2012年1月「麒麟の翼・劇場版新参者」公開決定です
8月4日(木)午後7時からはフジテレビ系列で!
11.8 - 10.7 - 10.8 - 12.0 - 11.8 - 11.8 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.6=1:57.3
(57秒1-60秒2)
自らのレースに徹してイタリアンレッドがサマー2000シリーズ2勝目を飾った。17番枠からスーッと馬任せでポディションを取りに行く。1角手前でガツンと掛りそうな雰囲気はあったが、2ハロン目から10秒7-10秒8という速い流れも味方し、中団馬群から何とか我慢する。向こう正面からは実にスムーズな追走。3角で手綱と右ステッキが入って外めを通ってスパートを開始する。前のアンノルーチェが外に膨れたために4角でかなり外に膨れてしまうロスはあったものの、直線でグンと力強く伸びて残り1ハロン地点で逃げ馬に並びかける。そこからも粘り強い脚を使って押し切った。速い流れは味方したが、自ら動いて差し切ったのだから強い競馬だった。文句なしのレコードVだった。
久々のキタサンアミーゴが力のあるところを見せてくれた。道中は馬任せで中団馬群からの追走。前のイタリアンレッドを見る形。首を上手く使った集中力に溢れた追走姿だ。3角からスパートを開始させ、4角でステッキを入れて外めに持ち出す。直線も勝ち馬ほどではないものの、ジリジリと一完歩毎に伸びて2着に差してきた。久々を考えれば申し分ない内容だ。このレコード決着の速い流れを持続ある脚で伸びられた。
ひと叩きしたリクエストソングはデキがグンと上向いていた。発馬後から手綱をシェイクさせて前々へ取り付く。2ハロン目からは行き脚がついてスーッと3番手のインに取り付く。速いペースだけに道中は少し気合いを付けながらの追走。勝負どころの3角から手綱が動き始め、4角ではステッキが入る。直線入口に入っても加速力は今ひとつだったが、直線でジリジリと伸びる。残り1ハロンを切ったところで逃げ馬を捕えたものの、上位2頭の決め手に屈した。終始、インの経済コースを通れたとはいえ、速い流れを先行して粘れたのは評価できる。コーナー4つで2000㍍を克服できたのも明るい材料だ。
久々でも絶好の仕上げだったヤマニンキングリー。馬任せでスーッと先団へ。1角からは好位のインに潜り込む。終始、インの経済コースを立ち回り他馬の手綱が激しく動いた三分三厘でも持ったままの痺れる手応え。4角から直線入口にかけても進路を選ぶ選択があるほどの手応え。スムーズに馬場の3分どころに持ち出し、楽しみになる手応えだったが追ってから頭が高く、思ったほど伸び切れなかった。久々とはいえ、4角の手応えを考えれば突きぬけてほしかった。
本命視したエーシンジーラインは惜しかった。不利な大外枠から手綱をしごいて前々へ。ハナを奪いたかったが、最内枠のホクトスルタンが2ハロン目に10秒7のラップを刻んではさすがにハナへ行けず。1角でスッと2番手に落ち着く。レースは流れが緩むことなく1000㍍通過が57秒1の速い流れ。この流れを3角から早めに動いて4角で単独先頭に躍り出る積極的な競馬。直線で一旦は突き抜けたものの、残り1ハロン地点で勝ち馬に並びかけられ、ゴール前はさすがに脚が鈍ってしまった。開幕週のパンパン馬場が向いたとはいえ、この速い流れで不得手の2番手からの競馬で早めに動いて最後まで見せ場を作ったのだから高く評価できる。内枠を引いてスーッと主導権を握っていれば勝ち負けになっていただろう。それだけ、最初の400㍍で余分な脚を使わされた。一番強い競馬だった。ここ数走は力を出し切れていない。
ナリタクリスタルは2番枠から外に膨れる感じで右手綱を引いて前に行けず。ゴール版前では狙っていた進路をヤマニンキングリーに奪われ、後方までズルズルと下がってしまう。道中も手綱を少し押したり引っ張ったりの感じでスムーズな誘導ではない。ズブいタイプだけに本来なら3角から早めに動いて行く形が理想だったが、馬込みに突っ込むことができず手綱は持ったまま。4角で前が開いて手綱を押してスパート開始したと思えばまた手綱を引っ張る。直線も手綱を押して残り1ハロン地点で手綱を引っ張りったりのチグハグな誘導。最後は伸びているだけに勿体なかった。一貫した流れで集中力は続いたが、もう少し早めに動くべきだった。残念な騎乗である。
サンライズマックスは久々で攻めの動きが硬く、本来のデキにはなかった。道中は後方のインで脚をタメて三分三厘でもジッとインで我慢。他馬が4角で外に膨れたところをインに突っ込む。コーナーワークで一気にポディションを押し上げるも、そこからジリジリとしか伸びなかった。本来はもっとスパッと切れるタイプ。叩いてこそ。
アドマイヤメジャーは道中でハミにモタれて力んでいたし、勝負どころから外へモタれてスムーズな競馬ができなかった。
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