中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

川崎記念(GI)予想

2007-01-31 12:48:37 | 最終結論
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今年初のGI・第56回川崎記念(GI)が31日、川崎競馬場で地方、中央の14頭によって1着賞金6000万円を目指して行われる。人気の中心は、昨年の覇者で地方の雄・アジュディミツオーと、前走の名古屋グランプリを圧勝し今年の飛躍が期待されるヴァーミリアン。その他にも伏兵が多く、白熱したレースが期待できるだろう。発走は16時となっている。

◎ 【ヴァーミリアン】
前走の名古屋グランプリ1着は中間の攻めが今ひとつで反動を懸念したが、下見どころの雰囲気は良かった。発馬直後に2,3番手を狙うも、1周目の1角で名古屋勢にがっちりガードされて4番手からに。その後はジッと折り合いに専念する。2周目の向こう正面でドンクールが外から被せてくる。完全に出し抜けを食らう形となったが、それでも鞍上は慌てず。一旦はインに潜り込んで脚をタメると、4角手前から一気のスパート。直線入り口で早々先頭に踊り出ると、直線は突き放す一方の圧勝だった。相手関係に恵まれたとはいえ、強いの一言だった。ダートの長丁場ではかなりの器と思う。ここはアジュディを見ながら3番手からの競馬。ルメールなら仕掛けどころを間違わない。この中間は坂路で入念に。今年注目の石坂厩舎。

○ 【シャーベットトーン】
中1周続きで今回は中10日。かなりの強行軍となる。前走の平安S3着は道中、手綱を押して3番手へ。その後はスムーズに流れに乗る。2角までは緩い流れで理想的だったが、向こう正面中盤で外からタイキエニグマが一気に捲って先頭へ。残り1000㍍からペースが上がり、先行勢には苦しい流れとなった。4角で一旦は離されるも、直線で渋太い脚を繰り出して先行勢で最先着。前々走のフェアウルS1着も外から来られてから伸び返している。持ち味は勝負根性で粘り強さ。ここは強烈な決め手を持ったタイプは不在。下見どころで気配を注意。

▲ 【アジュディミツオー】
前走の東京大賞典5着は発馬直後から手綱を抑え、番手からの競馬。仕上がり途上で鞍上も無理しなかったか。直線でインを突くも、ゴール前は内ラチに頼った走りで伸び切れなかった。この馬はハナへ立ってこそのタイプ。叩き2戦目で急激な変化は望み薄も、前走よりはデキは上向いているはず。パーソナルラッシュ、横山典騎乗のシャーベットトーンがどう競りかけてくるか。

△ 【チョウサンタイガー】
前走の埼玉杯1着は速い流れの消耗戦。中団追走から向こう正面で進出を開始。4角で捲り切ると、直線で突き放した。昨年のこのレースは小差の5着。叩き3走目で中間は好時計を連発。内々をロスなく立ち回れれば。

×【ボンネルビルレコード】
激戦の展開になればJBC3着のボンネルビルレコードが怖い。

※ パドックを見て最終判断。
単勝
⑦ 10,000
3連単
⑦→⑫→⑤ 5,000
⑦→⑫→③ 2,000
⑦→⑫→⑩ 1,000
⑦→⑤→③ 1,000
⑦→⑤→⑩ 300
⑦→③→⑫ 300
⑦→③→⑤ 200
⑦→③→⑩ 200
⑦→⑩→⑫ 300
⑦→⑩→⑤ 300
⑦→⑩→③ 200

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日曜日の競馬

2007-01-28 10:17:08 | 最終結論
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京都11R 京都牝馬S
◎マイネサマンサ
○コイウタ
▲ワディラム
△ディアデラノビア
×ウイングレット
×サンレイジャスパー
【見解】
マイネサマンサを本命視。前走のオーロC3着は道中、先行策を取るも、折り合いに気を使いすぎた分、ズルズル後退。直線入り口では後方までポディションを落とす。だが、そこからジワジワ伸びてきた。スムーズに先行できていれば面白かった。昨春は放牧先からガレて帰厩した影響でデキが万全ではなかった。昨年のこのレースの覇者。ジワッとハナへ立つと、鞍上が絶妙な逃げを打ち、終始、スムーズな折り合い。残り3ハロン地点から11秒1と加速すると、直線入り口で突き放す。最後は筒一杯になりながら押し切った。マイルでスピードを生かす競馬が合っている。この中間は落ち着きがあり、攻めも順調。京都は除々に内が荒れてきており、15番枠も良い。ここは逃げ馬不在。昨年の再現が期待できる。毛ヅヤが一息なのは毎年のこと。
コイウタの前走は初ダート。惨敗も仕方なし。桜花賞3着、差す競馬で鋭い脚を使ったオーロC2着の内容を見ても分かるとおり、芝1400~1600㍍がベストなのは間違いない。ルメールを鞍上に配し、先行策から抜け出す作戦。デキも良い。
ワディラムは使い減りするタイプで鉄砲駆けする。京都マイルは4勝を挙げ、内から鋭い脚を使った米子Sが印象的だった。ここは牝馬限定戦で相手関係にも恵まれた。好位から抜け出す。
1番人気のディアデラノビアはゆったり走れる中距離がベスト。マイルの速い流れのなかで末脚を生かすタイプではない。
※馬券は3連単軸2頭マルチ、ワイド等を予定。

東京11R 根岸S
◎リミットレスビット
○シーキングザベスト
▲ボードスウィーパー
△ニホンピロサート
×ダイワバンディット
【見解】
 明け8歳でも元気一杯のリミットレスビットを本命視。前走のガーネットS2着は好発を決めて前へ行くも、鞍上がスッと控える。テン3ハロン32秒7の激戦を考えれば好判断だった。中団追走から直線で外めへ持ち出し、バテた先行馬を交わしたところで、最後方でジッとしていた勝ち馬に交わされた。だが、6㌔の斤量差と位置取りを考えれば負けて強しの内容。前々走の兵庫GT1着は下見どころから抜群の気配。好発を決め、積極的な立ち回りから押し切る強い内容だった。昨年の覇者であり、ゆったり追走できる1400㍍がベスト。時計勝負にも対応できる。58㌔でも別定戦になるし、強行軍でもいつもどおりの攻めを消化。連覇は十分。
 シーキングザベストはスピード力があり、府中1400㍍がベスト。ここはトウショウギアがハナへ立てば2番手で折り合える。あとは鞍上が折り合いに気を使いすぎなければ。久々の分、リミットレスを上とした。
 ボードスウィーパーは府中1400㍍で終い勝負に徹すれば確実に伸びてくる。前走は勝ちに行った分、最後甘くなった。
 ニホンピロサートは今デキが良い。前走、前々走ともに最後は確実に追い込んでいる。前走の時計勝負でも差のないところに来たし、圏内にいる。
 タイキエニグマは1400㍍のスピード勝負では辛い面はある。理想は時計の掛かる馬場。前走で積極的な立ち回りができたのはいいが…
 掻き込むよう前脚のフットワークがダート適性の高さを物語るダイワバンディット。スッと先行できれば面白いし、一時のスタンプを完全に脱している。
 



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土曜日の競馬

2007-01-27 00:08:13 | 最終結論
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東京11R 東京新聞杯
◎メテオバースト
○エアシェイディ
▲スズカフェニックス
△キストゥヘヴン
×キネティクス
×ブラックバースピン
【見解】
人気を背負うのはスズカフェニックスとエアシェイディ。スズカフェニックスは長くいい脚を使うタイプで府中向き。だが、エンジンの掛かりが遅く追い込み脚質故、加速の最中に馬群を割らなければならない。当然、トップギアに入っていないので簡単には突破できない。それが富士Sの敗因。今回もフルゲート。確実に追い込んでくるが、勝ち切るまではどうか。
エアシェイディはマイルで脚をタメる形で決め手の鋭さが増した。前走のキャピタルSは追ってからスッと反応したし、最後は抑える余裕まであった。だが、久々で多頭数。他馬に付け入る隙はある。
メテオバーストを狙う。前走のニューイヤー2着は平均ペースの流れを道中は中団追走。終始、馬群の外めを通る形だったが、折り合いはしっかり。三分三厘で除々に加速し、直線で渋太い脚を使って追い込んだ。ワンペースの走りで決して切れる脚が使えるわけではない。だが、流れに応じて自在に立ち回れる。3番枠を引き、好位から粘る。この相手ならGⅢでも十分通用する。


東京10R 箱根特別
◎ジョウノエリザベス
○エプソムアルティマ
▲ハイパーレスポンス
△ラムタラプリンセス
×ワンダードリーム
×オルドリーバ
【見解】
ジョウノエリザベスの前走は勝ち馬の決め手には屈したものの、直線で狭いところを割ってきた時の脚には見どころがあった。前々走の中京戦が圧巻の内容。府中でゆったり終いを生かす。


京都12R
◎ゴールドイモン
○マルブツランナー
▲パープルイーグル
△エイシンボストン
×ダイナミックエース
×キタサンラブソング
【見解】
単騎逃げのゴールドイモンを狙う。前走の1400㍍戦は激動の先行争いに巻き込まれて惨敗。仕方ない。前々走の矢作特別3着は内にササりながらも渋太く粘った。ここは単騎で行けるメンバー構成。
マルブツランナーはここ数走まともに競馬ができていない。控える競馬が板に付いてきた今なら距離延長でも面白い。内にササらなければ。


京都1R 
◎エプソムキララ
○ゲットザチャンス
▲メリッサ
△カネトシリベルテ



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根岸S(GⅢ)展望

2007-01-26 13:31:43 | 見解
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フェブラリーSの前哨戦、第21回根岸S(GⅢ ダ・1400㍍)が28日、東京競馬場で行われる。追い切り後に鼻出血を発症した快速馬ジョイフルハートが回避、人気の中心は武蔵野Sを制したシーキングザベストが背負う。その他にも、59㌔の前走でも崩れなかったリミットレスビット、府中得意のヒカルウィッシュ、ボードスウィーパーなど伏兵も多士済々。楽しみな一戦だ。

【シーキングザベスト】
前走のギャラクシーS1着はテンに行きたがり、発馬直後はハナへ。何とかなだめて2番手。終始、引っ張りきりの手応え。直線で追い出してから内のボードに並ばれても渋太い脚で突き放し、外ツムジカゼの追撃も振り切って完勝。58㌔でも力が違った。前々走の武蔵野S1着はSキングの2番手。テンは口を割っていきたがる。ようやく3角で折り合うと直線で追い出しを我慢する余裕。残り1ハロン地点で追い出すと、一瞬の切れで突き抜けた。強かった。前に行けるスピードがあって、追ってからも脚を使える。課題は折り合い。プロキオンS2着時のように鞍上が折り合いに気を使いすぎるとどうか。それだけ。

【リミットレスビッド】
前走のガーネットS2着は変則連闘。トップハンデの59㌔を背負った。好発を決めるも、鞍上がスッと中団に控える。テン3ハロン32秒7の猛ラップを考えれば好判断だった。直線でスムーズに外めへ持ち出すと、鋭い末脚で猛追。だが、更に後方にいた軽量馬に差された。6㌔差と展開を考えれば致し方ない。前々走の兵庫GT1着は気配抜群。好発を決めて好位からの積極的な立ち回りで堂々、抜け出して完勝。1400㍍のほうが追走は楽だし、昨年の覇者。時計勝負も苦にしないタイプで大崩れはない。あとは激戦の疲れだけ。

【ボードスウィーパー】
前走のギャラクシーS3着は道中、中団のインで脚をタメる。本来なら直線勝負に徹するところだが、3角でインを一気に仕掛けて進出。正攻法の競馬でシーキングに迫るも、並んだところで再び突き放された。まだ力差があるか。前々走の霜月S1着は速い流れを中団追走。直線で外めへ持ち出すと、力強い伸び脚で一完歩毎にグイグイ後続を突き放し、圧勝した。展開が向いたことは確かだが、最後の脚は紛れもない本物だった。前走は早めに動いたことが大きく影響したろうし、得意の府中で末脚勝負に徹すれば逆転もあるのではないか。力を付けている。

【タイキエニグマ】
前走の平安S4着は道中、大外枠発走から中団追走。だが、1~2角にかけて流れが落ち着き、それを察知した鞍上が思い切ってハナへ。そこで一気に脚を使ってしまったし、残り5ハロンからペースアップする厳しい流れ。それでも、直線半ばまで先頭で粘り、ギリギリまで応戦した。この積極的な競馬には好感が持てた。鞍上は「先頭へ立ったらソラを使った」と。以前は最後方待機で直線勝負の他力本願な競馬が続いていた。今回も陣営は積極策を匂わせており、楽しみな一戦だ。

【ヒカルウィッシュ】
前走の霜月S7着は手綱を押して好位へ。だが、速い流れを積極的に追いかけた結果、いつもの鋭い伸び脚が見られず、流れ込んだだけとなった。前々走の武蔵野S4着は最後方待機から直線に賭ける作戦。フィールドルージュと共に長くいい脚を使って追い込んだ。府中は6戦3勝を挙げている。追い込みに徹すれば確実に伸びてくる。ベストは1600㍍か。

【ダイワバンディット】
前走のオーロC1着は大外枠発走からスッと好位へ取り付き、三分三厘でジワッと進出。坂を上り切った残り2ハロン地点で先頭へ立つと、そのまま粘り強い脚で後続に影を踏ませないまま押し切った。オープン特別では器が違った内容だった。ダートは3歳時にユニコーンS2着がある。前脚は力強く掻き込むフットワークをしており。ダート適性は高いと見る。デキはいいようだし、揉まれずに好位を取れれば。

【ニホンピロサート】
前走のガーネットS4着は575を背負った。勝ち馬と同じ位置取りで脚をタメる作戦。テン32秒7の激流で展開が向いたことは間違いないが、速い時計決着でよく追い込んできる。前々走の兵庫GT2着は勝ち馬がロスなく立ち回ったのに対し、この馬は直線で大外に膨れるロス。そこからグイグイ追い込んで2着に差してきた。今季はデキが良いのは一目瞭然。前走で時計勝負にも対応できたし、1400㍍がベスト。楽しみだ。

【トウショウギア】
前走のギャラクシーS7着は発馬直後に他馬と接触し、折り合いを欠いた。前々走の霜月S8着は鞍上曰く「全然元気がなかった」と。行きっぷりが今ひとつだった。昨春の欅S1着が好発からガンガン飛ばし、テン3ハロン33秒9の猛ラップで大逃げの形。直線半ばまで後続を大きく引き離し、流石に最後はバテたもののクビ差凌いだ。一息入れてデキは上向いているよう。府中1400㍍は11戦5勝を挙げているベスト舞台。ジョイフルハートの回避で単騎逃げは確実。

【オフィサー】
追い込み脚質で展開と時計面に課題を残す。1分22秒台の決着になると辛い面がある。

【インセンティブガイ】
気難しいタイプで、テンにゴチャついたり折り合いを欠くと力を発揮できない。相当な力を有しているが久々のダートで砂を被って嫌気を出さないか不安。

【アルドラゴン】
前走の門松S1着はトシザヘネシーの作る速い流れを好位のイン追走。直線で狭いところを割ってジワジワ伸びた。久々で12㌔増でよく頑張った。だが、1分23秒9の時計は平凡。一線級相手にどこまで。

【スナークファルコン】
前走の雅S1着は道中、最内枠発走から緩い流れを好位のイン追走。終始、折り合いもスムーズ。三分三厘4番手までポディションを上げると、直線で最内へ潜り込み、追われてからスッと反応。瞬時に他馬を突き放した。コース、展開利はあったにせよ追われてからの反応は本物だった。ここは1400㍍で骨太の相手だが、前走の内容なら大いに楽しみだ。

【ヒシハイグレード】
前走の石清水S1着は外枠からトビの大きいフットワークでジワッとハナへ。緩い流れに持ち込み、直線を向くと一旦は並びかけられる。だが、そこから二枚腰を使いもうひと伸びでV。展開に恵まれたとはいえ、最後に繰り出した脚は見事だった。久々を使った後の連闘で反動を心配したいところだが、そこは明け4歳馬。充実期を迎えたか。ダートでも侮れない。

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TCK女王盃予想

2007-01-23 20:17:04 | 最終結論
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◎サウンドザビーチ
○レイナワルツ
▲ペディクラリス
△トーセンジョウオー
×チャームダンス
×クンオブクイン
【見解】
JRAサウンドザビーチを本命視。前走の師走5着は2番手のマンオブパーサーをラッキーブレイクが早めに追いかける展開。これを同馬も連れて進出したために最後はバタバタになってしまった。10㌔増でもあったし、正攻法の競馬を考えれば負けて強し。前々走のトパーズS5着は直線でゴチャつき、追えない場面がありながら勝ち馬からコンマ3秒差。牡馬オープン相手でも全く見劣らない実力の持ち主。大外枠を引き、揉まれずに競馬ができる。

名古屋のレイナワルツの一発が怖い。前走の名古屋記念1着は逃げる地元のエース候補ムーンバレイを好位からマーク。三分三厘から捕らえに行き、直線はマッチレース。一完歩毎に渋太く迫り、ゴール前できっちり交わした。3走前のクイーン賞5着は速いラップを刻んでの逃げ。終始、レマーズガールに突っつかれる苦しい立場だった。最後はバテてしまったものの、2着馬とはコンマ3秒差。今回は単騎逃げ確実な上にレマーズガールはいない。サウンドザビーチとの一騎打ち。





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平安S(GⅢ)回顧

2007-01-23 09:35:05 | 回顧
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【馬場】良馬場。時計、上がりの速い馬場。

12.3 - 11.5 - 13.4 - 12.9 - 12.1 - 12.2 - 11.8 - 12.3 - 12.5

【展開】エイシンラージヒルがハナ。1角から向こう正面序盤にかけて13秒4-12秒9と息を入れる理想的な流れ。だが、向こう正面中盤で外から一気にタイキエニグマが競りかけ12秒1-12秒2-11秒8と一気にペースアップ。先行勢は苦しくなり、後方待機策が嵌る展開。

 驚愕の末脚。一頓挫あって追い切りで凡走。強気に買える材料が少なかったメイショウトウコンが本命馬不在の混戦を直線一気の豪脚で断った。休養前に減った馬体は回復していた。発馬でいきなり躓くアクシデント。だが、鞍上は落ち着いて後方待機策を取り、フィールージュをマーク。終始、気合い十分の追走。ギリギリまで追い出させると、4角で一気の仕掛け。人気のフィールドを外から被せて仕掛けを遅らせると、直線で大外から一完歩毎にグイグイ伸びて一気に先団を飲み込む。最後は内のサンライズバッカスとの競り合いを制してV。上がり3ハロンは何と35秒1。とてもダートの良馬場でのものとは思えない。それほど強烈な末脚だった。決して万全とはいえない状態だった。それだけに上昇の余地がある。次走のフェブラリーS、慎重に調教過程を見極めながら本命にするかを決めたい。

 人気の一角を背負っていたサンライズバッカス。レース前からテンションが高く、ゲート内でかなりチャカついたが、発馬のタイミングは奇跡的に合った。道中は例によって後方待機策。レースの動いた向こう正面では手綱が動き、決して手応えは良くない。4角で手綱を激しくシェイクさせて前進。直線でグッと鋭い脚を使って強襲するも、勝ち馬の決め手に屈した。だが、久々で太めの馬体だったことを考えればさすがの地力。あとは気性面の成長が待たれる。

 奥平調教師が区切りの重賞50勝目を託したシャーベットトーン。道中は手綱を押して好位へ。流れは遅かったが、折り合いは完璧。向こう正面でタイキエニグマが動き一気にペースアップ。同馬もそれを追いかける形で苦しい競馬だったが、直線半ばでは突き抜けるかの勢い。結局は上位2頭の決め手に屈したが、強行軍のローテと苦しい展開を考えればよく頑張っている。これからの馬。
 
関東馬タイキエニグマは見せ場たっぷりの内容だった。大外枠発走から中団馬群に取り付く。だが、流れが遅いと見るや向こう正面で一気に先頭に踊り出る強気の競馬。そこで一気に脚を使い、ペースが上がっただけに自身も相当苦しかっただろうが、直線半ばまで先頭を走り、ギリギリまで応戦。着差は僅かだったし、それまでの後方一気のイメージを払拭させる中身の濃い競馬だった。鞍上曰く「先頭へ立ったらソラを使ってしまった」とのこと。

サカラートは惜しかった。道中は外枠発走からジワッと好位を奪う。だが、向こう正面で外からタイキエニグマが動いた時に折り合いを欠き、外へ膨らんでしまう。何とか平静を取り戻したものの、そのロスは大きかった。この距離だと折り合いに気を使う分、不利だ。過去には長距離で実績を残してきた同馬だが、最近は掛かり癖が出てきて、短距離の外枠がベストと化している。

 フィールドルージュは例によって後方待機策。だが、ペースアップした三分三厘でいつものようにズブさを見せる。外から勝ち馬に被され、仕掛けが遅れた。最後はジワジワ伸びてはいるものの、差し届かず。ズブさがあって上がりの掛かる競馬を好むタイプ。上がりの速い京都は不向き。

 本命視したエイシンラージヒルは本当に惜しかった。道中は3番枠からジワッとハナ。1角から2角にかけて13秒4-12秒9とたっぷりと息を入れる理想的な流れ。これには鞍上もニヤニヤしてしまった。だが、同じようなラップを刻む予定だった向こう正面でタイキエニグマが絡んできたことで一気にペースアップ。ラージヒルも早めに動かざるを得ず、一転して外からプレッシャーを受ける苦しい競馬となってしまった。それでも、直線ではもう一度伸びかけたように見所はあった。今後もマーク。

 シルククルセイダーはジワジワ伸びているものの、やはり上がりの速い京都は不向きの印象。時計の掛かる馬場で豪快に追い込む。

 タガノサイクロンは直線入り口で手綱を引っ張るロス。この上がりの速い競馬だけに不利が大きく応えた。まだ見限れない。

 カフェオリンポスは流れの落ち着いた1~2角でモロに掛かってしまった。これで58㌔を背負って内で包まれては仕方なし。



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アメリカJCC(GⅡ)回顧

2007-01-23 09:33:52 | 回顧
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【馬場】Cコース。良馬場。洋芝約8~12cm。

13.0 - 11.3 - 12.3 - 11.9 - 11.7 - 11.7 - 11.8 - 12.1 - 12.0 - 12.0 - 13.0

【展開】インティライミがハナ。発馬直後から力みながらの走りで制御が利かず、2角から11秒9-11秒7-11秒7-11秒8と速いラップを刻み、縦長のHペースに。馬群はバラけて根競べ。勝ち馬には願ってもない展開。

 遅れてきた大物、マツリダゴッホが後続に5馬身差をつける圧勝でGⅡ制覇を飾った。道中はインティライミが作る縦長の淀みない流れを4番追走。折り合いに不安のある同馬にとっては願ってもない展開。スムーズに折り合うと、先行馬がバテた4角で一気の攻め。アッという間に先頭に立つと、直線は突き放す一方。最後は手綱を抑える余裕を見せて消耗戦を制した。寸が詰まった体型で速い流れがベストのタイプ。本来なら1800㍍前後がいいが、流れ次第ではこの距離でもやれる。

 2着のインテレットはゲート内でチャカつき、出負け。道中は意を決して後方待機。インティライミが飛ばす縦長の速い流れで他馬が伸びを欠く中、後方から鋭い脚を使って伸びてきた。展開が嵌ったことは確かで、勝ち馬とはかなりの差があった。今後はゲートで潜る癖を解消させること。

 シルクネクサスはインティライミの作る速い流れで折り合うことに成功。三分三厘で手応えが悪くなりながら渋太く伸びた。

 ジャリスコライトは久々でこの消耗戦は厳しかった。良い経験にはなった。馬体が増えていたのは良い傾向。

 インティライミは1角からハミをグッと噛み、暴走。馬群のなかで抑える競馬をしないと現状では厳しいよう。気性面での成長がないと完全復活は厳しい。


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平安S、AJCC、予想

2007-01-20 22:39:51 | 最終結論
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京都11R 平安S(GⅢ ダ・1800㍍)
◎エイシンラージヒル
○シャーベットトーン
▲カフェオリンポス
△クーリンガー
×サカラート
×フィールドルージュ
【見解】
 人気を背負うのはフィールドルージュ、サンライズバッカスの2頭。フィールドは勝負どころでズブいところがあり、京都より府中向きで外枠志望だった。3枠6番からどう馬込みを捌くのか。このメンバーだと流れが落ち着き、上がりの速い決着が予想される。ズブさがあるタイプには不利な流れ。サンライズバッカスは出負け癖があり、この馬も広いコース向き。久々で仕上がりも一息。大荒れの予感が漂う。
 本命は逃げ馬エイシンラージヒル。前走のファイナルS3着は前2頭が飛ばす淀みない流れを離れた3番手追走。3角で早めに前を捕らえに行くと、外からセフティーエンペラにビッシリ競られる苦しい展開のなか、4角で早めに先頭へ立つ。2頭で競り合い、150㍍地点で振り切り、押し切りを図ったところを後続に差された。だが、展開とプレッシャー、正攻法の競馬を考えれば申し分ない内容だった。スピード一本調子ではなう、二枚腰も使える。鞍上はこの馬の乗り味に惚れ込んでいる。ここは先行タイプが少なく3番枠からスッとハナへ行ける。調教は掛かってしまったが、実践では折り合いに不安はない。
 上がり馬シャーベットトーンの前走フェアウルS1着は3頭横並びで逃げる展開。4角でモエレが脱落し、メガトレンドとの叩き合い。まだ手応え十分。残り100㍍で振り切り、カオリノーブルの急追を凌いでⅤ。前残りの競馬とはいえ、決して楽な競馬ではなかったし、走破時計も優秀。中1週続きでもこの中間は併せ馬を消化。2番手から粘り込む。
 カフェオリンポスは今回、積極策で行く。前走はギリギリまで追い出しを我慢した結果、今ひとつ伸び切れなかった。前々走のように三分三厘で早めに仕掛ける競馬が合う。58㌔を背負っているし、好位から。

※③⑬の3連単軸2頭マルチ→①④⑥⑧⑨⑩⑪⑫⑮
 ワイド ③-⑧ 1,000円 
    ⑫-⑬  600円


中山11R AJCC
◎シルクネクサス
○インティライミ
▲チャストウイング
△フサイチアウステル
×マツリダゴッホ
×ジャリスコライト
【見解】
上昇馬シルクネクサスを本命視。前走の寿S1着は久々で大幅な馬体増。万全の仕上がりではなかった。道中は中団馬群で折り合いに専念。リラックスしたいい手応え。直線で前が開くのを待つ余裕を見せ、ゴールまで一瞬の脚を使い差し切った。強い内容だった。休養を経て気性面での成長が著しい。今ならこの距離でも問題ない。鞍上松岡の性格を考えれば積極策が濃厚。折り合いさえ気をつければ展開は向く。この相手ならやれる。
 
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土曜日の予想

2007-01-20 01:51:32 | 最終結論
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京都9R 河原町特別(1000万下 ダ・1400㍍)
◎ボーナスフィーバー
○セトノヒット
▲オッティミスタ
△ファインスティール
×ストロングドン
×ルックミーナウ
【見解】
 ハギノトリオンフォ、ゴットヘイロー不在で混戦模様。この2頭がいなくても切れのないコレデイイノダ、ファインスティール、オッティミスタの人気3頭が逃げる形。流れは速くなる。
 先日も書いたとおりボーナスフィーバーを狙う。前走の1200㍍戦は1800㍍を使われた後だけに追走に苦労。終始、手綱のアクションに余裕がなく4角から直線入り口にかけても最後方。だが、そこから凄まじい末脚で一気の強襲。フラついた前の馬に進路をカットされ伸び切れなかったが、スムーズだったら上位に顔を出していた。今回はスプリントの速い流れを経験したことで追走が楽になる上、1ハロンの距離延長。道中に余裕が出るのは間違いない。展開も向く。あとは鞍上がどう馬込みを捌くか。
 セトノヒットは控える競馬で上昇著しい。前走は終始、インを通るコース利はあったものの、直線で狭いところを割ってきた。タメる競馬ができる現在は1ハロンの距離延長がプラスに作用しそうだ。
 オッティミスタの前走は出負け。しかも、終始馬込みに包まれ4角でも手綱を引っ張ったまま。スムーズさを欠いた。現級勝ちがあり、京都の実績も十分。普通なら勝ち負け。あとは中3週で時計を出したのが11日と17日。太め残りが心配。510㌔台に絞れれば急上昇。
 ファインスティールの前走は速い流れを先行しながら踏ん張った。時計の速い京都に替わるのはどうかも、同型を封じられればここも。
 大穴はストロングドン。前走の1800㍍戦は向こう正面で掛かり気味。4角から直線にかけて良い手応え。だが、直線半ばでゴチャつきスムーズさを欠いた。それでもコンマ9秒差。着順ほど悪い内容ではなかった。この距離で激変も。
 ルックミーナウの前走は久々でもジワジワ伸びて古豪健在の印象。常に上位争いできる力を有しており、マークが必要。

※馬券は前レースの成績次第だが、②を軸にした2頭マルチは買う予定。相手は①か絞れていれば⑧にする予定。3連複も購入予定だ。


京都8R 500万下 ダ・1200㍍
◎マーベラスパレード
○クレバージェフリー
▲ワンダープロ
△フォレストジャガー
×タキオンシチー
×テイエムオーディン
【見解】
 マーベラスパレードの前走は発馬でやや行き脚つかず。道中は中団馬群のなかで待機。三分三厘で外めへ持ち出し、直線で鋭い伸び脚。一気に差し切るかの勢いだったが、ゴール前で止まってしまった。それでも、半年ぶりの実践を考えれば上々。この中間は中4週のゆとりあるローテで攻めも入念。展開も確実に向く。

※馬券は3連複の軸1頭流しを予定。オッズによってはワイド、馬連攻めも。


京都7R 500万下 牝ダ・1800㍍
◎マヤラブハート
【見解】
確実に単騎逃げを打てるマヤラブハートを狙う。この中間は不良のCWで6ハロン79秒台の猛時計。攻め強化にも好感が持てる。展開よし、調教よし。買うしかない。

※馬券は単勝を予定。オッズによっては馬単も。


中山10R 東雲賞 (1000万下 芝・1800㍍)
◎エイシンサリヴァン
【見解】
単騎逃げが打てるエイシンサリヴァンを狙う。前々走の名古屋日刊S杯3着は先行馬には厳しい流れを4角先頭でギリギリまで粘った。楽に平均ペースの流れに持ち込めるここなら頭まで。




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平安S(GⅢ)展望

2007-01-17 22:31:00 | 見解
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戦国時代を迎えたダート路線。平安Sに登録してきた面々も、確たる軸馬がおらず全頭にチャンスがあると言っていい。こうなると展開も大きく絡んでくる。

カフェオリンポス
前走の東京大賞典4着は中団のインで折り合いに専念。うまい具合に脚をタメると、有力どころが早めに動く絶好の展開。直線入り口で満を持して追い出されると、なかなか反応せず突き放されてしまう。最後はジワジワ詰め寄ったが、展開を考えれば不満の残る内容だった。前々走のトパーズS1着は道中、最内枠発走から中団のインを追走。3角から除々にポディションを上げて行き、4角で4番手まで迫る。直線でグッと突き抜けて後続を振り切った。ギリギリまでタメるよりは早めに仕掛けたほうが良い。鞍上も2戦目で違ってくるはずだ。気難しさは残るが、力は確かなもの。58㌔。

クーリンガー
前走の東京大賞典2着は道中、前の有力どころを見ながら5番追走。シーキングザが早め早めの展開で伸びを欠くなか、渋太い脚で粘りに粘り2着に踏ん張った。デキの良さと消耗戦になったことが向いた。前々走の浦和記念9着は発馬で大きな後手。明け8歳馬でも元気一杯だが、中央の時計の速い決着向きではない。1分50秒台の争いになるとどうか。

バンブーエール
前走のダービーGP2着はスッと先手を奪い、マイペースの逃げ。直線で2番手に付けていた勝ち馬との壮絶な追い比べの末、僅かに屈した。前々走のJDダービー2着は速い流れを2番手から追いかける形。最後はズブズブの根競べとなったが、何とか2着を死守した。3走前のユニコーンS5着はHペースを大外枠から好位追走。3角で早めに進出を開始し、残り400㍍地点で先頭に立つ正攻法の競馬。後方で脚をタメていた勝ち馬に交わされ、最後は完全に脚が止まったが、厳しい内容だったことを考えれば高く評価できる。休み明けで古馬相手と楽な条件ではないが、先行脚質には魅力を感じる。陣営によればもう少し馬体がフックラしてほしいとのこと。

タガノサイクロン
前走のフェアウルS1着はトラスト、カオリが競り合う超Hペースを最後方追走。レースの3ハロン13.3 - 12.9 - 14.1の激しい消耗戦を後方から一気に差し切った。展開に恵まれたことは間違いないが、持久力があることを証明した。前々走の千葉特別は中団追走から向こう正面でセレスケイが早めに動く厳しい流れを、三分三厘で早めに進出し、ズブズブの消耗戦を制した。時計の速い決着は未経験だが、ダートでは底を見せてない。流れに乗じてどこからでも競馬できる。

エンシェントヒル
前走のファイナルS1着は発馬で大きな後手。それでも、追い込み脚質だけに鞍上も慌てない。前2頭が飛ばす速い流れを最後方でジッと待機。直線入り口でも最後方のまま大外へ。そこから驚異の末脚で一完歩毎に詰め寄り、坂上で先行馬を飲み込み、ゴール前で全馬をスイープした。展開が向いただけでなく、この馬の決め手の高さも光った。馬体が絞れていたのも良かった。今回は9戦3勝の京都に替わるが、阪神より追い込みが利きづらいし、重賞クラスともなると前も簡単には止まらない。前走のような速い流れになればいいが…。追い込み馬の宿命。


サカラート
前走の武蔵野S12着は発馬で行き脚がつかず。最内枠発走から仕掛けて好位のインへ。だが、仕掛けたことで掛かってしまい、力みながらの道中。宥めることを念頭に置いたため、馬込みに押し込められてしまう。全く力を発揮できなかった。前々走のエニフS3着は行き脚つかず。快速馬が飛ばす速い流れを掛かるくらいの行きっぷりで中団追走。直線で最内を突くと、外から2頭に迫られ飲み込まされそうになるも、そこから鋭い脚でグイグイ伸びた。58㌔を背負い、良い内容だった。長距離に実績があるも、ここ数走の走りを見る限り、スピードを生かす競馬が合っている。距離延長は歓迎できないが、気分よく運べれば変わっていい実力馬。脚抜きのいい馬場になれば大きく浮上する。

シルククルセイダー
前走の北総S1着は中団馬群追走から三分三厘で外めを通ってジワッと進出。渋太い脚で一完歩毎に伸び続けて着差以上に力差を感じさせる内容だった。力強いフットワークでいかにも力の要る馬場が合っていそう。その意味で時計の速い京都に替わるのはどうか。


マイネルボウノット
前走の名古屋グランプリ9着は19キロ減。一見、休養前の馬体が絞れたかに見えるが、間近で見た感想として、トモの筋肉が落ちていた。状態一息だった。レースでも全く見せ場を作れず勝ち馬から4秒4差。この中間は動きが一変しているよう。上積みは望めるか。器用さに欠ける面があるので、広い中央のコースになるのはいいが、時計は掛かったほうがいいタイプでもある。

ドンクール
前走の名古屋グランプリ3着は抜群の毛ヅヤでデキの良さが伝わってきた。道中は中団追走からヴァーミリアンを徹底マーク。勝負どころの3角で外めを通って仕掛けを開始。4角では単独2番手に躍り出る。だが、そこからステッキが入り反応が鈍くなる。直線であっさりヴァーミリアンに交わされると、最後は完全に脚が止まってしまい逃げ馬にも差し返された。距離が長く正攻法の競馬は厳しかった。前々走のジャパンCダート6着は三分三厘で手応えが怪しくなりながら直線で粘り強い脚を発揮。最後は脚が止まったが、距離を考えれば上々だった。休養前は惨敗続きだが、復帰後は悪条件が重なりながら中身の濃い競馬が続いている。前走の三分三厘での動きを見る限り、距離短縮の今回は大幅な変わり身を期待できるのではないか。デキは申し分ないだろう。

エイシンラージヒル
前走のファイナルS3着は前2頭が飛ば速い流れを離れた2番追走。実質、ハナを切る形。流れの緩くなった3角で早めに前を捕らえに行く正攻法の競馬。外からセフティーエンペラに競られて常にプレッシャーを受けるなか、4角で先頭へ躍り出る。2頭で競り合い、150㍍地点で振り切り、押し切りを図ったところを後続に差された。だが、展開とプレッシャー、正攻法の競馬を考えれば申し分ない内容だった。前々走の白嶺S1着は平均ペースの流れに持ち込み、3角で一旦息を入れる。直線入り口で持ったままの手応えでスッと加速し、後続を突き放す。残り200㍍のところでキクノアローに並ばれるも、鞍上の右ステッキに応えて粘った。強い内容だった。スピード一本調子ではなく、終いも粘れる。力を付けているし、脚質的にチャンス大。

フィールドルージュ
前走のファイナルS4着は道中、中団のインでビッシリ被される形で動くに動けず。三分三厘で手応えが怪しくなり、直線入り口でもなかなか反応しない。ようやく半ばあたりからエンジンが掛かりはじめ、鋭い脚で追い込むも時既に遅し。もう少しスムーズに捌けていれば突き抜けていた。ブルーコンコルド同様、ズブさがあって勝負どころでの反応が悪い。だから、直線の長い府中で良績があるのは納得。コーナー4回の阪神、京都でゴチャつく競馬は向かない。決め手の鋭さはGI級も、脆さも同居する。外枠が絶対条件。

サンライズバッカス
前走のジャパンCダート5着はフワッとした発馬で行き脚つかず最後方待機。だが、皆が手綱を抑えたために流れが落ち着いてしまう。3角で馬群のなかを通って仕掛けを開始させると、直線は外めへ。だが、外からフィールドルージュに被され厳しい競馬。直線半ばでのゴチャつく場面もあった。スムーズな競馬ができなかった。前々走の武蔵野S2着は久々の一戦。それでも、中団追走から長くいい脚を使って追い込んだ。GIでも通用する決め手がある。追い込み馬だけに広いコースがいい。次走が目標だけに余裕残しの仕上げか。

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