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2022年は客観的な予想を心がけます。

伏竜S 予想

2007-03-30 21:16:51 | 最終結論
中山9R 伏竜S(ダ・1800㍍、3歳オープン)
◎クリーン
○メイショウエグル
▲コマンドールクロス
△スクリーンヒーロー
×アプローズヒーロー
【見解】
休ませて成長著しいクリーンを本命視。前走の500万戦は、中団追走から前のアドマイヤゴルゴを見ながら三分三厘で外めへ持ち出しジワリと加速。直線でグイグイと鋭い伸び脚を見せて快勝した。突き抜けた時の脚は実に力強いものだった。ここは逃げ、先行馬が揃い、差し脚が生きる流れになる。

日経賞(GⅡ)回顧

2007-03-30 16:45:21 | 回顧
【馬場】Aコース。小雨舞う。

6.9-11.5-12.1-11.8-12.3-12.7-12.8-11.9-11.6-12.1-12.1-11.5-12.5

【展開】インテレットがハナ。テンから淀みないラップが刻まれ、緩んだのは1~2角の2ハロンだけ。残り1200㍍から掛かったエリモが競りかけペースアップ。完全な底力勝負。折り合いを欠いた先行馬は苦しい。早めに抜け出すマツリダに、トウショウ、ネヴァの強襲。

 見せ場を作った昨秋の菊花賞からボリュームアップしたネヴァブションが、破竹の3連勝で天皇賞へ東の最終兵器として堂々と名乗りを挙げた。いつものように発馬で半馬身ほど出負けするも、鞍上は慌てない。中団馬群を悠々と進む。すぐ前のマツリダを見ながらインで脚をタメる。マツリダとの差が広がった1角~向こう正面半ばでも慌てない。3角手前でインを通ってスパート開始。3角で一気に先団へ取りつく。三分三厘では一瞬の反応の違いでマツリダに突き放されるも、この辺りは計算づく。懸命に手綱を押してエンジンを点火させると、直線で内にモタれながらも、鞍上の懸命な右ステッキに応え、ゴール前で交わした。圧巻の内容ではなかったが、持ち味を存分に発揮した。スブくて長くいい脚を使うタイプ。距離延長は望むところ。菊花賞の雪辱を4月29日の淀で晴らす。

 トウショウナイトは道中、中団外めを難なく追走。歴戦の古馬だけに折り合いもピタリ。だが、若干気合いを付けながらの追走で手応えは良くない。三分三厘でもズブさを見せて突き放される。それでも、直線で外からジワジワと差を詰めて際どいところまで迫った。58㌔を背負い、よく頑張っている。距離が伸びるのは勿論、歓迎。

 マツリダゴッホは道中、好位のインを追走するも、やはり若干掛かっていた。懸命になだめられながら4角手前で手綱を緩められると一気のスパート。楽々と先頭へ躍り出て突き抜けるも、急坂で脚が鈍り、2頭に差されてしまった。前回よりも相手強化されていたし、この距離は折り合いに不安のあるこの馬にとって不向きだった。一瞬の決め手の高さはGI級。それを生かすにはマイル~1800㍍がベスト。

 フサイチパンドラは直前の攻めで案外の動き。道中は3番枠発走から先行策を取るも、終始、外からビッシリとブラックタイドに競りかけられる。しかも、流れの落ち着いた1~2角でモロに折り合いを欠いてしまう。テンも緩みなく、残り6Fからペースアップする流れで先行馬にも厳しかった。度外視。

アドマイヤモナークは厳しい流れを3番手のイン追走。外の馬が折り合いを欠いても、この馬は意に介さない。終始、インで我慢し入れ替わりの激しかった3角付近でも我慢。直線で狭いところを割ってジリジリと伸びた。休み明けで厳しい流れのなか、見せ場を作った。

 エリモエクスパイアは発馬直後から前に壁を作れず終始、折り合いを欠く。流れの落ち着いた1~2角で抑え切れずに2番手へ。皮肉にもそこからペースアップし、自ら厳しい流れを演出してしまう。気難しい面を見せた。

高松宮記念(GI)回顧

2007-03-30 16:44:33 | 回顧
【馬場】Bコース、前日の降雨で重馬場。4角の内めは最悪のコンディション。

12.0-10.6-11.2-11.4-11.8-11.9

【展開】ディバインがハナで他馬が競りかけることもなく、スンナリとした流れ。重馬場を考慮してもテン3ハロン33秒8は速くない。馬場のいい外めを通った馬たちの台頭が目立つ。

 主役不在の混戦スプリントを制したのは、GI初挑戦のスズカフェニックス。エスコートしたのは20年連続GI勝ちとなった武豊。今季は絶好のデキが続き、この日も下見どころで外めを気分よく周回。デキの良さは明らかだった。道中は好発から馬場のいい外めを追走。馬場が重く、ペースも緩かったため追走に苦労することなく3角では早めにポディションを上げる意欲的な内容。4角でプリサイスマシーンに早々並びかけると、直線も大外を一頭だけ違う脚色で駆け抜け、決め手の鋭さを発揮して圧勝した。脚質的にどうしても大外を通らざるを得ないので外差し馬場は味方したが、道中の行きっぷりなどは確実に成長している。マイルの安田記念でも楽しみだ。

 単勝10550円の人気薄ペールギュントが2着に入線し、波乱を演出した。これまでは1800㍍前後を中心に使われてきたが、掛かり癖が出てきたためにスプリント路線に矛先を向けてきた。道中は17番枠発走から後方を追走。馬場を考慮して3角で早めの進出。ここで機敏に動けるあたり、距離適性はかなりある。直線も馬場のいい大外へ持ち出し、ジワジワ伸びて2着を確保した。勝ち馬同様、それほどテンに激しいながらにならなかったのは幸いだった。

 プリサイスマシーンは例によって好発を決めるが、それほど前にはこだわらず中団で脚をタメる。だが、鋭い決め手を持つ勝ち馬に3角で早々並びかけられると、4角では激しく手綱をシェイクさせてモタつく。スッと引き離されてジワジワ伸びるのが精一杯だった。馬場が悪かったのもあるが、小回りのゴチャつく競馬は不向きかも。

 ビーナスラインは腹を括っての最後方待機。道中、下手に馬込みのなかに入り、馬場の悪い内めを通らされるよりは、ロス覚悟で大外へ持ち出したほうが正解の馬場状態。鞍上の好判断が光った。それでも、流れが落ち着いたために直線一気では4着が限界だった。

 オレハマッテルゼはここ2週、ビシッと追われて攻め強化。道中は外枠発走から終始、馬場のいい外めを通る。3角手前で早めにポディションを押し上げ、4角では前を射程圏に入れるも、直線で伸びあぐねた。このあたりが最近のスランプを物語っている。復活の道のりは険しい。

エムオーウィナーは一週前の坂路で48秒8の猛時計を計時し、目下絶好調を印象付けていた。下見どころでも雄大な馬体は一際目に付いた。課題の発馬を決めると、手綱をしごいて2番手へ。テンもそう速くなく、揉まれることなくスムーズに流れに乗る。4角でも手応え十分で直線入り口で先頭へ。そこから、手前を替えて伸びかけるも、追われてから案外の伸び脚。期待が大きかっただけに残念な結果。GIでは決め手不足なのか。

シーイズトウショウは使い減りするため、ぶっつけでの参戦。坂路で意欲的に追われ、最終追いでは回転の速いフットワークで抜群の動きを披露。ただ、最終週の雨が残る馬場で、内はかなり荒れているなかでの最内枠発走。好発から3番手で流れに乗るも、終始、悪いところを通らされては仕方ない。運がなかった。

マーチS(GⅢ)回顧

2007-03-30 16:43:53 | 回顧
【馬場】やや重。

12.1-11.3-12.0-12.3-12.1-12.5-12.9-12.8-13.4

【展開】手綱を押してヒシハイグレードがハナ。脚抜きのいい雨馬場とはいえ、前半から猛ラップを刻み、1000㍍59秒8はかなり速い。

 休み明けの前走を快勝したクワイエットデイが叩き2戦目で重賞初制覇をやってのけた。道中は激流を最後方待機。三分三厘でもポッカリ空いた内を楽な手応えで進出。

 トーセンブライトは休み明け。道中は好位でジッと我慢。速い流れでも戸惑うことなく入れ替わりの激しい三分三厘でも鞍上は慌てず。それでも鞍上によれば、2,3歩仕掛けが早くなってしまったとのこと。
 
ヒカルウィッシュは一週前に速いところをやり、直前は流す程度の攻め。道中は勝ち馬同様、最後方でジッと我慢。速い流れでスムーズに折り合うことができた。三分三厘でも外を通るのではなく、うまく馬群のなかを縫うように進出。直線でも狭いところを割って出てきた。

 ビッググラスは例によって後方待機策は良かったが、終始、外めを通らされ、三分三厘で大外を通って仕掛けたため、そこで脚を使ってしまった。人気を背負っていただけに仕方ないが、もう少し我慢したかった。距離も長かったか。

 トラストジュゲムは1000㍍59秒8の猛ラップを2番手追走。かなり厳しい競馬だったが、直線では一旦は先頭に立つ見せ場たっぷりの内容。最後もそれほど大負けしなかった。オープンでも十分やれる。

 クーリンガーにとって、やはり脚抜きのいい雨馬場は向かない。地方の時計の掛かる馬場でこそだろう。

毎日杯(GⅢ)回顧

2007-03-30 16:42:49 | 回顧
【馬場】Aコース。やや重。かなりの雨量。

12.6-10.8-11.4-13.0-13.0-12.7-11.5-11.0-12.0

【展開】トーホウレイサーがハナ。テンは若干速い流れも、隊列が決まってからは緩む。三分三厘でナムラがジワッと外めに出し、それを目標にヒラボも進出開始。

 これまでの実績を考えれば負けられない一戦。札幌2歳王者ナムラマースが惜敗続きのうっ憤を晴らし、堂々と最終東上便に乗った。道中は後方で折り合いに専念。3角で抑え切れない手応えで外めへ持ち出す。鞍上も自信を持っている。直線でもスッと反応し、突き放した。貫禄の勝ち。

 ヒラボクロイヤルは後方3番手から前のナムラを見ながらの競馬。三分三厘でナムラが進出を開始させ、同馬も外めへ。直線で一旦は突き放されるも、ジワジワ詰めより、急坂で猛追。僅かに届かなかったが、距離が伸びて良さそうな感じ。

 タスカータソルテは後方で折り合い専念。ギリギリまで脚をタメるも、直線でモロに前が壁になって結局は最後まで手綱を引っ張り切りだった。消化不良。

 クレスコワールドはテンから行きたがって力みながらの追走。あれでは力は出せない。

阪神大賞典(GⅡ)回顧

2007-03-20 22:37:13 | 回顧
 ご無沙汰しております。現在、ほぼ毎日就職活動で動き回っていまして、なかなか更新できませんでした。4月いっぱいはこの流れが続きそうで頻繁に更新はできませんが、除々に増やしていきたいと思います。


【馬場】良好。

13.1 - 12.1 - 13.1 - 13.4 - 13.4 - 12.4 - 12.3 - 13.5 - 13.1 - 12.8 - 12.9 - 11.7 - 10.9 - 11.4 - 12.2=3:8.3

【展開】マイソールが主張してハナ。手綱を押したデルタはスッと2番手へ。だが、最初の4角で流れが落ち着きすぎ、業を煮やしたコスモがゴール版の前でハナを奪う。そこで折り合いを欠いたドリームも2番手へ上がり、徹底マークのアイポッパーも進出。1角で再び流れが落ち着くと、4角手前まではそのまま。残り800㍍を切ったあたりから一気に流れが速くなり、早めに先頭へ立つドリームをワンテンポ遅らせた仕掛けでアイポッパーが迫り、後方から末を伸ばすデルタ、トウカイの2頭。

 騎手の駆け引きがモノを言う長距離戦線。日本を代表する名手二人の緻密な駆け引きには、見ているものを痺れさせた。そして、その頭脳戦を制したのはアイポッパーと武豊だ。師走のステイヤーズS以来の実践。裂蹄明けで中間はそれほど速い時計を出していなかったが、下見どころではアバラがクッキリ浮かび、好仕上がり。道中はドリームパスポートを徹底マークする形。相手が折り合いを欠いて前へ行った1周目のスタンド前で、ピタリと横に付けビッシリとプレッシャーをかける。このあたりは百戦錬磨の天才Jの成せる業。流れの落ち着いた1角からは2馬身後方に下げる。終始、スムーズな折り合いで鞍上との呼吸はピタリ。三分三厘で早めに動いたドリーム、外からファストらが競りかけてくる展開でも慌てることなく、仕掛けどころを伺う。そして、4角で一気に仕掛けを開始させ、直線でドリームに並びかける。予想以上に相手が粘ったが、最後はきっちりと交わした。以前よりパワーアップしている。鞍上の巧みな戦法に対応する素直さは、長距離戦線において大きな武器だ。

 王者不在の中長距離路線の主役を張ろうと4歳馬ドリームパスポートが今年緒戦を迎えた。本番は次走だけに万全の仕上がりではなかった。発馬で若干後手を踏むと、鞍上が少しだけ仕掛ける。これに敏感に反応したドリームは折り合いを欠いて行きたがってしまう。1周目の4角までは4番手のインで我慢できていたが、正面スタンド前で抑え切れずに前へ。しかも、外からアイポッパーに競られる展開。結局は2番手までポディションを上げる形。残り1000㍍あたりからスパートを開始させ、流れの速くなった三分三厘で早めに先頭へ躍り出る。ゴール前まで懸命に脚を伸ばして抵抗するも、最後は勝ち馬に屈した。ただ、道中にかなりのスタミナをロスしながら早め先頭で粘ったように力のあるところは示した。鞍上が連続騎乗となる本番は対策を講じてくるはずだし、見通しは明るいか。

 ステイヤーの塊と言っていいトウカイトリックは道中、後方で折り合いに専念する形。アイポッパー、ドリームパスポートが巧みな駆け引きをするなか、自分の競馬に徹する。ギリギリまで脚をタメ、直線で追い出すとジワジワと伸びた。勝ち馬2頭には及ばなかったが、スローの瞬発力勝負でよく差している。以前は、前へ行って粘る競馬だったが、近走は脚をタメて終いを生かす競馬が完全に板に付いた。これなら瞬発力勝負にもある程度対応できるが、やはり一線級のGIとなると、スタミナ勝負の方がいい。高速馬場の京都に替わるのは歓迎できない。

 今年緒戦を迎えたデルタブルース。大型馬の久々でトップハンデの59㌔、決して楽な条件ではなかったが、直前の攻めで引っ張り切りの手応えのまま先着するなど、昨年の今頃とは雲泥の差。完全に立ち直っている。発馬直後に手綱を押してハナへ。だが、外からマイソールが競りかけてきたためにスンナリ2番手へ。だが、マイソールが必要以上にペースを落としたために馬群が固まり、業を煮やしたコスモ、アマノらが外から仕掛けたために、インで包まれて位置取りが悪くなってしまう。結局、三分三厘でも馬込みに包まれ、有馬記念と全く同じ展開。直線で狭いところを割って出てきたものの、勢いが付き始めたところがゴール版だった。苦手のスローで馬込みに包まれる競馬、それでも着差は僅か。負けて強しの内容だった。発馬直後に手綱をシェイクさせ、スッと2番手に抑えて折り合えることは勝ち馬同様に大きな武器。大型馬だけに叩かれた上積みは大きく、2㌔減の57㌔、三分三厘の坂下で勢いが付けられる京都外回り、外枠を引けば4月29日に戴冠する可能性は限りなく高い。

【天皇賞へ向けて】
本番では今回の勝ち馬、アイポッパーとドリームパスポートが人気を背負うだろう。敗れた後者の敗因は折り合いを欠いたこと。連続騎乗の安藤勝は後方に下げて折り合いに神経を注ぐことは必至。必然的に仕掛けは遅れる。それをマークする形となるアイポッパーも自然に後方の位置取り。この2頭がお互いを意識しあう可能性は高く、前々で競馬するデルタブルースにとっては何かもが好転する。あとは引っ張ってくれるタイプがいて、外枠を引けば強気にデルタブルースを本命に推す。