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2022年は客観的な予想を心がけます。

京成杯、日経新春杯 予想

2017-01-14 22:22:14 | 最終結論

京成杯
◎コマノインパルス
〇メリオラ
▲ガンサリュート
△アダマンティン
×イブキ
×マイネルスフェーン

本命はキャリア2戦のコマノインパルスに打った。前走の葉牡丹賞2着は、12番枠から馬任せで後方からの競馬。キャリア1戦で初めての控える競馬でも折り合いはスムーズ。センスの良さが光る。3角から外めを通ってジワリと進出開始。4角から直線入り口にかけてグーンと加速。一気の脚で先頭に躍り出る。しかし、皐月賞候補の勝ち馬にあっさりと差されてしまう。それでも、3着以下は大きく突き放した。勝ち馬が強過ぎただけで、この馬の4角から直線入り口の脚は、間違いなく重賞でも通用する。キャリア1戦で締まった流れを経験できたことは大きい。最終追い切りは、南Wで5ハロンから大きなストライドで併走馬を一気に突き放した。絶好の動きだった。

 対抗には、メリオラ。前走のホープフルS6着は、発馬から気合をつけて好位を狙うが、ハミを噛んで力みながらの追走。向こう正面では折り合いを欠いてスムーズさを欠く。淀みない厳しい流れにもかかわらず、3分3厘で早めに動く正攻法の競馬。普通なら大敗してもおかしくないが、直線では一瞬の脚を見せたし、着順ほど負けていない。チグハグな競馬でも見せ場を作ったことは収穫だ。控える競馬で終いを生かせれば。

日経新春杯
◎シャケトラ
〇ミッキーロケット
▲ヤマカツライデン

 今年の飛躍を狙うシャケトラを本命視。トモが緩くトモにフワッとした発馬の為、行き脚はつきにくいが、大トビでゆったりと運べれば長くいい脚を使うことができる。前走でも4角を馬なりでスーッと先頭集団に襲いかかると、2着馬には粘られたが、3着以下を大きく突き放した。京都外回りは初めてだが、ゆったりと運べる2400㍍で下り坂で加速することができる外回りコースは間違いなく歓迎だろう。今週の最終追い切りも絶好の動き。まだ、トモが緩くて頭の高い走りだが、現時点でも通用する器。53㌔も恵まれた。

第60回 有馬記念(GⅠ) 最終結論ほか

2015-12-27 13:37:34 | 最終結論

中山10R 第60回 有馬記念(GⅠ)芝・2500メートル
◎アルバート
○リアファル
▲ゴールドアクター
△ラストインパクト
×ルージュバック
×ゴールドシップ

 いよいよ2015年を締めくくるグランプリ有馬記念(GⅠ)。近年にない低レベルなジャパンC組に菊花賞組の3歳勢、エリザベス女王杯から参戦の牝馬勢など、多路線から集結し馬券的妙味は高い。

 展開を考えると、リアファルのハナは間違いないところ。単騎で3馬身ほどのリードを保って1周目のスタンド前を通過するだろう。展開のカギを握るのは2、3番手組。番手組はラブリーデイ、キタサンブラック、ゴールドアクターの人気どころ。しかも、逃げているのは有力馬のリアファル。3角手前からはゴールドシップの捲くりがある。リアファルもそんなに極端なペースには落とさないと見る。十分に持久力のある末脚が生きる流れになる。

 本命は上昇馬アルバート。前走のステイヤーズSが圧巻。道中は折り合いに苦しむ他馬をよそにピタリと折り合う。2周目向こう正面でポディションを上げると3、4角で馬込みに突っ込む。4角で少し馬込みを捌くのに苦労したが、直線で狭いところをビューンと突き抜ける。ラスト1ハロンは急坂がありまがら11秒9。追われてから回転の速いフットワークでグングン加速してあっという間に5馬身突き放した。圧巻の競馬だった。気性面の成長で折り合いに不安がなくなり、全身を柔らかく使え、トモの蹴りが強く末脚は切れる。スタミナ、キレを兼ね備えた次世代のスターになれる素質だ。中山の重たい馬場も歓迎。突き抜ける。

 リアファルの前走の菊花賞3着は、道中で何度も絡まれてかなり苦しい競馬。それでもジョッキーの好判断で3、4角で脚をタメて直線でひと脚使えた。大トビで本来は気分良く逃げるタイプ。逃げて持久力のある末脚も使えることは前々走の神戸新聞杯が証明している。ここは単騎逃げが叶うメンバー構成。平均ペースのラップを刻み、番手組の脚をなし崩しに使わせたいところ。

 ゴールドアクターがグングン成長している。今週の攻め馬は圧巻だった。直線に入ると自らハミを取り、全身を目一杯に使ったフットワークで併走馬を突き放してしまった。スパッとは切れないが、長く持久力のある末脚を使える。ここは番手馬にとっては厳しい流れになるが、それを克服できるスタミナがある。

 ラストインパクトは一瞬の切れ味を身上とする。昨年の有馬記念は、直線で馬込みを捌くのにかなり苦労し脚を余した。前がスムーズなら突き抜けていてもおかしくなかった。今回も絶好の3番枠を引き、ここもコースロスなく立ち回れる。同じように前が詰まる可能性はあるが、一瞬の切れ味はNO.1だろう。

 ルージュバックは大トビで追ってからの瞬発力が信条。その分、器用さに欠ける面がある。中山コース向きの脚質ではないが、ここは控えて終いを生かせれば53㌔を生かせる。

 ゴールドシップは常にマークが必要。今の重い中山コースは当然歓迎である。当日の気性次第。この中間はヤケに気合いを全面に押し出しているのが吉と出るか凶と出るか。

 ラブリーデイは今秋4戦目。この中間はいつも以上にゴトゴトしているし、完歩の小さいタイプだけに更なる距離延長は歓迎できない。スローの瞬発力勝負なら気にならないが、ここは重たい馬場に加え、リアファルが引っ張る持久力戦になると予想する。厳しい戦いになるのではないか。

中山9R 第32回 ホープフルS GⅡ 芝2000メートル
◎プレイヤーサムソン
〇ロードクエスト
▲バティスティーニ
△ブラックスピネル
×アドマイヤエイカン

阪神9R 千両賞 芝1600メートル
◎ロジクライ







第49回シンザン記念(GⅢ)最終結論

2015-01-11 13:50:50 | 最終結論
第49回シンザン記念
◎ヤマニンマンドール
○レンイングランド
▲ダッシングブレイズ
△クイーンズターフ
×ロードフェリーチェ

 開幕2週目の京都。依然としてイン有利は変わらないだろう。スプリントで勝ち上がってきたレンイングランドクインズロンペールのハナ争い。お互いに距離への不安は払しょくできず、慎重なテンの運びになるのではないか。そうなれば、ますます先行、イン有利は明白だ。

 本命はヤマニンマンドール。前走の千両賞11着は、間隔が開いて12㌔増。腹回りに少し余裕があったのは確か。レースでは14番枠発走から行き脚がつかず後方からの競馬。しかも、頭を上げてモロに掛ってしまう。ガツンとハミを噛んで力んで走っていた。三分三厘でもハミを噛んでいる分、スムーズに動けず被される。直線を向き、大外へ持ち出すが、外から被され、内へモタれたところで手綱を引っ張るなど、全く競馬ができなかった。完全に脚を余した内容だ。トモが緩く、発馬が安定せず、トモが横に逃げて坂上は走りづらそうだ。前々走の未勝利戦1着は、岩田鞍上で好発を決める。縦長の平均ペースの流れを中団の外めから追走する。道中の折り合いは実にスムーズ。4角で少し手綱をしごいてスパートを開始させると、直線は大外へ。例によって内へモタれながらの追いになったが、切れ味鋭い末脚で差し切った。本来は掛るタイプではないし、ひと叩きしたことでいいガス抜きになっただろう。内へモタれる癖も2走前に鞍上が把握している。背中が柔らかく
首を上手く使えるタイプ。トモが緩いだけに直線平坦な京都に替わるのもプラスだろう。決め手はここでは上位だ。発馬を決めてインを取りに行きたいところだ。

京都金杯、中山金杯 最終結論

2015-01-04 09:55:32 | 最終結論

第53回京都金杯
◎マイネルメリエンダ
〇シェルビー
▲エキストラエンド
△フルーキー
×グランデッツァ
×ショウナンワダチ
注アズマシャトル

 外からホウライアキコが内の先行馬の出方を見ながらハナを奪う。前走のマイルCSは飛ばし過ぎたが、ここは積極的には行かない。ウインフルブルームもタメ逃げのタイプでガンガン飛ばすタイプではない。3番手のインにマイネルメリエンダが続き、流れはそう速くはならない。グランデッツァも当然の先行策。
 
 関東馬マイネルメリエンダで初笑い。前走のキャピタルS5着は、5番枠から抜群の発馬を決めて先団を伺う。2ハロン目からは無理に追い掛けることなく馬任せで4、5番手のインに控える。折り合いスムーズでロスなく立ち回る。直線を向き、最内を突いてジリジリと伸びたが、勝ち馬の決め手に屈した。最終週の馬場の剥げたところを通らされたのは痛かった。背中が柔らかく、首をしなやかに使える為に収縮の利いた走りができるタイプ。トモの蹴りが強く発馬が安定している点も魅力だ。開幕週のイン絶対有利の京都。2番枠から先行策で粘る。この中間はコースと坂路で入念な乗り込み。大晦日の坂路では、時計の掛る馬場で終い1ハロン12秒8。シャープな脚捌きで柔らかい動きを披露した。絶好調だ。

第64回中山金杯
◎ユールシンギング
〇デウスウルト
▲ラブイズブーシェ
△マイネルミラノ
×ロゴタイプ
×メイショウナルト
注アンコイルド

 メイショウナルトがハナを譲らない。しかし、軽量のケイアイアレガントヒュウマも絡んでくる。最内枠を引いたマイネルミラノはB着用で揉まれたくない心理が働き、ある程度はポディションを取りに来る。メイショウ自体も淀みない一貫したラップを刻むタイプ。マイネルのマークもきつく、レース全体は一貫した淀みないラップが有力。正攻法のラブリーデイロゴタイプも早めに動けば持続力のある末脚を持ったタイプの台頭が期待できる。

 ユールシンギングの復活に期待。前走の金鯱賞9着は久々で太め残りの馬体。レースでは1番枠から中団のインを追走し、道中の折り合いはスムーズ。直線で馬群の中からジリジリと伸びてきた。久々にしては及第点の内容だ。持続力のある末脚が武器で、長く脚を使えるタイプ。この中間は大みそかのポリトラックで抜群の動きを披露。自らハミを取り前脚を高く突き上げた動きは復活を予感させるものだった。




















有馬記念(GI)最終結論

2014-12-28 13:05:39 | 最終結論
第59回有馬記念(GI)
◎トゥザワールド
〇エピファネイア
▲ゴールドシップ
△ジャスタウェイ
×ワンアンドオンリー
×ヴィルシーナ

 グランプリ有馬記念。トゥザワールドの激変に期待する。前走の菊花賞16着は最初の3、4角の下り坂で勢いが付き、ガツンと掛ってしまった。フットワークからしてもステイヤータイプではなく、余計にきつかった。武器はスピードの持続力と一瞬の脚だ。今週の弥生賞1着では、三分三厘で馬なりでグーンと加速し、一気に先頭へ躍り出て押し切る横綱相撲で解消した。その次の皐月賞1着は、17番枠発走で1角までにいい位置を取りたい心理が働き、出して行った分、掛ってしまった。それでも直線で先頭に立って勝ち馬と追い比べまで持ち込んだ手応えに酔いしれず、どこまで我慢できるかがポイントだ。脚力抜群で馬なりでいいポディションが取れる。スーッと先団のインを確保したいところ。レースは、ヴィルシーナが離し気味に逃げるが、1~2角まではそれほどピッチは上がらない。残り5~6ハロンからの持続力を要求される流れになるだろう。その流れをどこまで我慢できるか。我慢できれば一瞬の脚で坂上で突き抜けられる。今冬の中山開催は、9月開催がなかった分、まだまだ内の状態も良い。この中間は、コース、坂路を併用し熱心な乗り込み。最終追い切りの動きも抜群だった。デキは絶好調だ。戴冠へ。


天皇賞(GI)最終結論

2012-04-28 21:59:13 | 最終結論
京都11R 天皇賞(G1 芝3200m)
◎クレスコグランド
○オルフェーヴル
▲トーセンジョーダン
△ケイアイドウソジン
×ヒルノダムール
×ギュスターヴクライ

 絶対的な能力を誇るオルフェーヴルにとって試練の大外枠になった。スタート直後に迎える4角の下り坂。ここで前に壁を作れなければ前走の再現が十分にあり得る。昨秋の菊花賞では、ここで上手く壁を作ることができたが、大外枠だった前走はハミを取ってしまった。すべては最初の4角で決まると言ってもいい。作戦としては、昨年暮れの有馬記念のようにスタート直後に手綱を抑えて最後方まで控えることか。これなら前に壁を作ることができる。向う正面まで我慢ができれば、あとは絶対的能力で捲れる。

 最大の惑星は同世代のクレスコグランドだ。長期休養明けだった前走の大阪ハンブルグCでは、3角から自らハミを取る集中した走りで、一瞬の脚を見せてくれた。仕上り途上だったことを考えれば上々の内容だ。休養前の東京優駿では、道悪で道中はまったくハミを取らず手綱は動きどおし。直線入口でも前との差はかなりあったが、最後まで諦めずに伸びてきた。武器は長くいい脚を使える点で、折り合いにはまったく不安のないタイプ。待望の良馬場なら自らハミを取れるし、京都外回りなら4角の下り坂を利りしてロングスパートを仕掛けられる。ステイヤー適性と自ら動ける利点はオルフェーヴルにないもの。恐らくライバルは最後方待機から捲る作戦で来るだろう。今の京都は高速馬場で先行有利。先に動き、大外を回るライバルのコースロスを考えれば逆転もできると見る。

皐月賞(GI)最終結論

2012-04-15 12:58:38 | 最終結論
中山11R 皐月賞(GI)芝2000m
◎アダムスピーク
○グランテッツァ
▲ディープブリランテ
△ゴールドシップ
×ワールドエース
×サトノギャラント


 1週前追い切りでは桜花賞馬ジェンティルドンナに煽られたアダムスピーク。それが一週間で激変した。最終追い切りでは、Nピンナ騎乗で坂路を2頭併せで登坂。ゴール前で軽く気合を付けられると、大きなフットワークで力のない走りで併走馬を一気に突き放したでのある。ラスト1ハロン12秒4は文句なし。時計以上にゴール前で見せた大きなフットワークは今までにないもの。GIを意識できるストライドだ。キャリア3戦の若駒。前走からの上積みは相当大きい。休み明けの前走は、レース前からイレ込み、実践でも掛ってうえに勝負どころで揉まれて競馬にならなかった。キャリアの浅さを考えると、いい勉強会になったと考えたい。
武器は一瞬の決め手だ。スッと好位に取り付ける行き脚も兼ね備える。最終週の雨上がりの道悪だけに、内側かなり傷んでいる。2番枠は微妙ではあるが、脚力があれば勝負どころから外めに持ち出せる。幸い、鞍上のゴーサインに対して瞬時に反応できるのは、多頭数の小回り中山2000mでは大きな武器になる。石坂厩舎2週連続のGI制覇へ。

弥生賞(G2)、中日新聞杯(G3)

2012-03-04 13:55:14 | 最終結論


中山11R 弥生賞
◎ブリスアウト
○フェノーメノ
▲アダムスピーク
△メイショウカドマツ
×サイレントサタデー
×エキストランド

 1戦1勝のブリスアウトを狙う。前走のメイクデビュー1着は、ポンと好発を決めると抑え切れない手応えでハナを奪う。終始、引っ張り切りの痺れる手応えで力みながらの道中。持ったまま坂上からスパートを開始させると、グーンと大きなフットワークで伸びる。ラスト2ハロンを10秒9-11秒4と軽く流して逃げ切った。強い競馬だ。キャリア1戦で揉まれる競馬とテンに脚を使わされる展開も未経験。距離もコーナー4回も中山も初めて。確かに不安材料は多いが、それを覆す魅力が同馬にはある。この中間は中3週ながら22日、26日、29日にWで5ハロンから意欲的に追われている。最終追い切りでは引っ張り切りの手応えで古馬の格上を煽った。収縮の利いた走りで追ってから弾けそうな気配だった。絶好の動きだ。これなら控える競馬でも切れる脚を使える。
 
中京11R 中日新聞杯
◎ダンツホウテイ
○ヒットザターゲット
▲ダノンスパシーバ
△ダノンバラード
×マイネルスターリー
×スマートギア

 チークピーシーズ着用で集中力が増したダンツホウテイを狙い撃つ。前走の小倉大賞典4着は、発馬で行き脚がつかずスーッと後方に控える。道中は折り合いに専念し、3角から大外をマクッてスパートを開始させる。馬群が固まったためにかなり大外を回らされる。直線は大外からジワジワ伸びたが、差し切れなかった。メリハリのある競馬で活路を見出した。再度、控える競馬で終いを生かす競馬ができればここでも通用する。新中京コースは長い直線に加え、直線半ばに西日本一の坂が控える。芝の草丈も中山、阪神よりも長く、かなりタフなコース設定。実際に土曜、日曜の午前の競馬を見る限りは時計も上がりも掛っている。ここはシンメイフジが飛ばし、エーシンジーラインが続き淀みない流れは確実だ。開幕週でも差しは届く。

中山記念(G2)

2012-02-26 09:27:07 | 最終結論
中山11R 中山記念
◎フィフスペトル
○フェデラリスト
▲ネオサクセス
△トゥザグローリー
×レッドデイヴィス
×ダイワファルコン

 中山1800mの適性を考慮しフィフスペトルを本命視する。前走のマイルCS2着は、シルポートの作る平均ペースの流れを最内枠を利してスッと3番手のインに取り付く。3ハロン目からは手綱をがっちり抑えて手応え十分に追走する。4角の下り坂も慎重し下り直線へ。直線入り口でも手綱は持ったままの絶好の手応え。残り330mから満を持してスパートを開始させる。一瞬の脚でグーンと突き抜けると勝ち馬と馬体を併せて激しい追い比べに。僅かに屈したが、正攻法の強い競馬だった。底力とスッと前々に行ける先行力が武器。3走前の京成杯1着は、縦長の一環したハイペースの流れを好位の外めから追走する。4角からジワッと助走を開始し、外から2着馬に被されるが脚が残っているためグーンと加速して狭いところを突破する。ラスト1ハロンから単独先頭に躍り出ると、最後まで脚色は鈍らず11秒8としっかり踏ん張って差し切った。強い。一瞬の脚を生かすなら中山コースは最適だし、距離延長も全く問題ない。久々でも乗り込みは入念。

 フェデラリストの充実ぶりが凄い。前走の中山金杯1着は、12番枠から好発を決めると、少し気合いを付けて中団を取りに行く。道中はエーシンジーラインの作る緩い流れを中団の外めからの追走。至極スムーズな追走。残り800メートルから外めを通ってスパートを開始させる。直線で末脚を爆発させるための3,4角の助走は申し分ないもの。4角では前を射程圏内に入れ、しかも手応えは抜群。直線を向くと、坂上でスッと左手前に替えてグーンと加速。2着馬は渋太かったが、一瞬の脚で差し切った。前半からゆったりとした追走で脚をタメたれたのは良かった。他馬がトップスピードに入る三分三厘を馬なりのまま加速できるのは脚力の優れている証拠だ。首を水平に使った走りから繰り出す一瞬の脚力が武器。今回は久々に経験する一貫した底力勝負の流れになる。そこで脚を残せるかに課題はあるが、クリアできる能力の持ち主だ。

 ネオサクセスが穴。前走の中山金杯9着は、15番枠から行き脚がつかず道中は離れた最後方からの追走。4角でも馬込みを捌くのに苦労し、直線は大外へ。しかも、仕掛けが完全に遅れエンジンが掛ったのは坂下からだった。前々走のように3,4角で助走できれば一瞬の脚は使える。その意味では少頭数というのは歓迎だし、少し時計の掛る馬場で追い込みでも届くのはプラス。一発ある。

 トゥザグローリーにとって久々の1800mへの対応が鍵となる。近走は中距離を中心に使われ、前走ではかなり前半の行き脚が鈍かった。次走でドバイのレースも控えており、道中は後方から折り合いに専念する形になるだろう。課題の折り合いは問題ないが、シルポートの作る淀みない流れで3,4角でズブさを見せないかの懸念はある。勿論、底力はNO.1・前走の日経新春杯1着は、3番枠からトモに重心が掛り直後に躓いたこともあって出脚は良くない。これは前走の有馬記念が超スローだったことも影響していた。少し気合いを付けて中団へ。少頭数でも行き脚がつかなかったことが幸いし、前に壁を作ることができた。道中は背中を柔らかく使い、それによって首をしなやかに使った収縮の利いた走りでタメを作ることができた。好調時のグローリーが見せる姿だ。流れが緩んだ3角の上り坂は抑えるのに苦労するほどの行きっぷりだったが、それ以外は至極順調。4角の下り坂も慎重に下る。4角で接触するアクシデントはあったが、動ずることはない。直線で馬場の3分どころに持ち出し、満を持してスパートを開始させる。斤量差もあってか、スパッとは突き放せない。残り100メートル地点で馬体を併せ、最後は地力の違いで差し切った。鞍上の福永が完全に手の内に入れている。前々走の有馬記念3着は、発馬を決めてスッと先団へ。前走のジャパンCが前に壁を作れずに掛っているだけに無理に手綱を押すことなく、1周目の4角で意図的にグッと抑えてポディションを落とす。その後も手綱をグッと抑えて1角では後方までポディションを下げる。戦っている相手はまさに己といったレース運び。向こう正面では顎をグッと下げた首をしなやかに使った走りをする。これは前走のジャパンC時には見られなかったもので、収縮の利いた走り。3,4角は外めに持ち出すのではなく馬込みのなかに突っ込んで行く。直線入口では前にびっしりと壁ができて進路はない。坂下で左手綱を引いてオルフェーヴルの外めに進路を見出す。他馬も脚を温存した瞬発力勝負の流れで狭いところを割ってこれるのは一瞬の脚力が優れていないとできない芸当だ。ここで右手前に替えるとステッキに反応してグングン加速。ゴール前で左手前に替えてもうひと伸びするも、僅かに届かなかった。最後の末脚は勝ち馬を凌ぐものだったし、勝ち馬より頭ひとつ分重心の高い走りをしながら伸びるのだから大したものだ。


ダイヤモンドS(GⅢ)予想

2012-02-17 16:55:23 | 最終結論
東京11R ダイヤモンドS
◎トウカイトリック
○オウケンブルースリ
▲コスモヘレノス
△マイネルキッツ
×スマートロビン
×ギュスターヴクライ

 復調気配を感じるトウカイトリックで高配当を狙う。前走の万葉S6着は、発馬から気合いを付けて中団のインを取りに行く。1周目の正面スタンド前まではリズム良く運べたが、1角では空馬に絡まれて位置取りは悪くなり、勝負どころでも空馬の影響はあった。前々走のステイヤーズS3着は、発馬で行き脚がつかず最後方からの追走。道中は離れたところから折り合いに専念する形。2周目の1角から気合いを付けて馬群の後ろまでポディションを上げる。向こう正面から勝負どころにかけてはインに潜り込む。直線で外めに持ち出すと、先に抜け出した1,2着馬には届かなかったが、最後まで集中して伸び続けた。とにかく折り合いに不安はなく、距離は延びれば延びるほどいいタイプ。坂を2回上る府中3400mのスタミナ勝負は歓迎。前走同様に発馬を決めて前半からある程度の位置で折り合いに専念できれば長くいい脚を使える。何より気配が絶好だ。今週の坂路では馬場が重かった影響で時計は平凡だったが、ゴール前でステッキを入れられると力強いフットワークでグイッと先着。最後まで集中した走りを見せてくれた。鞍上は頼もしい石橋脩。

 オウケンブルースリの前奏ジャパンC10着は、発馬で行き脚がつかず1角で鞍上が立ち上がるほどの大きな不利があった。レースも前半から超スローペースでズブい同馬にとっては辛い展開となってしまった。最後は大外へ持ち出して伸びてはいるものの、位置取りと展開に泣いた。攻めの良さが実践に生きるタイプ。今週の坂路では馬場が重かった影響とレッドデイヴィスとの併走だったため遅れたが、首を上手く使いスナップの利いた走りでいい頃のブルースリの走りだった。腰の状態は良いのだろう。距離は延びれば延びるほどいいタイプで、この距離ならじっくりと構えて長くいい脚を使える。久々でも力を出せる仕上り。