中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

皐月賞(GI)徹底研究!

2012-04-15 11:36:57 | 見解

ワールドエース
前走の若葉S1着は、中5週とゆったりしたローテで攻めもそれほどビシビシやられていない中で8キロ減。これは皐月賞へ向けて嫌な材料だ。発馬で行き脚がつかず道中は後方からの競馬。ハミをグッと噛みグンと重心を沈めたフットワーク。気を許せばガツンと掛ってしまうため、下手には仕掛けられない。向こう正面でも折り合いに四苦八苦。3,4角は外めを回って仕掛けるが、反応は鈍い。直線で大外へ持ち出すとスッと左手前に替えて急追する。道悪の前残りの競馬のため、2着馬も簡単にはバテない。坂上でエンジンが掛るとグーンと凄まじい伸び脚で一気に差し切ってしまった。ゴール前は首をしなやかに使った素晴らしい瞬発力を見せてくれた。前々走のきさらぎ賞1着は、フワッとした発馬で道中は後方からの追走。グッとハミを噛んだ走りで道中は下手に動けない。レースではなく、己の戦いとの道中。4角の下り坂からジワッと外めを通って進出を開始する。直線入口で右ステッキが入ると外へ膨れるところを見せたが、立て直すと父を彷彿とさせる大きなフットワークでグーンと加速。一気に先頭に躍り出ると、ラスト1ハロンも11秒1とまったく末脚が鈍ることなく差し切った。父を彷彿とさせる大きなフットワークが武器で、決め手はNo.1。まだ、前半に脚を使わされるレースは未経験で、ハミを噛む面があるので道中で下手には動けない。小回りフルゲートの中山2000mでは、これは大きなハンデになる。パンパンの良馬場でこそのタイプだけに馬場が渋るのも歓迎とはいえない。一戦ごとに馬体減りしているだけに初の長距離輸送も課題。3角から外めを通ってグランテッツァを目標に動くか。

ディープブリランテ
前走のスプリングS2着は、はひと叩きして8キロ馬体を絞ってきた。好発を決めて最初の50mは理想的に運べたが、ゴール版を過ぎてからはガツンと掛ってしまう。ここで岩田は手綱をグッと絞って控える。1角から向こう正面まではずっと行きたがる。前走よりは抑えは利いたが、ここでかなりの体力を消耗する。それでも余力を残しているため4角で馬場のいい大外へ持ち出す。ここで勝ち馬に馬体を併せられたが、直線を向くと一瞬の脚で一気に後続を引き離す。だが、坂上で脚色が鈍るとゴール前で差されてしまった。依然として折り合い面の課題は解消されていない。掛って体力を消耗しながらも4角では一瞬の脚を見せてくれた。前々走の共同通信杯2着は、残念な結果となってしまった。2番枠から3,4度手綱をシェイクさせて先手を奪うと、今度は手綱をがっちり抑えてペースを落とす。先行馬不在のメンバー構成なだけに自然とハナに立たされ、前に壁を作れずに掛ってしまう。3角までは行きたがる素振りを見せて力む。4角からハミを取り自然とペースアップすると、直線は大きなフットワークで一旦は後続を突き放す。だが、ラスト1ハロンからテンに掛った代償で脚色は鈍り、勝ち馬にあっさりと差されてしまった。大トビで行きたがる気性で、それほど瞬発力はないタイプと見る。いかにもパワータイプ。行きたがる気性は事前に把握しているのだから、何故発馬後に手綱を押したのか?先行馬不在でスローは必至なだけに、押せば掛るのは分かっている。出して行っているのなら中途半端に抑えず、飛ばして後続になし崩しに脚を使わせる手もあった。折り合いを意識するなら、発馬後に手綱を押すべきではなかったし、意図的に発馬を遅らせる手もできた。岩田の手綱から明確な意思を感じ取ることができなかった。一瞬の脚はグランテッツァを凌ぐものを持つ。行きたがるだけに、我慢してそれを直線で使えるかどうか。前走は4角で被されるのを嫌って早めに動いて直線はノメッて坂上で末が鈍った。スンの詰まった体型だけに1ハロンの距離延長は微妙なところ。この中間は前に馬を置いてメリハリのある攻め馬を消化。折り合い面で進境が期待できる。

グランテッツァ
前々走のスプリングS1着は、暮れのラジオNIKKEI杯以来の実践。中間は攻め量が物足りず6キロ減。これは歓迎できる内容ではなかった。発馬では躓いたゼロスと接触するアクシデントがあった。その後は無理に押すことなく馬任せ。すぐに迎える1角まではかなりの外めを通らされたが、2角からは上手く中団まで控えることに成功した。3角から外めを通ってジワッと進出を開始する。4角では2着馬に馬体を併せに行き、一気に仕掛ける。直線を向き、手前を替えずにモタつく間にライバルに突き放される。坂上で左手前に替えてからは一完歩ごとにグイグイ伸びて差し切った。14番枠発走で無理に押してポディションを取りに行くのではなく、焦らずにじっくり乗ったMデムーロの手綱捌きもお見事。まだ、坂を上がってくる時にトモが付いてきていないし、手前を替えるのに時間を要する。それでも差し切るのだから強いのひと言。前々走のラジオNIKKEI杯2歳S3着は、中間に筋肉痛を発症し、2日間馬場入りを休むアクシデントはあった。攻め馬でもトモの送りの甘さが目に付いた。13番枠から前掻きをしてトモに重心が掛り発馬はそれほど良くない。二の脚でスーッと先団へ取り付く。流れの緩んだ1角からは持って行かれ気味に好位の外めに取り付く。もう少し前に壁を作って走りたかったか。3角からは大外からゴールドシップが被せてきたために早めに動く誤算が。直線に入って持ったままの手応えで先頭に立つも、追われてから重心が高く思ったほど伸びなかった。ひと叩きして攻め馬での反応も素軽くなり、上積みは期待できる。前走にしてもまだトモの送りが甘く、走りがバラバラ。それでも、強敵相手に差し切るのだから素質は相当。正攻法で自ら動いて勝負できる底力がある。本格化は先だろうが、楽しみだ。

ゴールドシップ
前走の共同通信杯1着は、3番枠から気合いを付けてポディションを取りに行く。鞍上としてはイン有利の馬場とスロー必至のメンバー構成でディープブリランテが先行している以上、テンから置かれたくはなかった。その甲斐あって4番手のインを取れたものの、出して行っている分だけ行きたがる素振りを見せる。それは許容範囲の程度だったし、ペースアップした4角からはむしろズブさを見せる。坂上で右ステッキが連打されても反応は鈍い。ようやくラスト1ハロンからエンジンが掛るとグングン加速する。ゴール前で左手前に替えてもうひと伸びすると、どこまでも突き抜けそうな手応えを残しながらフィニッシュした。ペースを考えれば、いつもどおり後方に構えていたら間違いなく差し損ねていただろう。鞍上のファインプレーだ。前々走のラジオNIKKEI杯2歳S2着は、道中、スッと後方に控えて脚をタメる形。折り合いはスムーズでジックリと構える。3角の残り800m標識からスパートを開始させ大外を一気に捲る。だが、レースの流れが緩んだいるために馬群はギュッと固まり、馬5頭分外を通らされる。このロスは大きい。4角から追われると頭を上げてズブいところを見せ、内の各馬に差を広げられてしまう。直線でスパッとは切れなかったが、ジワジワと一完歩毎に詰め寄り2着まで差してきた。重心の高い走りでかなりズブい。前走でも内田博がかなり気合いを付けていた。エンジンの掛りが遅いタイプだけに勝負どころで助走できるかがポイントになる。エンジンが掛れば長くいい脚を使うことができる。重心の高い走りだけに依然として発馬には課題が残る。少しでも時計が掛るのは好都合だろう。久々でも動ける態勢に。腕っ節の強い内田博騎乗は心強い限り。

アダムスピーク
前走の弥生賞8着は、馬後から掛って先団へ。1角でも行きたがったため、内田博は前に壁を作って折り合いに専念させる。レースの流れは超スロー。向こう正面で極端に流れが緩んだためにモロに掛る。3,4角でもハミを噛んで力んだいたし、4角ではゴチャついて他馬と接触してバランスを崩す始末。これでは力を発揮できない。久々で気負っていた。前々走のラジオNIKKEI杯2歳S1着は、2番枠から好発を決め、馬任せで先団へ。コーナーワークを利して1角では3番手のインに取り付く。1角から流れが緩んだこともあり、道中は引っ張り切りの手応え。3角から外めを通ってグランテッツァが進出し、4角手前からは大外からゴールドシップが捲りレースは一気に動くも、インでじっくりと我慢する。4角では少しポディションを落とすも、コーナーワークとスッと反応できる脚力ですぐに挽回する。直線でスムーズに馬場の3分どころに持ち出すが、3着馬に締められて前が壁になってしまう。坂下で3着馬が外へ膨れたことで進路を見出すと、一瞬の脚力で一気に抜け出した。内々をロスなく立ち回り、スムーズな誘導をしたルメールの手腕は素晴らしかった。アダム自身もゴーサインにスッと反応する脚力を示した。一瞬の末脚が武器で、スッと好位の取付ける先行力も兼ね備える。一週前追い切りでは桜花賞馬ジェンティルドンナに煽られたが、最終追いでは、ピンナ騎乗で少し気合いを付けただけで併走馬をグーンと突き放した。力みのない大きなフットワークで絶好の動きだった。叩いて激変している。まだキャリア3戦で、揉まれる競馬になった前走はいい勉強会になった。ここも2番枠を引き、スーッと好位のいいところを走れる。土曜日は道悪競馬で外差しの利く馬場になったが、午前中から晴れ間の広がる日曜日は内側も我慢の利く馬場になっているはずだ。石坂厩舎の2週連続GI制覇が見えてきた。

コスモオオゾラ
前走の弥生賞1着は、道中は5番枠からスーッと好位に取り付く。2角から一気に流れは緩んだが、前に壁を作って折り合うことに成功する。3角でも絶好の手応え。勝負どころの4角でも馬込みでジッと我慢させて仕掛けどころを伺う。直線で満を持して追い出しを開始させると、一瞬の脚で抜け出す。坂上で右手前に替えてもうひと伸び。スッと好位に取りつけられる器用さと、時計の掛る馬場で一瞬の脚を生かせたのが大きかった。前々走の共同通信杯5着は、ディープブリランテの作る緩い流れをスーッと3番手の外めに取り付く。いい感じで流れに乗れたが、直線の瞬発力勝負の流れになり、決め手で劣った。良馬場の切れ味、時計勝負では分が悪いが、時計の掛る馬場で小回りの中山なら一瞬の脚を生かせる。馬場回復が遅れることを願う。


トリップ
前走の弥生賞2着は、2番枠から発馬はトモに重心が掛って煽ったが、すぐに行き脚がついて先団へ。最内枠の逃げ馬メイショウカドマツが発馬で行き脚がつかなかったため、一頭分だけ進路を開けてハナへ行くように促す。道中は3,4番手のインで折り合いに専念する形。レースは2角から一気に流れは緩み、トリップ自身も頭を上げて行きたがる素振りを見せるが、前に壁を作っているため何とか我慢。勝負どころの3,4角も馬込みに包まれていたためジッと我慢する。直線を向き、理想的に馬場の2分どころに持ち出すと、一瞬の脚で抜け出す。勝ち馬にはあっさり差されて、後続にも詰め寄られた。緩い流れをインで理想的に立ち回れただけに不満の残る内容。前々走のラジオNIKKEI杯2歳S4着は、攻め馬で絶好の動きを見せ絶好の仕上りだった。道中は中緩みの流れを中団からの追走。理想を言えばもう少し後ろからの位置時計でメリハリのある競馬をしたかった。流れの緩んだ三分三厘で外から被されたのをきっかけに進出する。4角ではいい手応えのまま3着馬に並びかけて行く。直線で追われると、掻き込みの強いフットワークでグーンと伸びるのではなく、ジリジリとしか伸びない。流れ込んだだけの競馬となった。掻き込みの強いフットワークで本来はダートでのこそのタイプだろう。時計の掛る馬場でロスなく立ち回ってどこまで通用するか。

アーデント
前走の弥生賞2着は、馬任せで中団のインからの追走。流れの緩んだ向こう正面こそ行きたがったが、前に壁を作ってタメはできた。勝負どころの3,4角は馬込みに包まれたために動けず、4角では後方までポディションを落とす。直線を向き、一瞬の脚で追い込むも、僅かに届かなかった。折り合いに不安のあるタイプで、どうしても急がせる競馬ができない。まずは己との戦い。勝負どころで待たされた不利はあったが、タメた恩恵とコース利もあった。前々走の京成杯4着は、久々でも好仕上がりだった。掛り癖のある同馬にとっては辛い16番枠発走。スーッと馬任せで中団の外めに取り付く。流れが一気に落ち着いた向こう正面で行きたがってしまう。ここで体力を消耗したし、終始勝ち馬にマークされる苦しい展開。3角からジワッとポディションを上げスパートを開始する。4角から直線入口にかけて勝ち馬に外から被される。一瞬の脚力の差で突き放され、普通なら怯んでもおかしくないケース。それでも、直線で粘り強い脚で追い込んできた。折り合いを欠いたことと、4角で被されながらも最後まで集中した走りができたのは収穫。この中間は3週続けてコースで長めから意欲的に追われ、目一杯の仕上げ。デキは絶好だ。タメて一瞬の脚を生かしてどこまで。

ロジメジャー
前走のスプリングS3着は、道中、中団のインをロスなく追走する。上手く経済コースを立ち回るが、三分三厘はズブさを見せる。ステッキが入るも反応は良くない。それでも、4角で盛り返すと直線は粘り強い脚で伸びる。4着馬とハナ差の争いを制した。4角の荒れ馬場を苦にせずポディションを上げられた脚力は本物だし、決して恵まれたものではない。まだトモが緩いだけに良馬場でこそのタイプ。馬場が回復するのは歓迎だ。トモがパンとすれば決め手に更に磨きがかか

マイネルロブスト
前走のスプリングS7着は、道悪が響いた。グンと重心を沈めて前傾姿勢で走るタイプ。それだけに道中は何度もノメッていた。良馬場で。前々走の京成杯2着は、この日は別馬かと思うほど落ち着きを見せ、レースでも折り合って見せた。激流のマイル戦を経験した後の400メートルの距離延長に加えて15番枠。掛る要素は満載だったが、津村の素晴らしい騎乗が光った。15番枠から手綱を動かすことなく馬任せでポディションを取りに行く。ロブスト自身は顎をグッと下げて気を許せばガツンと掛ってしまいそうな気配。津村は慎重なエスコートで1角から見事に前に壁を作ることに成功させた。その後は終始、勝ち馬をマークしながら脚をタメる。勝ち馬とともに三分三厘で外めを捲って一気に進出開始。直線で一旦は勝ち馬に突き放されたが、坂上からジワジワと追い上げて詰め寄った。1キロの斤量差を考えれば中身は濃い。何より課題だった折り合い面で大幅な進境を見せたのが一番の収穫だ。3走前の朝日杯FS2着は、4番枠から好発を決めてスッと好位のインに取り付く。マイルGIの激流にもかかわらず、前走同様に制御が利かずに道中はモロに持って行かれてしまう。内枠だったため自然と前に壁を作ることができたが、外枠ならガツンと行ってしまっていただろう。4角で少しゴチャつくところが見られたが、それ以外はスムーズ。直線も最内を突き、勝ち馬が抜け出した同じ進路を通る。直線は一瞬の脚でジワジワと追い上げ2着を確保した。道中で体力を消耗している分、追って手応えほど伸びなかった。この中間は2週続けてびっしりて追われ、目一杯の仕上げ。全身をダイナミックに使った迫力満点の動きだった。ただし、元々が行きたがるタイプだけに、テンションが高くならないかの心配はある。道中はかなり行きたがっていた。腕っ節の弱い武豊鞍上だけに余計に気になる。


メイショウカドマツ
前走の若葉S2着は、トモが緩いため今回も発馬でトモに重心が掛って行き脚はそれほど良くはなかった。それでも気合いを付けてスーッとハナへ立つ。道中は2,3番手に絡まれることなくマイペースの逃げ。残り800mからスパートを開始させるも、4角から直線にかけては手応えは悪く直線は馬群に飲み込まれそうになる。頭の高いフットワークながら懸命な粘りを見せ、何とか2着をキープした。スパッと切れる脚がないだけに道悪で時計の掛る馬場は向いた。トモが緩く重心の高い走りのため、依然として発馬は安定しないが、弥生賞の反省を生かし、何が何でもハナを奪うだろう。同型のゼロスの存在は気になるし、ディープブリランテも早めに来ると展開はかなり厳しいものになる。


サトノギャラント
前走のスプリングS4着は、久々でも乗り込み入念で仕上がっていた。道中は急がせることなく後方からの競馬。1角で少しバランスを崩すところはあったが、その後は折り合いも順調。直線も外からジワジワと伸びたが1,2着馬には及ばなかった。タメて一瞬の末脚を生かすタイプ。良馬場でこそのタイプ。ひと叩きしてデキは上向いている。無欲の横山典の一発は怖い。

モンストール
ノドの手術を経て素質馬が本番で輝きを取り戻そうとしている。前走のスプリングS6着は、ノドの手術明け。半信半疑のデキだった。レースでは1番枠から終始、馬場の悪いところを通らされながらも、最後まで集中した走りでジリジリ伸びてきた。昨夏の新潟2歳S1着は、10番枠から好発を決めると、道中は中団馬群の中からの追走。向こう正面から4角にかけてゆったりとした流れ。キャリアの浅い2歳馬なら掛っても普通だが、モンストールは前に壁を作って折り合うことに成功する。3,4角も引っ張り切りの凄い手応えでソツなくクリアし、直線は馬場の真ん中へ。楽な手応えのままグーンと馬込みを抜け出す。直線半ばで早くも単独先頭に立つ。鞍上が左ステッキを使った際に外へ膨れる。それを右ステッキで懸命に修正するも、ゴール前で左手前に替えると今度は急に内側へ切れ込む。若さ溢れる内容だったが、最後まで2着馬には抜かせなかったし、3着以下は大きく突き放した。とてもキャリア1戦の馬ができる内容ではない。最後の抜け出す時の脚は迫力満点だった。ひと叩きされたことで上積みはかなり見込める。再び1番枠に入ってしまったが、勝負どころで馬場のいいところに持ち出せれば。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿