中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

天皇賞春(GI)最終結論

2006-04-30 04:26:30 | 最終結論
◎ディープインパクト
○ストラタジェム
▲マッキーマックス
△トウカイトリック

【展開】
トウカイが何が何でもハナ。持ち味を生かすためにも淀みないラップを刻む。Sフェイマス、Bトルネードあたりは距離に不安があり、積極的には行かない。レースが動くのは3~4角。早めスパートのDブルーヅが動き、Dインパクトも外目を慎重に通りながら進出。リンカーンは距離を意識して中団のインから勝負。粘るTトリックに外からディープが豪快に抜け出し、内のSジェム、Mマックスの2着争い。

【見解】
いよいよ決戦の時を迎えた。果たして〝英雄〟がどのようなパフォーマーンスを見せてくれるのか、しっかりと目に焼き付けてきたい。これまでの究極の末脚に加えて、前走で強靭なスタミナを兼ね備えていることを証明した。死角はない。相手筆頭にはストラタジェム。一昨年の菊花賞5着は4角で最後方まで下がる大きな不利。それでも、直線で盛り返したのは高く評価できる。ステイヤーとしての資質は高い。絶好の1番枠を生かして。充実マッキーマックスももちろん圏内。ここ目標に仕上がりは万全。スタミナ比べだったダイヤモンドS圧勝の再現を期待。トウカイトリックが淀みない逃げを打つ。この馬の持久力も相当なもの。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!

天皇賞・春(GI)展望・1

2006-04-25 12:26:17 | 見解
ディープインパクト〝一強〟ムードが漂う天皇賞。前走の強さを見せ付けられては仕方ない。素直に2,3着馬探しに専念したい。当日は現地観戦する。しっかりと〝英雄〟の走りを目に焼き付けてきたい。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!

ディープインパクト
悪夢の敗戦から4ヶ月。前哨戦の阪神大賞典を制して堂々、本命馬として挑む。その前走は新たな強さを見せ付けた。阪神の重たい馬場に加えて当日は強烈な向かい風。それまでの究極の瞬発力だけでは太刀打ちできない条件だった。発馬直後、口を割って行きたがるものの、菊花賞に比べればマシなほう。トウカイトリックがHペースで逃げる流れ。道中は後方に位置したが、流れの落ち着いた向こう正面で除々にポディションを上げると、3~4角で一気に進出して先頭へ躍り出る。そこからはこの馬の独壇場。ラスト1ハロン13秒6は条件を考えれば仕方ない。これまでの切れ味に加えて、強靭なスタミナを兼ね備えていることを証明した。唯一の敗戦を喫した前々走の有馬記念(2着)。菊花賞から間隔が開いたとはいえ、放牧に出さず自厩舎で調整を続けたため、目に見えない疲労が抜けていなかったのは確か。パドックから覇気がなかった。長丁場では未だに折り合いに不安が残るが、鞍上もそれは重々承知であるし、スタミナ+長く切れる脚を示せば敵なしであろう。

リンカーン
3回目の挑戦で悲願のGI制覇なるか。前走の日経賞1着は道中、好位の外目で折り合いに専念。ラスト5ハロンから12秒8→11秒9と一気に速くなる持続ある流れ。各馬が早めに仕掛けるなか、同馬はワンテンポ置いた仕掛け。直線で早めに抜け出したBトルネードを余裕綽々で差し切った。昨年暮れの有馬記念3着は直線でKバルクに進路を妨害される不利がなければディープを差し切っていた。その前のJC4着、15着も不利があった。詰めの甘さがあって、なかなか勝ち切れないが、Sの瞬発力勝負、Hペースの底力勝負、どちらにも対応できる。昨年のこのレースは6着。どうしても長丁場では折り合いに気を使う分、積極的なレースができず後方のままの競馬が多い。鞍上は頼れる横山典弘騎手。ここ2年とは違った競馬をしてくれそうだ。

デルタブルース
前走の阪神大賞典3着は残念ながら今ひとつの内容。Tトリックの作る高速ラップを離れた3番手追走。流れの落ち着いた向こう正面で除々に前を捕らえに行く。だが、ペースの上がった3~4角で手綱を押しっぱなしでズブさを見せる。本来のデルタならそこから息の長い末脚を発揮するが、直線では伸びるどころか完全に脚が上がってしまった。前々走の京都記念5着は間隔が開き、本調子に一息だった。ロングスパートで菊花賞を制したように無類のステイヤー。ただし、勝負どころでのズブさが致命傷となってそれ以後、なかなか勝ち切れない。陣営が言うように3~4角の坂下で勢いを付けられる京都の長丁場はベストだろう。

マッキーマックス
前走の大阪杯2着は本番を見据えてプラス10㌔の余裕残し。しかも、苦手の道悪と苦しい条件。道中は次走を意識して折り合いを付けながら後方追走。馬場を考えれば早仕掛けをしたくなるところだが、ギリギリまで追い出しを我慢。ラスト1ハロン13秒3を後方から追い込んだ。前哨戦としては及第点だろう。前々走のダイヤモンドS1着は終始、淀みない流れで究極のスタミナレース。それを中団追走で勝負どころで不利があったものの、最後までバテることなく伸び続けて圧勝。真のステイヤーにふさわしい内容だった。今回は目標のレースできっちり仕上がっているはず。距離延長はもちろん望むところ。体質強化で遅咲きステイヤーが開花の時を迎えた。

トウカイトリック
前走の阪神大賞典2着は発馬直後から11秒台の速いラップを刻み、テン5ハロン60秒9の猛ラップ。その後、向こう正面でペースを落とす。しかも、勝負どころでディープに早めに先頭を奪われる苦しい展開。それでも、後方の馬たちには差されなかった。重たい馬場、向かい風、猛ラップを考えれば大健闘といえる。この馬のスタミナも驚異的。前々走のダイヤモンドS3着は13秒台が一度もない厳しい流れを中団追走。勝負どころでバテた逃げ馬の煽りを受けて後方まで位置取りを下げる大きな不利。エンジンの掛かりの遅い同馬にとって致命的。それでも、最後は大外からジワジワと追い上げた。負けて強しの横綱相撲だった。今回も逃げて後続にスタミナを使わせる作戦。2㌔増の58㌔、マークがきつくなっても動じない。

ストラタジェム
前走の日経賞2着は最後方で末脚を温存。終始、インの経済コースを立ち回る。ラスト5ハロンからの持続ある流れに乗じてメンバー最速の上がり3ハロン34秒5の末脚で追い上げた。終始、ロスなく乗った鞍上の好騎乗も光ったし、早め早めの展開も向いた。一昨年の菊花賞5着が好内容。道中は中団のインで末脚を温存していたものの、勝負どころの4角でバテた馬を捌くのに失敗して最後方まで位置取りを下げてしまう。それでも、直線で盛り返して追い上げた内容は高く評価できる。今回はそれ以来の長丁場。血統からも資質は十分。穴はこれだ。

アイポッーパー
前走の阪神大賞典6着は久々のうえ、海外遠征明けで太め残り。道中は勝ち馬の直後で折り合いに専念。ディープがアクションを起こした向こう正面で連れて進出。だが、4角で持ったまま先頭へ躍り出た相手に対し、同馬は置かれてしまう。直線も完全に脚が上がってしまった。元々、休み明けは動かないし、余裕残しの仕上げだった。昨年のこのレースは3着。雨の降りしきるなか、中団から末脚を伸ばした。この中間は攻めを強化。絞れているだろう。良馬場のスタミナ比べで台頭する。

ビッグゴールド
昨年の2着馬。スロー単騎逃げに持ち込み、1角でハナを奪われてからも慌てずに折り合えた。ただ、今年は昨年以上のメンバーが集まり、同型のトウカイトリックが持久力ある流れに持ち込む可能性が高く、楽なペースでの先行は望めない。

ローゼンクロイツ
前走の大阪杯5着はフットワークの大きい同馬にとって天敵の道悪。終始、ノメりながらの競馬で見せ場を作れなかった。度外視。前々走の中京記念も久々で小回り中京コース。直線で見せた一瞬の決め手はさすがのものだった。昨年の菊花賞では好敵手ディープに6馬身の差を付けられた。どちらかというと、中距離向きの末脚だけに長丁場の適性は疑問。

シルクフェイマス
前走の大阪杯4着は不得手の道悪。単騎逃げの好展開に持ち込むも、ラスト1ハロンでスタミナ切れを起こしてしまった。昨年のこのレースはシンガリ負け。1角で掛かってチグハグな競馬になってしまった。一昨年は好位で何とか我慢して3着。ステイヤータイプではないだけに積極的な競馬はできない。どれだけ我慢できるか。

ナリタセンチュリー
約1年2ヶ月ぶりの実践。一週前追い切りで掛かってラスト16秒6と大きくバテた。長くいい脚を使うタイプで京都コースは合う。Zロブロイを破った京都大賞典、前走の京都記念、ともにラストの切れ味は凄まじかった。一昨年の天皇賞5着は勝ち馬にまんまと逃げ切られる展開。後方の馬たちにはお手上げだった。長距離でも通用する末脚を兼ね備えているが、如何せん久々過ぎる。

ファストタテヤマ
前走の阪神大賞典5着は中団で競馬するも、スタミナ比べで劣った。3走前の万葉S1着を制しているが、掛かったマッキーマックスらが早めに仕掛ける展開が向いて末脚が生きた。古くは菊花賞2着馬だが、もう7歳馬。強敵相手に得意の京都でも…

ブルートルネード
充実著しい5歳馬。前走の日経賞3着はスローの流れに乗じて3番手追走。ラスト5ハロンから12秒8→11秒9と一気に速くなる展開を、コスモバルクとともに早めに仕掛ける展開。直線で一旦は先頭へ立つ見せ場を作ったものの、最後は勝ち馬の決め手に屈した。だが、厳しい流れを早めに動いたことは高く評価できる。今回は菊花賞13着以来の長丁場。だが、充実している今なら面白い。

ハイフレンドトライ
ここ4走は長丁場を使い続けられている。極端な大崩はないものの、詰めの甘さは相変わらず。GIの別定戦では厳しくて。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!

フローラS(GⅡ)回顧

2006-04-25 12:15:05 | 回顧
2006/04/23 2回 東京 2日目 曇(良)
11R サラ系3歳 フローラS(G2) ○混 牝○指(馬齢) 芝2000
【馬場状態】開幕週のAコース。新緑のターフで時計速い。

13.0 - 12.0 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 12.5 - 12.2 - 11.8 - 11.5 - 12.2
(37.1-35.3)(49.3-47.7)(61.5-60.5)

【展開】最内、オリオンオンサイトがハナを主張するも、外からアクロスザヘイブンが行く。4ハロン目までは団子状態が続くも、5ハロン手前からブローオブダンサーが我慢し切れずに引き離す。直線入り口から11秒8-11秒5の激しい叩き合い。ラスト1ハロン12秒2で大混戦。

ダート路線で未勝利を脱し、芝2戦目の伏兵ヤマトマリオンがゴール前の混戦を抜け出した。これでオペラハウス産駒が2週連続の重賞戴冠となった。道中は好位馬群を追走。スローということでギュッと馬群が密集しての追い比べ。直線入り口では前が詰まって追い出しを迷ったが、残り300㍍地点で前が開くとジワジワ伸びてゴール前で突き抜けた。ビュッと一気に脚を使うのではなく、平均して長くいい脚を使うタイプで府中はベスト。上がり3ハロンは34秒5。本番でも楽しみな一頭だ。

2着のブロンコーネは内枠発走から終始、中団のインをロスなく追走。すぐ前には勝ち馬がいる絶好位。若干、行きたがっていたが、許容範囲内。直線を向いても内を通ると、激しい追い比べの末、勝ち馬には屈したものの、他馬の追随と封じた。だが、スローの終い勝負で終始、内々を通れた恩恵はかなり大きかった。今回は枠順と鞍上の手綱さばきが光った。

3着のアクロスザヘイブンは道中、ハナへ立ってスローの流れに持ち込む。テン5ハロン手前で掛かった馬に競られるも焦らず。直線まで溜めて追い出されると、そこからジワジワと抵抗して2着馬とコンマ差なしに粘った。前々で競馬できるスピードに加えてお終いも切れる脚を使える。キャリア3戦。これからが楽しみだ。

4着のオリオンオンサイトは最内枠発走を利して2番手のイン。外から競られたときに若干、行きたがる。直線を向いて一旦は抜け出すも、ゴール前で失速してしまった。このあたりが現状の決め手の差か。また、遠征続きで馬体が回復していなかったのも影響した。小回りコースで。

5着は本命視したホーリーミスト。道中は外枠発走のため、後方まで位置取りを下げて内を通る。だが、流れはスローのため前々で運んだ馬に有利な流れ。直線でゴチャついたことも重なって僅かに届かなかった。上がり3ハロンは34秒3。マイナス10㌔と馬体が細くなっていたことも幾分影響したろう。今回は枠順の明暗が出た。

テイエムプリキュアは発馬一息。道中は揉まれるのを懸念して早めに外へ持ち出すも、直線の追い比べで劣って伸びきれなかった。瞬発力の差が出た形。昨年からの成長が一息で良馬場では厳しいか。

アイスドールは鞍上によると『ずっと内へモタれながら走っていた』とのこと。揉まれ弱さが出たか。

メジロラルゴは道中、後方を追走。スローで馬群が密集していたため、直線で大外へ持ち出すロス。それでも、ジワジワ伸びてメンバー最速の上がり3ハロン34秒1を計時。不向きな流れのなかでよく頑張った。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!


日曜日予想

2006-04-23 06:19:26 | 最終結論
東京11R フローラS

◎ホーリーミスト
○オリオンサイト
▲ブロンコーネ
△マイネサンサン
×ヤマニンエマイユ
×アクロスザヘイブン

【見解】前走の未勝利戦で強烈な脚で差し切ったホーリーミストを狙い打つ。仕掛けられてからの反応が速かった。この中間は久々ながら坂路で乗られており、馬体減が続いていただけに、放牧明けはプラス。うまく、道中脚を溜められれば。前走のフラワーC6着で厳しい競馬を経験したオリオンサイト。あの経験は今回に生きる。スロー必至のメンバーで前々、ベタインで粘り込む。ブロンコーネの前走はHペースの流れを好位から渋太く伸びた。スローの追い比べで果たして。


京都11R アンタレスS
◎サカラート
○カフェオリンポス
▲クワイエットデイ
△ピットファイター
×ヒシアトラス
×エンシェントヒル

【見解】
実績馬サカラートを本命視。前走のフェブラリーS6着はHペースの底力の勝負。速い時計決着でどうかと思われたが、中団からジワジワ伸びた。その前3走はGIの厚い壁に阻まれた形。だが、GⅢのここなら明らかに力上位。ここは逃げ馬不在で内枠を引き、単騎逃げが望める。マイペースの逃げ切り。相手は59㌔でも前々で競馬できるカフェオリンポス、前走は直線で前が詰まって追えなかったクワイエットデイが相手。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!




福島牝馬S(GⅢ)予想。

2006-04-21 21:49:24 | 最終結論
◎スターリーヘヴン
○レクレドール
▲プリンススグレース
△コスモマーベラス
×ライラプス
×フィヨルドクルーズ

【見解】
かなりメンバーの落ちる一戦。実績馬はレクレドール、ライラプス、アズマサンダース。これならスターリーヘヴンの先行力を買いたい。前走の中山牝馬S12着は2番手を追走するも、1角で掛かったメイショウオスカルに被されて厳しい流れとなった。昨年のこのレースは超スローの流れを2番手で粘っているように、テンに楽に行ければ粘り強い脚を発揮する。ここはスルーレートの2番手で楽に行ける。相手は上がりの時計、上がりの掛かる展開が得意なレクレドール、前走が落馬寸前の振りだったプリンセスグレース。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!




皐月賞(GI)回顧

2006-04-17 23:30:41 | 回顧
【馬場状態】B→B。良馬場ながら直線の降雨で渋った馬場。内の状態も良い。

12.3 - 11.3 - 12.0 - 12.1 - 12.3 - 12.0 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 12.2
(35.6-35.7)((47.7-47.9)(60.0-59.9) 1:59.9

【展開】ステキシンスケクンが好発からハナを奪うも、距離を意識してか2角から息を入れる。テン5ハロン60秒0の緩い流れ。有力どころのAムーン、Fジャンク、SMワンダーは後方で互いに牽制して動くに動けず。3角で早めにFリシャールが動き出したことで底力勝負に。渋太い脚を使った勝ち馬。

遂にこの時が来た。2歳時から豊富なキャリアを積み重ねてきたメイショウサムソン。馬上の石橋守は22年目で初のGI制覇。決してハデとはいえないコンビが〝超〟が付く高馬たちを一蹴させた。道中は淡々とした流れを好位追走。無理に前を追いかけることもなく落ち着いた姿。Fリシャールが仕掛けた3角で、同馬も外を通って進出。直線でバテたリシャールを捕らえて単独先頭へ躍り出ると、今度は最内からDパスポートの強襲。だが、粘り強い脚で凌いで戴冠。上がり3ハロン35秒1。決して切れる脚はないが、平均ペースで持ち味が最大限に生きた。パワータイプで高速決着の府中2400㍍でさて。

2着はドリームパスポート。前走で手綱を取ったデムーロ騎手が騎乗停止のため、直前まで鞍上が未定のまま。結局、普段から調教を付けている高田騎手に決まった。道中は内枠発走を利に後方のインをベタ回り。折り合いもスムーズ。テン乗りだが、普段から調教に跨っているだけあって癖は把握していた。他馬がアクションを開始した3角でも持ったまま。直線半ばで鞍上のステッキに鋭く反応してグイグイ加速。勝ち馬には及ばなかったものの、抜群の反応と決め手の鋭さを示した。鞍上もいい脚が長く続かないことを熟知して仕掛けを遅らせた。いきなりの大舞台で焦って早仕掛けになりがちなところをよく我慢した。

3着のフサイチジャンクは話題先行ではないことを証明した。道中は発馬直後に手綱を抑えて後方追走。直後にAムーンが位置して、お互い牽制しあう。だが、淡々とした流れで先行、内を通った馬有利は明白。Aムーンに固執するあまり、動くに動けず、勝負どころで外目を通らされた。普段の調教では反応の良さを見せていたが、レースではスブい。鞍上もテン乗りのため把握できていなかった。長くいい脚を使うタイプでダービーで。

1番人気に支持されたアドマイヤムーンは残念ながら不発に終わってしまった。道中は後方の外目を追走。折り合いもスムーズ。だが、勝負どころで手綱が動いても、なかなか反応しない。直線でもいつもの伸び脚が見られなかった。緩い馬場の影響なのか。

5着は快速馬フサイチリシャール。年明けを2度使われて馬体も絞れて力強い踏み込み。好発を決めるとガッチリ手綱を抑えて2番手。Sシンスケクンの作る緩い流れでスムーズな追走。逃げ馬がペースを落とした3角で意を決して先頭へ躍り出る。一時はセフティリードを奪うも、坂上で失速。やはり、距離が1ハロン長かった。スピードの持続性を生かすには1600~1800㍍。平均ペースの流れで。

サクラメガワンダーも展開と馬場に泣いた。道中はAムーンを見ながら後方待機。だが、流れが落ち着いて前の馬有利の流れ。動くに動けず、勝負どころで大外へ持ち出す最悪のパターンとなってしまった。ゴール前で見せた豪快なフットワークはラジオたんぱ杯を彷彿とさせた。復活は近い。パンパンの良馬場で。

本命視したジャリスコライトは残念な結果に。道中は外枠発走から無理せず好位を追走。位置取りも無駄がなく、さすがの鞍上。勝負どころでの手応えも残っていたが、如何せん追ってからがさっぱりだった。まだまだ力を付けている段階なのか。久々で毛ヅヤ一息だった。

素質馬キャプテンベガは下見からイレ込み、テンションが高かった。道中も力みっぱなしの追走で直線で失速。まだまだこれからの馬。馬体フックラで。

インテレットは終始、外目を通らされて勝負どころでマクる鞍上のいつものパターン。巻き返せる。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!


皐月賞(GI)最終結論

2006-04-16 06:42:34 | 最終結論
〝関東コンビの意地を見せ付ける!〟

◎ジャリスコライト
○メイショウサムソン
▲フサイチジャンク
△キャプテンベガ
×アドマイヤムーン
×スーパーホーネット
☆サクラメガワンダー

【見解】
今年は絶対的な本命馬不在。それに加えて天候も悪化模様。まさに戦国だ。逃げるのはニシノアンサー。その他のゴウゴウキリシマ、ステキシンスケクン、フサイチリシャールは距離に不安を抱えており、無理な競り合いはない。前半は平均ペースの淡々とした流れ。例年上がり3ハロンから11秒台が続く追い比べ。人気のアドマイヤムーンは早めに抜け出すとソラを使う癖があり、ギリギリまで追い出せない。ムーンより前のフサイチジャンク、後ろのサクラメガワンダーもムーンの出方を見ながらの競馬。狙いは前目に取り付いて、尚且つ一瞬の脚を使える馬。本命は関東馬ジャリスコライト。前走の京成杯1着は緩い流れを6番手追走。終い3ハロンの追い比べの流れを一瞬の切れ味で差し切った。前々走の朝日杯FS3着は気負いが目立ち、テンに折り合いを欠いた。3走前のいちょうS1着で見せた一瞬の加速力は凄まじかった。渋った馬場も前走でこなしており、他馬が苦にする分、有利。関東馬&騎手コンビで好位から抜け出す!相手は平均ペースの流れを先行策から粘るメイショウサムソン、一戦毎に反応が良くなり、長くいい脚を使うフサイチジャンク、鞍上が絶賛する素質馬キャプテンベガ、切れ味脅威のアドマイヤムーン、叩き2戦目で前走不利があったスーパーホーネット、ラジオたんぱ杯の再現を狙うサクラメガワンダーが相手。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!

皐月賞(GI)展望・1

2006-04-13 12:23:37 | 見解
今年の牡馬クラシック戦線は例年に劣らないメンバーが集まり、白熱した戦いが繰り広げられそうだ。また、武豊騎手を争ったフサイチVSアドマイヤのオーナー対決も見物。名馬に名手、競馬の歴史に新たな1ページが刻まれることだろう。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!

アドマイヤムーン
とにかく充実している。前走の弥生賞1着は後方2番手で我慢。後ろにはライバル・サクラメガワンダーがびっしりマーク。淡々とした流れのなか、レースが動いたのは3角。サクラが進出したのを見て、同馬もアクション開始。直線手前でサクラに併せられるも、坂下でビュッと一気に突き放す。先頭へ立ったところで気を抜いて外へ膨れるものの、強烈な末脚での戴冠。前々走の共同通信杯1着は道中、中団のインと絶好位を追走。終始、折り合いもスムーズ。直線で馬場の3分どころを選ぶと、ソラを使うことを懸念してギリギリまで追い出しを我慢。坂を上りきった残り300㍍地点で満を持して追い出されると、ビュッと瞬時に加速。そのまま突き抜けて、着差以上に強い内容だった。メンバー最速上がり33秒9。一瞬の切れ味は相当なレベルにある。これは卓越した後肢からのもの。課題はフルゲートの中山2000㍍。タメて持ち味が生きるだけに馬群を捌けるかどうか。モタれ癖も懸念材料。

グロリアスウィーク
前走の弥生賞2着は道中、中団のインで末脚を温存。終始、経済コースを通ってスムーズな競馬。3~4角で除々にポディションを上げていく。直線で馬群の狭いところを割って抜け出したものの、勝ち馬の決め手が上だった。その前のレースで鞍上が『気の弱いところがある』と言っていたが、この内容なら問題ない。前々走のきさらぎ賞4着は道中、スッと3番手の外目へ。スムーズな追走に映るが、3角手前で前のメイショウサムソンに寄られるなど、多少の不利があった。直線で一旦はメイショウサムソンに並びかけるも、内から寄られるなどのプレッシャーがあり、突き抜けられず。気難しさのある馬だが、前走のように好位からうまく立ち回れば。

ディープエアー
勝負どころでズブさを見せる。前走の弥生賞3着は鞍上の内田博騎手の絶妙な手綱さばきが大きく、精一杯の内容だった。それでも上位陣とは差があった。時計勝負では辛い面があり、雨でも降れば。

ショウナンタキオン
夏の新潟2歳S1着から、やや成長に欠ける。前走の共同通信杯4着も道中、勝ち馬を見ながら後方を追走。遅い流れを考えてか4角で外を通って少しずつポディションを上げていく。直線入り口で早めに先頭へ並びかけるも、そこからの伸び脚が案外。ゴール前は完全に脚色が鈍った。坂のあるコースが苦手なのか暖かい季節を好むのか。今回は正念場。

スーパーホーネット
前走の弥生賞5着は発馬直後、2角まで口を割って行きたがる。その後はスムーズに折り合うも直線で手綱を引っ張る不利。勢いが付きかけた時だっただけに大きかった。ゴール前はジワジワ。ただ、距離にメドが立ったのは確か。今回は速い流れになって折り合いは付くだろう。何よりも鞍上が本番を意識して抑えたことが収穫。前々走の朝日杯FS2着は道中、中団のインを追走。発馬後は若干行きたがったものの、その後はスムーズ。終始、経済コースを通って末脚を温存すると、直線で外目へ持ち出す。そこから一完歩ごとに鋭い末脚で勝ち馬を急追するも、クビ差届かず。タメて末脚を伸ばすタイプで、決め手は鋭い。それを生かすのが得意な四位Jだけに注目。昨年のシックスセンスのような競馬ができれば。

メイショウサムソン
前走のスプリングS1着は道中、緩い流れを3番手の外追走。逃げ馬がペースを落とした3角で除々にポディションを上げると、4角でいい手応えのまま先頭へ踊り出る。その後も粘り強い脚で応戦。一旦は外から2着馬に並ばれるも、そこから根性で伸びてクビ差先着。上がり、時計の掛かったことは良かったが、自ら勝ちに行く積極的な競馬は評価できる。前々走のきさらぎ賞2着は若干の太め残り。レースも苦手な瞬発力勝負の流れで勝ち馬の決め手に屈した。3走前の中京2歳Sがレコード駆けのように、スピードの持続ある流れで粘る競馬が得意。その意味では中山2000㍍向き。有力のアドマイヤムーン、フサイチジャンクはタメるタイプ。今回も早めに動いて後続を封じる。並ばれてからの勝負根性は抜群。

フサイチリシャール
前走のスプリングS2着は道中、ガッチリ手綱を抑えて3番手のイン。控える競馬で脚を測る意味合いもあったろう。勝負どころで動いた勝ち馬に対し、同馬は抑えたまま直線の追い比べに持ち込む。一旦は勝ち馬に並びかけるも、ゴール前で脚色が鈍ってしまい、クビ差及ばなかった。前々走の共同通信杯2着もスローの瞬発力勝負。速い脚が求められる展開で勝ち馬には及ばなかった。GI勝ちとなった朝日杯FS1着では、スローの流れを2番手で押さえながら、4角で早めに先頭へ立って押し切る横綱相撲。タメての切れ味勝負ではAムーンには敵わない。やはり、スピードの持続性を生かした走りがベスト。

ドリームパスポート
前走のスプリングS3着は道中、例によって後方で末脚を温存。各馬がアクションを開始した勝負どころでも慌てず。4角でロスを避けて最内を突く。馬群がバラけたところを鋭く突いて伸びるも、ゴール前で脚色が鈍った。瞬発力だけではなく、上がりを要する展開でも結果を出せたことは収穫。前々走のきさらぎ賞1着は好メンバー。追い本数が少なく、松田博厩舎にしては珍しく最終追いでビシッと攻めた。久々で急仕上げ気味。下見どころではスマートに見せていた。道中はガチッと手綱を抑えて後方で折り合いに専念。4角で他馬が仕掛けを開始しても、まだ動かず。直線入り口でようやく手綱が放たれ、ラスト1ハロン地点でステッキが入ると、馬群がバラけてできたVロードを瞬時の加速力で差し切った。ラスト3ハロンはメンバー最速34秒2。すごい切れ味。だが、これはマイルあたりで最も発揮できるもの。前走での早仕掛けで仕掛けどころが難しくなったし、1ハロンの距離延長も喜べない。

ニシノアンサー
前走のスプリングS5着は道中、平均ペースの単騎逃げに持ち込むも、最後は捕まってしまった。鞍上によれば『向かい風が強くて厳しかった』とのこと。タメても切れる脚を使えるタイプではないので、ここもハナを叩くだろうが、さすがにGIでは荷が重くて。

フサイチジャンク
一般メディアでも取り上げられている注目馬。前走の若葉S1着はスローの流れで中団外目を追走してキャプテンベガをマーク。勝負どころで動いたライバルとともに外を通って進出。直線での反応は今ひとつだったが、ジワジワ伸びてゴール前でキッチリ差し切った。前々走の若駒S1着はスッと2番手へ取り付く。ラスト3~2ハロン11秒4-11秒3のところでも持ったままの抜群手応え。上がり34秒1の末脚で差し切った。一戦毎に鞍上に対する反応は素早くなってきているが、Aムーンに比べれば遅い。その代わり、長くいい脚を使うタイプ。ただ、4戦すべてテン3ハロン38秒台の追走。いきなりのGIで流れに戸惑わないかの懸念はある。

キャプテンベガ
女傑ベガの仔という超良血馬。前走の若葉S2着は勝ち馬にビッシリマークされる苦しい競馬。直線で一旦は先頭へ立ったものの、ゴール前で差し切られた。前々走の500万下は発馬直後にスッとハナへ。2000㍍通過が2分09秒6という超スローの流れから11秒1-11秒5とラスト2ハロンだけ伸ばして楽勝した。鞍上が『乗り味が他の馬とは違う』と素質に惚れ込む逸材。まだ体質がパンとしていないために力を出し切れていないが、一戦毎に強くなっている。

ジャリスコライト
前走の京成杯1着は道中、6番手追走。折り合いはスムーズ。ペースアップしたラスト3ハロン地点から外目を通ってスッと進出。一気に先団を襲いかかると、坂を上りきったところで突き放した。メンバーが弱かったことは確かだが、一瞬の脚は示せたし、着差以上の内容。前々走の朝日杯FS3着はテンションが高く、テンに折り合いを欠いた。道中で鞍上がステッキを落とすアクシデントも痛かった。3走前のいちょうS1着では直線で前が詰まり、ラスト1ハロンから追い出して差し切り勝ち。一瞬の切れ味は鋭い。久々のハンデはあるが、うまく鞍上が仕掛ければ。

サクラメガワンダー
前走の弥生賞4着は鞍上が脚を測る意味で最後方からの競馬だったが、置かれすぎ。3角で外を通って進出して直線入り口では鼻っ面を合わせるも、そこまでだった。直前の攻めをセーブされたように状態も今ひとつだったか。暮れのラジオたんぱ杯2歳S1着ではパワフルな末脚でAムーンを出し切った。今回も直前の攻めをセーブ気味。上積みは疑問。

ナイアガラ
前走のすみれS1着は不良馬場ということで超スロー。残り3ハロンから流れが速くなる展開で、一旦は手応えが怪しくあって置かれ気味になるが、そこからグイッと加速して先頭へ躍り出る。最後は外へ膨らむ若さを覗かせたが、振り切った。自身のラスト3ハロンの推定は11秒6-11秒0-12秒3。ズブさやヨレる面など若さはあるが、芝での一瞬の決め手はある。


人気ブログランキングご協力ありがとうございます!

桜花賞(GI)最終結論

2006-04-09 06:02:26 | 最終結論
〝乱桜の仁川に終止符を打つ!〟

◎アドマイヤキッス
○ダイワパッション
▲ウインシンシア

△フサイチパンドラ
×テイエムプリキュア
×エイシンアモーレ
☆シェルズレイ

【見解】
乱桜の様相を呈する第66回桜花賞(GI)。今年は例年以上にパワーを要する馬場がそれに拍車をかけている。また、アサヒライジングが何が何でもハナを主張する展開を、エイシンアモーレ、アイアムエンジェルあたりが追いかけ、早めに仕掛ける有力馬のフサイチパンドラと来れば必然的に流れは速くなる。それを制するのはアドマイヤキッス。前走のチューリップ賞1着は久々の実践で18㌔増。苦しい条件だったが、中団の位置取りから勝負どころの4角で鞍上の反応に対してスッと進出。直線でシェルズレイとの叩き合いを制した。勝ち時計は平凡も、仕掛けに瞬時に反応するあたり、時計は詰められる。フットワークが大きいため、極端な内枠だけは嫌だったが、4枠8番なら問題ない。相手には勢いのあるダイワパッション。初の1400㍍となった前走でもスッと好位へ控えられ、そこから粘り強い脚で抜け出した。これなら1ハロンの延長でも辛抱できる。絶好枠から慌てず乗られれば。ウインシンシアは発馬の行き脚が悪いが、終いの脚はある。今回は流れが向くだけに無視できない。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!

土曜日の狙い

2006-04-07 22:22:54 | 最終結論
阪神11R 阪神牝馬S
◎スナークスズラン
○エアメサイア
▲シーイズトウショウ
△アズマサンダース
×ライラプス
×ラインクラフト

【見解】
人気薄スナークスズランを本命視。前走の阪急杯4着はローエングリンの作る速い流れを早めに追いかけて一旦は先頭へ躍り出た。最後はバテてしまったものの、中身は濃かった。今回はシーイズトウショウの作る流れを2番手から抜け出す。今の時計の掛かる阪神は望むところだ。ラインクラフトは阪神のパワー馬場、1200㍍からの中1週で印を下げたい。


中山11R ニュージーランドトロフィー
◎マイネルスケルツィ
○ドラゴンウェルズ
▲ファイングレイン
△アドマイヤディーノ
×アポロノサトリ

【見解】
前走の黄梅賞1着は時計の掛かる馬場で1分34秒6の好時計勝ち。1800㍍ではハミを噛んで力む分、スタミナが持たない。マイル戦は戦いやすい。ここを制して堂々、NHKマイルCへ。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!