中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

日曜日の狙い

2006-01-29 08:15:49 | 最終結論
〝折り合いに心境!先行粘り込みで戴冠〟

京都11R 京都牝馬S
◎メイショウオスカル
○チアフルスマイル
▲オースミハルカ
△マイネサマンサ
×アズマサンダース
×ディアデラノビア
★ヤマニンシュクル

【見解】
何が何でもの先行はオースミハルカのみ。内からトーセンハピネス、マルターズヒート、メイショウオスカルらが番手を形成しそうだが、スロー必至のメンバー。後方に有力どころが集結し、最後の瞬発力勝負。昨年と同じ展開か。それでも、前々で流れに乗れるアドバンテージは大きい。中間、口カゴを使用して折り合い面に心境を見せたメイショウオスカルを狙う。前走の京都金杯11着は外枠から折り合いを欠いてなし崩しに使わされた。とにかく折り合いがポイント。先行できるアドバンテージは大きく、流れに乗って粘り強い脚で抵抗する。前走の京都金杯7着で直線大きな不利があったチアアフルスマイル。牝馬特有の切れ味を備えており、スローの流れは望むところ。うまく馬込みを捌ければ。59㌔は明らかに厳しいオースミハルカ。本来なら単騎逃げで絶好の狙いだが、斤量と短いマイルのスピード勝負は辛い。3番手まで。マイルなら折り合えるマイネサマンサ。前走の阪神牝馬S2着は外からレクレドールに被される厳しい競馬だった。好位で折り合えれば。昨年、一瞬の切れ味で戴冠したアズマサンダース。今年も同様の切れ味勝負の流れで上位を覗う。一叩きされたディアデラノビアの変わり身、牝馬上位の底力を有するヤマニンシュクルも怖い。


〝パワフルな末脚で群雄割拠の混戦を断つ!〟

東京11R 根岸S
◎タイキエニグマ
○サンライズバッカス
▲トウショウギア
△リミットレスビッド
×ニシノコンサフォス
×テイエムアクション
★メイショウボーラー

【見解】
内からアグネスジェダイ、トウショウギア、メイショウボーラー、シルヴァーゼットと行きたい馬が揃い、平均ペース以上は必至の流れが予想される。それならタイキエニグマの差し脚が生きる。2走前のブラジルC1着はHペースの流れを直線で大外へ持ち出して一完歩毎に強烈な伸び脚で差し切り勝ち。58㌔を背負い、メンバー唯一の上がり35秒台の脚は強さを際立たせた。速い時計勝負への適性は微妙だが、幸い、今の府中のダートは時計が掛かっている。速い流れ必至のメンバーで差し切りを狙う。

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東京新聞杯(GⅢ)予想

2006-01-28 00:09:50 | 最終結論
◎キネティクス
○アルビレオ
▲ウインラディウス
△ペニーホイッスル
×グランリーオ
×イヤダイヤダ

【見解】
キネティクスを本命視。前走の京都金杯10着は好発を決めて終始、好位のインと絶好位で競馬するも、道中に揉まれたことと、直線で外から被されたことで力を発揮できなかった。決してスパッと切れる脚はないが、平均していい脚を使うタイプで、昨年の同レース2着はハットトリックとともに大外からジワジワ追い込んだ。脚質的に府中1600㍍はベスト条件。揉まれ弱いため、絶好の8枠15番もいい。GⅢなら。相手筆頭はアルビレオ。前走の京都金杯3着は発馬後、スッと控えるも、流れが落ち着いて動くに動けず。直線入り口でも反応は鈍い。だが、エンジンが掛かると鋭い脚で猛追。先行馬有利の流れを考えれば高い評価ができる。ここも控える競馬で来るだろう。使い詰めの影響さえなければ。ウインラディウスの前走CBC賞4着は発馬の不利と直線でごちゃついたのが痛かった。府中1600㍍は得意条件。折り合って溜めることができれば鋭い脚を発揮する。59㌔は割引。ここ数走、馬場や距離に泣かされたペニーホイッスル。久々にベスト条件で競馬できる。中日新聞杯をHペースで押し切ったグランリーオ。相変わらず攻め絶好である。久々のイヤダイヤダも攻め馬はできている。

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根岸S(GⅢ)展望

2006-01-26 21:47:51 | 見解
今週は注目の3重賞が行われる。どのレースもメンバーが揃って白熱した戦いが繰り広げられそうだ。特に〝熱い〟のが根岸Sだ。昨年のフェブラリーSの優勝馬メイショウボーラーに、4歳期待の星サンライズバッカス、快速トウショウギア、上がり馬マイティスプリングなど豪華メンバーが終結した。本番を占う意味でも要注目。

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メイショウボーラー
前走の兵庫GT2着は発馬で躓く不利があってハナへ立てず。中団馬群で揉まれて折り合いも四苦八苦。勝負どころで外目へ持ち出してジリジリ差を詰めるも及ばず。59㌔で深い砂と発馬の不利、揉まれたことを考えれば高く評価できる。控える競馬ができたのは収穫だった。前々走のJBCスプリントは久々で明らかな急仕上げ。攻めの動きも悪かった。昨年のこのレースの勝ち馬であり、フェブラリーSでは抜群のスピードで逃げ切った。底力、実績はNO.1。最終追い切りで抜群の攻めを披露したように叩き3走目で上積みが望めるし、スピードを生かせる府中の軽いダートへ替わるのもプラス。59㌔でも。陣営も前走で控える競馬にメドを立てており、トウショウの2番手も有り得る。

ニホンピロサート
前走の兵庫GT1着で見事復活。好位の外目を追走。手綱を動かしながらだったが、渋太く伸びて快勝。ただ、近走は追走に苦労する面が見られ、前走のような時計の掛かるダート向き。府中の速い競馬に対応できるかどうか疑問。

サンライズバッカス
前走のジャパンCD5着は後方のインを追走。終始、経済コースを通って、直線で前が壁になって大外へ。その不利は多少あったし、そこからビュッと鋭い脚で上位争いを演じた。上がり3ハロン36秒1はメンバー最速。GIでも通用する力が証明された。前々走の武蔵野S1着は発馬一息。中団馬群のなかを追走し、直線で外へ。そこから強烈な末脚でグングン伸びて圧勝。怪物カネヒキリを下した。最後の決め手は相当なレベルにある。今年の飛躍が期待される。1400㍍も望むところ。だが、この中間は急仕上げ気味。目標は先。発馬に難があるだけに、偶数番がほしい。

タイキエニグマ
前走の師走S1着はダイワバンディット、カイトヒルウインドが競り合う速い流れを後方追走。終始、余裕ある追走で直線を向いてバテた先行馬を楽々捕らえてべラージオとの激しい叩き合いを制した。前々走のブラジルC1着はHペースの流れを直線で大外へ持ち出して一完歩ごとに強烈な伸び脚で差し切り勝ち。58㌔を背負い、メンバー唯一の上がり35秒台の脚は強さを際立たせた。昨春にGⅢに2戦挑戦していずれも着外だったが、気性面での成長と、前々走の強さから十分やれる。府中ダ1400㍍はベスト。速い馬が揃って展開も向きそうだが、速い時計勝負への対応は疑問。

トウショウギア
注目の最速馬。前走の霜月S1着はスッとハナを奪う。終始、平均ラップの軽快な逃げを打ち、直線で一旦は迫られるも、そこから粘り強い脚で振り切った。勝ちタイム1分23秒0は相当速い。2走前の武蔵野S12着は良馬場でテン3ハロンが34秒5はいくら何でも速すぎた。一見、スピード一本調子タイプに映るが、3走前の越後Sは4番手から圧勝している。テン3ハロンを35秒台前半の平均ペースで行ければ渋太い。たとえメイショウの2番手でも、自分のペースを守ればやれる。久々だが、坂路とWで意欲的に乗り込まれている。

マイティスプリング
注目の上がり馬。前走のギャラクシーS1着は道中、外枠発走から好位外目追走。除々にポディションを上げていくと、直線入り口で4頭横並びの形で先頭へ。そこから後続を突き放して快勝した。終始、外目を通らされる苦しい展開なので余計に価値が高い。プラス16㌔と余裕のある馬体でもあった。3走前の500万条件が大差レコードVの衝撃。仕掛け気味にハナを奪うと平均ペースの逃げ。他馬が激しく手綱を動かすなか、直線半ばまで持ったまま。そこから軽く仕掛けられるとグイグイ他馬を突き放して圧勝!ラスト3ハロン11秒9→11秒9→11秒7とバテるどころかコンマ2秒短縮しているように、まだまだ余裕があった。ここは一気の相手強化でペースに戸惑う懸念がある。揉まれずに競馬できる外枠がほしい。55㌔は有利。

リミットレスビット
前走のガーネットS1着は久々のダート。道中は中団で控えるも行きたがる。それでいて3角で手綱を引っ張る不利があった。立て直して直線で外目へ持ち出すと鋭い伸び脚で差し切り勝ち。スプリントの速い流れでも掛かるように、天性のスピード性能を誇る。だが、控える競馬が板に付いてきたことで、1ハロンの距離延長にも対応できるはず。幸い、トウショウギア、メイショウボーラーと快速馬がおり、速い流れが期待できる。鞍上に内田博幸騎手を配し折り合えれば前走の末脚が再現できる。

テイエムアクション
前走のガーネットS8着は実績のない休み明けで太め残りだった。休養前のプロキオンS3着は初めての重賞。道中はブルーコンコルドを徹底マーク。勝負どころでライバルがスッと動いたのに対し、同馬は置かれ気味の進出。直線でもジリジリとしか伸びなかった。初めての速い流れに戸惑ったのだろう。3走前の欅S1着は後方のインで溜めて、直線で長くいい脚を繰り出して一気の差し切り勝ち。現状では溜める競馬が合っているようだ。その意味では府中ダ1400㍍はベスト。叩き2走目で攻めの動きも良い。

ニシノコンサフォス
前走の羅生門S1着は外枠からスッと2番手へ取り付く。直線で逃げ粘る素質馬ジョイフルハートを楽々捕らえて差し切った。1分10秒5は速い。前々走のギャラクシーS4着は休み明けでテンに掛かり、直線で勝ち馬に外から被された。致し方ない。前走で負かした相手は強敵だし、相手が強いここでも楽しみだ。

バランスオブゲーム
初ダート。芝ではGIでも掲示板に載るように健在。適性は微妙だ。

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平安S(GⅢ)回顧

2006-01-25 00:43:21 | 回顧
(1回京都第8日11R ダ1800㍍ 曇・良)
【馬場状態】良ながら締まったダートで時計速い。

12.2-11.2-13.0-12.8-12.8-12.7-12.0-11.5-12.0
(36.4-35.5)(49.2-48.3)(62.0-61.0)

【展開】
最内枠のマイネルボウノットが掛かり気味にハナを奪うも、他馬が競りかけることもなく、スンナリの流れ。テン5ハロン62秒0の遅い流れ。それで、上がり3ハロンが芝並みの35秒0。これでは後方勢の末脚は生きない。前々で流れに乗った馬たち有利の流れに。

勝ったタガノゲルニカは破竹のダート5連勝を飾った。道中はマイネルボウノットの作る緩い流れを、揉まれるのを懸念して2番手追走。終始、揉まれることなく流れに乗ると、4角で早くも逃げ馬を捕らえて先頭へ躍り出る。グイグイ加速して2着馬に詰め寄られるものの、ラスト1ハロン12秒0とバテることなく、しっかりとした脚取りで追撃を振り切った。揉まれなかったこと、流れが向いたことは確かだが、一気に持ち時計を短縮したあたり、かなりのセンスがある。次はフェブラリーS。更なる強敵が待ち受けるが、この上昇度は見逃せない。

2着はヴァーミリアン。昨年暮れの名古屋グランプリが中止になったことで間隔が開いた。プラス20㌔は余裕があった。道中はスッと好位の外目へ取り付く。終始、勝ち馬を見ながらの競馬。直線で早めに動いたライバルを射程圏に入れて猛追するも、なかなか差し切れず。結局、アタマ差及ばなかった。その理由がレース後に明白になった。それは左後肢の落鉄。それでも、僅差の勝負に持ち込むのだから力がある。一気の距離延長とメンバー強化でも問題なかった。太め残りを叩いた次走フェブラリーSが楽しみだ。

3着は人気薄のハードクリスタル。好発を決めて前目へ行くも、外のヴァーミリアンに被されて、中団まで位置取りが下がった。4角で内へ潜り込むと、ジワジワ差を詰める。だが、この上がりの速い競馬では前も止まらなかった。自身はいい脚を使っている。コーナーワークがうまく小回り向き。鞍上は「もう少し前目に付けたかった」と。

4着のアンドゥオールは例によって後方から。だが、如何せん流れが遅すぎた。直線で外目へ持ち出して鋭く伸びるも、上がり35秒0の流れではこれが精一杯。よく頑張っている。上がりの掛かる阪神向きか。

5着のヒシアトラスは発馬一息で中団外目から。4角でも手応えは残っていたが、追ってジリ脚。頭の高い走法で切れる脚が使えるタイプではないだけに、上がりの速い競馬は向かなかった。

本命視したワイルドワンダーは残念ながら6着に敗れた。外枠発走で発馬一息。行き脚がつかず、流れが落ち着いたことで動くに動けず。勝負どころでも最後方のままで圏内から消えた。最後はメンバー最速の上がり35秒1を使って見せ場は作った。流れが遅く、外枠が仇となった。

マイネルボウノットは最内枠を利してハナへ。だが、テンは行きたがる素振りを見せた。テン5ハロン62秒0の緩い流れに持ち込むも、4角で勝ち馬に早めに来られて、万事休す。結果論だが、スタミナのあるタイプだけに離し気味の逃げでも良かった。そうすれば勝ち馬も動きづらかったはず。

ベラージオは発馬で大きく後手を踏むロス。しかも、テン5ハロン62秒0、上がり35秒0の流れでは抵抗できない。むしろ、10着まで追い上げたことを評価したい。次走は変わるはず。

ドンクールは久々でプラス10㌔。道中は5,6番手を追走するも、勝負どころで手綱が激しく動いて失速。久々と馬体増が影響した感じだ。

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AJCC(GⅡ)回顧

2006-01-25 00:33:33 | 回顧
(1回中山8日11R 曇・稍重 C)
【馬場状態】C→C最終週。前日の積雪で開催が危ぶまれたが、大掛かりな除雪作業で開催にこぎつけた。やや重で力の要る馬場。

13.0-11.6-12.5-12.0-12.2-12.0-11.9-12.1-12.0-11.6-12.3
M(36.3-38.1)(49.2-50.6)(61.6-63.0) 2:13.2

【展開】好発を決めたシルクフェイマスが果敢にハナへ。テン4ハロンから12秒前後の淀みないラップを刻み、後続の仕掛けどころを難しくした。後続勢は2番手のフサイチアウステルが動かない限り動けず、アウステル自身も早めに動けば他の目標にされるため積極的に行けなかった。完璧な逃亡劇だった。

勝ったシルクフェイマスは上記に述べたように見事な逃亡劇。苦手の道悪が残り、「控えてもノメるだけ」と鞍上が果敢にハナへ。4ハロン目から12秒前後の平均ペースの離し逃げの形。こうなると、後続は仕掛けが難しくなる。そのままスイスイとノーマークで逃げ切った。展開が向いたのは確かだが、苦手の道悪で結果を残せたのは収穫。GI2着の底力は伊達ではなかった。良馬場でこそのタイプだけに次走も注目。

2着のフサイチアウステウルは万全を期して一週待っただけあって仕上がっていた。鞍上も成長を感じていたよう。道中はシルクフェイマスが逃げる展開を離れた2番手から。人気を背負っているだけあって下手に前を追いかけることはできない。

3着のハイアーゲームは発馬一息で後方からの競馬。勝負どころで外目を通って進出して直線入り口では抜群の手応え。差し切り濃厚と思われたが、坂上で脚色が鈍ってしまった。やはり、左手前は苦手のようだ。ただ、4角での手応えはさすがのものだった。いろいろと条件の付く馬だが、能力は確か。流れの速くなる中京で。

4着グラスボンバーは残念な結果となった。道中は中団外目を追走。終始、折り合いもスムーズで勝負どころでポディションを上げていく。だが、直線で追われてからジリ脚。外からハイアーゲームに被された影響も多少あったか。

5着のオペラシチーは雄大なフットワークで3番手追走。勝負どころでズブさを見せて、直線も伸びず。物足りない内容。菊花賞3着馬の復活はいつか。

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平安S(GⅢ)最終結論

2006-01-22 00:29:22 | 最終結論
≪人馬一体の若さで強豪馬たちを吹き飛ばす!≫

◎ワイルドワンダー
○マイネルボウノット
▲ベラージオ
△アンドゥオール
×ヴァーミリアン
×ヒシアトラス
★サイレントディール

【見解】
4歳馬ワイルドワンダーを本命視。前走のフェウルS1着は道中、6,7番手の中団馬群のなかを追走。勝負どころの3~4角で馬群のなかを通ってポディションを上げていくと、4角で先頭へ立つ。そこから、グイッと首を下げた推進力溢れるフォームでラスト1ハロンを12秒6でまとめて圧勝した。勝ち時計1分52秒2も優秀だ。鞍上も相当な手応えを掴んだ様子。ダートは5戦4勝と底を見せていないし、追ってからの反応は間違いなくGⅢで通用するもの。勝ってフェブラリーSへ名乗りを挙げる。4連勝中のマイネルボウノットが怖い。前走の春待月S1着は芝並みの12秒前後のラップだったテンを引っ張りきりの手応えで追走。4角で早め先頭へ立つと、粘り強い脚で後続を完封した。スピード能力に加えて終いの脚は実に粘り強い。最内枠を利して先行すると単まで。東京大賞典でも見せ場を作ったベラージオ。Hペースなら必ず差してくる。以下、差し脚鋭いアンドゥオールが2戦目で、太め残りさえなければヴァーミリアンの先行、堅実馬ヒシアトラス、中間に障害練習を取り入れて集中力UPのサインレントディールが穴。

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平安S(GⅢ)展望

2006-01-19 23:27:59 | 見解
フェブラリーSの前哨戦平安S(GⅢ)。今年の飛躍を狙う勢いのある馬たちが揃った。今開催のダートは差しもよく決まっている。一頃の逃げ、先行馬断然の時とは違う。展開が鍵を握る。

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ワイルドワンダー
前走のフェアウルS1着が圧巻の内容だった。道中は6,7番手の中団馬群のなかを追走。勝負どころの3~4角で馬群のなかを通ってポディションを上げていくと、4角で先頭へ立つ。そこから、グイッと首を下げた推進力溢れるフォームでラスト1ハロンを12秒6でまとめて圧勝した。勝ち時計1分52秒2も優秀だ。レース後、ルメール騎手に「是非、次も乗りたい」と言わせたほどの逸材。ダートではまだ底を見せていない。ここは55㌔で出走できる。


マイネルボウノット
前走の春待月S1着はテンから芝並みの12秒前後の速いラップのなか、スッと2,3番手を奪う。終始、引っ張りきりの手応え。4角で先頭へ並びかけると、そこから粘り強い脚でサイレントディール以下の追撃を振り切った。スタミナがある。3走前の利根川特別が好内容。2番手追走で、ラスト3ハロンから12秒2、11秒9と加速して後続を突き放すと、最後は脚が上がり気味ながら快勝した。スピード能力に長け、終いも粘り強い。フロックの4連勝ではない。あとは名古屋グランプリが延期になった影響か。


ヴァーミリアン
予定していた名古屋グランプリが降雪のため中止に。前走の浦和記念1着はハードクリスタルの作るスローの逃げを2,3番手からマーク。終始、折り合いもスムーズ。4角で手応えよく並びかけると、直線での脚色の差は歴然。抑える余裕ぶりで圧勝した。前々走のエニフS1着は初ダート。揉まれるのを嫌って2番手へ取り付く。直線で大逃げを打ってバテたラヴァーズレーンを捕らえると、最後は脚色が一杯になりながら凌いだ。1分49秒7は速い。芝では決め手に欠ける走りで頭打ちだったが、ダートに路線変更して見事に素質が開花。ローテが狂ったのは痛いが、中間は坂路で順調に乗られている。太め残りに注意。斤量57㌔でマークされる立場で、さて。


ヒシアトラス
昨年の覇者。前走のベテルギウスS1着は降雪の影響で美浦→阪神への輸送が21時間掛かった。並みの馬ならレースに悪影響が出るところ。だが、同馬の勝負根性はそれらとは違った。道中は3,4番手のインを追走。スムーズな追走で流れに乗ると、4角でポディションを上げて直線あっさり抜け出して余裕の勝利。オープン馬の底力を垣間見た。昨年のこのレースは好発を決めて中団のインをロスなく追走すると、直線で逃げ馬が外へ膨れて最内が開いたところを突いて圧勝した。だが、終始、経済コースを通れた恩恵もあった。追って頭の高い走法で、切れる脚は使えない。スッと好位へ取り付いてジワジワ伸びる。


タガノゲルニカ
前走のアレキサンドライトS1着は内枠から好位のインを奪う。4角まで持ったままの抜群の手応え。そこから外目へ追い出されると、ジワジワ伸びて差し切った。ただ、ラスト1ハロン13秒5は平凡。相手にも恵まれた印象だった。ダートは4戦無敗と勢いに乗って初の重賞挑戦。時計の速い京都でどうか。


サイレントディール
前走のベテルギウスS13着は発馬で後手を踏み、後方から。3~4角で外をマクって進出したものの、直線で全く見せ場を作れなかった。前々走の春待月S2着は速い流れを道中は中団外目追走。勝負どころで外目をマクッて進出すると、直線でジワジワ伸びて接戦に持ち込んだ。かつてはフェブラリーS2着の実績の持ち主も、近走は揉まれ弱さを露呈してチグハグな競馬が続いている。発馬が不安定だけに、外枠の偶数番を引いて先行したい。

アンドゥオール
前走のベテルギウスS2着は道中、後方のインで末脚を温存。直線でも最内を突くも、前が詰まって追えない不利。そこから立て直して鋭い末脚を繰り出すも、勝ち馬には及ばなかった。だが、それがなければ差し切っていた勢いだった。休み明けでもさすがの実力馬だった。一昨年のマーチSでは強烈な末脚で差し切っているように終いの脚は強烈だ。京都は3戦2勝。極端に時計が速くなると厳しいが、1分51秒前後の決着なら。


ベラージオ
前走の東京大賞典4着はフワッとした発馬。中団のインでタイムパラドックスを徹底マーク。勝負どころでスッと進出したライバルに対して、同馬は置かれ気味になる。直線でジワジワ伸びているものの、GI級相手では詰め寄るのが精一杯だった。それでも目下の充実ぶりは示せた。前々走の師走SではHペースの縦長の展開を勝ち馬の直後で競馬。勝負どころでライバルとともに進出して叩き合いに持ち込むも、クビ差届かず。昨年6月の発走前に他馬に乗っかられて腰に傷を負った。それを機に放牧に出したことで、トモがパンとして末脚が安定した。56㌔のここは要注目。良なら。


ドンクール
前走の武蔵野S10着は連戦の疲れが響いた。2走前のエニフS2着では今回1番人気が予想されるヴァーミリアンとハナ差。しかも、その時は同馬のほうが斤量1㌔重かったが、今回は同量になる。笹張り治療明けで仕上がり状態が気になるが、好位から自ら動けるタイプで、時計の裏づけもある。久々でも楽しみだ。

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日経新春杯(GⅡ)

2006-01-17 00:34:35 | 回顧
【馬場状態】A→A2週目。前日の激しい降雨で、朝からやや重が残った。昨年開催のダメージも残っており、パワーを要する。内も除々悪くなっている。

12.6-10.9-11.3-12.7-12.4-12.5-12.7-12.7-12.2-11.7-12.0-12.6
(34.8-36.3)( 47.5-48.5)(59.9-61.2)

【展開】キョウワスプレンダが押し出されるようにハナへ。ただ、2番手トウカイトリックが外から絡んでいったこともあり、スタンド前の先行争い(テン3ハロン34秒8)が激しくなった。その後は息を入れて坂下から再びスパート。先行馬がラスト1ハロンまで粘るところをインティライミの強襲。更にラスト1ハロン12秒6と掛かったところを外からアドマイヤフジ、スウィフトカレントの追い込み。

勝ったアドマイヤフジ(55)はプラス12キロ増。元々、ボテッとした腹袋で太く見せるタイプであるが、それでも余裕残し。最終追い切りでも最後は内に切れ込んでいた。道中は平均ペースの流れを、後方のインで末脚を温存。終始、経済コースを通る。そして、3歳時に苦しめられた勝負どころの坂も無事クリアすると、直線で馬場のいい外目へ持ち出す。ジワジワ加速すると、先行馬がバテたところを外から強襲。スウィフトカレントとの激しい叩き合いを制してアタマ差勝ち。瞬時ではなく、除々に加速するタイプで上がりの掛かる展開は良かった。一息入って余裕残し。次走への上積みは大きい。

2着のスウィフトカレント(54)は例によって後方から。テンにやや行きたがる。ペースアップした坂下でも後方のまま抑えるのに四苦八苦。直線を向いて仕掛けられると、スッと加速して先団へ襲い掛かる。一旦は勝ち馬と鼻面を合わせるも、内へモタれて追えず。もったいなかった。それでも、一瞬の切れ味は示したし、ポテンシャルは高い。楽しみな馬。

3着はインティライミ(565)。爪不安で復帰が長引いたが、最終追い切りで7ハロンをテンからビッシリ追われて好仕上がり。平均ペースの流れを道中、好位のインを追走。直線で早めに3分どころから抜け出すも、ゴール前脚が止まって差された。ただ、ハンデ差もあったし、久々の影響を考えれば中身の濃い内容だった。積極的な競馬は次へ繋がる。

4着はマーブルチーフ。ここ目標にビシビシ攻めを積まれるも、若干太め残り。パドックではやや気負っていた。平均ペースの流れを3番手追走。直線で早めに抜け出して粘りこみを図るが、ゴール前で決め手のある馬に差されてしまった。トビが大きく、緩い馬場も良くなかった。パンパン馬場だったら際どかった。切れる脚はないが、スッと好位を奪うと渋太い。

5着はストラタジェム。道中は後方の馬場のいいところを慎重に乗られる。3角でバテたサンライズジェガーを捌くのに手綱を引っ張る不利。そこから追い出されるもジリ脚。

トウカイトリックは押して押して2番手。道中はずっと手綱が動き、余裕がなかった。中央場所では厳しい感。荒れ馬場のローカルで。

キョウワスプレンダは押し出されるようにハナへ。ただ、外からトウカイに突っつかれて1角までにスタミナをロス。勝負どころでも早めに来られて苦しかった。今回は展開のアヤで負けた。本来は溜めて行く馬。確たる逃げ馬がいれば違っただろう。度外視。もう少し絞れれば。

エルノヴァは道中、手綱を押しても行きっぷりが悪かった。鞍上は「3600㍍を使った後で馬が少しのんびりしていた」と。それに、長距離輸送を挟んでプラス8㌔。立派だった。

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京成杯(GⅢ)回顧

2006-01-17 00:30:09 | 回顧
【馬場状態】C→Cコース。前日の激しい降雨の影響で朝方は不良。レースごとに回復するも、やや重が残った。冬枯れの影響もあって追い込みの利きづらい馬場。パワー要する。

12.6-11.1-13.1-13.0-13.0-12.2-12.5-11.9-11.4-12.4
(36.8-35.7)( 49.8-48.2)(62.8-60.2)

【展開】好発を決めたシベリアンヒートがハナを主張するも、大外枠から抑え切れずにディープウイングがハナへ。1角から流れは落ち着き、一旦ラスト5ハロンでペースアップするも、本格的な仕掛けは3ハロンから。逃げ粘るディープウイング、シベリアンヒートに外からジャリスコライトの強襲。

勝ったジャリスコライトは面目を保った。道中は6番手追走。折り合いはスムーズ。ペースアップしたラスト3ハロン地点から外目を通ってスッと進出。一気に先団を襲いかかると、坂を上りきったところで突き放した。メンバーが弱かったことは確かだが、一瞬の脚は示せたし、着差以上の内容。

2着のトウショウシロッコは道中、勝ち馬のすぐ横(中団のイン)を追走。だが、仕掛けられてからスッと離されてしまった。そこからジリジリ差を詰めるも着差以上に力の開きがあった。

3着のネヴァプションは残念な内容。道中は1角で手綱を動かし、外のモエレフェンリルにプレッシャーをかけられるなど厳しい競馬。しかも、4角で大外へ膨れてかなりのロス。そこから立て直して外からいい脚を繰り出していた。コーナーワークがぎこちなく、小回りコースは向かない。府中で一発期待。

4着のシベリアンシートはスッとハナを主張するも、外のディープウイングに譲る。前走で折り合いを欠いたが、今日はスムーズだった。直線は一旦先頭へ立ったが、最後は決め手の差。パドックからイレ込んで若さを覗かせた。精神面での成長が待たれる。

5着ディープウイングはパドックからイレ込み、余裕残し。大外枠から掛かってハナへ。その後は折り合うも、直線で見せ場なく。次走は変わるはず。

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日曜日の狙い

2006-01-14 23:41:51 | 最終結論
≪もう2着は御免!3度目はゴールド奪取≫

京都11R 日経新春杯
◎マーブルチーフ
○ストラタジェム
▲トウカイトリック
△インティライミ
×エルノヴァ
×アラタマインディ

【見解】
マーブルチーフを本命視。前走の京阪杯15着は距離不足で好位を奪うのに脚を使って見せ場なく惨敗。完全に叩き台と見ていいだろう。決して切れる脚はないが、平均していい脚を使うタイプ。このレースは2年連続2着しているように相性がいい条件。先行馬不在でスロー必至のメンバー構成。積極策で粘り込む。相手はB着用と4㌔減のストラタジェム。3走前からB着用で真面目に走るようになってきた。ここ2走は阪神のパワー馬場で連勝。菊花賞5着馬でバテない末脚が持ち味。トウカイトリックの積極策も怖い。切れる脚はないが、渋太い脚を使う。積極策で活路を見出す。


中山11R京成杯
◎シベリアンヒート
○ディープウイング
▲ジャリスコライト
△ニシノアンサー
×トウショウトロッコ

【見解】
シベリアンヒートを本命視。前走のひいらぎ賞7着は外枠発走から終始、中団の外目を通らされ、なし崩しに脚を使わされた。また、イレ込みも災いして折り合いを欠いた。前々走の未勝利戦はスッとハナを奪うと、スローの逃げに持ち込む。ラスト3ハロン地点から加速すると、そのまま渋太い脚で逃げ切った。ここは強力な逃げ馬はいない。鞍上も積極策を示唆している。持続ある流れで逃げ切る。


京都9R 紅梅S
◎フミノサチヒメ
○ジョウノナンシー
▲エイシンアモーレ
△タッチザピーク
×ツルマルローズ
×マルカアイチャン

【見解】
フミノサチヒメの前走500万戦9着は、4角まで抜群の手応えで好位を追走するも、直線で全く反応せず。距離が1ハロン長かった。前々走のさざんかS2着は久々で大幅馬体増。それでも、仕掛けて好位を奪うと渋太い脚を発揮した。休み明けでシンザン記念を逃げ切ったゴウゴウキリシマと接戦を演じられれば十分。ここはその前々走と同じ1400㍍。直線平坦コースで粘りも増すはず。


京都10R 雅S
◎ゼンノトレヴィ
○ジンクライシス
▲ゼンノパルテノン
△トラストジュゲム
×カオリノーブル
×ウシュアイア

【見解】
ゼンノトレヴィの前走矢作川特別1着は平均ペースの流れを好位追走。4角でも抜群の手応えで直線、後続をグイグイ突き放して圧勝。まだ余裕のある内容で叩き2戦目できっちり変わった。明け4歳馬でこれからの馬。昇級戦の右回りでも、前走の内容を信頼。

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