中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

馬券戦略・3

2005-06-14 23:09:04 | 馬券戦略
最近、つくづく展開の重要性を痛感している。
人間と同じで、馬にも個性があり得意な条件がある。
その条件に適した展開を読みきることができれば格段に的中率がUPする。
だが、それが究極に難しい。

例えば先日の安田記念。
香港の快速サイレントウィットネス、日本のローエングリンがおり、
必然的に速い流れは予測できた。
そのなかで、私は前走の内容が圧巻だったダイワメジャーに本命を打った。
懸念された東京コースについても、
ギリギリまで追い出しを我慢すれば克服可能と見ていた。
結果はご存知のとおり、追い出しを我慢したのはいいものの、伸びきれず8着。
メジャーには、直線ヨーイドンの競馬は向かなかったのだ。
それは過去のレースを振り返ればある程度予測できたはず。
この馬の好走パターンは、抜群のスピード性能を搭載していて、
好位から早めに抜け出して粘る競馬。
それを考慮すると、ローエン、サイレントの作る速い流れのなか、
直線の長い府中で好走するのは難しかった。
展開を読んでいるようで、
メジャーを本命にするために都合のいい展開を描いただけだった。
自分の甘さを痛感した。
勝ったのは、速い流れを中団前目でスムーズに競馬をしたアサクサデンエンだった。
マイラーズCから急激に馬が力をつけ、前哨戦も鮮やかに好位から抜け出した。
その前哨戦では◎を打った。狙いは間違いではなかった。
だが、本番では印を落とした。
どこかでデンエンの力を信じ切れていなかった。情けない。
2着のスイープトプショウもそう。
速い流れと直線の長い府中で持ち前の決め手をフルに生かした形だ。
私はAコース替わりに目を奪われて、この馬を軽視してしまった。

このように今までは本命馬の得意な好走パターンに無理やり展開を持っていった。
それでは馬券は取れない。
まずは、しっかりと過去のレース映像から馬の個性を見抜く。
その後に、人気馬の脚質や逃げ馬、馬場状態、枠順などを加味して展開を予想したい。
この反省を今後に生かしたい。

もし、お時間があればみなさんの「展開」についての見解を聞かせてください。

馬券戦略・2

2005-05-08 22:45:51 | 馬券戦略
今回は展開について書きたいと思います。

競馬において展開は非常に重要なファクターのひとつ。
展開ひとつで多少力が足りなくても勝つことができますし、
逆に力を発揮できないまま、脚を余してしまうこともあります。

このように事前に展開を読みきれば格段に的中率はUPします。

特に展開の紛れが置きやすいのは長距離戦です。
最近では04年の天皇賞・春がいい例です。
この時、人気を背負っていたのは武豊騎手騎乗のリンカーン、
2冠馬ネオユニヴァース、菊花賞馬ザッツザプレンティ。
戦前の予想通り3頭は互いに意識し合って超スローの流れに。
各騎手の思惑としては前にいるザッツザプレンティが3~4角で早めに仕掛けていき、
それに連れて各馬も動いていくはずだったが、
そのザッツは逆に手応えが怪しくなってズルズル後退。
リンカーンも折り合いを欠いて伸びず。
ネオユニヴァースも距離不安で自ら動くことができず惨敗。
勝ったのは悠々と逃げ切ったイングランディーレ。
どの馬からもマークを受けることなく超スローの離し逃げ。
スタミナに自信のある同馬にとってあれだけ楽に逃げれれば勝って当然だった。
展開のアヤが生んだ見事な逃げ切りだった。
このように人気馬の脚質や騎手同士の意識によって展開は大きく違ってくる。

今年の皐月賞はディープインパクトの圧勝に終わったが、
実は先行馬総崩れだった。
その一因はマイネルレコルトにある。
レコルトは朝日杯FSを早めの競馬で快勝。
この皐月賞でも同じく勝負どころで早めに先頭に立つ競馬を試みた。
それに連れて他の有力どころも早めに動く形となって、
前にいる馬たちには非常に厳しい流れとなった。
結果的にはレコルトがディープインパクトをVへと誘導する形になってしまった。

展開を読むうえで「どの馬が逃げて、2番手はどれか」と検索するのも大事だが、
まずは人気馬の脚質を見ることが先決。
それを踏まえて、格になる馬と騎手を中心に、枠順や過去のレースぶりかりから、
逃げ馬、番手馬を見つけて流れが速くなるか、遅くなるかの判断をする。

少しでも展開の精度を高めるのはレースを見て経験することが一番だと思います。

 

馬券戦略・1

2005-05-08 22:04:11 | 馬券戦略
今回は馬場状態と騎手について書きたいと思います。

よく「馬6-人4」と言われています。
実際、競馬をするのは馬ですが、その馬を操作するのが騎手です。
いくら馬がとてつもない力を持っていても、騎手がペース判断を誤ったり、
折り合いを欠いたりしては負けてしまいます。
今まで幾度もそのシーンを見てきました。
競馬に絶対はないと言われる所以の一例でもあります。

では、どの騎手を信頼すればいいのでしょうか。
やはり、トップジョッキーと言われる武豊騎手や安藤勝己騎手は別格の存在と言えます。
ペース判断も長けていますし、何よりも折り合いを付けさせる天才です。
極力道中のロスを少なくしようと心がけるし、見ていて安心できます。

では、どのような騎手が信頼できないのでしょうか。
実名は避けさせていただきますが、冒頭にも書いた馬場と関係する話です。
今年の高松宮記念。
一番人気馬に騎乗していた某騎手は致命的な出遅れを犯します。
そして、それを補おうとスタートしてから手綱をしごいて前へと進出していきます。
直線を向いて最内を突きますが、出遅れて挽回したときに脚を使ってしまったことと、
馬場の悪い内を通ってしまったことが響いて3着に敗れてしまいました。
ここで問題なのはふたつあります。
まずは、出遅れて手綱を押して前へ行ったことです。
出遅れるのは仕方ないにしろ、もう少し馬を信頼して、
後方でジッと我慢させるべきだったでしょう。
仕掛けて前へ行けば馬は掛かってしまいますし、
使った消耗というのは想像以上に大きいです。
よほどの馬でない限り勝てません。
競馬というのはいかに道中のスタミナをロスしないかが大事なのです。
これが武豊騎手や安藤勝己騎手なた出遅れても後方から違った競馬で、
最善を尽くそうとしますし、慌てません。

もうひとつは馬場の悪い内を通ったこと。
中京競馬場の馬場状態は最終日になってかなり悪化。
1番人気馬に騎乗していた某騎手はわざわざ馬場状態の悪い内を通りました。
レース後のコメントを見ると「あそこまで馬場が悪くなっているとは思わなかった」と、
耳を疑いたくなるようなコメントが飛び出した。
これは前週まで絶好の馬場状態で、
内を通った馬有利のイメージがあったからではないでしょうか。
しかし、トップジョッキーであるなら、
前のレースまでに馬場状態を把握しておく必要があったと思います。
実際に他の上位馬たちのジョッキーは皆馬場状態を把握して大外を通っていました。

昨年の天皇賞でも同じことがありました。
天皇賞当日の馬場は極端に内有利の馬場。
内を通らなければ勝負にならないにもかかわらず、
前哨戦を勝って得意の東京コースで注目された馬に騎乗した某騎手は、
大外をとおってしまいました。結果はもちろん惨敗しています。
これが理由で同騎手はこの馬から降板させられました。

このうように馬場状態が悪くて、
通った場所によって結果が大きく違ってくる場合、
騎手の腕が出やすいです。
特に、馬場変化の大きい最終週やコース替わりの時は注意が必要です。

皆さんのご意見もお聞かせください。