中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

札幌記念(GⅡ)回顧

2011-08-21 21:17:17 | 回顧
年に一度の大バーゲンセール「ハンズメッセ」は、いよいよ8月25日(木)より全国の東急ハンズで開催です!

8月22日(月)21:00から「全開ガール」第7話です!

そして、22:00からは東京FMです!


12.6 - 11.3 - 12.0 - 12.3 - 12.2 - 12.7 - 12.6 - 11.9 - 11.3 - 11.5=2:00.4

逃げ馬不在のメンバー構成のなか、キングトップガンがハナを叩く。2ハロン目から淀みないラップを刻み、1000㍍通過は60秒4と平均ペースの流れ。しかし、向こう正面終盤から3角にかけて12秒6-12秒7と流れは一気に緩む。ここで各馬が脚をタメる形となり、馬群は一気に凝縮。瞬発力タイプが台頭する流れ。

 実績馬トーセンジョーダンが貫録の勝利で夏競馬唯一のグレードⅡ競争を制した。宝塚記念後、短期放牧を経て入厩10日目で迎えた一戦。元来、叩き良化タイプでもあるため決して万全の態勢ではなかった。しかし、絞りづらい体質を考えれば冬場の休み明けよりは汗をかく夏場は良かった。レースでは13番枠から少し気合いを付けて前々へ。鞍上としてはハナを切ってもいいくらいの気持ちだったが、大外枠とそれほどテンのダッシュ力はないために4番手の外めに取り付く。道中の折り合いはスムーズで、レースの流れが極端に緩んだ3角で外めからジワッとポディションを上げる。4角から12秒6-11秒9と一気にギアチェンジする流れに戸惑いを見せ、手綱は動いてズブさを見せる。直線に入ってもハミを掛け直されても反応は鈍く、外のレッドディザイアに飲み込まれそうになる。馬体を併せられたことで闘志に火が付いたのか、そこからグンとひと伸び。最後は内々で粘るアクシオンをゴール前で差し切った。パワーのある実績馬で洋芝向きではあるものの、緩急の激しい流れは得意とはしない。そのなかで格好を付けたのはさすがだ。今秋は得意の府中開催が待っている。元来、底力勝負で台頭するタイプ。

 ひと叩きして攻め強化で急上昇を示したアクシオン。大幅に馬体を減らしていたが、これは絞れたもの。レースでは2番枠から手綱をしごいて先団へ。仕掛けて行ったことで掛る危険はあったが、1角で少し頭を上げたくらいでスムーズに折り合いを見せる。前走は向こう正面でモロに掛っていたが、この日は首を水平に使って攻め同様に集中力に富んでいた。終始、引っ張り切りの手応え。流れが極端に緩んだ3,4角では痺れる手応えで各馬が動いてもジッと我慢。タメるだけタメて直線へ向くと、一瞬の切れ味で狭いところを突きぬける。ギアチェンジの速さで一旦は単独先頭に躍り出るが、ゴール前で勝ち馬に差されてしまった。インの経済コースを立ち回り、流れが緩んだ3角で慌てずにじっくりと我慢させた鞍上のファインプレー。恵まれたのは確かだが、仕掛けて先団を取りに行っても掛らなかった精神面での充実も見逃せない。

 GI馬レッドディザイアは久々でも入念に乗り込まれ、最終追い切りではテンから掛るくらいの行きっぷりを見せ、精神面でも動ける態勢は整っていた。発馬で内へヨレてそれほど行き脚はつかず。直後から掛るくらいの行きっぷりを見せ、鞍上は抑えるのに必死。道中は前に壁を作って何とか我慢させる。流れの緩んだ3角で自然と前との差を縮めたものの、馬群がギュッと凝縮したために大外を捲って進出する。4角では馬6頭分外を回る強引な競馬。直線でスッと左手前に替え、グーンと猛追。ラスト150㍍地点で右手前に替えた時に内へモタれる。そこからすぐに左手前に替えて立て直すも、勝ち馬がそこからひと伸びて差し切れなかった。後方でたっぷりと脚をタメることができたとはいえ、3,4角からの騎乗はいただけない。上位2頭に比べてかなりの距離ロスはあった。最後の脚はさすがのものだったし、叩いて秋が楽しみなった。

 コスモネモシンは前走同様に後方で控える競馬。道中は引っ張り切りの手応えでうまくタメが利いていたし、流れが緩んだ3角からは自然と前とのポディションを縮める。外めを通って進出する形になったが、前走ほど極端な捲りではなく、4角では引っ張り切りの手応え。直線を向き、一完歩毎に伸びる。地力に勝るレッドディザイアが内へヨレたことで進路をカットされる場面はあったが、最後に手前を替えてもうひと伸び。上位馬とは決め手の差を見せられた格好になったが、強敵相手に善戦した。以前は好位からスピードの持続性を生かす競馬をしていたが、近走は控える競馬が板に付いてきている。

 久々のカリバーンは無理することなく馬任せでスッと2番手へ。道中の折り合いはスムーズ。流れが緩んだ3角でも我慢できたし、ギアチェンジした4角でも戸惑うことなく対応し、バテた逃げ馬を捕えて単独先頭に躍り出る。直線はさすがに切れ味に勝る上位馬に交わされたものの、大きくバテることなく最後まで粘り強い走りを見せた。ガンガン飛ばす先行タイプではなく、馬任せで行って最後もひと脚使うタイプの先行馬。軽い走りで決して洋芝向きではなかったし、久々で攻めの動きも今ひとつに映った。叩いて秋開催が楽しみになった。

 人気を背負ったキングトップガンは激戦の疲れが出た。この中間は中3週のローテながら攻め量が物足りず、最終追い切りでは、鞍上が手前を替えるに促しても手前を替えず動きもピリッとしなかった。レースでは逃げ馬不在でハナを主張する。向こう正面までは緩みない流れを刻み、3角からは極端にペースを落とす緩急ある流れを作る。ここで極端にペースを落とし過ぎた嫌いはあったが、4角であっさりと脱落。ペース云々ではなく、走られる状態にはなかった。別定の57㌔も影響はあったろう。

 ヤングアットハートはテンから手綱を動き通しで追走するのがやっとの状態。ペースの落ち着いた3角でも手綱は忙しく動き、ペースの上がった4角では完全に置かれてしまった。直線は鞍上も無理に追っていなかった。2000㍍は短い。オープンクラスでは2500㍍くらいないと厳しい。



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札幌記念ほか

2011-08-21 09:30:17 | Weblog
愛知県稲沢市にある美味しい珈琲とモーニングが頂ける「美甘珈琲」さんです!!

年に一度の大バーゲンセール「ハンズメッセ」は、いよいよ8月25日(木)より全国の東急ハンズで開催です!

札幌11R 札幌記念
◎アクシオン
○ダンスインザモア
▲カリバーン
△レッドディザイア
×キングトップガン
×トーセンジョーダン

久々をひと叩きし、急上昇のアクシオンを狙う。前走の函館記念3着は、直前の攻め馬で前脚の捌きが硬く決してデキは良くは見えなかった。発馬後から頭を上げたフワフワした走り。向こう正面でも頭を上げて掛ってしまう。鞍上は前に壁を作って何とか我慢させる。三分三厘で有力どころが早めに動く展開も、自身との戦いのため手綱はグッと持ったまま。直線へ向くと追って頭が高くなるが、一瞬の脚でグンと詰めてきた。デキひと息でここまで差を詰められるのだから、地力は高いし力の要る洋芝は合っている。この中間は絶好の動きを披露して急上昇を描いている。最終追い切りでは、首を水平に使った集中力に溢れる動きで前脚も柔らかく使えていた。攻め量も豊富で文句なしだ。内枠を引き、好位のインでジッと我慢できれば。

小倉11R 小倉日経オープン
◎エーシンジーライン

前走に引き続き、エーシンジーラインを狙う。前走の小倉記念5着は、不利な大外枠から手綱をしごいて前々へ。ハナを奪いたかったが、最内枠のホクトスルタンが2ハロン目に10秒7のラップを刻んではさすがにハナへ行けず。1角でスッと2番手に落ち着く。レースは流れが緩むことなく1000㍍通過が57秒1の速い流れ。この流れを3角から早めに動いて4角で単独先頭に躍り出る積極的な競馬。直線で一旦は突き抜けたものの、残り1ハロン地点で勝ち馬に並びかけられ、ゴール前はさすがに脚が鈍ってしまった。開幕週のパンパン馬場が向いたとはいえ、この速い流れで不得手の2番手からの競馬で早めに動いて最後まで見せ場を作ったのだから高く評価できる。前々走の七夕賞1着は、最内枠から手綱を目一杯にしごいてハナへ。1角から上手くペースを落として息を入れられたものの、3角からキャプテントゥーレに早めに競りかけられる苦しい展開。そして何より、最終週のボコボコの馬場で内めを通った馬が総崩れの条件が大きく響いた。完全に度外視できる一戦。距離の長かった4走前の日経賞5着では、GI級相手に小差の競馬をしている。ハナを奪い、自らのペースで走れれば年明けの寿賞のように、スピードの持続性を発揮できる。ここは絶好の最内枠を引き、何が何でもハナへ行く。同型のナリタトルネードとはスピード性能からして違う。相手関係に恵まれたここならあっさり。

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クイーンS(GⅢ)回顧

2011-08-15 01:10:09 | 回顧
愛知県稲沢市にある美味しい珈琲とモーニングが頂ける「美甘珈琲」さんです!!


12.4 - 11.0 - 11.7 - 11.6 - 11.7 - 11.9 - 12.1 - 12.0 - 12.2=1:46.6

(35.1-36.3)(58.4-59.9)

カウアイレーンがハナ。発馬後に迎えた1角でも流れは緩むことなく速いラップを刻む。向こう正面に入っても11秒6-11秒7と一向に緩む気配はない。1000㍍通過58秒4のハイペース。当然、先行各馬には厳しい展開となり、差し馬が台頭する流れになった。開幕週とはいえ、洋芝の札幌で1分46秒6はかなり速い。

 小雨降る北の大地で、遠く離れた秋決戦への名乗りを上げたのはアベンチュラ。直前の攻めでも馬なりで併走馬を突き放し、叩いて更に上向いていた。レースでは、ハイペースの流れを発馬後に少し気合いを付けて好位を取りに行く。2角までは外のサンテミリオンに被されたためにハミを噛んで力んでしまう。向こう正面に入ってからはスムーズに折り合う。三分三厘の3角でトモが甘いためかズブさを見せて置かれてしまう。4角手前から右ステッキも入る。4角から直線入口にかけては左右の馬に挟まれて苦しい形に。普通なら馬込みに飲まれてしまうケース。そこから馬場を強く叩きつけるフットワークで盛り返す。ゴール前で先に抜け出したコスモネモシンを捕えて重賞初制覇を飾った。パワーと底力を兼ね備えているだけに、洋芝のハイペースは願ってもない条件だった。トモは甘く瞬発力勝負では現状では辛いだろう。本番の秋華賞は京都の内回り。今回と同様にテンから締まった流れになりやすい条件だ。ズブいだけに真ん中から外枠を引きたいところだ。

 久々のコスモネモシンは大外の14番枠。発馬後に好位へ運ぶのではなく、内の出方を見ながらスッと後方に控える。レースは向こう正面に入っても緩まないハイペース。そこで馬群から大きく離れた後方までポディションを下げる。タメるだけタメて3角から大外を通って一気に捲る。4角では先団まで迫る。直線では大外を通って一旦は完全に抜け出す。だが、ゴール前で脚色の鈍ったところを勝ち馬に差されてしまった。久々を考えれば上々の内容といえる。大外枠を引き鞍上の腹を括った騎乗の嵌った流れだった。瞬発力勝負では厳しいだけに、持続性ある展開も向いた。

 アニメイトバイオは道中、中団馬群からの追走。ハイペースの流れを前に壁を作り、しっかりと折り合う。三分三厘で手綱は動き、ステッキも入って決して手応えは良くない。それだけに進路を選択する余裕はなく、直線は馬場の3分どころへ。アスカトップレディが外へ膨れたことでできた隙間に突っ込む。一旦は抜け出すかの勢い。ゴール前で脚色は鈍り、外の2頭に差されてしまった。牡馬相手でもGⅢなら通用するものの、昨秋の切れ味は鳴りを潜めている。
 
 注目していたブロードストリートは14㌔減。直前の函館からの輸送で大きく馬体を減らしてしまった。レースでは発馬後に手綱をしごいて中団を狙いに行くものの、行き脚はつかず後方からの追走になってしまう。折り合いはスムーズでしっかりと脚をタメる。直線の短さを考えれば三分三厘の3角で動きたいところ。だが、馬群が凝縮して動くに動けない。4角では手綱を引っ張るシーンもあった。直線は一完歩毎に馬込みを縫って伸びてきていただけに勿体なかった。発馬後に行き脚のつかなかったことを考えると、馬体を減らしてトモに力が入っていなかった可能性はある。

 ショウリュウムーンは直線で例によって内へモタれて鞍上の岩田は満足に追えていなかった。それでも、左手綱を引きながら巧みに誘導した。

 レディアルバローザは久々で攻めでも動きはひと息だった。函館からの輸送がありながらも8㌔増。馬体にも余裕はあった。1番枠からポンと好発を決めて好位へ取り付く。終始、インの経済コースを立ち回れたものの、速い流れを追走してなし崩しに脚を使わされた。4角では進路がなくて待たされたが、逆に脚は溜まった。直線でインを突き狭いところを割って伸びたものの、最後にもうひと脚は使えなかった。本調子になかっただけに、叩いての変わり身に期待したい。

 アスカトップレディは、ハイペースの流れを好位から正攻法の競馬。かなり辛い展開にもかかわらず、最後まで大きくはバテなかったのは評価できる。

 サンテミリオンはテンからハミを噛んでしまい、馬群の外めを通らされて掛ってしまった。久々でも行きっぷりの良さは目立った。ひと叩きして落ち着きが出れば。



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関屋記念(GⅢ)回顧

2011-08-07 19:26:33 | 回顧

8月6日発売のESSE9月号は東急ハンズ特集です!

8月8日(月)21:00から「全開ガール」第5話です!


12.5 - 10.5 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 10.9 - 12.1=1:32.6

(34秒5-34秒8)

押して押してマイネルファルケがハナ。2ハロン目から淀みないラップを刻み、新潟外回りとしては珍しく緩みのない流れ。3,4角でも11秒7-11秒6と緊迫した攻防。スピードの持続力と底力が求められる一戦に。

 ダービー5着馬レインボーペガサスが久々に重賞制覇を飾った。久々の一戦になるが坂路で入念に乗り込まれ、まずまずの仕上がりだった。レースでは9番枠から緩みない流れをスッと好位へ付ける。2ハロン目からは持って行かれ気味になるものの、一貫した流れで何とか我慢することができた。3,4角でも流れが緩まない緊迫した流れを正攻法の競馬で早めに追い掛ける。直線で馬任せのままグーンと加速し、残り2ハロンから先頭に並びかける。そこから一頭だけ突きぬけ、ソラを使うことなく粘り強く伸びる。ゴール前で大外から有力どころが強襲するも、危なげなく押し切った。久々で速い流れを正攻法で押し切ったのだから強いのひと言。スパッと切れる脚がないだけに、新潟外回りにしては珍しく一貫した流れになったのは逆に良かった。秋が楽しみになる内容だし、クラスは上がるほどレースはしやすくなるだろう。

 2番人気のエアラフォンは発馬を決めるも無理することなく最後方に控える。道中の折り合いはスムーズ。3角で外めからジワッとポディションを押し上げるも、モタモタしてポディションを上げられない。4角手前ではマークしていたセイクリッドバレーに先に動かれ、進路を締められてしまう。ここでコーナーワークにぎこちなさを見せていた辺り、初めての左回りに戸惑っていた可能性は高い。直線に入ってもグッとくる感じはなく、残り2ハロン地点でも最後方のまま。鞍上の懸命な手綱捌きでも反応は鈍い。ようやくゴール前で左手前に替えてからグンと伸びたが、先に抜け出した勝ち馬は捕えられなかった。自身は33秒1の脚を使っているものの、3,4角から直線入口にかけての反応の鈍さには不満を残す。12㌔増の馬体も影響したか。まだ重賞で通用するとは今回だけでは判断できない。

 セイクリッドバレーは発馬後にスッと最後方に控える。道中は前のエアラフォンを見る形。3角に入り、ライバルがモタつくのを見ると、外めから早めに進出を開始する。4角手前までスッとポディションを上げられたものの、4角から直線入口にかけては仕掛けている割にはズブい。直線を向いても、ジリジリとしか伸びず前も捕えられず、後ろからも差されてしまった。距離不足のマイル戦に加え、テンから締まった流れで追走に脚を使わされてしまった。その分、追ってから余力が残っていなかった感じだ。


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函館2歳S

2011-08-06 18:50:35 | Weblog

8月6日発売のESSE9月号は東急ハンズ特集です!

8月8日(月)21:00から「全開ガール」第5話です!

函館11R 函館2歳S
◎エクスクライム

 最内枠のエクスクライムを狙う。デビュー戦はスーッとハナを奪い、3,4角で息を入れる大人びたレース運び。自らハミを取り、前向きさを感じさせる道中。直線で軽く仕掛けられると、ピッチの利いた回転の速いフットワークでグーンと突き放す。坂上で少し内へモタれたものの、問題ない程度で逃げ切った。自らハミを取る前向きな気性は評価できるし、首を上手く使えて身のこなしは柔らかい。この中間は函館への輸送を無事にクリア。最終追い切りでは、四位を背に自らハミを取り、引っ張り切りの手応えのままで抜群の動きを披露した。ここは先行各馬の揃ったメンバー構成だが、デビュー戦の感じなら好位からでもスッと脚を使えるだろう。最終週でも内の馬場が極端に痛んでいないのは心強い限りだ。

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