中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

スプリンターズS(GI)展望・2

2005-09-30 00:50:27 | 見解
【シーイズトウショウ】
前走の函館SS1着はディープサマーを前へ行かせて、楽な手応えで2番手へ。道中は外から被され気味になるも、全く動じることなく追走。4角を抜群の手応えで回ると楽々抜け出した。前走から2キロ減の55キロで出走できたし、大好きな函館コース。強力な先行馬不在でスムーズに前で競馬できた。前々走のテレビ愛知OP1着は内枠から好ダッシュを切ると終始、抜群の手応えで先行。開幕週の超高速馬場をフルに生かして圧勝した。1分6秒7は文句なしのレコード。57キロも関係なかった。スプリントGIはこれまで2度出走している。まず、昨年のこのレース7着がひとつ。この時は道悪で持ち味を生かせなかった。もうひとつは04年の高松宮記念5着。好位のインを追走して直線で一旦は抜け出すも、ゴール前で失速してしまった。この馬の持ち味は一瞬の切れ味。だが、それが長続きしないのがネック。今回は最後に急坂が控えているだけに、ギリギリまで追い出しを我慢しなければならない。気になる仕上がりに関しては坂路とCWで乗り込まれている。ただ、前走後に笹針治療を施し、一旦は完全に緩められている。ブック誌上フォトを見ても、やはり寂しい感じはする。乗り込みはできているだけに、当日の気配を見て決めたい。


【ゴールデンキャスト】
前走の阪急杯1着はホーマンテキーラの作る緩い流れをスッと好位に取り付く。終始、スムーズな追走で直線を向くと、一完歩ごとに逃げ馬に迫り、ゴール前で差し切った。ただ、勝ちタイムは平凡だし、メンバーも低調だった。GIを意識するなら、ラスト1ハロンでもっと突き放してほしかった。テンに無理に前へ行くと、末が鈍る傾向にあり、無理せず中団あたりで脚を温存できれば。

【ゴールデンロドリゴ】
先行してよし、差してよしの自在脚質。だが、その反面詰めの甘さがネック。今回はいきなりのGI挑戦。時計の掛かる馬場でこその馬で、高速馬場の中山では厳しい。

【シルキーラグーン】
前走のバーデンバーデンC1着は速い流れをスッと好位に取り付く。直線を向いて、粘るフサイチホクトセイをジリジリと差を詰めて差し切った。決して切れる脚はないが、好位に取り付くスピードがある。終いも一瞬はいい脚を使う。中山コースは相性がいいし、時計勝負の裏づけもある。ただ、休み明けでいきなりのGI。反動で帰厩が遅れて多少急仕上げ気味は気になる。

【タマモホットプレイ】
前走の阪急杯は追走に苦しみながらも、最後はいい脚を使っていた。だが、今回はGIで更にペースが速くなり、余計追走に苦しむ懸念も。ベストは上がりの掛かる1400㍍。直前の攻めも手控えられ、上積みは望みにくい。関東圏の競馬もどうか。

【テイエムチュラサン】
九州産馬。前走のアイビスSD1着は宿敵カルストンライトオを退けてハナを奪う。ゴール前で一旦はウェディングバレーに差されるも、根性で差し返す芸当で競り合いを制した。51キロも良かった。ここは一気の相手強化と快速自慢が揃い、厳しい流れが予想される。

【マルカキセキ】
前走の阪急杯3着は道中、中団馬群のなかを追走。終始、スムーズな競馬で4角でも持ったままの抜群の手応えで直線を向く。だが、そこからの反応が今ひとつで3着に詰めてくるのが精一杯。流れが緩く、前も止まらなかったこともあるが、GIを意識するなら楽に差し切ってほしかった。使い詰めのローテで上積みが望みづらいし、一気に相手も強くなる。ベストは平坦コースか。

【リキアイタイカン】
かつては高松宮記念3着の実績のある馬。トビが大きく、追走に精一杯の面がある。このメンバー相手ではよほど展開が向かないと。


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スプリンターズS(GI)展望・1

2005-09-28 23:31:47 | 見解
【カルストンライトオ】
昨年の覇者。直前の激しい降雨で不良馬場。好発を決めるとスッとハナへ。道悪を利してスイスイ飛ばすと、4角でセーフティーリード。追い込に苦戦する他馬を余所目に4馬身差の圧勝。劣悪馬場の恩恵があったにしろ、衝撃的な強さだった。前走のアイビスSD4着は新潟1000㍍で最悪な最内枠発走。モタれ癖があり、外ラチを奪うために外目に持ち出すも、テイエムチュラサンらを交わせず、奪えなかった。結局3番手からの競馬で持ち味を発揮できずに終わってしまった。トップハンデの59㌔、最内枠、夏負けの影響でマイナス12キロの馬体も大きく影響しただろう。そこから中5週。中間は減った馬体を戻すことに重点を置き、1週前まで追い切りをセーブ。体調が完璧だった昨年に比べて、順調さを欠いていることは否めない。最終追い切りに注目。この馬の持ち味は鋭いダッシュ力とスピード。2㌔減の57㌔でスムーズにハナを奪えれば。

【デュランダル】
日本最強距離馬。今春の安田記念に出走予定だったが、爪の病で回避。昨年のこのレースは2着。劣悪馬場で切れ味勝負の同馬にとって辛い条件だったが、最後方待機から勝負どころで外を通って前へ進出。勝ち馬には突き放されたものの、ケープオブグットホープとの競り合いを制して2着を死守した。さすがの地力だった。次走のマイルCS1着はいつもどおり最後方から末脚を温存して、直線で目の覚めるような強烈な末脚で一気の差し切り勝ち。この馬の持ち味は強烈な末脚を持続できること。道中、下手に動かずに鞍上の池添騎手が馬を信頼して最後まで追い出しを我慢している。それだからこそ、その末脚が生まれるのだ。絆は深い。これまでスプリンターズS、マイルCS2勝とGIを3勝。実績は抜けている。今回は昨年暮れの香港マイル5着以来の実践になる。休み明けのスプリント戦は03年のセントウルS3着、04年の高松宮記念2着のように差し届かないケースがある。最終追い切りを含め、3週連続で速い時計を消化。1週前追い切りでは迫力を欠いた動きが懸念されていたが、最終追い切りでは前日からの降雨で時計の掛かる馬場で51秒8-13秒0。優秀だ。走れる状態にある。

【プレシャスカフェ】
ここ2走、函館SS9着、京王杯SC14着でまさかの惨敗。前走など発馬から掛かり気味に先行して、直線で見せ場もなく失速してしまった。鞍上によれば「高松宮記念で燃え尽きてしまった」とのこと。その3走前の高松宮記念は堂々の1番人気。だが、下見どころから気負い、発馬で後手を踏んでしまう。慌てた鞍上は手綱を押して前へ。それで馬が掛かってしまってなし崩しに脚を使わされる形に。しかも、直線で馬場の悪い内を突いては万事休す。わずかなロスが致命傷となるスプリント戦において、あまりにもロスが多かった。この馬の持ち味はCBC賞1着、シルクロードS1着で見せた一瞬の決め手だ。この中間は放牧を挟んで順調に乗り込みを消化。どこまで気持ちを持ち直しているのか。あと、ここ2走は紙面上には載っていないが、出遅れている。快速自慢の揃うスプリントGIにおいて致命傷。偶数番がほしい。

【アドマイヤマックス】
今春の高松宮記念1着で悲願のGI初制覇。当日はレースを重ねるごとに内の馬場が悪化し、外差し馬場に。大外枠発走から終始、馬場の外目の中団を追走すると、直線で矢のような鋭い伸び脚で先頭に立ち、後続をグイグイ突き放して圧勝。スプリントGIでは珍しい2馬身半もの大差をつけた。馬場の恩恵があったとはいえ、直線の末脚は本物だった。その後は京王杯SC4着、安田記12着と惨敗が続いた。特に前走など、中団でうまく流れに乗って折り合いもスムーズ。それでも、直線で全く反応できなかった。かつては安田記念2着の実績があるものの、年齢を重ねた現在は1200㍍が合っているのか。今回は休み明け。鉄砲駆けの実績もあり、乗り込み量も豊富。動ける体勢にあるか。課題は左回りから右回りの中山に替わること。あとは速い時計決着に不安があり、高松宮記念のような時計の掛かる馬場になれば。

【ギャラントアロー】
前走のセントウルS4着は最内枠発走。発馬後にモタついたところをホーマンテキーラにハナを奪われた。3,4番手のインから追走するも、勝負どころで早めに手応えが怪しくなり、直線でズルズルと後退。鞍上によれば「どうやら阪神コースはお気に召さないよう」とのこと。調教でも走るのをやめるように気分屋な面がある。前々走の小倉日経OP3着は久々に加え、急仕上げ、59キロ、太め残りと不安材料が多々。それでも、ハナを奪うと直前まで抵抗。はじめて1分7秒台で走破した。これは大きな収穫。休養前の高松宮記念11着はカルストンライトオが外目を通って先手を奪う珍しい形を3番手から追走。直線入り口では抜群の手応えながら抵抗できなかった。中山コースは3歳時に重賞で2着が2回。決して坂のあるコースが駄目なわけではない。今回は強力な同型カルストンライトオ、サイレントウィットネスがいる。流れは厳しくなりそうだ。

【キーンランドスワン】
前走の阪急杯5着は外枠発走からスムーズに好位を追走できたかに見えたが、直線でさっぱり反応せず。海外遠征明けだったし、前に馬を置けず、なし崩しに脚を使わされてしまった。今春の高松宮記念2着は外枠発走から終始、勝ち馬をマーク。直線で勝ち馬が早めに抜け出したところを、後方からジリジリと脚を伸ばしてきた。昨年のこのレースは6着。激しい降雨で劣悪馬場のなか、外目を通って粘り強い末脚で追い込んできた。同馬は折り合いに不安があるため、クラスが上がれば上がるほど走りやすいタイプ。カルストンライトオ、サイレントウィットネスら快速自慢が揃い、速い流れは必至。あとはどこまで体調が回復しているか。


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さあ、スプリンターズS(GI)!!

2005-09-27 00:24:33 | Weblog
いよいよ秋GI第一弾スプリンターズSを迎える。暮れ開催から秋初旬開催に変更になってからは休み明けで挑む有力馬たちが急激に増えた。これは猛暑の夏場に無理して調教するリスクを考慮してのものだろう。だが、最高峰であるGIレース。できることなら各馬が万全の仕上がりで挑んでほしいと思う気持ちもある。

香港からサイレントウィットネス、ケープオブグットホープの刺客2駒が参戦。この2頭は世界レベルの馬で、かなり手ごわい。香港から中2週、マイナス22キロ、初の左回り、1600㍍と厳しい条件が揃っていた安田記念時のサイレント。それでも、あやわのシーンを演出して3着に粘った。得意の1200㍍ならそれ以上の活躍が見込める。ケープも昨年の同レースで3着。劣悪馬場ながらよく頑張っていた。今年はGI2勝。

対する日本勢は昨年の覇者カルストンライトオ、最強短距離馬デュランダル、安藤勝騎乗のシーイズトウショウ、実力馬プレシャスカフェ、高松宮記念馬アドマイヤマックスら。カルストンは前走のアイビスSDが大幅に馬体を減らして案外の内容。どうやら夏負けしたようだ。どこまで体調が戻っているのか。デュランダルは力がある。爪の病で安田記念を使えなかった。仕上がり状態が鍵を握る。シーイズトウショウはここ2走が強い競馬。昨年は体調が万全ではなかった。一瞬の脚をうまく使えれば。プレシャスカフェは春、夏と思うように体調があがらなかった。ここは仕上がり状態が気になる。

GIということでこれから気合を入れて徹底研究していきたいと思います

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神戸新聞杯(GⅡ)回顧

2005-09-26 23:58:52 | 回顧
天候:曇  芝:良 
【馬場状態】今週からA→B。3角入り口と4角出口が多少傷んでいるものの、そのほかは良好とのこと。台風の影響で強い向かい風が先行馬を苦しめた。

12.4 - 10.9 - 11.8 - 12.0 - 12.0 - 12.4 - 11.9 - 12.0 - 11.2 - 11.8
(35.1-35.0)(47.1-46.9)(59.1-59.3) 1:58.4

【展開】休み明けのストーミーカフェが掛かり気味に先行し、平均よりも速いペース。残り4ハロン地点でペースが上がる持久力を要する流れ。

まさに衝撃的な勝ちっぷり。やはり、ディープインパクトはただ者ではなかった。改めて同馬のすごさを思い知らされた。ダービー後は札幌競馬場、栗東で順調に調整された。春はパドックで尻っぱねをしたりして若さを見せていたが、今回は大分マシになっていた。いつものようにフワッとした発馬。ストーミーカフェが飛ばす展開を後方で気分よく追走。勝負どころの3~4角にかけてスッと持ったままの手応えで外目を通って前へ進出すると、そのまま直線で先頭に立つ。そこで気を抜きかけたところを鞍上がステッキを一発。それでさらに加速すると、最後は抑える余裕を見せての圧勝。勝負どころで前へと進出するシーンはまるで他馬が止まっているように見えた。脚力が違いすぎる。異次元の走りで無傷の6連勝。このまま無事に行けば3冠は間違いない。とにかくこのまま無事に。

2着のシックスセンスは強くなっている。春2戦は最後方待機から終いを生かす競馬だった。今回は好発を決めると、道中は中団を追走。勝負どころで外目を通って前へ進出する積極的な競馬。勝ち馬にはアッという間に交わされたものの、自身も最後まで末脚を伸ばしてよく粘っている。これなら菊花賞でも好勝負できそうだ。10キロ減は関係なかった。

3着はローゼンクロイツ。道中は中団のインを追走。終始、折り合いもスムーズ。だが、4角で手綱を抑えてブレーキを掛けてしまう。直線で再び加速して伸びるも、届かず。だが、最後の脚色は2着馬を凌いでいた。プラス10キロと春からパワーアップ。これで菊花賞が楽しみになった。鞍上によれば「もう少し落ち着きがほしい」とのこと。

4着のマチカネキララは休み明け。しかし、中間に山のような攻め馬を積まれて仕上がりは良かった。道中はストーミーカフェの飛ばす好位を追走。勝負どころで後続に早めに来られ、手応えが怪しくなる。だが、そこから粘り腰で勝ち馬から1秒3離されながらもよく粘った。まだ、キャリア3戦の若駒。この厳しい経験が今後に必ず生きる。次走での成長した姿に期待。

5着のアドマイヤジャパンの騎乗には疑問が残った。道中はストーミーカフェの飛ばす展開を2番手のインをロスなく追走。勝負どころで後続が早めに動く忙しい流れ。直線を向いて一度は手綱を押して追われ、ステッキも一発飛ぶ。だが、鞍上の横山典騎手はそこで追うのをやめてしまった。これは次走への反動を考慮したものなのか。中間は最終追い切りで終いの切れ味が鋭いと注目されたが、これは終い重点の調教でのもの。鵜呑みにはできない。マイナス6キロはあまりいい材料ではない。菊花賞へ向けて攻め過程には十分気を配りたい。

シルクタイガーは急仕上げの前走を叩かれて中間は攻め馬を強化されていた。道中は最後方待機で末脚を温存。勝負どころで勝ち馬らが早めに進出するなか、同馬も同じく外目を通って仕掛ける。最後は伸びてはいるものの、外を通っては厳しかった。これからもっと強くなるだろう。落ち着きがほしい。

トウカイトリックは道中、手綱を動かしながらの追走。時計が速かった。もう少し、上がりの掛かる展開ならもっっとやれた。発馬は良くなかった。

ストーミーカフェはパドックから気負いが見られ、腹は巻き上がってギリギリだった。発馬直後に掛かり気味に先行し、テン5ハロン59秒1の速いラップ。しかも、勝負どころで後続らに早めに来られては万事休す。もう少し落ち着きがなければ距離はこなせない。叩いての変わり身に注目したい。

10月23日は京都競馬場まで3冠達成を現地観戦&観光したいと思います

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神戸新聞杯(GⅡ)最終結論

2005-09-25 13:04:54 | 最終結論
◎ディープインパクト
○ストーミーカフェ
▲マキカネキララ
△トウカイトリック
×シルクタイガー

【展開】
ストーミーカフェ、テイエムヒットベの先行争い。ストーミーは前走で抑える競馬に成功。これなら2番手でも折り合える。テンは平均やや遅めのペースで流れ、後半4ハロンあたりから流れが速くなる。最後は決め手勝負。

【見解】
もちろん本命はディーインパクト。春は皐月賞、ダービーと脚力の違いで圧勝。出遅れ、掛かり癖がありながら同世代では次元が違っていた。その後は札幌、栗東で順調に調整された。目一杯の仕上がりではないにしろ、力は出せる。どんな走りを見せるのか、本当に楽しみ。

相手にはストーミーカフェ、マチカネキララを。ストーミーは抑える競馬ができるようになり、2000㍍にも対応できる。スピード性能はかなりのもの。折り合えれば終いもいい脚を使う。マチカネキララはまだキャリア2戦。前走は舌を出しながら、外目を回って直線で鋭い脚を使って快勝。久々だが、乗り込み量は万全。一気の相手強化だが、どんな競馬をするのか注目。

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オールカマー(GⅡ)予想

2005-09-25 11:52:08 | 最終結論
◎コイントス
○ヴィータローザ
▲グラスボンバー
△エルノヴァ
×チャクラ

【展開】
ここもコイントスの単騎逃げが望める。他は皆、差し、追い込み馬。テンは息を入れつつ平均ペースに持ち込む。有力どころのグラスボンバー、ヴィータローザはそれぞれ距離不安や早めに動くと末が鈍るだけに仕掛けを遅らせたい。持久力のある末脚が持ち味のチャクラ、エルノヴァあたりは早めに動いて持久力のある展開に持ち込む。

【見解】
単騎逃げの望めるコイントスを本命視。前走の札幌記念3着は半年ぶりの競馬ながら、平均ペースの逃げに持ち込み、あやわのシーンを演出して力のあるところを示した。前々走のダイヤモンドS11着は折り合いを欠いたことがすべてで度外視。かつては有馬記念3着の実績のある古豪。この距離なら折り合いに気を使わなくていい。

相手にはヴィータローザ。前走の新潟記念3着は直線で内を突いても手応えが怪しく、万事休すかと思われたが、外へ持ち出すと急激に伸びた。揉まれ弱く、気性的にアテにしづらい面はあるが、自分の型に嵌れば鋭い脚を使う。10頭立ての小頭数はプラス。最後方から揉まれずに外へ出せれば。

グラスボンバーは長くいい脚を使えるようになったことで距離が持つようにった。今ひとつ勝ちきれない面はあるが、小粒なメンバーのここならGⅡでも力上位。

エルノヴァの巻き返しに注意。前走のクイーンS5着は2500㍍を使われた後で追走に苦しみ、しかも小回り1800㍍。ズブさが増してしまった。今回は2ハロンの距離延長。持ち前の長く位脚を発揮できれば。

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神戸新聞杯(GⅡ)展望

2005-09-23 22:45:59 | 見解
【ディープインパクト】
英雄が帰ってきた。前走の東京優駿1着はまさに衝撃的な勝ちっぷり。すべてにおいて次元の違う走りで、武豊騎手が「感動した」と言ったのも納得できる。パドックから若干テンションが高く、何度も尻っぱねをしていた。もフワッとした発馬で、皐月賞同様後方から。道中もクビを上げるしぐさを見せるなど、スムーズとは言えなかったのだが、4角で鞍上が満を持して外に持ち出すと、グッと反応して一気に前へと進出する。ラスト1ハロン付近で粘るインティライミを楽々と捕らえると、その後は独壇場。名のごとく衝撃を与える走り。あれだけの競馬をしながらラスト1ハロンを11秒6で駆けるのは脅威的だ。並大抵の脚力ではない。前走後は札幌競馬場で調整。一時は調整不足も懸念されたが、栗東に帰厩後は順調に乗られている。舞台は阪神2000㍍。春はパドックでイレ込み、折り合いを欠くシーンもあった。どれだけ成長しているのか、楽しみで仕方ない。

【ストーミーカフェ】
前走の共同通信杯1着は好発を決めるとスッとハナへ。課題だった折り合いも付き、終始平均ペースの単騎逃げ。直線を向いても、残り2ハロン地点までは持ったままで他馬を引き寄せ、ギリギリまで仕掛けを我慢。そこから一気に仕掛けると残り2~1ハロン間11秒3と加速して他馬を引き離して圧勝。3歳冬季には酷な58キロを背負って危なげない勝利だった。前々走の朝日杯FS2着はコパノフウジンとの競り合いを制してハナへ。掛かり気味に行ったためにテン3ハロン34秒0のHペース。本来なら大崩れしてもおかしくなかったが、最後まで抵抗した。かなりのスピード能力を秘めている。以前は掛かり気味に先行するシーンが見られたが、共同通信杯では道中に息を入れられ、終いも一瞬の鋭い脚を繰り出した。これなら2000㍍までは対応できる。今回は前走以来の実践となる。Wを中心に乗り込まれているが、何せ長休養明け。息が持つかどうか。

【シルクタイガー】
前走の弥彦特別5着は後方のインでジッと末脚を温存。直線でうまく馬場のいい外目に持ち出すも、伸び切れず。久々だったし、攻め不足だった。休養前の前々走葵S4着は追いどおしで追走に余裕がなかった。直線に入ってもずっと右手前で走っていた。三走前の青葉賞7着はスローの流れを後方から追走。スローのため馬群が固まり、4角で大外に膨れるロス。直線も外に膨れ気味ながら勝ち馬から0.4秒差まで迫った。終いの切れ味はなかなかのもの。この中間は攻め不足の前走を叩かれて最終追い切りで好時計をマーク。上積みが望める。

【アドマイヤジャパン】
前走の東京優駿10着は外枠スッと中団に付けると、終始、折り合いもスムーズで4角での手応えも残っている。だが、直線でまったく反応できず。この時期は思うような調教ができず、本調子ではなかった。使い詰めのローテも影響したろう。前々走の皐月賞3着は好発を決めると、好位の内を追走。終始スムーズな追走で勝負どころで有力馬が早めに仕掛けるも、同馬は慌てずギリギリまで追い出しを我慢。それが功を奏したのか直線でジリジリ伸びて3着。この馬の強みは流れに合わせてどこからでも競馬できること。その分、強烈な決め手に欠ける。ジリ脚タイプで直線の長いコースよりは短いほうがいい。この中間は1週前に速い時計をマーク。だが、最終追い切りでは終い11秒0も全体は6ハロン87秒0と遅い。攻め過程に不満が残る。ただ、調教担当の高田騎手は「春とはぜんぜん違う」と語っている。休ませたことで体に柔らかさが出たのはいいこと。

【シックスセンス】
前走の東京優駿3着はプラス12キロを心配したが、パドックを見る限り全く太く映らなかった。フワッとした発馬で後方から勝ち馬をマーク。直線で満を持して追い出されると、鋭い伸び脚で追い上げた。以前は詰めの甘さを露呈していたが、一戦毎に力を付けてきた。皐月賞2着時のメンバー最速の上がり34秒2の脚も本物。最終追い切りはDW→坂路のハードトトレ。仕上がりはまずまずか。ただ、ダービーで付けられた1秒2差は決定的ともいえる。

【ローゼンクロイツ】
前走の東京優駿8着はパドックで落ち着きがあった。道中はディープをマークしながらの競馬だったが、直線で反応できず、伸びなかった。速い時計決着で決め手を生かせなかったか。3走前の毎日杯1着で勝利しているものの、勝ち時計が平凡でメンバーも低調だった。ここも厳しい戦いになるだろう。

【マチカネキララ】
前走の夏木立賞1着は、テンは中団でジッと末脚を温存。3角から馬群の外を通って前へ進出すると、直線でスッと反応して先頭へ躍り出る。そのままグングンと加速して他馬を子ども扱いした。まだ、キャリア2戦で馬群の外を通りながら、しかも、舌を出しながら走っていた。それでも、他馬とは次元が違っていた。この中間は先週登録していたセントライト記念を回避して、山のように攻め馬を積まれた。久々だが、仕上がりに抜かりはない。一気に相手が強くなるが、未知の魅力を持っており、注目。

【トウカイトリック】
前走の天の川S2着は最内枠から好発を決めると、終始インの好位を追走。直線を向いてもスムーズに前が開いて一旦は抜け出すも、勝ち馬に差されてしまった。スムーズな競馬を考えれば勝ってもおかしくなかった。前々走の京橋特別は勝負どころで外目を通ってマクり気味に先頭に踊り出ると、そのまま押し切る横綱相撲。52キロとはいえ、なかな味のある内容だった。今回は2ヶ月ぶりの実践だが、3週続けて速い時計を出している。追ってズブい面があるので、速い流れになってほしい。

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ローズS(GⅡ)回顧

2005-09-23 01:32:56 | 回顧
【馬場状態】例年よりやや深い馬場。2週目で依然良好な馬場状態。

12.5 - 11.0 - 12.7 - 12.6 - 12.2 - 12.5 - 11.9 - 11.3 - 11.2 - 12.2
(36.2-34.7)(48.8-46.6)(61.0-59.1)

【展開】エイシンテンダーの単機逃げ。向こう正面まではスローでうまく息を入れる。残り4ハロン地点で一気にペースアップ。最後は2頭の競り合い。

勝ったエアメサイアは道中、中団でぴたりと折り合った。勝負どころで好敵手ラインクラフトが早めに先頭に立つなか、同馬は慌てずジッと我慢。4角で満を持して外に持ち出して追い出されると、矢のような伸び脚で鋭く迫り、ゴール前で差し切った。春は内へモタれるなど若さがあったが、今回はまっすぐ反応が鋭かった。春よりも切れ味が増している。順調に行けば秋華賞も好勝負は間違いない。

2着は変則2冠馬ラインクラフト。発馬からエイシンテンダーの作るスローの流れを掛かり気味に先行。2角まで折り合いを欠くも、向こう正面では何とかなだめることに成功。勝負どころで早めに先頭に立つと、直線で一気に加速して他馬を引き離す。だが、ゴール前の坂で脚が上がったところを勝ち馬に差された。だが、テンに折り合いを欠いたにもかかわらず、最後まで抵抗したのはさすが。やはり、終いの瞬発力は長けている。一度使われれば落ち着きは増すだろう。GI特有の淀みない流れで2000㍍のスタミナを問われる展開には疑問が残る。スローの瞬発力が生きる流れのほうが向いている。平坦コースの京都に替わるのは大いにプラス。

3着のライラプスは終始、勝ち馬をマーク。直線で最内を突いてジリジリと伸びるものの、上位2頭に突き放された。やはり、瞬発力勝負では分が悪いので、上がりの掛かる展開になってほしかった。本番でもHペースの展開か道悪になれば台頭があるだろう。

ヤマニンメルベイユは道中、3番手のインと終始、絶好位からの追走。折り合いもスムーズでペースアップした勝負どころで手綱が動く。直線ではジリジリとしか脚を使えなかった。ただ、キャリアが浅いことを考えればこれからの競馬。好位に取り付けるスピードもあるし、立ち回りが器用。

エイシンテンダーは休み明けながら大幅な馬体減。最終追い切りで速い時計は出しているものの、本調子を欠いていたのは明らかだった。うまくスローに落として単騎逃げに持ち込むも、ラインクラフトに早めに来られて万事休す。チューリップ賞が好位から差し切っているように、控える競馬もできる。本番へ向けて中間の調整過程に注目したい。

ジョウノビクトリアはフワッとした発馬で最後方から。この馬もスパッと切れる脚に欠け、上がりの掛かる展開を得意としている。道悪は歓迎のクチ。直線でモタれ気味だったのは久々の影響か。

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セントライト記念(GⅡ)回顧

2005-09-22 20:48:45 | 回顧
天候:晴  芝:良 
【馬場状態】開幕2週目で絶好の馬場を維持している。時計も速い。
12.4 - 11.1 - 12.0 - 12.2 - 12.4 - 12.2 - 12.4 - 11.9 - 11.7 - 11.8 - 11.7
(35.5-35.2)(47.7-47.1)(60.1-59.5)  2:11.8

【展開】最内枠を利してカズサマンゲツがハナへ。1~2角でうまくペースを落として平均やや遅めのペース。残り4ハロンからペースアップしての切れ味勝負。ある程度の位置に付けられるスピードが要求され、尚且つ終いの切れ味も要求される。

勝ったキングストレイルは道中、中団でピタリと折り合いが付いた。終始、抜群の手応えで進むと、残り3ハロン地点の勝負どころで手綱が激しく動く。万事休すかと思われたが、直線で外目に持ち出すと、一完歩ごとに前へ迫って差し切り勝ち。約11ヶ月ぶりの実践でいきなりの勝利。丹念に攻め馬を詰まれたとはいえ、到底できる芸当ではない。大事な成長期に使えなかった影響は微塵も感じられなかった。これからが楽しみ。

2着のフサイチアウステルは好スタートを切ると、スッとピサノパテックの外、3,4番手の好位を追走。終始、折り合いもスムーズで勝負どころでの手応えも抜群。だが、直線を向いてなかなか前を捕らえることができず、最後は勝ち馬にまで差されてしまった。スパッと切れる脚に欠ける面がる。まだ、これからの素質馬。

3着のピサノパテックは惜しかった。道中は3番手のインと絶好位から追走。流れの落ち着いた2角で口を割って行きたがる。しかし、向こう正面からはスムーズに折り合い、直線を向いて一旦は抜け出すも、内にモタれてまともに追えなかった。真っ直ぐだったらもっと際どかった。精神面でもっと成長すれば出世が見込める。

4着はアドマイヤフジ。プラス18キロが示すとおり、明らかに太め残りの馬体。中間は速い時計2本で急仕上げだった。フワッとした発馬で最後方からの競馬。道中は動くに動けず、仕掛けたのは直線に入ってから。最後はいい脚で追い上げていた。ズパっと切れるのではなく、長い距離を平均的にいい脚を使うタイプ。エンジンの掛かりが遅く、中山コースを考慮すれば3~4角あたりから除々にペースアップするのがベスト。仕掛けが遅かったのは悔やまれるが、馬群の外を通らされるリスクを考えれば致し方なかった。菊花賞の3000㍍は向くはず。太め残りを叩かれて中4週。中間の調整過程に注目したい。

5着のマルブツライトは惜しかった。道中は中団のインでジッと末脚を温存。終始、内の経済コースを通り、直線も最内を突く。だが、伸びかけたところでバテた先行馬が邪魔になり、手綱を引いて一旦ブレーキをかけてしまう。そこから再度伸びているだけに惜しかった。コース利はあったものの、直線の不利を考えれば勝ち馬から0.3秒差なら負けて強しの内容。

ニューヨークカフェは菊花賞の権利奪取へ渾身の仕上げで挑んだ。道中は後方で折り合いに専念。勝負どころで手綱が動くのはいつものこと。直線もジリジリと伸びているものの、及ばず。ただ、速い時計決着と先行馬有利の馬場を考えれば評価できるな内容。兄のマンハッタンカフェ同様、同馬も間違いなくステイヤー。是非とも菊花賞へ出走してもらいたい。

2番人気のマイネルレコルトはやはり馬群に沈んだ。走れる状態ではなかった。最終追い切りの内容がすべてを物語っている。ここから中4週でどこまで変われるのか。

本命視したトップガンジョーがブービー負け。1角まではいい感じで追走できたものの、流れの落ち着いた2角で外目を通って掛かってしまった。外枠発走で前に馬を置けず、なし崩しに脚を使わされてしまった。できれば内枠がほしかった。血統的にも中距離はこなせていい。

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ディープインパクト始動!

2005-09-20 00:26:54 | Weblog
いよいよ2冠馬ディープインパクトが神戸新聞杯で始動する。まずは激戦の春クラシックを戦い抜いて、順調に夏を過ごせたことが何より。近年、タニノギムレット、キングカメハメハらが故障で引退を余儀なくされているだけに、それだけが心配だった。同世代では明らかに力が抜けている。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか本当に楽しみだ。最大のライバルと目されていたインティライミが蹄鉄の病で出走回避。長い距離向きだけに残念。個人的にダービーの走りを見て、菊花賞向きと思っていたニシノドコマデモも体調不良で回避。面白みが半減してしまった。ならば、ストーミーカフェ、シックスセンスに期待。あと、春は体質が本物ではなく、思うように調教を積めなかったアドマイヤジャパンの走りに注目している。

昨日のダービーGPをカネヒキリが圧勝!!追い切りの動きが鈍く、余裕残しの仕上げ。それでも、圧勝してしまうのだから恐れ入る。JCDでパーソナルラッシュら古馬相手にどのような競馬をするのか、本当に楽しみだ。

来週のスプリンターズSからいよいよGIシリーズの幕が開ける。香港からサイレントウィットネスとケートオブグットホープの刺客が参戦。迎え撃つ日本からは昨年の覇者カルストンライトオ、最強短距離馬デュランダル、函館SSの覇者シーイズトウショウ、実力馬プレシャスカフェら。距離適性外だった安田記念であわやの3着だったサイレントウィットネス。得意の1200㍍戦なら圧勝も考えられる。個人的にはスプリント適性があるアイルラヴァゲインに是非とも出走してもらいたい。

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