いつも後方から見せ場は作るものの、あと一歩の決め手に欠く。
タイキバカラの除外で流れが落ち着きそうなのもマイナス。


【スリージェム】
前走のアンタレスS13着は向こう正面までは2番手の絶好位を追走するも、
3角あたりからバテて失速。
適性外の1800mでGⅢの流れは想像以上にきつかった。
それを考えれば2ハロンの距離延長は間違いなくプラス材料。
短距離での強烈な決め手は目を見張るもの。
流れが落ち着きそうなのはどうかだが、中団前目あたりを追走できれば。


【ツルマルファイター】
前走の欅S7着は太め残りが解消し、期待されたが案外の内容。
3走前のコーラルS2着は緩い流れを2番手から追走する理想的な競馬ながら、
勝ち馬に突き放された。
6歳馬だけに上積みにも疑問が残る。


【ニホンピロサート】
昨年の覇者で阪神ダ1400mは10戦6勝と大得意。
前走の地方交流競走を快勝して衰えはない。
前々走のコーラルS10着は休み明けで61キロは酷過ぎた。
昨年のこのレースは好位から抜け出して圧勝している。
今回は得意の条件で57キロでの出走。
スムーズに好位を取れそうなメンバー構成もいい。


【テイエムアクション】
前走の欅S1着は終いの切れ味は凄まじかった。
ラスト1ハロン地点で、まだ後方だったが、そこから怒涛の追い込みで一蹴。
メンバー最速の上がり35秒5の脚はすごかった。
前々走の栗東S3着はフワッとした出で後方から。
直線で外からもの凄い脚を繰り出して勝ち馬に鋭く迫った。
負けて強の内容であった。とにかく終いの脚は切れる。
3走前のメルボルンTでは先行して勝っているが、
ここ2走の内容を見ると、後方から終いを生かす競馬になるだろう。
メンバー的に流れが落ち着きそうなマイナスだが、鞍上が直線でどの進路を取るか注目。
1キロ増、初の阪神の坂と、詰まったローテがどうでるか。


【マルカキセキ】
ここ数走は芝のオープンでも頑張っている。
しかし、4つの勝ち鞍はすべてダート。
昨年の昇竜S5着はテンから掛かり気味に好位を追走し、直線で外から被されながら、
後のGI馬トップオブワールドから0.9秒差なら評価できる。
昨秋のゴールデンジュビリー1着は外から強烈な脚で差し切った。
ダートでは未だに底を見せていない魅力がある。
差しの同馬にとって流れが落ち着きそうなのは痛いが、
最内枠を生かせれば一発があってもいい。





馬券戦略・3

2005-06-14 23:09:04 | 馬券戦略
最近、つくづく展開の重要性を痛感している。
人間と同じで、馬にも個性があり得意な条件がある。
その条件に適した展開を読みきることができれば格段に的中率がUPする。
だが、それが究極に難しい。

例えば先日の安田記念。
香港の快速サイレントウィットネス、日本のローエングリンがおり、
必然的に速い流れは予測できた。
そのなかで、私は前走の内容が圧巻だったダイワメジャーに本命を打った。
懸念された東京コースについても、
ギリギリまで追い出しを我慢すれば克服可能と見ていた。
結果はご存知のとおり、追い出しを我慢したのはいいものの、伸びきれず8着。
メジャーには、直線ヨーイドンの競馬は向かなかったのだ。
それは過去のレースを振り返ればある程度予測できたはず。
この馬の好走パターンは、抜群のスピード性能を搭載していて、
好位から早めに抜け出して粘る競馬。
それを考慮すると、ローエン、サイレントの作る速い流れのなか、
直線の長い府中で好走するのは難しかった。
展開を読んでいるようで、
メジャーを本命にするために都合のいい展開を描いただけだった。
自分の甘さを痛感した。
勝ったのは、速い流れを中団前目でスムーズに競馬をしたアサクサデンエンだった。
マイラーズCから急激に馬が力をつけ、前哨戦も鮮やかに好位から抜け出した。
その前哨戦では◎を打った。狙いは間違いではなかった。
だが、本番では印を落とした。
どこかでデンエンの力を信じ切れていなかった。情けない。
2着のスイープトプショウもそう。
速い流れと直線の長い府中で持ち前の決め手をフルに生かした形だ。
私はAコース替わりに目を奪われて、この馬を軽視してしまった。

このように今までは本命馬の得意な好走パターンに無理やり展開を持っていった。
それでは馬券は取れない。
まずは、しっかりと過去のレース映像から馬の個性を見抜く。
その後に、人気馬の脚質や逃げ馬、馬場状態、枠順などを加味して展開を予想したい。
この反省を今後に生かしたい。

もし、お時間があればみなさんの「展開」についての見解を聞かせてください。

ファルコンS(GⅢ)回顧

2005-06-14 00:35:44 | 回顧
11.6 - 10.2 - 11.2 - 12.0 - 12.3 - 12.6
(33.0-36.9)

最終週を迎えた中京は内、外ともに荒れた非常な馬場状態。
最内をロスなく回った馬の台頭も目に付いた。

スタートしてスパインがハナへ立つも、途中からマルブツブリザードが奪い返す。
馬場を考えればテン3ハロン33秒0は速い。
上がり36秒9というズブズブのレースとなった。

勝ったカズサラインは大外枠発走。押して好位を取り付くと、
隣のシンボリグランを終始マーク。
テイエムチュラサンが動いた3~4角で連れて前へ上がっていくと、
そのまま、内より馬場がマシな大外を通って押し切った。
この馬場だとある程度自ら動けるほうがいい。
スタミナ勝負に向いた馬。
今後は高速馬場への適性が鍵となる。

2着のフェリシアは馬場の悪い最内枠発走でよく頑張った。
4角では後方だったが、直線で最内から渋太く伸びた。
器用さがあり、小回りコース向き。
さすがは唯一の重賞ホース。力がある。

シンボリグランは勝ち馬と一緒の位置からの競馬。
テイエムチュラサンが仕掛けた3~4角で一緒に動くもラストは脚が止まった。
内にモタれて苦しそうだった。
現状ではパンパン馬場のほうがいいか。

4着のヒカリバハーロは痛恨の出遅れ。
最後は一完歩ごとに迫っただけに悔やまれる。
これで芝でもやれることがわかった。
プラス20キロという馬体は今後に向けていい材料だ。


テイエムチュラサンは勝負どころで先頭に立つ強気の競馬。
ラストは脚が止まったが、十分見せ場を作った。

ジャズファンクは終始ロードウィズタイムに外から被される厳しい競馬。
あの形では伸び切れない。この経験が今後につながるはず。

マルブツブリザードはダッシュが鈍くハナへ立つまで時間が掛かった。
その分、余分な脚を使ってしまった。
しかも、息の入った3角~4角で一気に外からこられた。
現状では揉まれ弱いとのこと。内枠も辛かった。
ゆったりした競馬が合っている。

コパノフウジンは道中、中団やや前目の外を追走するも、
3角で躓いてからは行きっぷりが悪くなった。
致し方ない敗戦。

トーホウレビンはテンに置かれた。
上がりが掛かったのでラストは追い上げられたが、小回りの1200mは忙しすぎる。
今後は距離が伸びて注目したい。

コスモフォーチュンは何度もバランスを崩しているように見えた。
しかも、テン3ハロン33秒0の流れを逃げ馬の直後を追走し、
勝負どころで外から被された。
揉まれ弱い同馬にとって辛い展開だった。

ケイアイフウジンは坂路で好時計を連発して仕上がっていた。
それでも、いきなりの実践でこのスタミナを要する馬場は厳しかった。





エプソムC(GⅢ)回顧

2005-06-13 00:24:26 | 回顧
は13.1 - 11.2 - 11.3 - 11.7 - 11.9 - 12.3 - 11.1 - 11.7 - 12.3
(35.6-35.1)(59.2-59.3)

グランリーオのスムーズな逃げ。
外からアラタマインディに競られるも、そこで手綱を押してハナへ。
以後はうまく息を入れた走りで折り合いもスムーズ。
3角で外からブラックカフェにハナを奪われるも、慌てずジックリ溜めた。
カフェがかなり離れた位置だったことも幸いした。
直線入り口で一気にペースアップして引き離すとギリギリまで応戦。
これ以上ないペースで運べただけに勝ちたかった。
今日の内容なら距離も問題ない。

勝ったスズノマーチは内枠の利を最大限に生かした。
好スタートを切ると道中は内の3番手をスムーズに追走。
直線に入って追い出されると、ズブさを見せるもジリジリ伸びて競り合いを制した。
前走の新潟大賞典は道中かなりコースロスがあっただけに、
今回は鞍上の好騎乗が光った。
ただ、かなり恵まれたところがあったのも事実。

3着のダイワレイダースは久々でマイナス18キロという状況でよく走った。
道中はサイレントディールの内を通って脚を温存。
溜めに溜めて直線入り口で追い出されると、
一旦は先頭に並びかけるも、ソラを使ってしまう。
ただ厳しい条件だったことを考えれば上々の内容といえる。
あとは精神面と体質の強化が望まれる。

4角のサイレントディールは道中は中団の前目から。
終始、折り合いもスムーズで直線入り口で前を射程権に入れるも、
そこから伸びきれず4着。
鞍上の武豊騎手によれば右前脚が落鉄していたとのこと。
これ以上ない展開だっただけに悔やまれる。

5着のボーンキングには驚いた。
常識的に考えて3年以上のブランクは大きなハンデ。
スローの不向きな展開のなかを最後方からジリジリと伸びた。
今回は無事に走れただけでも価値のあるレース。
そんなかでも見せ場を作ったのには驚愕。
秋が楽しみ。

6着のシャイニンルビーは4角で外に膨れたのが悔やまれる。
最後はいい脚で伸びてきているだけにスローの流れで、あのロスは大きかった。
溜めればいい脚を使える。

ウインクリューガーはサイレントディールをマークしながらの競馬。
流れ的には見せ場を作っても良かったが8着。
気性的にムラな面があり、ベストは時計の掛かる1200m。
坂路では依然として抜群の動きを披露している。

◎のエリモマキシムは痛恨の出遅れ。
それにしても直線で見せ場を作れなかった。
上がりの掛かる展開を得意とする馬で、スローの展開も向かなかった。
直線平坦コースのほうがいいのか。

タカラシャーディーは切れる脚が使えないのがネック。
楽に先行する脚があるだけにお終いの粘りが課題。

ロードフラッグはまたしても掛かり気味の追走。

カンファーベストも道中力んでいた。
あれでは持たない。
脚に爆弾を抱えているだけに強い攻めができないのも影響している。






エプソムC(GⅢ)最終結論

2005-06-12 01:11:21 | 最終結論
◎エリモマキシム
○ダイワレイダース
▲サイレントディール
△タカラシャーディー
×グランリーオ
×ロードフラッグ
×カンファーベスト
★シャイニンルビー


【展開】
ハナを切るのはグランリーオ。
逃げ馬にとっては最高の1枠2番を引き、
鞍上の松岡騎手も相当手応えを掴んでいるだろう。
前走はうまくスローに落としての絶妙な逃げ切り。
ここも距離を考えれば無理なペースでは行かないだろう。
前半は平均よりもやや遅いペース。
鍵を握るのは重賞初騎乗の小島騎手騎乗のブラックカフェ。
この馬がハナを叩くようなことがあればペースが速くなる。
2番手集団に人気のサイレントディール。
同馬は切れる脚に欠けるし、前に人気のグランリーオがいるために早めに前を捕らえに行くだろう。
そこで後続の人気どころも早めの競馬をすれば差し馬にもチャンスが来る。


【見解】
本命はエリモマキシム。
前走の新潟大賞典4着は終始、外を通らされ、直線も外ラチ一杯の大外。
かなりのロスがありながら、メンバー最速の上がり34秒2の脚で鋭く迫った。
上位馬と通ったコースの差を考えれば勝ちに等しい内容だった。
長くいい脚を使うタイプで府中コースはピッタリ。
上がりの掛かる展開になれば外から突っ込んでくる。
天候が回復したのは何より。

相手は久々のダイワレイダース。
前走のアメジストS1着の内容が桁違いだった。
元々はクラシック候補だった馬。
スタートさえ決まれば好位に取り付くスピードもある。
秋に向けて試金石のレース。

サイレントディールは切れる脚に欠ける。
早めに前のグランリーオを捕らえに行った時に脚が残るかどうか。
控えても瞬発力勝負では分が悪い。
東京よりは阪神コース向き。

タカラシャーディーも切れる脚に欠けるクチ。
先行して一瞬はいい脚を使う。
それが長続きしないだけに府中コース適性に疑問が残るが、
久々はむしろプラスだし、過去の実績も抜群。
縦長の淀みない流れになれば粘れる。

グランリーオは単機逃げが望める。
あとは早めに来るサイレントディール次第。