中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

フェブラリーS(G1)徹底研究!

2012-02-15 15:17:18 | 見解
トランセンド
前走のジャパンCダート1着は、16番枠から気合いを付けてハナを奪いに行く。やや強引だったため1角の入りで他馬に迷惑を掛ける。2角からは一気にペースを落とす。道中は終始、内へモタれて首を外へ向けていた。勝負どころからは舌がハミを越し、外からエスポワールシチーに競りかけられる。直線を向き、他馬を振り切って突き放す。最後は脚が止まりながらも逃げ切った。道中でペースを落とせた割にはラスト1ハロンは13秒2を要し、勝ち時計も平凡。評価はしづらい。前々走のJBCクラシック2着は、発馬から無理することなくジワッと2番手に取り付く。無理にスマートファルコンに競りかける意思はなかった。道中は3,4馬身離れた2番手からの追走。向こう正面に入ってもペースを緩ませることのない一貫した流れ。これを離されずに追走する。3,4角で早くも手綱が動いてズブさを見せる。4角ではステッキが入り、スマートファルコンに突き放されてしまう。一時は5馬身の差を付けられたが、最後まで粘り強い脚を発揮して迫る。僅かに及ばなかったが、底力のある脚を見せた。3走前の南部杯1着は、エスポワールシチーが作るハイペースの流れを押して押しての先行策。2ハロン目に突入しても手綱の動きは忙しい。ようやく3ハロン目から落ち着く。2番手に取り付いたが、エスポワールシチーは3角から4角にかけてペースを落とそうとしない。その分、4角から手綱が動き始め、直線はダノンカモンに被されて馬群に沈みかけてしまう。だが、ラスト1ハロンから驚異の粘りを見せて盛り返す。最後まで諦めない走りで差し切った。芝のスタートは得意ではないし、マイルではハナに立つのに時間が掛る。ベストは1800m。2番手からでも競馬はできるし、何より粘り強い。ズブさを見せても最後は必ず伸びてくる。二枚腰が武器。ここもトウショウフリークの出方次第だが、ハナにこだわるだろう。ひと息入ったが、長めから意欲的に追われて乗り込み入念。

ワンダーアキュート
前走の東京大賞典2着は、不得手の長距離輸送でも落ち着きを見せていた。4番枠から気合いを付けての先行策。スマートファルコンの作る淀みない縦長のラップを積極的に追走する。3,4角はファルコンから2馬身圏内を追走し、直線へ。左手前に替えてから一完歩毎にジワリジワリと迫り、残り100mからは馬体を併せ、ゴール前は激しい首の上げ下げに。差し切ったかに見えたが、ハナ差及ばず。正攻法の競馬で勝ちに等しい内容だった。前々走のジャパンCダート2着は、発馬で躓きあわや落馬寸前。その後の行きっぷりも今ひとつで、道中は後方のインに取り付く。3,4角では馬込みに包まれて最後方近くまでポディションを落とす。外めに持ち出すこともできず、直線は馬群のなかに突っ込む。ラスト1ハロンから左ステッキに応えて馬群を縫うように伸びる。勝ち馬には突き放されたが、ゴチャつきながらも最後まで伸びた点は評価できる。スッと先行できて長く脚を使える。課題は久々のマイル戦に対応できるかの点。引き続き長距離輸送だけに当日の落ち着きもポイントになる。

エスポワールシチー
前走の平安S2着は、久々だったがほぼ仕上がっていた。15番枠から少し気合いを付けて先団へ。本来ならもうひとつ前のポディションを取りたかったが、この枠では仕方なし。1角からは4番手の外めに取り付く。向こう正面で3番手までポディションを上げ、3角までは手応え十分に運ぶ。だが、4角での反応が鈍い。ハミを掛け直されても反応が鈍い。直線を向き、懸命に手綱をしごくも勝ち馬との差は縮まらない。最後は脚が止まってしまい、勝ち馬に突き放され後続にも迫られた。前哨戦として及第点だろうが、GIを意識するなら物足りない内容だ。前々走のジャパンCダート3着は、6番枠から気合いを付けて先団へ。外のトランセンドがハナを主張したために1角からは手綱を抑えて2番手に落ち着く。レースは向こう正面で流れが落ち着き、3角からペースアップする流れ。3角からトランセンドに競りかけていき負かしに行く。だが、直線入口での反応は鈍く、手前を替えてからの完歩が小さく突き放されて最後は2着馬にも差された。身のこなしの柔らかいフットワークから繰り出すスピード性能が武器。スピードの持続性を生かすには府中のマイルは歓迎だ。だが、ここ2走は完歩の小ささが目立ち、追ってからの反応は今ひとつ。1週前追い切りでは武豊を背に坂路で追われたが、完歩の小ささが目立った。


ヒラビクキング
前走の平安S1着は、久々の実践になったが、最終追い切りで抜群の動きを披露。仕上がっていた。脚抜きの良い不良馬場で、発馬後すぐに迎える1角。11秒9-11秒2という速いラップが刻まれる。これを少し気合いを付けただけでスッと2番手に取り付く。気合いを付けながらだった前走とは違い、楽に良い位置を取れた。向こう正面に入ってもレースの流れは緩むことない。ヒラボク自身は気合いを付けながらの追走。再びペースの上がった3角からはズブさを見せる。4角からはエンジンが掛り、手応えを残したまま勝ち馬に馬体を併せる。直線で大きなフットワークで逃げ馬を捕え、単独先頭に躍り出る。外からエスポワールシチーが猛然と追い込むが、自身も簡単にはバテない。最後は2着馬の脚色が先に鈍り、突き放した。向こう正面でも息の入らない厳しい流れを先行し、4角で自ら動いてねじ伏せる横綱相撲。しかも、直線では2着馬をも突き放した。強い。初のマイル戦で久々の左回り。課題は多い。それでも、スッと先行できるスピード性能と追ってからひと脚使える点は魅力。大きなフットワークだけに広い府中向きだし、何より今の充実ぶりが凄い。大型馬だけに叩いた効果は絶大だし、1週前追い切りも文句なし。伏兵とは呼ばせない。

グランプリボス
はこの中間からコース追いを敢行し攻め強化。デキは急上昇していた。16番枠から煽り気味の発馬で行き脚はつかず。直後に手綱をしごいて中団の外めからの追走。3角で故障馬の煽りを受けて少し手綱を引っ張るシーンはあった。3角は中団の外めを絶好の手応えで立ち回る。4角から直線にかけて馬場の5分どころへ持ち出す。一瞬の脚で一気に突き抜ける。坂上で先頭へ立ったところで内へモタれるも伸びは鈍らない。最後は首の上げ下げで僅かに屈したが、強い競馬。3角で不利を受け、大外を通って自ら勝ちに行く内容だった。コース追いを敢行したことでデキは急激に上昇していた。1週前追い切りでもポリトラックコースで豪快な動きを見せてくれた。問題は初ダートへの適性。これに関しては前脚をたぐるようなフットワークをしており適性はありそうだ。

テスタマッタ
前走の根岸S3着は、3角手前までは我慢できていたが、3角がガツンとハミを取ってしまい、そこから外めを通ってモロに掛った。それでも、直線は大外から最後まで伸びて勝ち馬とは小差。負けて強しの内容だ。前々走の東京大賞典3着は、発馬後に手綱を引っ張り、その後は馬任せでスーッと先団へ。完璧に折り合って理想的に1角へ入れた。向こう正面でもぴたりと折り合い、スマートファルコンに競り勝ていく。直線は上位2頭にスッと引き離されてしまい、自身は伸びずバテず。折り合い面の課題を克服できたが、この内容を見る限り2000mは長い。3走前のジャパンCダート12着は、発馬で気難しさを出して最後方からの競馬。2角までは我慢できたが、向こう正面でレースの流れが緩むと、ハミをガツンと噛んでモロに掛ってポディションを上げてしまう。その分、4角で手応えがなくなり直線は馬群に沈んだ。4走前の武蔵野S7着も、テンから頭を上げてモロに掛ってしまった。一にも二にも折り合い次第。気分良く運べれば最後は強烈な決め手を発揮できる。その意味ではGIの激流は歓迎。マイル向き。

ダノンカモン
前走の根岸S5着は、中団馬群からの追走。道中は前に壁を作って折り合いに専念する。直線を向き、外めに持ち出そうとするも、びっしり被されて出口がない。残り250mから馬場の3分どころに進路を見出し追い出しを開始するも、上位馬には届かなかった。動きたいときに包まれたのは痛かった。砂をかぶっても集中力を切らさなかったのは収穫だ。前々走のジャパンCダート5着は、スッと好位の外めに取り付くも、向こう正面で流れが落ち着いたために馬群の外めを通らされる。4角で早くもステッキが入るが反応は鈍い。直線を向いても反応は鈍く、伸びずバテずだった。距離が長かったか。3走前の武蔵野S2着は、好発を決めて先団へ。頭を上げてフワフワする場面もあったが、順調な道中。直線を向き、一旦は突き抜けたがゴール前で末が鈍って差されてしまった。4走前の南部杯2着は、好発を決めてスッと先団へ。前2頭が飛ばしたために無理することなく好位の外めに落ち着く。3角から外めを通って早めに進出を開始させると直線入口では前を射程圏内に入れる。直線を向き、首を水平に使ったフットワークでグンと伸びる。ラスト1ハロン過ぎから外へ膨れたことで末が鈍り、手前を替えて懸命に粘りを見せるが、勝ち馬に差し返されてしまった。芝のスタート部分を得意とし、府中マイル戦なら前走よりいい位置を取れる。抜け出すと気を抜く分、前にトランセンド、エスポワールシチーといった目標がいるのは歓迎。気を抜かなければ。

シルクフォーチュン
前走の根岸S1着は、例によって最後方からの追走。道中はじっくりと末脚を温存させる。しっかりとタメて直線は大外へ。一完歩毎に回転の速いフットワークでグングン加速。ゴール前できっちり差し切った。3走前の武蔵野S9着は、スッと後方に下げる。3角手前までは少しハミを噛んで掛り気味。発馬が安定しないし、追い込み一辺倒で他力本願なタイプだが、南部杯のように発馬を決めれば馬込みからでも追走できる。テンにある程度脚を使っても終いを生かせるのは南部杯で証明済み。GIの速い流れは歓迎だ。

トウショウカズン
左回りだと外にモタれる面がる。前走の根岸S2着の直線も、外へモタれるのを矯正しながらの追いだった。前々走の大和S1着は、直線でアドバンスウェイに被され、残り1ハロン地点まsで追い出しを待たされた。更に逃げ馬も壁になって、まともに追えたのは正味50m。それで差し切ってしまうのだから地力は高い。スッと先手を取れるスピード性能が武器。1400mを掛り気味に先行するタイプで1ハロンの距離延長は鍵になるが、GIの速い流れは歓迎。


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